車のUSB端子はいつType-Cに変わるか注目中の「えだまめくん(@edamamekun_ns)」です。
車での移動中、スマホの充電はどうしていますか?
最近は標準でUSB端子が付いていますが、でも、それじゃあ急速充電は出来ませんよね?
そこで、今回はどんな車でも急速充電ができる安心の「Belkin製 カーチャージャー(F7U099BT04)」をレビューします!
belkin製かつケーブル付きなのに、かなりリーズナブルな価格に驚きましたが、実は訳があります…。
快適なカーライフに向けて、是非とも参考にして下さい。
【この記事で解決すること】
- belkin急速充電対応カーチャージャーの詳細
- 実際の出力と充電時間
- メリットとデメリット
- 販売価格が安い理由
長年製造業に従事し豊富な知見を活かした分析が得意なブロガー
えだまめくん
edamamekun
belkin急速充電対応カーチャージャーF7U099BT04の外観と付属品
「Belkin USB-C カーチャージャー(F7U099BT04)」はUSB-C 1ポートで、充電は1台にしか対応していません。
ただし、MFi認証済のUSB-C to Lightningケーブルが付属しているので、iPhoneユーザーであればケーブルを別途購入する必要が無いことが嬉しいポイント!
長さも1.2mあり、前列にシガーソケットがある場合でも後席まで届く十分な長さです。
本体単独の大きさは、長さ部分が60㎜弱と公称66㎜より少し小さいイメージ。
外径はシガーソケット標準の27㎜で、実際に普通車と軽自動車で接続しましたが問題無い保持力でした。
本体単独では60㎜弱 径は27㎜
製品名 | Belkin USB-C カーチャージャー |
---|---|
サイズ | 厚さ27x幅27x長さ約60㎜ |
重さ | 19g |
出力ポート数 | USB Type-C x 1 |
USB-Cの出力 | 5V-3A/9V-2A |
最大出力 | 18W |
性能については本体にきちんと印字されており、12Vおよび24Vの車種で使用可能。
即ち、普通乗用車や軽自動車だけではなく、ほぼ全ての車でシガーソケットから充電が可能となっています。
一方、付属のUSB-C to Lightningケーブルですが、急速充電対応のケーブルとしては柔らか目で扱いやすい反面、Apple純正よりも若干太め。
また、Lightning端子部分もApple純正ケーブルと比較して少しだけ幅が広くなっています。
もし、充電接続部がタイトなケースを使用する場合は確認して下さい。
黒がbelkin(下) 黒がbelkin(下)
「Belkin USB-C カーチャージャー(F7U099BT04)」はbelkin製のMFi認証済ケーブルが付いて驚きの価格だったことを冒頭書きましたが、Amazonでの購入時価格は「1,893円」でした。
通常、急速充電対応のケーブルは1mで1,000円以上が平均的。するとカーチャージャー本体は7〜800円ということになるので、安いと思った理由を理解できると思います。
ただし、世の中そんなに甘くありません。
昨今の急速充電の主流は「20W」出力で、更に急速で安全性が高いPPS規格なら「25W」まで対応可能。
今回のレビュー対象「Belkin USB-C カーチャージャー(F7U099BT04)」は出力「18W」で、もちろんPPS規格にも対応していません。
更に2つ以上の出力ポートが必要な人や、USB-C対応のandroid端末やiPadを使用する人にも不向きな製品です。
もっとも、「18W」と「20W」で比較しても充電スピード(0〜50%)に変わりなく、更に80%以上は給電能力に関係なく低出力となるためほとんど差がでません。
それでも気になる人は、同じbelkin製の27W急速充電器を購入することをおすすめします。
比較項目 | belkin 18W | belkin 27W |
---|---|---|
サイズ | 厚27㎜ 幅27㎜ 長約60㎜ | 厚28㎜ 幅28㎜ 長約67㎜ |
重さ | 19g | 19g |
PD対応 | ○ | ○ |
PPS対応 | ❌ | ❌ |
執筆時価格 | 1,893円 | 2,032円 |
単価/W | 105.2円 | 75.3円 |
iPhoneならこれで十分!
- 車内でも急速充電を行いたい
- 車内で充電するのはiPhone(Lightning端子製品)だけ
- 車内専用のケーブルが欲しい
- Apple純正以外の予備ケーブルが欲しい
androidスマホやiPadも充電できる出力
- 車内でも急速充電を行いたい
- 車内で充電するのはandroidスマホ(USB-C対応)
- iPhoneもiPadも充電したい(別途Lightningケーブルが必要)
- 車内専用のケーブルが欲しい
PPS規格とは?
