有機ELテレビを買わない5つの理由|特に引退世帯にはおすすめしないメリットとデメリット

有機ELテレビ
有機ELテレビ

有機ELテレビ、既に皆さん、店頭で美しい映像に引き込まれた経験をお持ちでしょう。

黒の発色が良く、奥深い立体的な再現力。

一目で、有機ELテレビの圧倒的な画力は、今後のテレビを牽引する技術であることは誰しも理解しているはずです。

主な視聴目的が、地デジなどではなく、最高水準の映像コンテンツを目的とするならば、現状、これ以上のパネルは無いのですから。

 

しかし!!

 

わたしは有機ELテレビを購入しませんでした

 

有機ELテレビとは何モノなのか?液晶テレビとの違いは?

テレビの購入を検討する人は、先ず現在人気の機種から調査を始めます。

比較的価格の安い「液晶テレビ」を確認しつつ、「有機ELテレビ」の美しさに驚き、そして心が揺らぐことが多いのではないでしょうか?

 

でもちょっと待って!

 

先ずは「有機ELテレビ 」という技術をしっかり理解して、「液晶テレビ 」との違いを比較しましょう。

 

きちんとメリットとデメリットを認識してからでも購入は遅くありません。

 

テレビの液晶パネル方式を知って悩みが始まる

最初は普通の液晶画面を検討し、液晶の中にも大きく2つ、IPSとVAを知って悩み始めます。

価格.comのコメント評価を見ると、玄人好みの人はVAパネルを押してくる。確かに、映像の深みを得るには最適なパネル。

でも、その真価は正面から見ないと分からないというデメリットも。

一方でIPSパネルは、斜めから見ても見やすいというメリットがある一方、VAパネルと比較して映像の深みが乏しいと言われています。

 

実際のところは自分自身の目で判断すべきですが、普通のお家であれば大画面テレビはリビングに設置することが多く、視野性能の高いIPS方式の方が実用性が高いでしょう。

 

メーカーサイドもその点は理解しており、IPS方式を中心に売り込んでいる実情が垣間見れます。

 

テレビの評価や人気は時代によって多少の移り変わりがあります。10年前であれば、東芝のレグザが人気でしたが「昨今は2強」。

画質を気にする人はパナソニックとソニーで悩む人が多いようです。

 

ブランドイメージの既成概念は払拭される

レグザについては、東芝本体の経営が揺らいだことにより、ハイセンスという中国メーカーの資本が入ることで評価を落としています。

テレビの場合、ブランド力が大きく影響するため、ハイセンスというブランドを毛嫌いする日本人は多く、レグザのブランド価値が大きく下がっているのは事実でしょう。

わたしもそんな既成概念を持ち、古いレグザの買い替え対象はパナソニックと最初は決めていました。

そのため、ほぼ盲目状態で店頭へ行き、他のメーカーには目もくれずにパナソニックの展示ブースのみに通い続ける毎日でした。

 

その気持ちに変化をつけたのは4Kチューナー内蔵テレビという選択肢でした(古いな~)。

 

その時の詳細については、この記事に詳しくまとめてありますのでご覧下さい。

 

ブランドよりも有機ELという技術に興味が惹かれる

そんな盲目状態でパナソニックの展示ブースに通い詰めていた日々、お目当ての機種以外で驚いたのが「有機ELテレビ」の圧倒的な画質でした。

 

そして「有機ELテレビ」も選択肢の一つに入ったのです。

 

今まで購入を検討していたIPS液晶と有機ELテレビの価格差は15万円前後と倍近い!

一般庶民が画質性能だけで簡単に乗り換えられる価格差ではありません。

徹底的に「有機ELテレビ」というモノを調べ尽くし、納得したら購入しょうと決心しました。

そして、調べることで余計な出費が避けられました!

自分にとって、有機ELテレビはメリットよりもデメリットが多かったのでした・・・。

 

その理由についてこれから明確にしますので、ぜひ買い替えの参考として下さい。

 

有機ELテレビを買わなかった5つの理由(メリット・デメリット)

 

結論から書けば、以下の5つが購入しなかった大きな理由(デメリット)です。

 

即ち、液晶テレビと比較した際の大きな違い

 

それぞれの詳細を続いて解説致します。

 

  1. パネルの寿命が短い
  2. 消費電力が大きい
  3. パネルが焼き付く
  4. 昼間のリビングでは見難い
  5. 値段が高い(投資対効果が低い)

 

有機ELテレビは「パネルの寿命が短い」

パネルの寿命については色々な見解があります。

歩留まりが未だ悪い状況にも係わらず、生産元のLGでは、寿命の問題は解決した(約10万時間)と発表していますが本当なんでしょうか?

