MacBook Pro 2020のCTOモデルが届くまでの物流事情を観察

MacBook Pro2020 IC 買い物レビュー
買い物レビュー

この度、約20年ぶりにMacを購入致しました。

使途的にはWeb閲覧やブログ記事の作成が主で、あえて負荷がかかる処理としたら写真画像の管理程度。

そんなMacBook Pro2020(5月)モデルの注文から到着までの物流事情を、元国際物流部門の責任者の視点から内容を解説させて頂きます。

MacBook Pro2020は期待外れの機種?

巷ではフルモデルチェンジが期待されていた2020年5月発売のMacBook Pro。

蓋を開けて見れば下位機種は第8世代のCPUをそのまま流用するという、若干の期待外れ感は否めず?

でも選ぶべき価値のあるMacBook Pro2020

フルモデルチェンジの周期に重なったことで、14インチ採用、ミニLED搭載など、実しやかな噂が先行し、期待感が強かった。

しかし、筐体の変化が無い写真を見て多くの人ががっかりしたことでしょう。

さりとて、全モデルと比較すればコストは下がり、懸案であったキーボードも変更となったことは進歩以外の何者でも無い。

前機種の購入を迷っていた人から見ればお買い得感の強い機種と言えます。

また、既存モデルの最終版と考えれば、新しい技術を搭載したフルモデルチェンジ品を購入するよりは品質も熟成され安心かな?

手の届きやすい「下位モデル」」

高価なPC購入に際しては、一様に出来るだけ長く使いたいと考え、スペックオーバーな機種を無理して購入する傾向にあります。

実際、今回の機種選びで最も迷ったのが上位機種か下位機種かの選択。

しかし、冷静に考えれば重い動画の編集を行うわけでもなく、せいぜい写真のRAW現像をたまに行う程度。

暫くは第8世代のCPUでも十分だろうという結論に至りました。

そんな訳で、使途的には第10世代のCPUを積んだ「上位機種」は却下。

約20年のリハビリも兼ねたMacライフは第8世代の「下位機種」から再スタート。

もし、今後動画編集や現在の機能に不満を感じたり、新機種に購買意欲をくすぐられた場合は、このPCを下取りに出せば済む話でもあります。

もし機種選択に迷ったら〜2つの大事なこと

特に記憶媒体にHDDを使用している人は冷静に機能を選択して下さい。

今まで性能の高いHDD搭載のディスクトップを使用していましたが、起動が遅く使用中ももたつくことが多々ありました。

しかし、Intel core i3搭載、メモリ4GBという弱小スペックの安物ノートPCを追加で購入し使用してみると、驚くことに既存のディスクトップ機とは比べ物にならないくらい快適だったのです。

答えは簡単で、記憶媒体に「SSD」を使用するだけで大きく変わったというわけ。

 

  • 現在使用中の機種がどういう状況なのか?
  • やりたいことは(使途)とマッチするのか?

 

この二つをよく熟考してスペックを選択することをお勧めします。

最新のSSD搭載機種なら結構使えます

この「i3 メモリ4GB」という弱小機種で、写真のRAW現像や、タブを数十個出したブラウジング程度までは耐えられた。

今回の下位機種選択でさえオーバースペックなのかもしれませんね(笑)

無論、そんな訳で最初はMacBook Air でも十分かな?とも思いました。

でも、価格の差がさほど無いことや、排熱の問題が取り立たされるでMacBook Pro2020の選択へ至った次第。


さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ本題に入ります。

初めてCTO(注文仕様生産:configure to orderまたはcustom to orderの意)でApple Storeへ発注する人にとって最も気になるのが納期ですよね?

自身が発注したMacBook Proの配送状況を見ながら、購入者の気になる点を解説致します♪

今回発注した MacBook Pro の仕様

Apple Store で注文と言っても、そのカスタマイズ内容は人それぞれです。また、納期についてもその時の事情で大きく変わります。

今回の納期事例とした、私が発注した仕様は次の通りです。

◎メモリーを8GBから16GBへ変更した

すみません、変更点は以上です(笑)。

 

 

