身延山久遠寺|登山しないと授かれない御朱印(御首題)を解説

minobusan IC 旅のエビデンス

身延山久遠寺と言えば、日蓮宗の総本山として名高い名刹です。

1281年(弘安4年)日蓮上人により創建。

「南無妙法蓮華経(法華経の教えに帰依をする)」とい法華経の題目をとなえる宗派。

 

神社とは違い仏教はそのルーツが明確な場合が多く、その教えも神話とは異なり、実在の人物による伝承なので比較的分かり易い(細かくなるととても難しいのですが…)。

 

古くから、神社では御神体が山そのものであったり、仏教では修行の場であったりと、山はとても神聖な場所であった。身延山久遠寺も名前の通り、身延山という標高1,153mの山全体がお寺となっています。

 

古くはこの山を3時間前後登り、頂上の「奥の院親思閣」へ参ったのでしょうが、現在では観光地化され、麓からロープウェイで7分ほどで到着します。即ち、お金さえ払えば、最も過酷な場所にある「奥の院親思閣」の御朱印(御首題)は簡単に授かれる時代なのです。

 

しかし、身延山久遠寺では参道沿いに坊庵が点在し、その一部でも御朱印(御首題)授かれることを皆さん知っていたでしょうか?

 

今回は、自分自身で実際に登山を行い、表参道、裏参道で御朱印(御首題)を授かれる場所を紹介します。

 

なお、御朱印という言葉は神社では一般的ですが、仏教では宗派によって色々と違いがあるようです。今回紹介する身延山久遠寺は「日蓮宗」で、御朱印にあたるものを「御首題」または「お題目」と称します。

 

御朱印として頂く場合は、メインの文字が「妙法」のみとなるようです。

御首題として授かる場合は「南無妙法蓮華経」と法華経の7文字が記載されるようなので、細かくはお願いする時に確認することをおすすめします。

身延山久遠寺の場所

IMG_4576

 

身延山久遠寺の所在地は「山梨県南巨摩郡身延町身延3567」です。

自家用車でアクセスする場合、一般的には「奥の院思親閣」を訪れることになるので、ロープウェイ有料駐車場を利用することが多いようです。

 

公共交通機関は、身延線「身延駅」からのアクセスとなります。

 

 

登山を行う際の情報

身延山山頂から富士山を望む

IMG_4684

 

登山の行う上での注意点をピックアップします。

身延山登山の難易度

登山には、山の頂上を目指すルート毎に「グレーディング」という指標が、登山が盛んな都道府県には必ずあります。

身延山は山梨県に位置しているので、ここでは山梨県のグレーディングで確認します。

身延山のグレーディングは「3A」。その意味は?

山梨県の公式HPを確認すると、身延山のグレーディングは「3A」とあります。

「3A」の持つ意味は、数字とアルファベットで分かれます。

 

  • 数字=その山に登るための時間などから算出された「必要な体力」
  • アルファベット=そのコースの「難易度」
数字の定義

数字の定義は「1~10」まであります。

身延山は「3」なので「日帰りが可能」という目安ですが、日帰り可能な中でも最も体力が必要な数字となっています。

 

通常「3」で日帰り登山を行うには、それなりの経験が必要です。

身延山の登山道には「坊庵」が要所要所にありますので、無理をせずそこで休憩しながら登ることをおすすめします。

 

また、十分に余裕を持った計画を立て、もしもキツイと感じたら途中で下山するか、帰りはロープウェイを使うなどの代替措置を決めておく必要があります。

実は登山で気を使うのは、登りより下りなので、疲労困憊で無理して下山することは絶対に避けましょう。

 

数字 目安
1~3 日帰りが可能。

数字の大きさでその負荷が増す。

4~5 1泊以上が適当
6~7 1~2泊以上が適当
8~10 2~3泊以上が適当
アルファベットの定義

アルファベットの定義は「A~E」まであります。

身延山は「A」なので、よく整備され危険な個所が少ない登山道ということになります。

但し、「登山」としての意味合いなので、一般道とは違うことを認識して下さい。

 

恐らく、初めての登山もしくは初心者の場合は、実際に身延山を登れば「A」という意味が完全に安全ではないことがよく分かると思います。

 

アルファベット 目安
A ・概ね整備済
・転んだ場合でも転落・滑落の可能性は低い
・道迷いの心配は少ない
※登山の装備が必要
B ・沢、崖、場所により雪渓などを通過
・急な登下降がある
・道が分かりにくい所がある
・転んだ場合に転落・滑落事故につながる場所がある
※登山経験が必要
※地図読み能力があることが望ましい。
C ・ハシゴ・くさり場、また、場所により雪渓や渡渉箇所がある
・ミスをすると転落・滑落などの事故となる場所がある
・案内標識が不十分な箇所も含まれる
※地図読み能力、ハシゴ・くさり場などを通過できる身体能力が必要
D ・厳しい岩稜や不安定なガレ場、ハシゴ・くさり場、藪漕ぎを必要とする箇所、
場所により雪渓や渡渉箇所がある
・手を使う急な登下降がある
・ハシゴ・くさり場や案内標識などの人工的な補助は限定的で、転落・滑落の
危険箇所が多い
※地図読み能力、岩場、雪渓を安定して通過できるバランス能力や技術が必要
※ルートファインディングの技術が必要
E ・緊張を強いられる厳しい岩稜の登下降が続き、転落・滑落の危険箇所が連続する
・深い藪漕ぎを必要とする箇所が連続する場合がある
※地図読み能力、岩場、雪渓を安定して通過できるバランス能力や技術が必要
※ルートファインディングの技術、高度な判断力が必要
※登山者によってはロープを使わないと危険な場所もある