長年製造業に従事しており、この点の内情は結構詳しい方ですが、品質が安定していない製品のため、簡単にはバラつきを収束するのは難しいはずです。

 

パネル技術による寿命の比較

液晶有機ELブラウン管
6万時間前後3万時間前後2万時間前後

 

液晶パネルの寿命が圧倒的であることが伺えます。少し驚いたのが、ブラウン管の寿命です。

このブラウン管の基準があって、テレビって10年もたないものと思い込んでいました

地デジ普及の際、一斉に液晶テレビへシフトしたことは記憶に新しいですが、今考えれば10年以上経過した液晶テレビでも、ほとんどの家庭では普通に使っている(使えている)のです。

 

実働時間から寿命とおススメ度を考えてみる

昔のブラウン管テレビと比較して、有機ELテレビの方がまだ寿命が長いから問題ない。という考えもあります。

液晶テレビになって、ブラウン管テレビと比較して値段も安くなった。

ブラウン管テレビの感覚でお金を出し、寿命についても同程度で構わないのであれば、選択は有機ELテレビでしょう。

しかし、性能の進化も含め、テレビは大体10年周期で買い替えを行いたいという家庭があれば、有機ELテレビは現在のパネル寿命ではおすすめできません。

特に仕事を引退された家庭や、テレビが大好きな高齢世帯の場合については良く考えるべき。

 

一日中テレビをつけている場合もあるため、その使用環境では5年程度で寿命が来る有機ELテレビの購入は避けた方が良いという結論も。

 

何時間もつか?では実用性が分からないので、使用環境による比較も行ってみました。

 

No.ライフスタイル液晶パネル有機ELパネルブラウン管
昼間留守が多い
(共働き家庭など)
17.73年8.87年5.91年
一日中家にいる
(引退世帯など)
10.29年5.14年3.43年
昼夜逆転家族がいる13.09年6.55年4.36年

 

液晶テレビの頑丈さが際立ちますが、具体的な世帯構成と視聴時間から読み取れば、液晶と有機ELでどっちがおすすめか分かり易いのです。

それぞれの詳細と「おすすめポイント」は次の通り。

 

①昼間はほとんどテレビを見ない世帯は「有機EL」も選択肢
有機ELテレビを選択する際の判断ポイント
メリット大
  • 7~8年周期でテレビを買い替えるスタンス
  • 夜間テレビを観ることが多い家庭
  • 高精度な映像コンテンツを視聴することが多い
デメリット大
  • コスト対応が難しい世帯(購入費用、電気代)
  • 地デジ視聴が大半を占める(有機ELテレビは無駄)

 

「昼間はほとんどテレビを見ない世帯」パネルの寿命
液晶パネル有機ELパネルブラウン管
17.73年8.87年5.91年
有機ELのメリットあり!

 

  • 1週間の視聴時間合計=65時間(平日7時間+休日15時間)
  • 1ケ月の視聴時間合計=282時間(4.34週/月、52週/年で換算)
  • 1年間の視聴時間合計=3,384時間

 

「昼間はほとんどテレビを見ない世帯」の具体的な視聴者像
  • 共働き

 

「昼間はほとんどテレビを見ない世帯」の視聴時間
  • 平日=6:00~7:00、18:00~24:00
  • 土日休日=8:00~23:00

 

②1日中テレビを見る世帯は「液晶」がおすすめ
有機ELテレビを選択する際の判断ポイント
メリット大
  • コストより映像コンテンツの美しさを優先
  • 有機ELテレビにマッチする視聴環境を備える
デメリット
  • コスト対応が難しい世帯(購入費用、電気代)
  • 地デジ視聴が大半を占める(有機ELテレビは無駄)

 

「1日中テレビを見る世帯」パネルの寿命
液晶パネル有機ELパネルブラウン管
13.09年5.14年3.43年

 

  • 1週間の視聴時間合計=112時間
  • 1ケ月の視聴時間合計=486時間(4.34週/月、52週/年で換算)
  • 1年間の視聴時間合計=5,833時間

 

「1日中テレビを見る世帯」の具体的な視聴者像
  • 仕事を引退し一日中家に居る
  • 老後世帯であまり外へ出ない
  • 何らかの理由で一日中家に居る

 

「1日中テレビを見る世帯」の視聴時間
  • 全日=6:00~22:00

 

