バイトテロが話題となって|改めて考える回転寿司の下剋上

バイトテロ 情報の玉手箱

バイトテロの影響か?大手回転寿司業界の直近単月の前年同月比で見た既存店売上は、スシローの一人勝ちで、くら寿司が▲6.1%、かっぱ寿司は▲2.9%という実績。

 

これをどう見るか?

 

くら寿司と言えば、サク切りの魚をゴミ箱へ投げ捨て、再びそれを拾いあげて調理に使おうとするバイトによる嫌がらせ動画で昨今賑わしている。これが問題視されるならば、影響が出るのは投稿が行われた「2月6日」、すなわち2月の既存店売上の減少からのはずですね。

 

しかし実際は、くら寿司のマイナス成長は11月か起こっています。この事実については、色々な専門家が詳しく解説していますが、一言で書けば「魅力的な施策が打ち出されていなかった」ことに起因しているとのこと。

 

「寿司バーガー」はくら寿司を救うか!?

 

更に「クエ」を提供!?かっぱ寿司とはやはり違う。くら寿司の戦略。

かっぱ寿司の低迷と同じ状況になるのか?

大手回転寿司業界でかつてナンバーワンであった「かっぱ寿司」の低迷から始まり、ほぼスシローの一人勝ち状態が続いて久しいが、平行して検討してきた「くら寿司」も、今回のバイトテロの影響により更なる後押しを受け、かっぱ寿司同様に低迷していて行くか今後興味深いところです。

 

ケチな経営を行っていた売上ナンバーワンのかっぱ寿司

かっぱ寿司の低迷については、もともと「ネタが小さい」「美味しくない」など、経営側に起因する「ケチな体質」から生じたもので、経営者の無能さを学ぶにはちょうど良い材料であった。

そんなケチ臭く、企業努力も行えないことを消費者が気づき始めるも、当の経営者は業界ナンバーワンを自負し、奢れる者となっていたことは後の歴史が証明しているでしょう。

 

消費者目線の無さが露呈した「テレビ番組」への出演

売り上げだけを見れば、かっぱ寿司は2010年代前半までは確かにナンバーワンでした。

この慢心とおごりを一気に打ち砕く事件が起きたのが、2013年2月?。

 

テレビ朝日で放送された「お願い!ランキングGOLD  第1回 回転寿司総選挙」で、かっぱ寿司のメニューが、ベスト20選の中に1つ(17位)しか選出されなかったことである。

 

コソコソと有識者が順位を決定するのと違い、「国民1万人&食の専門家が選ぶ!」と銘打っていることを視聴者も分かっていて、この時点になって、子供の言いなりでかっぱ寿司へ行っていたが、本当は「不味い」し「ネタが小さい」という事実をハッキリと認識したに違いない。

 

そもそも、本当の寿司と回転寿司はまったく別ものだと解釈した方がいい。ここで詳しく自論を展開する気はないが、回転寿司というのは、酢飯に刺身が乗っただけの食べ物や、酢飯のおにぎりに似た食べ物、好きなデザートが、食べたい時自由に、回るレーンから取れる食堂なのだ。

 

消費者が感じていた「不味い」という事実の共有ができた

話は戻って「かっぱ寿司」転落について。

かっぱ寿司も専門家に言わせれば、新メニューの開発などの遅れが消費者離れを起こし、一気に業績悪化を招いたと解説していますが、そんなことは無い!

 

この番組の結果を見て、消費者が感じていた「不味い」という事実が「自分だけのものではなかった」ことを改めて証明され、自信を持って「もうかっぱ寿司には行かない!」と決心させた結果であると断言できる。

 

この番組では、かっぱ寿司、はま寿司、スシロー、がってん寿司の4社で、各寿司店自慢のメニューについてベスト20を決定するという内容でした。がってん寿司にについては、100円というメニューが少ないため「不公平」では?という意見もあるが、コスパ的な要素も審査基準にあるようなので、この結果は素直に受け止めても良いでしょう。

 

各社ベスト20入りのメニュー数について、先ずは結果から。

  • スシロー 7品(ベスト3は全て獲得)
  • がってん寿司 7品
  • はま寿司 5品
  • かっぱ寿司 1品(17位 イタリアンシュリンプのみ)