 

身延山登山にかかる一般的な時間

83

 

グレーディングと合わせ、登山ルート毎に平均的な登山時間と距離があります。

山梨県のグレーディング情報によれば、身延山は「ロープウェイ駐車場が出発点」となり、再度同じ場所まで戻ってくるまでにかかる時間と距離は次の通りです。

 

平均的な登山時間(往復) 約10Km強
距離(往復) 約5時間
(重要)付帯時間の加味と余裕を持った計画が必要

時間と距離は前述の通り、行って帰るという内容なので、途中の休憩や寄り道した場合の距離は加味されていません。この時間に昼食やおやつなどの休憩時間を加味する必要があります。

また、自身の経験が少ないもしくは無い場合は、更に1時間程度余裕を持ちましょう。

 

特に、御朱印(御首題)を各坊庵で授かる場合、各所、非常に丁寧に書いて下さるので、そこで待つ(休憩でお茶を飲む)時間も頭に入れて置いた方がいいでしょう(10分程度)。

 

身延山で御朱印(御首題)が授かれる場所

IMG_4603

 

さあ、ここまで登山について心得たら、実際に御朱印(御首題)が授かれる場所をチェックし、抜け漏れを防ぎましょう!

 

なお、わたしは事前に詳しく調べていかなかったため、一部しか授かれませんでした。

また、山頂の奥の院でマップを頂き、下山時には抜けが無いよう尋ねましたが、その情報にも抜けがあったりと、実は身延山の僧侶の方も全て把握していない可能性があるのでは?

 

ここでは、わたしが知った情報を載せていますが、もし抜けがある場合は各自補って下さい。

 

身延山で授かれる御朱印(御首題)の数

上述した通り、数人の僧侶に確認しましたが答えが定まりません。

 

身延山山頂への登山ルートは「表参道」と「裏参道」があり、双方に坊庵が点在しています。

わたしはこの点の認識が甘かったため、登りに使用した「表参道」では一つも御朱印(御首題)を授かれませんでした。

 

ルートは一つと勘違いし、下山時に授かれば良いと判断、お寺用の御朱印帳を奥の院で購入する予定としていたのです。

 

下山は「裏参道」を使用し漏れなく授かる予定。しかし、途中天候が怪しくなり、カミナリが鳴り始めたため下山スピード優先となり、一部しか寄れませんでした。とは言え、途中の坊での確認もあり、授かれる場所についての情報は網羅していると思われます。

 

No. 名称 登山要否 場所
報恩閣(総受付) 不要 久遠寺境内
奥の院 思親閣 不要 奥の院境内
十如坊 必要 表参道
丈六堂 必要 表参道
大光坊 必要 表参道
追分感井坊 必要 裏参道
松樹庵 必要 裏参道
妙石坊 車で行けそう 裏参道
身延山全体で授かれる御朱印(御首題)は数十か所に上る

今回は「登山」で授かれるものに限定しているが、その他、久遠寺境内下にある十数か所の坊庵や門などでも授かれます。

本気で身延山全体の御朱印(御首題)を授かろうとすると、結構な金額が必要ですね。

 

なお、上表のアクセスですが、登山が必要となっていても、身延山の関係者であれば車が通っているようなので、一般人についての制限だと認識して下さい。

身延山マップでの位置

minobusan-map2

 

結局身延山では御朱印(御首題)授かったのか?

今回の登山で授かった御朱印(御首題)は四つです。

先ず、身延山の山頂にある奥の院「思親閣」ですが、ロープウェイで誰でも行ける所ですね。

右側は下山道で利用した(裏参道)にある、七面山との分岐点(追分)の「感井坊」。

 

残念ながら「感井坊」は書置きとなりますが、管理人の方が非常に気さくで、お茶を頂きながら楽しくお話をさせて頂きました。長居してしまったことで、その後、カミナリとの追いかけっこになってしまったのですが…。緊張感が足りないと反省。

 

スライド2

 

そして、同じく下山の裏参道にある「松樹庵」。天気の御心配を頂き、更にお見送りまでして頂きました。

最後は「妙石坊」です。こちらはご家族で住まわれているようで、ここから先は一般道路を通って久遠寺まで戻ります

 

双方の御朱印(御首題)共、とても丁寧に時間をかけて書いて頂きました。

 

スライド3

ところで御朱印(御首題)のお礼は?

事前に調べた話では、身延山では御朱印(御首題)を授かる対価はなく、受け取る方が決めてお支払いするということでした。しかし、一部の坊庵では「300円」という明記されている場合もあり、まちまちのようです。

 

通常は300円~500円なので、その範囲で気持ちを示せば問題無いでしょう。

 

最後に

身延山久遠寺の御朱印(御首題)はとても多くの種類があります。

 

日蓮宗ではない一般の方が訪れるなら、ロープウェイの下と上で二つ授かれば十分かもしれません。

日蓮宗派の方や御朱印マニアであれば全て揃える価値があるでしょうが、相当な費用を覚悟しなくてはなりませんね。

 

考え方は色々ありますが、先ずは健康のために古(いにしえ)の慣わしに沿って、自分の足で山頂まで辿り着けば人生観変わるかも?