③昼夜逆転の家族がいる世帯も「液晶」がおすすめ
有機ELテレビを選択する際の判断ポイント
メリット大
  • コストより映像コンテンツの美しさを優先
  • 深夜電力割引を契約している家庭
  • 高精度な映像コンテンツを視聴することが多い
デメリット大
  • コスト対応が難しい世帯(購入費用、電気代)
  • 地デジ視聴が大半を占める(有機ELテレビは無駄)

 

「昼夜逆転の家族がいる世帯」パネルの寿命
液晶パネル有機ELパネルブラウン管
17.73年6.55年4.36年

 

  • 1週間の視聴時間合計=88時間(平日10時間+休日19時間)
  • 1ケ月の視聴時間合計=382時間(4.34週/月、52週/年で換算)
  • 1年間の視聴時間合計=4,583時間

 

「昼夜逆転の家族がいる世帯」の具体的な視聴者像
  • 大学生やフリーターなどで夜型の家族が居る
  • 夜型ニートの子供が居る

 

「昼夜逆転の家族がいる世帯」の視聴時間
  • 平日=6:00~7:00、18:00~翌日午前3:00
  • 土日休日=8:00~翌日午前3:00

 

有機ELテレビは「消費電力が大きい」ことが欠点

 

液晶テレビから大きく変化したのが電気代でした。

 

ブラウン管やプラズマに比べ液晶の消費電力は低く、今では年間消費電力も購入の選択肢として重要なファクター(要素)となっています。

 

実際の電力消費量はどの程度なのか?

55型テレビでの比較です。

 

最新の機種へリライトしました
項目 有機ELテレビ
液晶テレビ
機種名

パナソニック

GZ2000

東芝

X930

パナソニック

GX855

東芝

Z730X

消費電力 429W 392W 176W 271W
年間消費電力量 176kwh 203kwh 136kwh 160kwh

 

消費電力で有機ELテレビは、Panasonicでは倍以上、TOSHIBAは1.4倍です。

一方、年間消費電力ではPanasonic、TOSHIBA共に約1.3倍という結果。

ちなみに、年間消費電力とは省エネ法に準拠し計算(1日4.5Hの動作時間/1日19.5Hの待機時間で算出)とのことです。

昼間留守になる家庭と比較しても半分程度の見積りです。

 

HINT!

自動車の燃費カタログ値が如くあまり参考にならない「年間消費電力」ですが、実は新製品が出る度に低下傾向にあるのです。省エネ対策(技術)の向上を図る指標として参考にしては如何でしょうか?

 

年間のランニングコスト

メーカー発表の「年間消費電力」について、1kwhの電気代を中間値の26円で算定してみます。

 

項目 パナソニック
東芝
機種名

GZ2000

GX855

X930

Z730X

年間消費電力量 176kwh 136kwh 203kwh 160kwh
年間の電気代 4,576円 3,536円 5,278円 4,160円
1,040円 1,118円

 

その差は御覧の通りです。

 

但し、「年間消費電力」と実際の使用環境は大きく違うことが多いので、必ず自身の視聴環境を想定して「消費電力」から計算しましょう。

 

(参考)想定される家庭環境から算出した年間の電気代

「パネル寿命の項」で触れた家庭環境に対し、上記と同じ1kwhの電気代を中間値の26円で計算してみました。

 

項目 パナソニック
東芝
機種名

GZ2000

GX855

X930

Z730X

昼間不在 37,754円 15,485円 34,490円 23,844円
昼間1日中視聴 65,061円 26,692円 59,450円 41,099円
昼夜逆転の家族が居る 51,119円 20,972円 46,710円 32,292円

 

どうでしょうか?液晶テレビのGX855を見れば現実的な金額であることが分ります。

年間1~2万円の差額は、10年で10~20万円の差。

更には本体購入で10~20万円の差を支払うことを考えれば、最新式の液晶テレビを5年周期で購入してもお釣りがきますね。

テレビの電気代は「テレビの消費電力の基礎知識を知って省エネ家電を賢く選ぼう!」で詳しく解説しています。

 

有機ELテレビは「パネルが焼き付く」

パネル寿命で書いた、モデルケースの「昼夜逆転の家族がいる」場合、テレビを視聴すること以外に、ゲームなどを行うケースも増えると思います。

 

その時に気になるのが「画面(パネル)の焼き付き」です。

 

昔のブラウン管テレビではよく起こっていましたが、液晶テレビと比較して、有機ELテレビではこの問題が発生する確率が高いと言えます。

 

焼き付きについては、購入後1~2年で発生したなどの事例も

 

もともとパネル寿命が短く、値段も高い、更に寿命を縮める要素があるのだから、弱点をきちんと理解して購入すべきです。

 

有機ELテレビは「昼間のリビングでは見難い」

店頭のデモではとても美しかった有機ELテレビ

 

しかし、実際に家で使用する場合、あちこちの窓から入り込む光が画面に反射して見難いという事象をよく聞きます。

 

なぜ有機ELテレビは光の反射が大きくなるのか?

