花粉症のアレルゲン|ヨモギ・カナムグラの時期|よく知らない植物の実態

家庭の医学

春の花粉症。毎年飛散量や時期などが話題になります。多くの人が花粉症に悩まされているという、正に現代病となっています。

 

クション!そのくしゃみ、もしかして1年中出ていませんか?

 

そうです、花粉は春の専売特許ではなく、1年中飛んでいます。今大丈夫な人は、たまたまその花粉に身体が反応していないだけですよ。

 

特に昨今は、春の花粉飛散が収束したというニュースが流れたのに、あれ?全然くしゃみが止まらない。咳が酷くなっている?なんていう人が周りにいませんか?

 

また、秋の花粉に備え対策を開始する人も多くなっています。

それだけ自己管理が行えているということですが、自分自身はどうでしょう?

 

1年を通してどんな花粉が飛散しているかを知っていれば、「風邪かと思ったけど全然良くならない。おかしいな?」。そんな時に花粉を疑うことができます。

 

ヨモギ、カナムグラ、セイタカアワダチソウとかよく分からない植物などの花粉時期、先ずは基本的なことだけでも押さえておきましょう。

 

花粉症を引き起こす植物の種類と発生時期

代表的な植物が、1年の内いつ花粉を飛散するのかをまとめました。先ずは植物の種類と飛散時期について把握しましょう。

 

 

最も注目される「春の花粉」の代表格、スギとヒノキは赤くしています。こうやって眺めると、春の花粉と大騒ぎしている期間は3.5ケ月程度なのがわかります。

 

一方で、秋の花粉で多い、ブタクサやカナムグラについては5ケ月間も継続するため、秋の花粉に反応する人の方がつらい期間が長いのです。この中には含めませんでしたが、イネについても花粉に反応する人が居ます。

 

代表的なものを季節ごとにまとめるてみましょう。

 

  •  (春)スギ、ヒノキ
  •  (夏)イネ、シラカンバ
  •  (秋)ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ
  •  (冬)スギ

 

南北に長い地形の日本では、同じ種類の花粉でも飛散時期にズレがあるので旅行好きは要注意です。

 

それでは花粉の種類ごとに、特徴や地域による飛散時期を細かくチェック!

 

スギ花粉について

以下、厚生労働省のHPを参考にしています。

スギ林の面積は全国の森林の18%、国土の12%を占めています。このためか花粉症の患者さんの約70%はスギ花粉が原因です。しかし花粉量には地域差があり、森林面積に対する比率では九州、東北、四国で高くなっています。北海道にはスギ花粉飛散は極めて少なく、沖縄にはスギが全く生息しません。関東・東海地方ではスギ花粉症患者が多く見られます。

 

スギ花粉については今更説明するまでもありませんが、基本的には大量に発生し、とても遠くまで飛散する花粉のため、沖縄を除く、どの地域にいても防衛対策が必要となります。

 

以下に春の花粉対策をまとめましたので参考にして下さい。

 

地域ごとの飛散時期
  • 北海道・・・3月〜5月
  • 東北・・・2月〜6月(要注意時期:2月中旬〜4月)
  • 関東・・・1月〜5月(要注意時期:2月〜4月)
  • 東海・・・1月〜4月(要注意時期:2月中旬〜3月中旬)
  • 関西・・・1月〜4月(要注意時期:2月〜3月)
  • 九州・・・1月〜5月(要注意時期:2月〜3月)

 

ヒノキ花粉について

ヒノキ科花粉症も見られますが、スギの人工林がより多いのでスギ花粉が多く飛散します。関西ではスギとヒノキ科の植林面積はほぼ等しいですが、今のところヒノキ科は幼齢林が多く、東日本よりヒノキ飛散の割合が多いと考えられています。

 

ヒノキもスギ花粉同様に最も知られた花粉症のアレルゲンです。飛散時期はスギの後になりますが、花粉飛散が重なる時期があり注意が必要です。特に4月については両方の花粉が飛散しているので、スギ、ヒノキ共にアレルギーを持っている人は必ず花粉対策を行って下さい

 

 

スギ花粉と比較して、ヒノキ花粉は毎年重篤な症状となり、大変な思いをする方が出ています。

 

地域ごとの飛散時期
  • 北海道・・・5月〜6月
  • 東北・・・3月〜5月(要注意時期:4月頃)
  • 関東・・・2月〜6月(要注意時期:3月〜4月)
  • 東海・・・3月中旬〜4月(要注意時期:4月)
  • 関西・・・2月〜4月(要注意時期:4月)
  • 九州・・・3月〜5月(要注意時期:3月〜4月上旬)

 

シラカバ(シラカンバ)の花粉について

シラカバ(シラカンバ)については、北海道と東北地方のみで花粉症の患者が多く存在すると言われています。果たして事実なのでしょうか?

