【2021年】農鳥岳|登山に必要なデータブック

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ここでは、白峰三山の一角「農鳥岳(西農鳥岳)」の登山データをまとめています。

農鳥岳への登山ルートはいくつかありますが、北岳方面から白峰三山を縦走するルートが最も人気

農鳥岳のみ単独で登攀する場合は、奈良田から大門小屋を通過するルートで2100m以上の登りとなるため上級者向きとなります。

一般的にこのルートは北岳からの白峰三山縦走ルートの下山道で使用する人が大半。

実際の登山道や眺望などの情報は、こちらの記事に詳しくまとめていますので是非ご覧下さい。

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農鳥岳登山の基本データ

safety

登山を行う上で大事な難易度を含めた基本データです。昨今は登山地図をスマートフォンのアプリで確認することが多くなっているので、特に携帯電話の電波状況も重要です。

安全を考え、紙の地図も必ず用意しましょう。

エリア南アルプス(赤石山脈)
所在地山梨県・静岡県
標高3026m
携帯電話
広河原docomo(〇) au(×) softbank(×)
白根御池小屋docomo(〇) au(×) softbank(×)
肩の小屋docomo(〇) au(×) softbank(×)
北岳山荘docomo(〇) au(×) softbank(×)
農鳥小屋docomo(〇) au(△) softbank(×)
農鳥岳山頂docomo(〇) au(△) softbank(×)
計画「1泊」~「2泊」
推奨レベル上級者
難易度※7C(大門沢~単独登頂)山梨グレーディング
ルート26.4km
時間17.3時間(休憩含まず)
標高差2221m(単純差)
最高地点3051m(山頂)~西農鳥岳
最低地点830m(奈良田)
累積標高約2520m(グレーディングから)
下り約2520m(グレーディングから)
消費カロリー約6000kcal(実績データから)
名山(1冠)百名山/新日本百名山
花百
ローカル山梨百名山
その他日本百高山(15位)、日本二百名山
登山口広河原
レンタカーの確認全国のレンタカー検索

※山の難易度についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

農鳥岳山頂へのルートは主に2つ

農鳥岳を単独登攀する場合や、北岳を最後に登る「白峰三山縦走」ルートは始点は奈良田となります。

一方で、最もオーソドックスな「白峰三山縦走」ルートとして人気の高い広河原を始点とする2つのルートが一般的。

奈良田を始点とする大門沢ルートは2000m以上の険しい登りを行うため、ここでは人気の高い広河原ルートを解説

広河原から農鳥岳山頂へのルートは主に3つ(北岳経由)

広河原から農鳥岳山頂へ至るルートは主に3つありますが、その特徴について触れておきます。

なお、基本的には八本歯のコルを経由し北岳山荘へのトラバース道を利用する意外は、全て北岳山頂を通過するルートになります。

八本歯のコルを経由するルートは、北岳山頂直下までの難易度が他のルートより高いので注意!

