道具を揃える|自分の登山スタイルを固めて準備を整えよう

STEP05 IC 旅のエビデンス

山への興味が沸いてきたら、とりあえずどこかへ登るのが早いです。

しかし、登山へ出るには登山装備が必要だと、山のレベルを指標化したグレーディング表にも書いてありますよね。

 

では、山を登るのに必要な準備(装備)とはどんなものなのでしょうか?

そして、夏山登山(春~秋)の初期投資はいったいいくらかかるのかを解説します。

 

初心者が揃えるべき装備

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ここで紹介するアイテムはマストアイテムです。

これが無ければ始められません。

 

装備名 想定価格
登山靴 15,000円~50,000円
靴下(メリノウール) 2,000円~4,000円
リュック 15,000円~20,000円
上着:ベースレイヤー(下着) 2,000円~5,000円
上着:ミドルレイヤー(行動着) 10,000円~20,000円
上着:アウターレイヤー(暴風、雨具) 2,000円~50,000円
パンツ:ベースレイヤー(タイツ) 2,000円~15,000円
パンツ:ミドルレイヤー(行動着) 2,000円~20,000円
パンツ:アウターレイヤー(暴風、雨具) 2,000円~20,000円
グローブ 500円~20,000円
熊よけの鈴 1,000円~3,000円
虫よけ 500円~1,000円
救急装備 2,000円~3,000円
合計(最低~最高) 56,000円~228,000円

 

価格の幅が大きいので驚きでしょう!?

命に係るものなので、本来なら出し惜しみしちゃまずいですが、山専用の物って結構高いのです。

今回、設定は無積雪期ですが、春や秋は結構寒くなるのできちんとした防寒対策は必要です。

 

登山靴

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これは絶対に必要なアイテム(笑)。

初心者の内は安いもので良いでしょうが、何れ良いものが欲しくなります。

 

夏山登山に適した靴は大きく分けると3つあります。

 

種類 使用目的
ハイキングシューズ 整地された低山用
トレッキングシューズ 中間
マウンテニングシューズ テント装備など重い荷物でも縦走可能

 

基本的にはその人が目指す方向に左右されますが、最初は中間の「トレッキングシューズ」を無理してでも買った方が良いでしょう。私は間違ってハイキングシューズを買ってしまったが、どっぷりハマったため暫くは岩場でもそのシューズを履いていました。

 

しかし、高性能な登山靴と比較してアウトソール(靴裏)が柔らかく、岩場では足が痛くなり歩きづらいのです。続けられそうな人はアウトソールが固く安定した、出来るだけトレッキング寄りの靴を買うのをおススメします。

最低ライン

 

最高ライン

 

靴下(くつした)

実は登山では「くつした」が重要なアイテムなのです。

登山靴を買う前に、靴下を購入し、それを履いてサイズを確かめる順序がおススメ。

 

靴下は登山靴の中で重要なクッションの役割をし、脚への負担を現象させたり指の保護を行います。それだけに厚さや速乾性に拘った「メリノウール」使用の「専用品」必ず揃えましょう。

登山用靴下の例

 

リュック(ザック)

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最初に迷うのは大きさでしょう。ハイキング目的なら20L程度で良いでしょうが、将来的に山小屋1泊とか欲が出ないとも限りません。「30L」を選びましょう。

 

また、機能ですが、最近の製品は背中を涼しく保つためにメッシュ仕上げになっており、極端な製品はリュック本体との間が開いています。即ち、身体に接するのは網の部分だけで涼しいのです。

 

但し、デメリットもあり、リュックの重量が身体に密着せずに外側になるため、将来岩場を登る時が訪れた際には、後ろに引っ張られる感覚で少し怖いかもしれません。

 

なお、通常リュックにはリュック用の雨除けカバーが付いていますが、もし付属していない場合は別途購入する必要があります。

おススメの30Lライン

 

