壁のリフォーム検討と同時に進めている「屋根のリフォーム」について書きます。
家のリフォームを行う際は「足場」設置が必要なので、屋根と壁を同時に行うケースが多いでしょう。
わたしもその一人なので、皆さんのお役に立つ経験を記していきます。
とりあえず比較見積りは先行で取りました。便利な世の中だ。
一括なので、二か所から取れば十分だと思います。
屋根の塗替えリフォームに必要になる屋根材の知識
先ず、屋根材の種類についてまとめてみましたので、それぞれの特徴を説明します。
ちなみに家の屋根は、スレートです。
瓦(粘土系) | セメント系瓦 | スレート系 | 板金(金属系) | |
コスト | 高い | 安い | 最も安い | 安い |
塗替え
メンテナンス |
必要なし | 15年程度 | 10年ごと | 15年~20年 |
屋根「瓦」について
粘土を使った焼きものの屋根材(セメント瓦とは別)。
耐久性が高く、塗り替えの必要がありません。
厚みや重さがあるため、耐熱性、断熱性、遮音性にも優れた屋根材。重量が重いので、工事の際には耐震性を考慮する必要がある。
塗り替えの必要がないので、本記事の対象外ですね。
わたしが家を新築する際、屋根の知識がなかったこともありますが、瓦の選択肢はありませんでした。
今回、色々調べると、多岐にわたり瓦が最も優秀なことが分かります。
しかし、最近は施工を行える職人も少なくなり、素材、人件費共に高価な部材になりつつあるようです。
また、最近多い地震を考えると、重量がある瓦に見合う建物が必要となるため、全般的に費用がかかるのもマイナスです。
屋根の「セメント瓦」について
セメントと砂を原料としたもので、プレスセメント瓦(厚形スレート)とコンクリート瓦に大別されます。
製造の方法によって分類することができます。樹脂塗料で塗装を施したもので、施工性が高いのが特徴です。
衝撃にも強く、寸法精度が高いことも大きなメリットです。一般的にセメント瓦の耐用年数は30年前後と言われています。
早めに塗り替えることによって寿命を延ばすことができます。
近所にこのセメント瓦を使用しているお家があるのですが、切妻屋根なので、瓦の厚みも見え、とても重厚感があります。
先般塗替えも行っていました。
粘土瓦と比較して、塗替えが必要で、安価なのが特徴だと思います。
デメリットとして、粘土瓦同様に重量があり、地震対策が必要。
屋根「スレート系」について
セメントに繊維材料を混合して強化した薄い板の素材です。
最も普及した商品名「カラーベスト」「コロニアル」で呼ばれることもあります。
色やデザインも豊富で、軽量かつ安価であることから普及してきた素材です。最近では、表面の塗装の耐久性や耐候性を高めたもの、遮熱タイプなども。
表面に凹凸感をだし自然石の素材感を表現したものなどもみられます。
(以前は、アスベスト(石綿)を原料としていたものがありましたが、現在の商品には使用されていません。)
わたしの家はこのスレート(カラーベスト)です。
無知だったので、特になにも考えずに設計士の勧めに従い選択しました。
今回、塗替えを検討するにあたり、再度図面を調べ品名を検索した結果、説明文にある「アスベスト(石綿)」使用品だと分かりました。
実は、15年~20年前に建築された住宅で、スレートを使用している家の大半はアスベストが混合された屋根材です。
アスベストを混入することで、強度を出していたとのこと。
知り合いの建設系関係者に聞くと、アスベストの使用を規制されてからのスレートは、とても脆くなり、耐久性が一時大幅に下がったそうです。
現在のスレートは、強度を克服しているとのこと。
スレートの使用率は高いので、同じように塗替えを検討している方は、図面を確認し素材を検索してみて下さい。
築15年前後の端境期であれば、アスベストの混合有無を確認し、もし、アスベスト対策を施したスレートの場合、塗替え以前に葺き替えが必要となる可能性があります。
また、アスベスト混合のスレートで葺き替えをする場合は、処分費用が上乗せされるので、カバー工法などで対応する場合が多いことも情報としてあげておきます。
カバー工法は、現在のスレート屋根の上から、金属屋根を覆う工法で、主に板金屋さんの仕事だそうです。
単に色があせただけで、破損や変形が大きくなければ塗装処理で大丈夫とのこと。
アスベスト混合が、逆に耐久性の保険になっています。
わたしの家は築20年を超えていますが、今まで一度も塗装していません。
別に顛末をアップしますが、見積りの際に屋根を確認したところ、全然問題なかったそうです。
壁の塗装同様に、立地条件に左右されますが、アスベスト入りのスレートはかなり丈夫なのが分かります。
再三になりますが、端境期のアスベスト有無を確認下さい。
15年程度塗装をメンテナンス未実施であれば、アスベストが入っていない場合、割れなどが発生している可能性があり、葺き替えやが必要になる可能性が高く、塗替えとは比較にならないコストが発生します。
なお、カバー工法について触れましたが、この工法を利用するにはスレートの状態が良いという前提があるらしいので、こちらも業者確認が必須です。
屋根「金属系」について
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%から成る、アルミ亜鉛合金めっき鋼板です。
アルミニウムの特徴である耐食性、加工性、耐熱性、熱反射性と、亜鉛の特徴である犠牲防食機能により、従来の鋼板よりも、さらに耐久性に優れ、あらゆる用途に対応できる画期的な鋼板です。
トタン屋根が有名ですが、現在では利用する人も少なく、減少傾向にあるようなので、ガルバリウム鋼板の情報を載せています。
昭和50年代当時は、トタン屋根が主流で「まさに昭和的」でした。
しかし、現在は悪い言い方をすると「貧乏」っぽい印象。
雨音も響いて、なんか懐かしいですね。
若い人は分からないでしょうが…
ガルバリウム鋼板であっても、音の対策をしないと雨音が響くことは変わりないでしょう。
ガルバリウム鋼板の他、ステンレスや高級な銅を使った素材もあるようです。
トタンはみすぼらしくなるので塗替え必須ですが、その他素材は劣化というより美観維持の塗替えになるようです。
自宅に合う屋根の塗替えリフォーム塗装とは
ここは壁の塗装で書いた内容と同様で「自宅の塗装を検討しているなら、自宅の屋根だけ調べれば?」となります。
その通りです。
次の記事で紹介する予定ですが、色々な業者から見積りを取ると、色々な塗料を紹介されるんです。
どれが自宅に合うのか?この塗料はどのような種類の屋根で使われるか?
とても迷います。
そんなこんなで、色々な壁を調べてしまいました。
これから同じように自宅の屋根を塗り替える予定の方、少しでも参考になればと思います。
結構大変なんですよね。
でも、見積りだけは簡単に取れました。