また、間ノ岳山頂は全てのルートで通過します。

①白根御池小屋から草すべりを経由し間ノ岳~農鳥岳へ至るルート

シーズン中、全ての時期に利用できる最もポピュラーなルートです。

ゆっくり山を楽しみながら、白峰三山の縦走を行う場合、白根御池小屋で1泊、北岳山荘で1泊、更に農鳥小屋か大門沢小屋で1泊の三泊コースが人気

体力のある人は農鳥小屋1泊で巡ります。

広河原から白根御池小屋まで危険個所はありませんが、いくつかのピークを通るため急登も少なくありません。

更に白根御池小屋以降に待ち構える「草すべり」ルートは名前のごとく急登続きとなりますので覚悟が必要です。

最も難易度が高いのが、農鳥岳を越えて大門沢下降点(2800m)からの下りです。

約2000mの険しい登山道を大門沢小屋まで下り、その先は渡渉も含め、川を数回渡る6時間近くに及ぶ長い道のり。

体力に自信の無い人は大門沢小屋へ一泊しましょう。

水場は白根御池小屋、北岳山荘、大門沢小屋が無料で利用可能ですが、肩の小屋は有料(天水)です。

農鳥小屋は水場まで往復30分必要。トイレは全ての山小屋で利用可能。

②大樺沢二俣の分岐から右俣ルートを経由し間ノ岳~農鳥岳へ至るルート

シーズンの始めは、大樺沢に雪渓が残っているためアイゼンを要する場合があります。

大樺沢二俣の分岐までは沢の横を通り、前半樹林帯、後半は日陰の少ない登山道となっているため、日焼けと暑さ対策が必要。

大樺沢二俣分岐から右俣ルートとなり、草すべりルートとの合流地点まで急登が続きます。

トイレはこの分岐点と山頂手前にある肩の小屋、間ノ岳へ向かう途中の北岳山荘で、以降は農鳥小屋、大門沢小屋で利用可能。

水場は肩の小屋まで無く有料(天水)、間ノ岳へ向かう途中の北岳山荘、下山道の大門小屋は無料。

農鳥小屋は水場まで往復30分要します。

下山道は先に解説した通り険しいので注意!

③大樺沢二俣の分岐を直進して八本歯のコルを経由し間ノ岳~農鳥岳へ至るルート

その年に降った雪の影響もありますが、シーズン前半はアイゼンとピッケルを使用して雪渓を登攀する場合も少なくありません。

一般の登山者が安全に通れるのは8月過ぎとなるルート。

大樺沢二俣から八本歯のコルへ至るルートは、急斜面と岩稜帯を越える場面があり、体力を使います。

更に八本歯のコル以降は岩場の急斜面となるため丸太ハシゴが多数設置されているので、体力とバランス感覚が乏しい登山者はこのルートは避けた方が良いでしょう。

トイレは大樺沢二俣の分岐にのみあり、その先は各山小屋で使用可能。

水場は間ノ岳へ向かう途中の北岳山荘まで一切ありません。

間ノ岳以降は水場まで往復30分かかる農鳥小屋、下山道の大門沢小屋は無料。

なお、山頂手前に北岳山荘向かうトラバース道がありますが、「白峰三山縦走」であればスルーして、吊尾根分岐から北岳山頂を往復約40分かけてピストンします。

ザックをデポして身軽にしましょう。

下山道は先に解説した通り険しいので注意!

農鳥岳登山口へのアクセス

Access

農鳥岳の玄関口である「広河原」までは、大きく二つのルートがあります。

  1. 山梨県側からのアクセス
  2. 長野県側からのアクセス

双方のアクセスについて、車を利用した方法と公共交通機関を利用した両面で解説します。

車で行く場合

By car

自家用車またはレンタカー利用が前提となります。

駐車場までの行きと帰りの時間が自由になり、前泊や帰りの温泉などの時間が取りやすく、重い荷物の心配も不要となるのが魅力ですね。

但し、寝不足と飲酒運転にはご注意下さい!山梨県側からのアクセス 山梨県側からのアクセスは「芦安ルート」と「奈良田ルート」の二つが主な移動方法です。

芦安ルート

日本第二位の高峰「北岳」の玄関口である「市営芦安駐車場」を使用するルート。

芦安から広河原は車両規制があるためバスの移動となり面倒な様ですが、都内からのアクセスはこちらの方が格段に上です。

「白峰三山縦走」を行う際には、奈良田からバスで広河原へ移動する方が多い。

芦安へ停めた場合は、ピストンか奈良田からバスで広河原へ移動し、芦安へ戻るパターンとなります。

芦安駐車場情報

バス、タクシーの乗車口に最も近いのが「第二駐車場」

次に近いのが「第三駐車場」となります。これらが満車の場合は、第三駐車場側に下った「第四・第五駐車場」を利用します。

■駐車場市営芦安駐車場(約600台・無料)
■マップコード167 163 505*88
■住所山梨県南アルプス市芦安芦倉1570
■最寄りのIC中部横断自動車道「白根IC」から23分(12.8km)
芦安駐車場から広河原まで
■バス芦安~広河原¥1,230(タクシー¥1,300)協力金¥200含む
■時刻表山梨交通バス
■その他奈良田へ下山した場合は、奈良田~広河原~芦安にバスで戻る必要がある。

