オンラインの学習方法についていくつかの分析を行いましたが、共通することは子どもがどれだけ興味を持つかが重要であったこと。
その理由は、対人ではなく、一方的に講義を行うかタブレットの中で完結してしまうため。
この弱点を補うのが「オンライン家庭教師」。
家庭教師と聞いたら「高額」と考えてしまいますが、果たしてどうなんでしょう?
この分野はわたしも未経験なので、独自に考える学習に必要な要素を包括し、コストと見合う内容であるのかを分析する。
リアルな塾に通いたくない。家庭教師は高いし家に先生を入れるのは嫌。こんな悩みを一気に解決するのが「オンライン家庭教師」。
今やどの家庭でもインターネットとパソコンの備えがあるので、敷居も低くなり今後の主流になるのが確実な勉強法。
その中でも最も優れた3社について、どれを選ぶべきか比較します。
内容を比較するオンライン家庭教師3社
- インターネット家庭教師Netty【ネッティー】
- オンラインの家庭教師【Axisオンライン】
- ネット家庭教師【家庭ネット】
1.インターネット家庭教師Netty【ネッティー】
家庭教師&個別指導塾ノーバスが提供するサービス。
学校の教科書を準拠している。
◆主な特徴
・安心・明瞭な料金体系
「システム管理費」など、良く分からない不透明な費用は請求しない。
・他社をリードする教師登録数
7万人の教師数。
指導力は入会者の多くが、会員様からの口コミ紹介であることからも立証。
・豊富な指導経験と高い合格実績
それぞれに合わせたカリキュラムで個性を伸ばす。
・徹底した指導研修・指導管理
教師のほか、学習プランナー(社員)がつき、成績アップをしっかりバックアップ。
◆網羅性
小学校1年生~大学受験まで
◆無料体験の有無
有
【公式サイト】
インターネット家庭教師Netty
2.オンラインの家庭教師【Axisオンライン】
個別指導のAxis(アクシス)で有名な「ワオ・コーポレーション」が運営
◆主な特徴
・特許を取得した専用のシステムで指導
専用システムについて
※本サービスで使用するアノトペンは、スウェーデンの Anoto AB(本社:スウェーデン・ルンド市 CEO:Stein Revelsby)が開発したもので、ペンに内蔵された小型カメラが、専用紙に印刷された微細なドットパターンを撮影し、用紙の種別やペンの軌跡を記録します。
・会員サイト内にある学習支援ツールを利用可能
・授業の振り返りはスマホやタブレットでも可能
デジタルノートや授業で使った板書は、パソコンだけでなく、スマホやタブレットでも見ることが可能。通学時間などスキマ時間にも振り返りができる。
◆網羅性
小学校1年生~大学受験まで
◆無料体験の有無
有
【公式サイト】
オンライン家庭教師のAxisオンライン
3.ネット家庭教師【家庭ネット】
福岡県で家庭教師を展開している日本学術講師会が運営
◆主な特徴
・ネットでマン・ツー・マン指導を可能にした指導システム
VQSシステム採用により、ネット上でマン・ツー・マン指導が可能。
・リアルタイムノート共有機能「ホワイトボード」
「ホワイトボード機能」では先生と生徒の共有ノートを、リアルタイムで書き込みが画面に反映される。
◆網羅性
小学校4年生~大学受験まで
◆無料体験の有無
有
【公式サイト】
オンライン家庭教師のデメリット
- インターネット環境が必要
- パソコンが必要(タブレットではダメ)
- パソコンに繋げるWebカメラが必要
- ヘッドフォンが必要な場合がある
- ペンタブレットが必要になる場合がある
- 1回の学習時間が短い
- コストを考えると週1回、月4回程度の学習となる
通常の家庭では既にインターネットは普及しているだろうが、Skypeなどを頻繁に利用する場合を除きWebカメラの設置は少ないだろう。
しかし、パソコンをもう一度よく見て下さい。ノートパソコンの場合は最初から付いている場合もある。
とは言え、他のオンライン教材と比較して、特別な装置を必要とすることはデメリットであるので、この点は十分理解して欲しい。
また、オンラインによりコストを削減しているとは言っても、無限にループ出来るビデオ教材とは違い、生で指導を行うため月に行う学習はせいぜい4回。
対面学習が行えない日は基本的には自習となるので、塾やオンライン学習教材を併用し、分からない所を対面で集中的に学習するなどの工夫が必要である。
