登山計画|登山に便利な地図アプリを使いこなす

STEP06 IC 旅のエビデンス

実際に登山を開始するとなれば、地図読みやコンパスを使用する技術が求められます。しかし、いざ登山へ出かけると、紙の地図を頼りに登山を行わなければならない理由に「?」が付くと思います。

 

理由は簡単で、本格的なクライマーでは無い限り、道なき道へ行くことや厳冬期で道が分からないような雪山へ行く必要が無いからです。

 

ここで推奨する登山は、あくまでも「健康」を維持することを目的とし、山に魅せられてもっと高見へ行こうとする場合は、その道の「プロ」や「玄人筋」と情報を共有することをおススメします。

 

では、登山道の整備が行き届いた山を登る人には地図の情報は必要無いのでしょうか?

 

答えは「Noノー」です。

 

登山にはリスクがあることを解説した通り、登山は街中のウォーキングとは比較にならないほど危険な場所を歩くスポーツです。ウォーキングでケガをしても、通りがかりの人が助けてくれるでしょう。しかし、山の中ですれ違う人の数は街中とはまったく異なります。

 

有名な人気のある山であればそれなりの人が居ます。しかし、里山低山であっても人気の無い山であれば、全く人とすれ違わずに往復して来ることは珍しくありません。それが街のすぐ横にあるような里山であっても…。

 

遭難の主たる原因は「道迷い」です。

有名な高尾山のような登山道が明確な山でも「道迷い」による遭難が発生します。

自分が居る場所を把握することや、登山道を見失うことが無いように位置情報の把握は重要なのです。

 

登山における地図の役割

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有名どころで人気のある登山道は、関係者の尽力によりよく整備されています。進むべき方向も標識が明確に導いてくれるでしょう。そんな登山道を有す山でも地図は必要です。

登山道は一般道のように常に同じ状況とは限らない

一度でも登山へ行かれた方なら分かりますが、登山道は自然の中にあるため、台風や大雨などで崖崩れや倒木などが頻繁に発生します。その影響が登山道の崩落や標識の倒壊へ繋がることも珍しくありません。

 

何の知識も無く山へ入り、崩落した登山道を避けて行くうちに森の奥へ進んで行く場合や、標識が倒壊しており、間違った登山道へ進み戻れなくなるケースは少なくありません。

足もとに意識が集中して間違った道へ行ってしまうこともある

私自身、明確な登山道であるにも係わらず、大きな石を登って行く際に足もとばかりを見ていて、気付けば明らかに登山道を外れた森の中に居たことがあります。登山道が明確であっても、意識が別の場所へ集中していると思わぬ方向へ進むことがあるのです。

 

その時私は無暗に歩き回らず、先ずスマートフォンを取り出し自分の位置を確認。登山道がある方向へトラバースし事なきを得ました。

人頼みはせずに自分自身で対応出来るようにする

登山初心者はグループでの行動が多く、大抵は地図読みが出来るようなリーダーと共に行動します。その結果、道迷いもせずに行動出来ますが、もし「ソロ(単独)」であったら多くの判断を自分一人で行わなくてはなりません

 

標識の無い登山道の分岐や悪天候で荒れた曖昧な道など、一歩間違えれば単純なミスが「命」に係わるような判断を行わなくてはなりません。

 

自分が現在行っている行動が計画通りであるのか?万一道迷いし、進むべき道の先に危険は無いのか?地図が唯一の情報となるのです。

 

紙の地図は絶対に必要か?

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一般常識的には「必要」だと答えるしかありません。

しかし、一般的な登山道ルートを歩むのであれば、スマートフォンアプリの地図で十分だと考えます。

 

前提としては、地図の内容が「登山用の地図」であり、コースタイムや等高線が明確な紙地図同様の機能を備えていることが絶対条件となります。

 

また、スマートフォンには正確なGPS機能が必須であり、万一のことを考え予備バッテリーを携帯することが必要となります。

 

 

  • 登山用の紙地図同様の機能を備えた地図が使用出来ること
  • スマートフォンGPS機能があること
  • 予備バッテリーを携帯すること

 

スマートフォンが使用出来ない状況を想定することが肝要

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これらの条件をクリアーすれば、一般的な登山ルートでは問題無く対応出来るでしょう。

但し、スマートフォンは機械なので、破損や故障で使用が出来なくなるリスクまで考えれば、紙地図とコンパスも携帯することがベストな選択となります。

 

スマートフォンアプリを使用するメリット

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地図読みというのは、方位や周辺情報を観察し、その状況と地図の内容を照らし合わせて位置を特定しますが、それなりの知識と経験が必要な技術となり、状況把握するまでに多少の時間が必要です。

山登りに特化したアプリは正確な位置情報を瞬時に捉える

一方でスマートフォンアプリであれば、GPSデータを基に位置情報を瞬時に把握し確認出来るという最大のメリットがあります。

 

また、事前に登山計画を作成し、そのルート通りに進んでいるかというトレースと時間進捗のズレも容易に把握でき、万が一時間的に遅れが生じている場合は、ビバーク(宿泊)を行うべきかの判断が即時に行えるでしょう。

大事な山行の記録が残せるのは大きなメリット

更に、せっかく始めた登山、どんな山へ行って、どんな写真を撮ったのか?山行に費やした時間や時期などを残しておきたいですよね。そして、そんなデータを共有すれば、他人のデータを参考に次の計画を立てたり、自分のデータが他の人が安全に登山を行う助けになるかもしれません。

 

デジタル化によって多くのメリットがあるのも事実です。

 