※最新の情報は必ず公式サイトを確認して下さい

奈良田ルート

早川町の奈良田に車を駐車し、広河原へ向かうルートです。

最も利用度の高い山行は、奈良田を起点に「白峰三山(白根三山)」を縦走するのが人気

しかし、奈良田までにアクセスがあまり良くないので、十分な計画を練る必要があります。

なお、奈良田から農鳥岳へ登る、通常は下山道として使用する「大門沢ルート」もあり。

こちらを選択した場合、広河原へ下山した後に奈良田までバスで戻ります。

バスの本数が少ないのがネックなので、一般的には下山時間を気にせず山行出来る広河原からのスタートが大半です。

奈良田駐車場情報

駐車場は2つあるが、第二駐車場がメインで第一駐車場は20~30台程度しか停められない。

■駐車場奈良田第二駐車場(約350台・無料)
■マップコード167 163 505*88
■住所山梨県南巨摩郡早川町奈良田
■最寄りのIC中央道「甲府南IC」から1時間35分(66.9km)
奈良田駐車場から広河原まで
■バス奈良田~広河原¥1,230(協力金¥200含む)
■時刻表山梨交通バス
■その他広河原へ下山するルートの場合、広河原~奈良田のバス移動が必要となる。

※最新の情報は必ず公式サイトを確認して下さい 長野県側からのアクセス

長野県側からのアクセスは、伊那市の仙流荘前バス停近くの戸台駐車場へ車を停めバスで移動しますが、農鳥岳へ向かう場合は一般的では無いので参考程度にご覧ください。

北沢峠からは広河原行きのバスへ乗換えます。

北沢峠から仙丈ヶ岳を登り仙塩尾根を利用し農鳥岳へ至るルートもありますが、上級者向けのルートなのでここでは割愛します。

仙流荘(戸台)ルート

仙流荘からのアクセスは、北沢峠までバスの乗換えがなく、また、広河原経由よりも早い時間に北沢峠へアクセス出来ることで大変人気です。

東海地区の登山者も多く集まる場所となっており、シーズン中は大変混雑するので注意。

広河原には北沢峠でバスを乗換えます。

仙流荘(戸台)駐車場情報
■駐車場戸台仙流荘前駐車場(約400台・協力金¥200)
■マップコード171 056 797*68
■住所長野県伊那市長谷黒河内1847
■最寄りのIC中央自動車道「伊那IC」から37分(23.6km)
仙流荘(戸台)駐車場から広河原まで
■バス①仙流荘前~北沢峠¥1,220+¥210(手荷物)
■バス②北沢峠~広河原¥1,000
■時刻表①伊那市
■時刻表②山梨交通バス
■その他下山場所によって別途バス移動が必要。

※最新の情報は必ず公式サイトを確認して下さい

公共交通機関を利用する場合

By train

山梨県側の広河原までは、中央線のJR甲府駅から直通バスが出ていてとても便利です。

長野県側についても、新宿、名古屋からの接続を考慮した期間限定のバスなどもありますが、時間の選択肢を考えると、伊那駅からローカルバスを利用する方法が主流となるでしょう。

山梨県側からのアクセス 山梨県側からのアクセスは、JR中央線「甲府駅」から直通バスを利用します。 「奈良田ルート」も利用可能ですが、この場合、JR身延線「身延駅」からのアクセスとなります。

広河原から登山を開始し奈良田へ下りるのが一般的ですが、交通の便を考慮すると、奈良田から広河原へ戻り甲府駅へ至る方が楽です。 下山計画をしっかり立てることが重要。

JR甲府駅ルート

車両規制中の林道を通行できる期間は限られており、その中でも繁忙期と閑散期でバスの本数が半減されます。

事前に最新のバスを確認するようにしましょう。

JR甲府駅から広河原まで
■バスJR甲府駅~広河原¥2,150(協力金¥200含む)
■時刻表山梨交通バス
■その他下山場所によって別途バス移動が必要。

※最新の情報は必ず公式サイトを確認して下さい

長野県側からのアクセス 長野県側からのアクセスは、一般的にはJR中央線「伊那駅」からバスを乗り継ぎます。

その他に、新宿方面の登山客を狙った「JR茅野駅」、名古屋方面からの登山客を狙った「JR木曽福島駅」からそれぞれ期間限定のバスがハイシーズンには運航されます。

何れにせよ、山梨側からのアクセスと比べ遠回りとなるので、宿泊準備が必要となります。

JR伊那駅ルート

JR伊那駅から仙流荘前への直通バスは無いため、一度「高遠駅」で乗換ます。面倒な部分もありますが、本数が最も多いことが強み。

最後に、北沢峠で広河原行のバスへ乗換えます。

JR伊那駅から北沢峠まで
■バス①(JRバス高遠線)伊那駅~高遠駅¥520
■バス②(長谷循環バス)高遠駅~仙流荘¥310
■バス③仙流荘前~北沢峠¥1,220+¥210(手荷物)
■バス④北沢峠~広河原¥1,000
■時刻表①伊那市
■時刻表②山梨交通バス
■その他下山場所によって別途バス移動が必要。