オンライン家庭教師を奨めるパターン
- 塾に通いたいけど近くに塾がない
- 地域的に家庭教師の派遣をしてもらうのが難しい
- 部活や習い事が忙しく、うまく勉強時間が作れない
- 塾への送迎ができない
- 塾への行き帰りが心配
- わからないところだけを、簡単に質問したい
- 自宅で指導を受けるのが難しい
- 家庭教師の先生が家に来るのは気を使う
- テスト前だけ集中して勉強したい
- 社会人向けの塾がない
- 社会人で再受験したい
- 海外子女向けの勉強方法を探してる
- 帰国後、受験を検討している
オンライン家庭教師のコスト比較
オンライン家庭教師の場合、各社独自性が強くてコストの比較が非常に難しい。
比較3社それぞれのコストを先ずは掲載し、最終的に優劣を測ろう。
オンライン家庭教師:1コマの時間
ネッティー | Axisオンライン | 家庭ネット | |
1コマ | 50分 | 40分 | 25分 |
オンライン学習教材では、集中力を考えると短い方が良かった。
しかし、対面学習となるオンライン家庭教師の場合は、課題の確認、学習指導、次回の課題という構成が考えられるのと、質問時間も必要であることを考えると、メリットを享受するには長い方が有利だと言える。
実際は子どもとの相性が重要であるが、時間構成を考えると「ネッティー」が有利と言える。
2020年最新の入会金と受講コストについて
入会金 | 金額 | 22,000円 | 無料! | 22,000円 |
キャンペーン | 無料体験でゼロ | 半額キャンペーン | ||
学年 | 項目 | ネッティー | Axisオンライン | 家庭ネット |
小6年 | 4回/月 | 12,100円 | 10,120円 | 6,600円 |
単価/分 | 60.50 | 63.25 | 66.00 | |
中3年 | 4回/月 | 16.500円 | 11,400円 | 7,040円 |
単価/分 | 82.50 | 71.50 | 70.40 | |
高3年 | 4回/月 | 17,600円 | 11,400円 | 9,680円 |
単価/分 | 88.00 | 71.50 | 96.80 |
比較が難しいので、小学校、中学校、高校全て最終学年のコストで算定。
また、講師の質で価格差がある場合は「最低価格」を掲載。
ネッティーの指導料構成
- 各学年ごとに細かく設定
- 中学受験コースが特別に設けられており都市部には便利
- システム関連費は不要
- 無料体験実施で入会金は不要となる
- 「無料体験」あり
Axisオンラインの指導料構成
- 教師が学生の場合は大学のバリューで価格が違う
- 専門のプロ家庭教師は特別価格設定(最低価格の学生教師に対し最高で2.7倍)
- 受験生と受験生以外で価格が相違
- システム関連費が別途毎月必要(税込2,585円~)
- 能開センターまたは個別指導Axisへ入会済の場合は入会金不要
- 入会金「無料」!
家庭ネットの指導料構成
- 各学年ごとに細かく設定
- 中学受験コースが特別に設けられており都市部には便利
- システム関連費が別途毎月必要(税込2,200円)
- 入会金半額キャンペーンが行われることがある
- 「無料体験」あり
オンライン家庭教師のコスト比較結果
入会金については各社同額ではあるが、無料体験で不要となる「ネッティー」の優位性は間違いない。海の物とも山の物とも分からないオンライン家庭教師に無料体験は必須だからだ。
毎月かかるコストは、各社の独自性もあり比較は難しいものの、1コマの分数から1分当たりのコストを算定し比較。
その結果、こちらも「ネッティー」に若干の優位性はあったものの、各社大きな違いは無いとも言える。
一方、「Axisオンライン」は入会金無料化や授業料の値下げなどでようやく他社と太刀打ち出来る状況となってきたが、相変わらずシステムが分かりづらいのが残念。
訳の分からないSランクのプロ家庭教師が無くなったことも評価できるが、相変わらず学生家庭教師は学校で単価の優劣が付く。
東大在学の家庭教師であっても、教え方が悪ければ意味が無いので、教師の実績値で売り込むことが重要なことに早く気づいて欲しいものだ。
何れにしても無料体験を行い、どの会社にするか慎重に選択して下さい。
安いだけで成績が上がるなら、世の中スタディサプリだけで十分ということになってしまう。