  • GPS機能で瞬時に自分の位置が把握出来る
  • 事前に登山計画を立てられ、その内容に沿って行動確認が行える
  • 登山記録が残せる
  • 他の人が行った山行を参考に出来る
  • 自分のデータで他の人が安全に登山を行える

 

代表的な登山アプリとおススメするアプリ

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代表的な登山アプリ4点を紹介します。

各社特徴的な機能を備えており、自分のスタイルに合わせた選択を行うと良いでしょう。しかし、登山初心者はスタイルや目指すべき方向が明確では無いと思うで、その場会は私も使用している「YAMAP」がおススメです。

代表的な登山アプリ4点

私の注釈無しで、各社公式サイトへリンクと各社設定の売り言葉を載せました。

YAMAP
山と高原地図ホーダイ
ジオグラフィカ
ヤマレコMAP

 

各アプリの特徴と合致する登山スタイル

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いきなりアルプス縦走を行う人も居ないでしょうが、将来的な目標は意識する必要はあるでしょう。そう考えれば、初心者から上級者まで幅広い人たちが使用出来るアプリが理想的です。

地図の内容
  YAMAP 山と高原地図 ジオグラフィカ ヤマレコ
詳細性
網羅性
  • 地図に記された「水場」「危険個所」「コースタイム」の情報や地図の見やすさは紙地図で培った技術を活かした『山と高原地図』が最も良い
  • 縮尺は同じく『山と高原地図』が最も細かく出来る
  • 低山から有名な山まで幅広く網羅するのは『YAMAP』と『ヤマレコ』
  • 『ヤマレコ』は他ユーザーの軌跡も網羅しマイナールートにも対応
  • 地図の更新頻度は『山と高原地図』が最も高いが有名な山のみ
他人の登山情報
  YAMAP 山と高原地図 ジオグラフィカ ヤマレコ
確認可
見やすさ
網羅性
  • 『ジオグラフィカ』以外は他人の投稿を確認、参考に出来る
  • 会員以外で全ての閲覧が可能なのは『YAMAP』と『山と高原地図』
  • 『ヤマレコ』はユーザーでないと閲覧出来ない場合がある
  • 添付された写真は『YAMAP』が最も見やすい
  • 投稿者のガチ性が高いのは『ヤマレコ』で特殊なルートなども投稿されている
  • 一般的な情報網羅性であれば『YAMAP』や『山と高原地図』で十分
合致する登山スタイル
YAMAP
  • 地図は「水場」「危険個所」「コースタイム」などの必要な情報を網羅
  • 里山や低山などの網羅性も高く初心者には優しい山にも対応
  • 活動記録が使いやすく横の繋がりなどのコミュニティも充実
  • ソフトの不具合は迅速に対応~まだまだ機能UPを継続中

 

おススメ度:★★★

一般登山道を行く初心者から上級者まで網羅し万人向け

 

山と高原地図
  • 地図情報の豊富さと更新頻度は他の追従を許さない
  • 有名どころの情報は過剰なほどだが、マイナーな山は網羅していない
  • 活動記録の数は多いが写真を拡大すると画面が変わるので面倒
  • 紙地図を使用経験者が乗り換え

 

おススメ度:★★☆

名山を中心に登る人向き

 

ジオグラフィカ
  • 音声ガイド機能が唯一ついており画面の確認が必要ない
  • 登山計画のオリジナル性が高い
  • 他人に頼らない玄人向き
  • 逆に登録されたルートは少なく低山登山者には向かない

 

おススメ度:★☆☆

雪山や破線ルートを好む玄人向け

 

ヤマレコ
  • 他の人が歩いた足跡を参考に出来るため幅広いルートが楽しめる
  • 「山と高原地図」と地図を連携
  • オンライン登山届「コンパス」と連携
  • 活動記録は比較的使いやすいが広告が多い

 

おススメ度:★★☆

初心者から玄人まで網羅するが情報は玄人向けが多い

 

まとめ

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登山用アプリは日々進化しており、この記事以降も情報は変わっています。

現在は各社内容に差がありますが、将来的には大きな差は無くなるかもしれませんので、気になるアプリは最新の内容をご確認下さい。

 

但し、はっきり言えるのは、アプリ開発に対するマンパワーにどれだけ力を入れているのかがカギで、YAMAPについては不具合の打上げ後、翌日には改善するという迅速性が一歩抜きん出ている印象です。

 

自信の山行スタイルに合わせ、適切なアプリを選択し安全な山行を目指しましょう!

 

 

ステップ01:登山のススメ!|登山は身体も心も健康に保つ最高の運動方法って知ってる?

ステップ02:山の難易度を知る|登りたい山の体力度や技術度を理解する

ステップ03:安全な登山|登山には多少のリスクがあることを理解する

ステップ04:登山の目標|登山を継続する目標の立て方

ステップ05:道具を揃える|自分の登山スタイルを固めて準備を整えよう

ステップ06:登山計画|登山に便利な地図アプリを使いこなす

ステップ07:自分の体力を知る|簡単な山でも登山とウォーキングでは大きな違い

ステップ08:最初のステップアップ|先ず最初に目標とするおすすめの山

ステップ09:次のステップアップ(技術度)|少し大変な山にも安全第一で挑戦しよう

ステップ10:次のステップアップ(体力度)|少し大変な山にも安全第一で挑戦しよう

ステップ11:次のステップアップ(複合)|少し大変な山にも安全第一で挑戦しよう

ステップ12:この先はあなた次第|自分の力量や山への愛着度によって変わる方向性