服装

登山はハードな有酸素運動です。登山口は初夏でも気温一桁で寒い日もありますが、登り始めると直ぐに汗をかき始めるほどハードで楽しいです。

 

もし、汗だくの状態で、綿の下着が全ての汗を吸ってしまえば乾かないどころか、少し休んだだけで汗冷えを起こし低体温症になってしまうほど危険なのです。それを回避するために汗を効率的に外へ逃がし蒸発させる必要があります

 

登山の服装は基本レイアリングという重ね着です。暑ければ脱ぎ、寒ければ着るの繰り返しで、下着は常にドライな状態を保たないと汗冷えで大変なことになるのです。

 

そんな機能を搭載した下着は結構な価格がしますが、ユニクロなんかより高機能なのは間違いありません。なんせ命がかかっていますから。しかし、日帰り程度であればユニクロのドライメッシュでも耐えられるかもしれませんが、出来ればアンダーアーマーの長袖を着て日焼けも避けた方が良いでしょう。

ベースレイヤーの例

 

 

ミドルレイヤーについては春、秋の行動着として必要となり、軽量のフリース素材のものや色々な製品が発売されています。夏場アルプスへ行く場合、1泊するなら必要となりますが、通常の日帰り行程であれば、アンダーアーマーの長袖の上にTシャツだけでもOKです。

 

但し、2,000m程度の山でも山頂は冷える可能性があり、風が吹けば祖応寒いので上着は常に持ち歩く必要があります

ミドルレイヤーの例

 

 

夏山登山の場合、アウターレイヤーは雨具と兼用する人が多いでしょう。多くはハードシェルと言われる雨も風も通さない素材を使用したもので、透湿性のあるゴアテックスなどを使用した製品が適しています。

 

とても寒い日は、ミドルレイヤーの上にアウターレイヤーを着て寒さをしのぎますが、高山の場合は、更に間に薄手のダウンを着る必要があります。アウターレイヤーは風や雨を防ぎますが、保温性は期待出来ないためです。

アウターレイヤーの例

 

 

一方、パンツについても同じことが言えます。夏場など半ズボンのみで登山する人もいますが、コンプレッションの利いたタイツを履く方が、ケガも防げるし疲労が少なくなります。これは取りあえずユニクロでも良いでしょう(私はいまだにユニクロです)。

機能性タイツの例

 

 

タイツの上に着る登山用のパンツは、ストレッチ性の高い製品を選ばないと登り難いいことは容易に想像できるでしょう。また、常にドライな状態に保つ機能も上着同様必要です。理想を言えば山製品のメーカー製をおすすめしますが、先ずはワークマンのパンツで様子を見ることも可能

登山用パンツの例

 

 

わたしは当初ワークマンのパンツを使用し、後に登山用のパンツを購入しましたが、明らかにストレッチ性や重量が軽かったことに驚きました。

 

パンツのアウターレイヤーは雨具でOKです。これも登山用品を使用したいところですが、性能が落ちることを理解し、先ずはワークマンの雨具で代用すれば良いでしょう。

 

その他のマスト品

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グローブ

実はこれ、重要なアイテムなんです。

春や秋は寒さから手を守ってくれますし、岩場やクサリ場などで重宝します。

極端な話、最悪でも手のひらにブツブツがある軍手かワークマンの手袋を用意しましょう。

 

本格的に登山をする人は革製が良いと言いますが、高価なので先ずは様子見でもOK。

 

熊よけの鈴

有名どころの山を登る場合は多くの登山客がいるので安心ですが、少し慣れてきて、寂しい山を単独で登る際は少し不安になる場面もあります。備えあれば憂いなし、一つは持っていたいアイテムです。

 

 

虫よけ、救急箱

自然の中へ入るということは、その自然に生きる虫などとも対峙しなくてはなりません。例えば、夏のシーズンなら蚊も出ますし、雨上がりなどは「ヤマビル」という厄介者も。

これらを一気に避けられる市販の虫よけがあるので、とりあえず持ち歩きましょう!