※最新の情報は必ず公式サイトを確認して下さい

JR茅野駅ルート

JR茅野駅から期間限定のバスで仙流荘前まで移動し、北沢峠行のバス乗換えます。バスの運行期間に注意が必要。

最後に、北沢峠で広河原行のバスへ乗換えます。

JR茅野駅から北沢峠まで
■バス①JRバス「南アルプスジオライナー」:¥1,750(仙流荘)
■バス②仙流荘前~北沢峠¥1,220+¥210(手荷物)
■バス③北沢峠~広河原¥1,000
■時刻表①伊那市
■時刻表②山梨交通バス
■その他下山場所によって別途バス移動が必要。

※最新の情報は必ず公式サイトを確認して下さい

JR木曽福島駅ルート

茅野駅と同様、JR木曽福島駅から期間限定のバスで仙流荘前まで移動し、北沢峠行のバス乗換えます。

バスの運行期間に注意が必要。

最後に、北沢峠で広河原行のバスへ乗換えます。

JR木曽福島駅から北沢峠まで
■バス①JRバス「パノラマライナー」:¥2,000(仙流荘)
■バス②仙流荘前~北沢峠¥1,220+¥210(手荷物)
■バス③北沢峠~広河原¥1,000
■時刻表①伊那市
■時刻表②山梨交通バス
■その他下山場所によって別途バス移動が必要。

※最新の情報は必ず公式サイトを確認して下さい

レンタカーを利用する場合

Rental car

最近の登山でおススメなのが、最寄の駅まで公共交通機関で移動し駅前でレンタカーを借りて移動する方法です。

もちろん、都心部からレンタルする方法も良いでしょう。

メリットとデメリットを上げておきますので、検討みては如何でしょうか?

レンタカー使用のメリット
  • バスなどの時間に左右されない
  • 重い荷物の心配が無い
  • 温泉などに立ち寄り出来る
  • 公共交通機関ではアクセス出来ない登山口にも行ける
  • 朝一番で登山が開始できる(バス利用の無い山)
デメリット
  • 一杯飲んで帰れない
  • 寝られない(仮眠の時間が無駄)
  • 事故を起こす危険が付きまとう

広河原から登山を行う場合のレンタカー利用

南アルプス林道は一般車の通行が禁止されているので、この記事で紹介している「駐車場」までの利用に留まります。

しかし、最寄のバス停までの移動を考えれば使用する価値は大きいでしょう。

例えば芦安駐車場の場合、繁忙期の始発バスは「5:15」ですが、甲府駅発のバスが芦安を通過するのはその次となる「5:30」。

甲府駅の始発時間は「4:15」なので、前日移動で宿泊するか甲府駅に野宿することになります。

バス代の差額は片道¥920で、4名などのパーティーであれば、往復換算で宿泊費と合わせ同等か多少のメリットが出る計算。

一度、レンタカーの価格比較を行ってみても損は無いでしょう。

トイレと水場の設置状況

Water&toilet

登山に際してトイレと水場は重要な場所です。

広河原から農鳥岳を登る一般的ルート内にある、トイレと水場の情報を必ず確認して下さい。

北岳への登山は、どのルートでも最低1ヶ所にトイレが設置されています。

しかし、水場については、八本歯のコルを通過するルートにはありませんので注意が必要。

北岳以降は各山小屋対応可能ですが、農鳥小屋の水場は往復30分要します。

場所トイレ水場
芦安駐車場第二、第三駐車場水道(バス停)
広河原ありセンター、広河原山荘
広河原山荘ありあり
白根御池小屋ありあり
北岳肩の小屋ありあり(天水)
大樺沢二俣分岐※ありなし
北岳山荘ありあり
農鳥小屋ありあり(往復30分)
大門沢小屋ありあり

※大樺沢二俣分岐の仮設トイレはシーズン限定ですが、シーズン初めは未設置の場合がある

さあ、農鳥岳(白峰三山縦走)へ登ろう!

Let's go trekking

農鳥岳は単独で登ることも出来ますが、大半は北岳と間ノ岳を交えた「白峰三山」縦走時に登頂を目指します。

農鳥岳(白峰三山)へ実際に登山したレポートはこちらの記事で。

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