 

確かに、温暖な地域には生息し難い種類であることは分かりますが、本州各地の高原地帯には数多く群生しているのを見かけたことは誰しもあるはずです。

 

北海道や東北地方在住でなくとも、シラカバについては注意が必要です。

 

地域ごとの飛散時期
  • 北海道・・・4月中旬〜6月
  • 東北・・・4月〜6月中旬
  • 関東・・・5月〜7月中旬

 

花粉情報を掲載している多くのサイトでは、シラカバ(シラカンバ)の影響は東北までと限定されていますが、関東地方でも都心以外の場合は注意が必要だとわたしは思います。

 

わたし自身、東北から離れた地方に在住していますが、毎年シラカバ(シラカンバ)と類似した症状に悩まされます。その一つの理由が「口腔アレルギー(OAS)」です

 

口腔アレルギー(OAS)については、以下の記事で詳しく書いています。

 

 

わたしの場合、「もも」と「さくらんぼ」を食べると、のどの違和感(かゆみ、イガイガ)が発症します。この違和感が口腔アレルギーで、反応する花粉原因と密接な関係があります。

 

「もも」と「さくらんぼ」はシラカバ(シラカンバ)の花粉と関係があるのです。

 

イネ・ブタクサなど秋の花粉について

イネの花粉症状は夏に多くなっています。都会生活されている方でも、家族旅行の際に水田などを立ち寄った際、帰宅後に春の花粉症に似た症状と合わせ、皮膚のかゆみなどが生じたら要注意です。

 

一方、秋に多いブタクサですが、基本的には飛散距離は短いので、群生地に近づかないことが最大の予防対策となります。河原や山に行った時、まっ黄色の穂先を蓄えた草が群生していたら注意しましょう。

 

 

地域ごとの飛散時期
イネ
  • 北海道・・・5月〜9月
  • 東北・・・4月〜10月(要注意時期:5月中旬頃)
  • 関東・・・2月〜12月(要注意時期:5月〜6月)
  • 東海・・・3月下旬〜10月
  • 関西・・・2月〜11月
  • 九州・・・2月〜11月
ブタクサ
  • 北海道・・・8月〜9月(ヨモギの飛散影響が大きい)
  • 東北・・・8月〜9月(要注意時期:9月初旬頃)
  • 関東・・・7月〜12月(要注意時期:8月中旬〜9月)
  • 東海・・・8月中旬〜10月中旬
  • 関西・・・8月下旬〜11月中旬(要注意時期:9月中旬)
  • 九州・・・8月〜11月初旬(要注意時期:9月下旬)

 

訳の分からない植物からの花粉例

ヨモギ

お餅で使われることが有名です。北海道を除く全国に生息。秋の花粉症の原因。山野から市街地まで、全国的に幅広く自生。

飛散時期:8~10月

口腔アレルギー(OSA)との関係

ニンジンなどの野菜、りんごやスイカなどで発症

 

カナムグラ

日本全国の原野・あき地・荒れ地・土手・道端などに生育する雑草。

飛散時期:9月~10月頃

口腔アレルギー(OSA)との関係

メロン、スイカ、セロリ、ニンジン

 

セイタカアワダチソウ

花粉の原因とされているが(本ブログでも時期を掲示)、実際は花粉症を引き起こさない。ブタクサと混同しやすい。

(理由)セイタカアワダチソウは受粉をする植物で、風に花粉をのせて飛ばす植物(風媒花)ではない。

 

ハンノキ

シラカバ花粉症の場合、ハンノキでも花粉症を引き起こしやすい。日本国内全域に分布。

飛散時期:1月~4月

口腔アレルギー(OSA)との関係

シラカバ同様のアレルギー症状が出る。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

1年を通して花粉が飛散していることがお分かりになったと思います。本記事では必要最低限の基本情報を記載するように致しました。

 

「先ずは花粉症が春だけの病気ではない」ことを知って欲しかったのです。

 

その中でも、特に知って欲しかったのは「シラカンバ(シラカバ)」と「口腔アレルギー」の存在です。

 

小さなお子さんと楽しい旅行、〇〇高原で楽しく遊んだ。帰ってきたら、今まで好きだった「もも」や「さくらんぼ」で喉がかゆい…。

 

そんなことが起こるかもしれません。

 

高速移動を可能とした現代。住んでいる地域だけで花粉を判断せず、色々な行動をきちんと把握することが重要です。

 

正しい知識を持って、1年を通して花粉には注意し、変な症状が出たらアレルギーも疑いましょう。