川勝平太知事はなぜ当選?不適切発言辞任でもリニア工事難航の訳

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静岡県の川勝平太知事と言えば、国民が待ち望むリニア計画を延期させた政治家として有名ですね!

そんな川勝平太知事、不適切発言で2024年4月10日に辞職願を県議会へ提出しました。

リニアを心待ちにしていた人々にとって辞職は大歓迎でしたが、それ以前から上から目線の言動が多発していたにも関わらず4回もなぜ当選できたのでしょうか?

最終的には差別発言が致命傷となりましたが、その事実を嫌々受け入れる態度は「老害」の極み。

そんな人が静岡県知事になぜ当選できたのか?「川勝平太知事」に関して以下の疑問点を探ってみました!

川勝平太知事(元)の掘り下げポイント!

  • 川勝平太知事は「なぜ当選」できたのか?
  • 川勝平太知事の裏で暗躍?スズキ「鈴木修相談役」
  • 川勝平太知事の不適切発言は差別発言
  • 川勝平太知事のリニア妨害が工期延期の原因?
  • 川勝平太知事の退職金は?
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川勝平太知事「なぜ当選?」不支持率51%・リニア賛成60%の謎

川勝平太さんが静岡県知事に「なぜ当選」できたのか?ざっくり調べると以下の4点が挙げられています。

川勝知事がなぜ当選できたのか?4つの理由
  • 前静岡県知事「石川嘉延」さん講演会の後押し
  • 高校生まで医療費無料措置
  • 退職金ゼロ公約
  • リニア建設への環境保護(水源保護)訴え

川勝平太知事が初当選できたのは前知事後援会と医療費無償化が大きい

私的には、前知事講演会の後押しが最も大きな要因のような気がします。

川勝平太知事は元々学者で、早稲田大学から前知事の招聘で静岡文化芸術大学の学長に就任したと言われており、地盤を引き継ぐには十分な関係性を匂わせます。

そこに後援会とは関係性を持たない一般有権者をターゲットに、高校生までの医療費無償化を謳ったことが初当選をより盤石なものにしたと考えられるでしょう。

ただ、その後4期もの長期政権となる理由としては少し弱すぎます。

何故なら、今回の辞職理由である差別発言以前にも多くの失言が発せられており、一部の静岡県民は県民性を辱める知事と批判する向きもあったからです。

そこで登場するのがリニア工事に影響する「環境保護(水源保護)」の方針です。

川勝平太知事は退職金ゼロ公約を掲げつつ1億円を超える退職金収入

初当選を果たした2009年の知事選で川勝平太知事は「退職金ゼロ」を公約し、確かに1期目は受け取らなかったものの、2期目以降は県審議会の答申を理由に結局退職金を受け取った。

詳細は後述しますが、退職金だけで合計約1億円を受け取り、毎月の給与を含め約4億円もの血税が差別発言者のために使われてしまったのでした。

川勝平太知事の政治生命はリニア建設問題で4期15年まで延命

静岡県を流れる大井川の源流は日本百名山に数えられる「間ノ岳」にあると言われています。

具体的には熊の平から農鳥岳へ抜けるトラバース道にザブザブと湧く水場があり(実際に見たことがある)、そこを源流とし大井川という大河へ変化し相模湾へ至ります。

リニアの静岡工区は山梨県側の伝付峠付近から長野県側の小河内岳までの間、特に問題となっているのが二軒小屋の上流にある西俣川と大井川の合流する地点の採掘による水源の変化が大きな焦点。

トンネルを掘ることで大井川へ流れていた水が山梨側と長野側へ行き、大井川の水資源に大打撃を与える(可能性がある)というのが川勝平太知事の言い分です。

この問題は下流で生活する人々にとっては切実な問題で、過去にも上流で建設された水力発電用のダムや新東名高速のトンネル工事によって豊かな水が失われたという事実がある。

川勝平太知事の人を見下す高圧的な物言いが静岡県民にとっては頼もしく、地元を守ってくれる強いリーダーだと錯覚させられたのでしょう。

しかし、大井川を頼りとする住民はあくまで今まで通りの水を確保できる確約が欲しいだけで、川勝平太知事による高圧的な物言いが災いしていつの間にか静岡県が批判の矛先と化したことに気づく。

本気で静岡県民を守りたいのならもっと別の言い方もあったはずだが、川勝平太知事がいつの間にか意固地になっていると感じたのは私だけでしょうか?