画面の表面が「グレア」であることが影響

パソコンの画面に詳しい人は分かるでしょうが、画面の表面は「グレア」と「ノングレア」あります。

簡単に言うと「グレア」はピカピカしている画面、「ノングレア」は艶消しの画面。

「グレア」タイプの画面は色の発色性能がより明るく綺麗に見える一方、光の吸収が無く、外の光を反射し易い性質です。

有機ELテレビは更なる画質の向上を図るため、「グレア」タイプの画面を採用しています。

 

液晶よりも輝度の低い有機ELテレビ

また、もう一つの大きな問題として、液晶よりも最高輝度が低いということが挙げられます。

この理由でグレア画面を採用しているとも言えますが、昼間、特に明るいリビングをお持ちの家庭では相当見難くなるという口コミが散見されています。

検討機種の対策状況や実物の確認をしっかりと行って下さい。

 

昼間テレビを見る家庭は買い替えを待った方がいい?

既に定年された家庭やご高齢の家庭では、テレビを昼間見ることが多くなります

その場合、画面の見難さがストレスとなるため、当面は液晶テレビを選択する方がよいでしょう。

今後、これらの技術は間違いなく改善されるので、その時を待ってから購入しても遅くはないとわたしは考えました。

最新の有機ELテレビ情報は「おすすめの有機ELテレビ探求」で随時最新記事をアップしているので是非ご覧下さい!

 

有機ELテレビは「値段が高い(投資対効果が低い)」

未だ安定しない技術なので、生産現場では非常に歩留まりが悪い(良品率が低い)有機ELパネル。

その結果、値段が高くなっても仕方ありません。

しかし、パネルの寿命が短いため、実際の投資効果は更に悪くなることは既に皆さんお気づきのことでしょう。

 

値段の差はどの程度開いているのか?

最新情報で比較しリライトしています

 

2019-2020年のPanasonicモデルで比較してみましょう。

基準は55型液晶のGX855と考えた場合、価格.comの最安値でGZ1000との差は約5万円、フラッグシップ機のGZ2000とでは何と14万円の差があります。

パネル寿命は倍の開きがありますので、パネル寿命まで勘案すれば10万円~28万円の価格差だと考えて良いでしょう。

 

更に省エネ性能でも差がつくことも前述の通りですね。

 

有機ELテレビは今後安くなるのか?

間違いなく安くなるでしょう。

 

現に2019-2020年の一部の機種は相当値下りしました。

その理由は、先に書いた通り生産ラインの歩留まりの悪さ。

歩留まりの悪さや生産コストは、旺盛な需要と共に徐々に改善されていると聞きます。

LGの独占状態は相変わらずですが、新技術である「マイクロLED」や「デュアルセルLCD」などによるゲームチェンジも近そうです。

但し、有機ELテレビが様々なデメリットを淘汰し、新技術も先延ばしになれば間違い無く液晶テレビに変わるパネル技術となることは間違いありません。

 

それでも有機ELテレビを買いますか?

ここまで読んで頂きありがとうございます。

わたしの記事を見て、それでも有機ELテレビを買いますか?

 

重要!

買うな!と言っているのではありません。

「ライフスタイル」「求める機能」「価値」を明確にし、メリットとデメリットをしっかり見極めて納得の行く買い物にしましょう!

 

有機ELテレビの画質の良さは現時点では最高なので、問題を早々にクリアーし、わたしも早く手に入れたいというのが本音。

 

とは言え、最新の機種が販売されるたびに内容はかなり良くなっています。

最新機種の情報は「おすすめのテレビ探求」を窓口に記事を探せるので是非ご覧下さい。

 

発売当初と比較して価格はだいぶ下がっており、2020年は買い時の機種も増えると想定しています。

きちんと液晶テレビと比較し違いやメリット・デメリットを理解してどっちの技術を選択すべきかを視聴環境を考慮して選択して下さい。


参考になれば幸いです。

 

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