急速充電を可能にするUSB-C「PD 3.0規格」のオプション機能で、機器に合わせたより最適な電源供給を可能にする技術として今後の拡大が予想される。iPhone13発売時点ではiPhone13への適応は無く、Samsung(Galaxy)の一部機種がPPSに対応している。
PD規格とは?
Power Deliveryの略で、USB Type-Cケーブルで最大100W(20V/5A)の電力供給が可能な高速充電規格。従来は最大7.5W(5V/1.5A)の供給能力しかなかった。USB Type-Cへ規格統一することで20VのACアダプターが不要となり、データのやりとりも可能となりました。但し、供給電力/データ対応に合わせたケーブルを使用しなければ本来のポテンシャルは発揮できません。
「Belkin USB-C カーチャージャー18W(F7U099BT04)」にはUSB-C to Lightningケーブルが付属し、「Belkin USB-C カーチャージャー27W(F7U076BT04)」はUSB-C to Cが付属するのが大きな違い。
両方必要ならケーブルの買い足しが必要です。
USB-Cケーブル
USB-C to Lightningケーブル
belkin急速充電対応カーチャージャーF7U099BT04の充電能力
「Belkin USB-C カーチャージャー18W(F7U099BT04)」は最大18WでPD対応機種に充電が可能で、iPadなど30Wの急速充電対応機器でも充電は可能ですが少し時間がかかります。
今回はiPhone13 Proに対し、普通乗用車と軽自動車での給電レベルを検証しました。
- 確認機種=iPhone13 pro
- バッテリー残量20%〜25%時点のデータ
- belkinの付属ケーブルで検証
普通乗用車における電力量検証
シガーソケットが狭い場所にあるので、少し見難い写真で申し訳ありません。
普通乗用車なので電圧は12V対応。
給電データはコロコロ変わりますが、概ね電圧は9V、電流は2A弱で推移し、最大能力「18W」に近い数値を絞り出していました。
軽自動車における電力量検証
少し驚いたのが軽自動車での給電状況。
同じ12Vのカーソケットで、電圧は普通乗用車と同じ9Vを示していますが、電流が1A程度と普通乗用車の半分。
バッテリーの小さい軽自動車では、過流電を避ける措置が施されている場合もあるのでこの点は注意です。
とは言え、付属のUSB-A端子では5W程度の電流となるので、それと比べれば倍近い速度で充電は可能。
W(ワット)とは?
電圧(V) x 電流(A)で算定できる数字で、実際に使用(投入)された電力エネルギー。大きな数字に対応できる機種ほど急速に充電が可能となる。
V(ボルト)とは?
電気を押し出す力で、電圧が高いほど多くの電気を流せる。用水路で例えるなら水路の角度で、角度が大きいほど多くの水が流れるのと同じ。
A(アンペア)とは?
電流の流れる大きさを表す単位で、1秒間に何個の電子が通り抜けるかを示している。通常、1Aは100Wの電力が使用可能。用水路で例えるなら水の量で、水の量が豊富でも水路の角度が小さければ流れる水量は小さくなる。
実際の充電時間
急速充電器の記事で検証した通り、PD対応のスマホであれば80%までの急速充電時間にほとんど差はありませんでした(PPS対応機器は除く)。
そこで、同じbelkinブランドの25W急速充電器「belkin USB-C 25W PD PPS対応急速充電器(WCA004dqWH)」の充電時間と「Belkin USB-C カーチャージャー18W(F7U099BT04)」の充電時間を実測で比較してみました。
充電 | belkin 18W | belkin 25W |
---|---|---|
30% | 5分20秒 | 5分00秒 |
40% | 10分50秒 | 9分40秒 |
50% | 16分00秒 | 14分40秒 |
60% | 22分10秒 | 21分00秒 |
70% | 29分50秒 | 28分40秒 |
80% | 40分20秒 | 39分00秒 |
90% | 55分40秒 | 55分00秒 |
100% | 100分10秒 | 95分00秒 |
💡分かったこと
- 最大出力時は若干遅いものの10%単位で差は数十秒程度
- 充電量70%までなら50%の充電は30分以内に完了する
- 80%を超えると充電時間に差は出ない
結局、2Wの能力差は充電量50%までの差に過ぎず、10%毎に発生する数十秒の遅れについても、トータル的には最大で70秒程度遅くなるだけでその後はほんの僅か。
25W対応のPPS規格であれば更に差が出る可能性はありますが、出たとしても2〜3分程度の遅れと推察されます。
