なぜ、白血病について調べているのですか?
わたしは、池江璃花子選手のことを知って改めて白血病という病気に興味を持ちました。そして、最も気になる彼女の今後。
若年層の白血病というのは、いったいどれくらいの確率で治る(治癒)するのか?その定義とはいったい何であるのか?
池江選手の白血病が治る確率について
年齢別の治る確率は、残念ながら発見できませんでした。
恐らく、病気にかかった人たちには、各病院の医師より生存率などのグラフを提示されているのでしょうが、公にはなっていないのかもしれません。
古いデータですが、2014年の白血病罹患者数と同年の死亡者数のデータから、死亡率のデータを作成しました。
あくまでも2014年同年での比較ですので、相関関係はありません。あくまでも参考程度として眺めるだけに留まって下さい。
グラフデータは49歳までの年齢となっていますが、それよりも高齢になるに従い、死亡率は上がって行きます。全体の生存率はこの傾向を見れば何となく理解できると思います。
一方で、女性だけに絞ると、死亡率が下がることが伺えます。
あまり参考にはならないかもしれませんが、性別は女性、年齢は若い、この2つは生存率を上げるポイントであるようです。
池江選手の白血病について拾えた事実の一端
ある患者の手記には、白血病を患った時の心情の中で、このグラフについて触れていました。
「グラフは右肩上がりで、40%~50%のところで平行になっている」。
国立がん研究センターの報告では、「2006年~2008年の診断例」から5年生存率を出しています。
女性の白血病という項目は「41.5%」という結果。この確率の裏には、白血病以外の問題で残念ながら亡くなってしまう方もいるでしょう。
何より、全ての年齢が対象なので、高齢の方が生存率を下げているのは容易に想像できます。
また、病気に対する向き合い方も人それぞれなので単なる数字に過ぎません。
白血病発症者は40%~50%の生存率?
今回の池江璃花子選手のような有名人がこの病気にかかると、度々話題となり注目されることから、過去の有名人の話を思い出す人も多いかもしれません。
それら有名人の方々について、拙い自分の記憶を引き戻すと、確かに半分は無事生還したが、半分くらいはお亡くなりになった方も思い出されます。
単純に記憶を引き戻すだけでも、やはりとても厳しい病気であることが伺えるでしょう。また、数字の信憑性が伺える事実でもあります。
皆さんの心配事(関心事)
ガンなどの病気は、細胞の活動が活発な若年層の方が圧倒的病気の進行が速いため、まだ10代である池江選手が心配で、10代、20代で発症した場合の白血病について色々調べているんだと思います。
治癒率と生存率の解釈
「完全に再発の可能性が無くなるのが何年後かは分からない」というのがお医者様の見解です。
その結果、「治癒率」とは言わず「長期生存率」という言葉になるのです。
その理由は、
治療終了後4年が経過して再発がない場合、それ以降に再発する確率は1%以下。
⇒ 治療終了から4年後の長期生存率=治癒率。
- 再発の多くは、治療が終了してから2年以内
- 治療終了後2年で症状がなく血液検査にも異常が無い⇒治った可能性が高い
- 4年たっても特に問題がなければ治った「可能性」がある
あくまでも治った「可能性」なのです。どの病気でも同じですが「例外的な場合」もあることを含んだ言い回ししか出来ないのは仕方ないことです。
しかし、4年たっても何もなければ、再発の確率は「1%以下」なのです。池江選手は東京オリンピックのことは考えず、焦らずしっかり治して、次の機会を待って欲しい。
でも、本音はオリンピックなどどうでも良いので、自分自身を信じ、普通に白血病を克服して欲しいですね。
白血病を理解し骨髄バンク登録と移植の壁を無くすことも必要
多くの人たちがこの話題を真剣に見て、そして骨髄バンクに興味を持ち、その結果、一般の白血病患者の多くが助かります。副次効果として日本の人口も救われます。
骨髄バンク登録者と実際に移植を行う白血病患者の割合は違う
骨髄バンク登録者と患者の移植一致率は90%以上と、とても高いという事実をご存知でしょうか?
しかし、実際に移植まで辿り着ける人は半分強と減ってしまうのです。その理由は、骨髄移植がとても大変で勇気が必要であることが起因しています。
白血病に関する周りの理解と自分の勇気
骨髄バンクに登録しても、いざ移植を行う場合、全身麻酔をかけ、3日程度の時間を要します。
普通の人は生活のために仕事をしており、この3日をねん出するために周りの理解を得ることがとても難しいのです。
仮に理解を受けても、骨髄液を取るという恐怖が自分に圧し掛かります。
骨髄移植を実際に行うことの難しさ、骨髄移植を行う勇気、これらを克服できる人たちには本当に頭が下がります。
池江選手が発症した白血病のまとめ
彼女の白血病は高い確率で「治る」でしょう。全年齢の生存率が40%~50%であれば、若い彼女はもっと高い確率で治癒するはずです。
本当に辛い思いをして、そして勇気を持って告白した「池江璃花子選手」。
アジア大会の大活躍で日本中とても期待していました。でも、オリンピックを目前に、最も悔しかったのは本人だと思います。
テレビCMで幼少の頃の映像が流れます。
競泳メガネを着けて、床に飛び込み、もぞもぞと泳ぐ真似をする姿。
わたしはとてもあのCMが好きです。
あんなに小さい頃から水泳が好きで、そして才能が開花し、世界的なスイマーとなった彼女を襲った病魔の報道が流れた時は一瞬耳を疑いました。
元気に泳ぐ姿をまた見せて欲しいと、切に願っています。
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