まあ、利権でしか動かない政治家しか暗躍しないこの国ですが、リニアという技術を具現化させることは国にとって決してマイナスでは無いと私は考えます。

実際、2023年4月の調査によると、川勝平太知事の「不支持」は51%と過半数を占め、リニア中央新幹線の着工については60%が賛成と静岡県の有権者は回答しており、後述する破滅へ向かうのでした。

川勝平太知事を支持しない人が支持する人を上回っていることが、静岡市の有権者を対象にした朝日新聞と静岡朝日テレビの出口調査で分かった。市内に工区があるリニア中央新幹線については6割が着工に賛成した。

朝日新聞デジタル

川勝平太知事が「なぜ当選」できたのか?

川勝平太知事がなぜ当選できたのか?初当選は前知事の後押しが大きく、その後は運良く対抗馬に恵まれ、リニア問題が追い風になったというのが結論でしょう。

川勝平太知事のリニア妨害は静岡県民のためではない?

川勝平太知事と静岡県浜松市に本社を置くスズキ自動車の鈴木修相談役は非常に仲が良いそうです。

川勝平太知事が辞職願を提出したあと、直接鈴木修相談役に面会し辞意を伝えていることから如何に後ろ盾であったかが分かるでしょう。

鈴木修氏は今でこそ相談役ですが、スズキ自動車のトップとして長年君臨していた創業者のトップで言わば静岡財界のドン。

この鈴木修相談役とJR東海でリニア事業を推進した故・葛西敬之名誉会長が犬猿の仲と言われています。

そして鈴木修相談役の私怨によって、川勝平太知事が故・葛西敬之名誉会長の肝入りであるJR東海のリニア事業の開業遅延を引き起こしたという実しやかな噂話に繋がるのです。

確かに、川勝平太知事が辞任の際、リニア開業遅延を自身の功績としてインタビュアーへ話しているのを見て気分を悪くした人も沢山居たでしょう。

これが本当なら、静岡県のためではなく、自身の後ろ盾である個人の私怨に肩入れした保身的な反対運動だった可能性があり、日本の政治家と財界人のレベルの低さを世界へ露呈したことになり不快感を拭えません。

川勝平太知事の裏で暗躍?スズキ「鈴木修相談役」

川勝平太知事のリニア建設妨害の裏には一個人の私怨を晴らす目的が渦巻き、表向きに発した静岡県民の利益とは票田の確保だけのパフォーマンスだったのかもしれない。

川勝平太知事の不適切発言から露呈した県民軽視

川勝平太知事が辞職願提出へ至った炎上騒動の発端は、静岡県庁の新規採用職員へ向けた訓示の場でした。

長々と持論を展開していましたが、問題発言の要所を抜粋すると概ね以下の内容となります。

前文略

それからみなさん優秀ですから、なかなか物をわかってくれない人がいるかもしれない。その時にですね、情理を尽くすということが大切です。理屈ではわかっていても、腹にストンと落ちない場合があります。

中略

 そしてですね、そのためにはですね、やっぱり勉強しなくちゃいけません。実は静岡県、県庁というのは別の言葉でいうとシンクタンクです。毎日、毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいはモノを作ったりとかということと違って、基本的に皆様方は頭脳・知性の高い方たちです。ですから、それを磨く必要がありますね。

朝日新聞デジタル

最も炎上した部分が「野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたり〜皆様方(県職員)は頭脳・知性の高い方たちです」という件(くだり)。

端的に言えば、第一次産業や第二次産業に従事する人たちを下に見た「差別発言」とも取れる言動と捉えられても不思議ではありません。

水源保護を理由にリニア工事反対を行なっていましたが、その水資源を必要とする人たちは農業や工業を行う第一次産業と第二次産業の県民のはず。

ここでも政治的に県民を利用しつつ、実は陰でバカにしていたことが伺い知れます。

更に、県庁職員は「シンクタンク」と例えていますが、公務員はいかに住民のために汗をかくことができるかが一つの価値基準と考えます。

確かに、調査や研究を生業とするシンクタンク業務を利用し、より良い生活を生み出す「行動」へ繋げることができれば言葉の意味も理解できますが、他産業と比較することで全てはマイナスになってしまいました。

