麻疹(はしか) 大流行の兆し|発生推移から予測するパンデミック

はしか2 家庭の医学

皆さん知っていますか?麻疹(はしか)の患者数が増加していることを。

 

2013年に大流行した時は、2012年に患者数が前年比6.2倍と大幅に増加し、更にその翌年の2013年に大爆発したという傾向が過去のデータから伺えます。

 

一方で2019年については、2018年の麻疹(はしか)患者は2017年と比較すると、なんと2012年を上回る15.4倍と大幅な増加で、患者数も2012年よりも2018年の方が多くなっています

 

もし、2013年同様の傾向であれば、2019年は麻疹(はしか)によるパンデミックが発生してもおかしくない状況であることを知っておいて下さい。

 

このブログを書いている時点で第5週まで感染者データが発表されていますが、そのデータを2013年と比較しても「ほぼ同じ患者数」で推移しています。唯一安心できるのは、2013年は第4週頃から患者数が増加し24週目にピークを迎えましたが、2019年については3週目まで2013年を上回っていたものの、それ以降は2013年同様の増加傾向は見られない所でしょう。

 

但し、減少も認められません。

 

過去のからの麻疹(はしか)発生推移

データ:NID 国立感染症研究所

 

まず目につくのは「2013年」の大流行だと思います。

 

しかし、注目して欲しいのは「2012年」についてです。2012年は2011年に対し大幅に増加していますが、これを2018年に当てはめると2019年は注意が必要なことが分かります

 

2019年の2月には、麻疹(はしか)にかかった40代女性が、新大阪と東京間の新幹線を利用していたというニュースが流れました。麻疹(はしか)の感染力は強く、同じ車両に乗り合わせた他の乗客は非常に危険な状態だと考えられます。

 

 

2012年~2018年 麻疹(はしか)発生数の年度比較

2013年の大流行時と同じ流れで現在推移していることはご理解頂けたと思います。

では、各年度のいつ頃が流行のピークか?検証してみましょう。

 

 

1年を52週に区切り、1週間ごとの患者数データです。週の項目が見難いですが、オレンジの部分が季節的に春(3月~5月)となります。

 

2013年の大流行は、春のオレンジ部分でピークを迎えています。

 

キーポイントとなる前年の推移を比較

2012年は夏頃にピークを迎えますが、年末まで他の年よりも多い患者数で推移しています。

 

一方、2018年については2012年とはピークが異なり、秋ごろが最も多くなっています。そして年末に向けて収束しているようにも見えますが、この時期、冷静に観察すると過去7年で最も患者数が多いことが見て取れます。

 

2013年の大流行と比較

大流行の前年、大幅に患者数が増加するのが2013年の特徴で、2018年も似た傾向にあり2019年の大流行の兆しを物語っているとも言えます。

 

しかし、2012年と2018年のピークには微妙なズレがあり、2018年についてはグラフ的上では収束へ向かっているとも取れます

 

2013年春頃の気候と2019年の気候比較

春(2013 年3~5月)
○東・西日本では高気圧に覆われて晴れた日が多く、日照時間は多く、降水量は少なかった
○北日本では寒気や低気圧の影響を受けて、気温が低く、曇りや雨または雪の日が多かった。
4月中旬から5月上旬にかけては寒気の影響で全国的に低温となる一方、その他の時期は暖かい空気に覆われて、東・西日本を中心に高温となり、気温の変動が大きかった。東・西日本では高気圧に覆われて晴れた日が多かったため、春の降水量は西日本でかなり少なく、日照時間は東・西日本でかなり多かった。西日本太平洋側の降水量は最も少ない記録を、東日本太平洋側と西日本の日照時間は最も多い記録を更新した。一方、北日本日本海側では期間を通じて寒気や気圧の谷の影響で曇りや雨または雪の日が多く、春の日照時間はかなり少なかった。また、北海道では、3月上旬に発達した低気圧の影響で暴風雪に見舞われた。

平均気温:北日本で低かった。一方、東日本と西日本では高く、沖縄・奄美は平年並だった。
降水量西日本でかなり少なく、東日本で少なかった。一方、北日本日本海側と沖縄・奄美
で多く、北日本太平洋側は平年並だった。
日照時間:東日本と西日本でかなり多かった。一方、北日本日本海側でかなり少なく、北日
本太平洋側も少なかった。沖縄・奄美では平年並だった。

 

2013年の気候まとめ

  • 降水量が少ない(西日本では記録的)
  • 東日本、西日本共に日照時間が記録更新
  • 4月中旬~5月中旬に寒気が入り低温
  • その他の日は高温(3月、4月中旬まで、5月下旬)
  • 3月~5月は寒暖差が大きかった

 

「乾燥」「気温の大きな変化(寒暖差)」が大きかったことが分かります。

 

2019年の気候との比較

このブログを書いているのが、2019年2月16日です。

 

この時点までで分かっていることは、1月~2月現在まで降水量がとても低く(ほとんど雨が降らない)乾燥していることです。また、気温も低い。

今後、2月末にかけ気温が大幅に上昇する見込み。

 

果たして3月以降はどうなるでしょうか?

1月25日気象庁発表の長期予想を抜粋します。

 

2月

北日本日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多いでしょう。北日本太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い見込みです。東日本日本海側では、数日の周期で天気が変わるでしょう。東日本太平洋側と西日本では数日の周期で天気が変わりますが、平年に比べ晴れの日が少ない見込みです。沖縄・奄美では、平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。

3月

全国的に、数日の周期で天気が変わるでしょう。北日本太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い見込みです。東・西日本では、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。

 

2月~3月は天気が周期的に変わり、雨の日が多くなりそうです。

2013年とは逆の予想なので先ずは安心です。

 

まとめ

長期天気予報はあくまでも予想です。

今のところパンデミックの可能性は低そうですが、自己管理を怠ることなく、万が一の場合は早めに医療機関へかかり、感染を遮断することは引き続き重要です。