■バッテリー容量と給電量の関係
充電量 | 給電電力量 |
---|---|
0〜50% | 18〜20W |
50〜60% | 15W前後 |
60〜75% | 10W前後 |
75〜80% | 10Wから徐々に5W付近へ |
80〜90% | 5〜7W |
90〜95% | 3〜5W |
95〜100% | 1〜3W |
上表は充電器を使用した充電速度の検証時に得たデータですが、急速充電の最大値は0〜50%までで、その後は等しく電力量を落として行きます。
満充電近辺まで急速に電力を供給するとバッテリー劣化を招くためで、無名の格安充電器などは電力制御が行えず事故へ繋がる要因として近年問題となっていますね。
通常、スマホ本体でも制御しますが、粗悪なモバイルバッテリーはこの機能が無く危険です。
belkin急速充電対応カーチャージャーF7U099BT04のメリットとデメリット
「Belkin USB-C カーチャージャー18W(F7U099BT04)」のメリットとデメリットについて考察しましょう。メリットの方が大きいと感じた人が、この充電器をおすすめできる人。
- 信頼性の高いbelkin品質
- Power Delivery対応(USB-PD 3.0)
- iPhoneに最適なMFi認証済Lightningケーブルが付属
- 付属のケーブルは1.2mと長めなので後部座席でも使用可能
- リーズナブルな価格
- 最大出力18Wなので20W以上の充電器より充電時間が少し長い
- PPS規格には非対応
- 付属のケーブルがLightningtタイプ
- 1プラグ対応なので複数の機器を同時に充電できない
- 一部の軽自動車では9W前後の出力
メリットについて
充電器の選択で最も重要なのが信頼性の高いブランドを選ぶことです。belkinはAppleアクセサリーとして採用されており、選択肢としては最高レベル。
その分belkinは価格が高いのですが、「Belkin USB-C カーチャージャー18W(F7U099BT04)」は信頼のケーブルまで付属する割にリーズナブルで嬉しい製品。
性能的にも「Power Delivery対応(USB-PD 3.0)」対応で急速充電はもちろん、付属のUSB-C to Lightningケーブルは車内使用を想定して1.2mと通常より長いのも高ポイント。
価格対効果を狙うなら最高レベルのカーチャージャーです。
もちろん、USB-C to Cの利用やiPadの充電まで想定するなら「Belkin USB-C カーチャージャー27W(F7U076BT04)」も良い選択になるでしょう。
デメリットについて
最大のデメリットを挙げるとしたら、軽自動車の車種によっては急速充電が出来ない場合があることです。
最大出力18Wについても人によっては気になるところですが、実際に充電時間を測定した限りでは20W以上の充電器と比較しても0-50%までの充電時間差は70秒ほど。
残念ながらPPS規格には非対応ですが、そこはPPS規格の採用範囲が広がってから再考しても遅くはないでしょう。
ただ、付属のケーブルがLightning対応なのがandroidユーザーには残念なところですが、「Belkin USB-C カーチャージャー27W(F7U076BT04)」ならほぼ同じ値段で代替えできますね。
忘れてはならないのが1ポート対応であることですが、信頼性の高い多数ポートのカーチャージャーの選択肢は少ないため慎重に選ぶ必要があります。
belkin急速充電対応カーチャージャーF7U099BT04レビューまとめ
「Belkin USB-C カーチャージャー18W(F7U099BT04)」を選んだ理由は、スバリ「安かった」から!
もちろん、デメリットにも書いたように出力が20W以上では無いことに不満がありましたが、実際に充電したら全く差が無いことが分かって一安心。
ちなみにiPhoneならMagSafeを使用した充電方法もありますが、Apple純正品以外だと「7.5W」の充電出力となるためかなり遅いのです。
車内でiPhoneを固定したい場合はMagSafe対応の車載充電器が便利ですが、これは固定用に流用して「Belkin USB-C カーチャージャー18W(F7U099BT04)」でLightning部分から充電するなら早い!
付属のケーブルは車内だけではなく、外出時や家の中などで使い回せば余計なケーブルを買わなくても済みますね。
良い買い物をして下さい。「えだまめくん(@edamamekun_ns)」でした。
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