 

どうです?かっぱ寿司は惨憺たる結果です。

僕もこの番組をオンタイムで視聴していましたが、かっぱ寿司スタッフの意気消沈ぶりは「やらせ」では決して見られない状態でした。

 

一度評価を落とすと復活が難しい飲食業の怖さ

恐らく、経営陣がこの番組へ出ることを許可したのでしょうが、そこに当時のかっぱ寿司の「甘さ」があったのでしょう。自分たちが出しているものを素直に分析すれば「予見」できていたのに

前述の通り、かっぱ寿司の低迷は経営者のかじ取りミスによる要因が大きく、売り上げ日本一という慢心から、勝手に自社のすしが最も「美味しい」と、消費者に受け入れられているものと勘違いしていたに違いありません。

 

かっぱ寿司の泥沼はここから深く、無限のものとなって行ったのです。

 

業績推移が物語る

以下、かっぱ寿司の業績推移です(単位:億円)。

 

 

2013年のテレビ放送後、見事に赤字転落し、2015年の最高赤字▲135億円まで落下の一途です。

 

新たな施策も効果には時間がかかる

その後、ロゴの刷新や消費者行動を真剣に考えた戦略を、やっとこさ本気で行うようになったものの、2018年時点で、未だ前年の売り上げを超えることがありません。

一度信用を失うと、外食産業がV字回復するには時間を要すのです。

 

なお、かっぱ寿司は2月決算なので、2014年については2013年3月~2014年2月の実績、テレビ放送の影響があった2014年2月決算時の売り上げをピークに、5期連続の売り上げ減と共に3期連続の赤字転落というのが正確な内容です。

 

くら寿司の将来

無添、カプセルで寿司を保護するなど、お客様目線で営業を行っているとも見れる。しかし、ここだけでは無いが、飲食店のバックヤードというのは目に見えないところで、本当に衛生的な対応を行っているかは分からないのです。

 

食中毒が出ないから良いってわけじゃない

飲食店に最も打撃を与えるのが「食中毒」であるが、食中毒が出ないから衛生的であるという判断も出来ない。何故なら、食中毒のみを避けるため、消毒薬をどれだけ使用しているのかはバックヤードの人間しか分からないことで、また、消毒薬の人体への影響についてもほとんどの人は知らないでしょうし。

 

外食産業への不信は昔からあるが、人それぞれに理由や都合があり、外食を避けるわけには行かない。すなわち、消費者はその店舗を「信用」せざるを得ないのです。

その「信用」をいとも簡単に打ち砕くのが、今回のようなバイトテロ

 

見えない所だからこそ「信用」が必要なバックヤード

動画のほとんどがバックヤードで行われている行為であり、まさに「見えないところで何をやってるか分からない」という不安に対し、その不安に見事に応えるという異常な行動なのです。

この最も客離れを起こす事態を「くら寿司」はどのように乗り越えるか興味深いところです。

 

くら寿司の将来

以下、くら寿司の業績推移に2019年の想像?を入れてみました(単位:億円)。

正直、業績の右肩上がりっぷりは立派です。かっぱ寿司がつまづいた時期と比較して、経営の強さを感じますので、かっぱ寿司ほど酷い惨状にはならない可能性が大きいのかもしれません。

 

まとめ

僕は回転寿司はあまり好きではありませんが、経済的な理由や手ごろ感からたまに行きます。

 

しかし、毎回思うのは「衛生面大丈夫?」という疑問です。

 

本物の寿司みたいに手で握るということは無いでしょうが、高校生やバイトが責任なく口にするものを扱う現場であることだけを考えても不安なのに、回転寿司はレーンに載って多数の人間の前を何度も通り過ぎるのです

 

よく、アホ親が食べるのに必死で、しつけのなっていない子供がレーンのお寿司に手を触れそうになっていたり、実際、手で触るという行為を行っているところを目にすることがあります。

人の口に入るまでに長い旅路をさまよう生ものを、信じて食べることは勇気がいりますね。

 

食の安全のためにも、バイトテロ根絶を願いましょう。