そもそも、この引用文の冒頭にあるように、「みなさん優秀ですから、なかなか物をわかってくれない人がいるかもしれない」とは、差別発言の序文とも思えますね。

少なからず、この訓示を聞いて天狗になる勘違い新規採用職員も居ることでしょう。

自分を特権階級と勘違いし一般市民を下に見る政治家の典型。こういう政治家が多様性や環境問題を訴えても決して騙されないことが肝要です。

川勝平太知事の不適切発言は差別発言

川勝平太知事の差別発言は、人を見下す普段からの生活態度が表れた言動であり、政治的信条とはかけ離れた本心を吐露した事実であると言えるでしょう。

川勝平太知事の力でリニア工事が延期された訳ではない

品川から名古屋を結ぶ全長286キロのリニア新幹線の開業予定は当初2027年だった。2024年3月に開業延期を正式に発表し、少なくとも2034年以降へずれ込むと言う。

ただ、この延期が単に川勝平太知事による工事の未許可が影響するのかと言うと疑問が残ります。

静岡工区は約8.9キロで、前後の山梨、長野にまたがる南アルプスに穴を開ける大工事、静岡工区以外でも実際大きな遅れが発生しているという事実もきちんと把握すべきです。

南アルプスの大工事だけではありません。地上走行に必要な用地買収トラブルも含め、元々工期に無理があった可能性もあり、延期理由を全て静岡県の問題へすり替えるべきではありません

トンネル工事と言えば、北アルプス(立山)に建設された黒部ダム工事のために掘ったトンネル難工事を題材にした「黒部の太陽」が有名です。

当時より工事技術が進んだと言っても、今回は日本アルプスの一つを突き抜けるための難工事。

更に厄介なのが南アルプスは今も成長しており、世界でもまれにみる1〜4ミリ/年のハイスピードで毎年隆起しています。

未知の断層も存在し、掘り進めてみないと分からない場所もあるでしょう。

川勝平太知事を擁護する気持ちはありませんが、2027年になって初めて、静岡工区以外を含めた全体の工事計画が正しかったのか明確になるのです。

ただ、工事以上に気になるのがコストです。

当初リニアの総工費は5.5兆円の予算(国から無利子30年で3兆円の支援含む)であったが、品川と名古屋の難工事などで約1.5兆円増え、7兆円を超える見通しであるという。

しかも、今後工期が延びれば延びるほどインフレの影響を受け、更なる負担増となることが目に見えている。

オリンピックや万博など国がやらかす甘い試算とは違い、民間企業であるJR東海がこの莫大なコストに耐えられるか甚だ疑問で、国庫に影響することだけは避けて欲しいものである。

川勝平太知事のリニア妨害が工期延期の原因?

川勝平太知事が大井川流域住民や静岡県民のことを考えリニア工事の妨害を行なったわけではないことは、対象の人々を卑下する差別発言で明確となりましたが、リニア工事の延期は静岡工区の問題だけでなく、JR東海の計画にも問題があることを理解すべきです。

川勝平太知事は退職金を含め⚪︎億円稼いだ?

静岡県知事の場合、任期の4年間を勤め上げれば約4,000万円の退職金が支払われるという。

川勝平太知事は1期目の公約で退職金を受け取っていませんが、2期、3期、そして4期目と試算すると合計1億円前後を退職金として受領することとなります。

任期退職金
1期目0円
2期目4,000万円
3期目4,000万円
4期目2,000万円
合計1億円
川勝平太氏の退職金

当然、在任中の月給とボーナスもあるので、退職金を含め川勝平太知事は「4億円前後」は稼いだのでしょう。

大学・大学院を卒業して60歳までの生涯賃金は男性で3億円前後と言われており、川勝平太知事はたった15年で40年弱真面目に働いた人よりも多くの収入を得たのでした。

川勝平太知事の退職金は?

川勝平太知事は退職金だけで約1億円、月給やボーナスを含めると4億円前後を税金から収入を得たと考えられます。

今回は既に静岡県知事の「元職」となりましたが、言動がとても不快だったので川勝平太知事について掘り下げてみました。

今後も不快な言動がないか注目したいと思います!

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