 

 

また、虫よけ対策を行っても、蜂に刺されたり、他の虫の攻撃を受ける可能性も否めません。更に転んでケガをすることもあります。

そんな「万一」に備えることも重要です。

 

 

あったら良い、必要なら揃えたいアイテム

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絶対必要なアイテムではないけど、何度か山を登っている内に必要と感じるアイテムを紹介します。

ストック(ポール)

登山を何度か経験して行くと、自分の弱点が見えてきます。

ストック(ポール)は、膝痛の対策や登坂を楽にしたり安定させることが出来るツール。

 

しかし間違った使用方法では、せっかくの効果も引出せません。

購入したら使用前に必ずYouTubeなどで使用方法を確認しましょう。

 

 

ヘルメット

北アルプスがある長野県などでは、装着を推奨しているアイテムです。

登山初心者の頃はそんな山へ行くことは想像もしていないでしょうが、技術や体力が上がると人間欲が出ます。事前に知っておいても邪魔にならないアイテムであることを認識しましょう。

 

ヘルメットを推奨する理由は「滑落時」の致命傷を避けることです。もちろん、万一の落石対策もありますが、発生事象は少なく、むしろヘルメット着用により滑落時に命が助かるケースが多いようです。

 

難しい山に対するアイテムだけと考えず、少しでも不安のある所では自己防衛のために着用して良いでしょう。

 

 

軽アイゼン

冬季の雪道を歩くだけがアイゼンの役割ではありません。春になり、登山の季節になると下界ではまったく雪は無くても、登山道には多くの雪が残っている場合があるので、真夏以外にも登山を行うためには以外と必要なアイテムとなります。

 

また、真夏のアルプス登山でも、一年中残る「雪渓」を横切る場合もあるので、自身の趣向に沿って準備をしましょう。

 

ヘッドライト

基本的に昼間しか活動しない場合は必要無いと思われがちですが、万一ケガなどをして、登山計画よりも遅れて下山しなくてはならない場合だってあるかもしれません。山には明かりが一切無いため、照らすものが無ければ真っ暗です。

 

また、秋の登山は夕暮れも早く、万一のトラブルが発生する確率も高くなります。

 

一方、登山レベルが上がり、山小屋へ宿泊するなどの場合、トイレへ行くにも必要となります。

最初の内はまったく必要は無いでしょうが、レベルが上がれば必ず必要となるアイテムと言っても過言ではありません。

 

ライトがあれば、日の出前の行動も可能で、富士登山では結構使用する人が多いですね。

 

 

如何ですか?

登山を行うためには初期投資が必要となりますが、上手に山へ登ればお金はかかりません。

自分にあったギアを選び、安全で楽しい登山を行いましょう!

 

 

ステップ01:登山のススメ!|登山は身体も心も健康に保つ最高の運動方法って知ってる?

ステップ02:山の難易度を知る|登りたい山の体力度や技術度を理解する

ステップ03:安全な登山|登山には多少のリスクがあることを理解する

ステップ04:登山の目標|登山を継続する目標の立て方

ステップ05:道具を揃える|自分の登山スタイルを固めて準備を整えよう

ステップ06:登山計画|登山に便利な地図アプリを使いこなす

ステップ07:自分の体力を知る|簡単な山でも登山とウォーキングでは大きな違い

ステップ08:最初のステップアップ|先ず最初に目標とするおすすめの山

ステップ09:次のステップアップ(技術度)|少し大変な山にも安全第一で挑戦しよう

ステップ10:次のステップアップ(体力度)|少し大変な山にも安全第一で挑戦しよう

ステップ11:次のステップアップ(複合)|少し大変な山にも安全第一で挑戦しよう

ステップ12:この先はあなた次第|自分の力量や山への愛着度によって変わる方向性