ヒアリがワサビの成分で撃退できた!という記事から芽生えたブログの疑問?

ブログ開設方法

先日、「ワサビの成分がヒアリに勝つ」という記事が目に付いた。

 

コンテナ貿易の経験を持つわたしとしては、前から気になっていた「ヒアリ」の問題だったので、興味深く読ませてもらいました。そして、もっと詳しく知りたいと思い論文を探した結果…。

 

この記事をブログ上で公開されたのはブログを読んだ前日の日付で、とてもホットなニュースだと思っていましたが、実はこの論文が発表されたのは5ケ月も前のことでした。

 

この時、ブログというのは「焼き直し」みたいな記事もあるのだと初めて気づきました。見逃した、知らなかった人にとっては有難いことですが、記事の作り方にはこういう方法もあるのだと、ブログを書く人間(初心者ですが)としては、改めて「気づき」となりました。

 

そこで、わたしなりに、もう少し分かりやすくまとめることにしたのです

 

ヒアリにワサビ成分が有効なことを発見した!

強い毒を持ち、昨今、輸入コンテナなどに紛れて日本へ流入している「ヒアリ」。

 

今のところは日本全国に定着しているという話は聞かれませんが、万が一日本に定着してしまえば、小さな子供が砂場で遊ぶことも出来ず、また、アレルギーを持っている人がもし刺された場合、アナフィラキシーショックで死に至るケースがあるという恐ろしい害虫なのです。

 

物流の現場でも注目される「猛毒のヒアリ」

わたしは国際物流を管理した経験があり、今現在は名古屋や横浜などの各ふ頭で発見、駆除されているニュースが多いですが、実はコンテナというものはトレーラーに積まれ日本全国へ輸送されていることを知っているので、何れ日本全国へ広まるのは時間の問題だと懸念していました。

 

事実、東南アジアから輸入したコンテナの中から、現地に生息するトカゲが生きたまま発見されたことが何度かありました。南米原産のヒアリの場合、東南アジアよりも長く、赤道直下を通ることで暑い航路を移動しますが、それでも元気に上陸してくるので、その生存力は計り知れません

 

昨今では、南米からの流入ではなく、近隣の中国広東省からの輸入コンテナに紛れていることが多く、輸入量が多いことから水際対策が大きな課題となっています。

水際での攻防というのは長くは防衛できませんので、何れ海から離れた山間部の街に、突然ヒアリが出現し始めても不思議ではないのです。

 

仕事上、中国の広東省へはよく行き来していました。広東省の南端は香港と隣接しており、高温多湿で「ヒアリ」などの昆虫類が好む環境です。また、広東省には日本企業が多く進出しており、近年の輸出拡大で、コンテナの流入量は他の地域の比ではないほどの多さです。

 

広東省からの輸入コンテナは、日本各地の港で降ろされます。横浜、東京、名古屋、四日市、九州(門司)など、日本全国を網羅していると言っても過言ではありません。そして、これらのコンテナはトレーラーによってドレージ輸送され、更に内陸部へ向かうのです。

 

ヒアリが定着してしまった国

この恐怖は日本だけではありません。

先の中国のみならず、世界各地でこの厄介者の駆除に苦しんでいるのです。

 

近隣の国で定着してしまったのは「台湾」と「オーストラリア」。撲滅を目指し数々の対策を施した結果、一部の地域では撲滅に至ったものの、再度どこから侵入してくるか分からない状況です。

 

一端定着してしまえば、人間が人出をかけるよりも明らかにヒアリの繁殖力の方が上回り、結局はモグラ叩き状態が継続してしまうのです。

 

ワサビの辛味成分にヒアリが弱いことを発見!

そんなヒアリとの闘いに、もしかしたら終止符が打たれるかもしれないという素晴らしいニュースが流れました

 

兵庫県立大の橋本佳明准教授(アリ学)らが、ワサビの辛味成分がヒアリが勝てないという実態を突き止め、日本応用動物昆虫学会の英字誌オンライン版に発表した。日本への侵入を防ぐのに役立つ可能性があるというのです。

 

ワサビシートに接触したヒアリの致死率は100%!

橋本准教授のチームは、ヒアリが定着した台湾で実験を実施。ワサビの辛み成分「アリルイソチオシアネート」(AITC)を入れたカプセルを練り込んだ「ワサビシート」を使って防虫効果を検証しました。

 

  • ワサビシートとえさを入れた罠
  • カプセルの入っていない「ワサビ抜きシート」とえさを入れた罠

これらを10個ずつ、40分間巣の近くへしかけた。その結果。

  • ワサビシートの罠にかかったアリはゼロ
  • ワサビ抜きの方は一つの罠に平均157匹がえさに群がった

ワサビのにおいでアリがえさを見つけられない?だからワサビシートの罠にはヒアリが来なかったことを想定し、事前にエサの上にヒアリを乗せた。

  • ワサビシートと一緒にした罠も10個作成

その結果、なんと「一つの罠に平均0・9匹いたが、全て死んでいた」のです。

 

既に実用化されている技術~ヒアリ対策への応用が急がれる

実はこのワサビシートである「アリルイソチオシアネート」(AITC)は、既に弁当用の防腐剤や車、エアコンのカビや悪臭防止用で既に活用されています。お弁当にたまに乗っていいるシートです。

 

コストや効果実証などの壁がありますが、既存の技術であれば応用は可能で、ヒアリ対策は近い将来必ず実現できるでしょう

 

ヒアリのコンテナへの流入経路やコンテナ内の生息場所など、細かい調査が行われ、そのメカニズムがある程度判明すれば、防御対策へ繋がります。仮に、コンテナ内のパレットや段ボール箱に生息するのであれば、ワサビシートを適切な場所へ接地するか、製品ごと包めばヒアリの進入を防ぐことが出来そうです。万一進入していても、駆除できていれば問題ないのです。

 

ただ、気になるのはコンテナ外部や内部でも端の方で生息している場合です。コンテナはスチール製で、その上でも生息できる場合、コンテナ自体にどのような施策を施すかが課題が残ります。

 

「ヒアリ」が進入しない、もしくは生息できない環境を、如何にコンテナ全体に施策するのか興味が尽きません。今後の進展に注目です!