一般的には、SSD容量を最大にしたり、キーボードをUSキーボードへ変更したりすると納期が長くなるとも言われていますが、これまたタイミング次第でしょう。

基本的には、変更部材の在庫があればメモリーやSSDの変更が重なろうとも、工程的には大きな違いは出ません。

発注日時点の上位機種と下位機種の納期差

発注日は5月21日でした。

MacBook Pro 2020(5月モデル)は第10世代CPUの上位機種と第8世代CPUの下位機種の2種類。

更にそれぞれSSDの容量で2つづつバリエーションが細分化されます。

いわゆる「吊るしのMacBook(家電量販店で購入可能)」は4バリエーションあるわけです。

MacBook Pro 2020「上位」機種の納期

5月21日時点で、MacBook Pro 2020上位機種の納期は「6月3日~6日」でした。

これは、同じ第10世代CPUを積む「メモリー16GB SSD 512GB」「メモリー16GB SSD 1TB」共に同じ納期。

MacBook Pro 2020「下位」機種の納期

一方で今回購入の下位機種の納期は「6月6日〜9日」で、上位機種よりも納期が遅くなるというインフォメーション。

上位機種同様に「メモリー8GB SSD 256GB」「メモリー8GB SSD 512GB」共に同じ状況。

カスタマイズ画面にて、「最下位機種」のメモリーを8GBから16GBへ変更後も納期に変化はありませんでした。

MacBook Pro2020が届くまで

発注が完了(ポチる)すると、写真のようなインフォメーションが納品まで表示されます。

 

 

既にこの前に掲載した写真にて答えが出ておりますが、納期は5月31日に変更となっています(発注時点では6月6日〜9日納入)。

その理由は、出荷完了が計画よりも早かったことが起因しています。

では、順を追って確認してみましょう。

Apple Storeのインフォメーション

Apple Store のインフォメーションが必要となるのは、「注文確定」から「出荷完了」までのステータスです。

それ以降は「ヤマト運輸」の追跡情報を確認することになります。

注文確定(Apple Store 画面)

Appleホームページで発注が完了した時点でバーが移動しますが、実際は直ぐに「処理中」となります。

処理中(Apple Store 画面)

何を処理中?って、製造業を知らない人は思ってしまいますね。

オンラインによる注文情報がAppleの生産を管理する部門へ入電され、生産工場へ発注がかかる仕組みが一般的でしょう。

この際、必要な部品(資材)が無ければ部品の手配へ情報が展開されます。

しかし、MacBook Proの納期などを鑑みると、予め在庫を持ち、使用した分を補充する方法であることが推察できます。

また、納期の短さから、注文情報は直接工場へ届き、効率的に製造計画を組みなおしているようです。

Appleの部品を扱う外製企業は、短納期に悩まされているという噂を昔よく聞きました。

配送準備中(Apple Store 画面)

処理中のステータスから配送準備中へ変わるまでは、今回2〜3日程度でした。

5月21日発注と言っても、実際にポチったのは夜なので事務手続きは翌日の22日からのはずです。

特に新型コロナの影響が強い時期だったので尚更でしょう。

ちなみにMacBook Pro の生産は、後のヤマト運輸の準備画面でも分かる通り、中国広東省の深センのようです。

中国の立ち直りと、Apple関係の工場の強さを垣間見る瞬間でした。

発注タイミングによっては、「処理中(工場での生産準備〜生産)」のステータスバーが動かず、ヤキモキするのがこの時期ですね。

なお、この「出荷準備」の内容については、製品の梱包準備なのか梱包作業終了までなのかが不明です。

場合によってはヤマト運輸が最終梱包を行っている可能性もあるからです。

出荷完了(Apple Store 画面)

5月21日の夜に発注し、5月25日の午後(時間は不明)にステータスは「出荷完了」となりました。

Apple Store画面で言う出荷完了は、工場から運送業者へ手渡したと言う合図です。

以降は輸送を担う「ヤマト運輸」の進行ステータスにバトンタッチ。

でも、ここからが実は長いのです•••

ヤマト運輸のインフォメーション

Apple Storeのインフォメーションの役目は終わりました。

ここからはヤマト運輸のインフォメーションで配送状況を確認します。

ヤマト運輸での追跡画面は、Apple Storeからの出荷メールにApple Storeのインフォメーション画面のリンクが貼っており、そこから更にリンクを辿ることができます。

海外荷物受付(ヤマト運輸画面)

 

いきなり、日本到着までのインフォメーションを掲載しましたが、タイムラインは掲載写真の通りです。

ここでよく判らないのが、「海外荷物受付」が同日の午後と夜に「深セン」と「上海」の各支店で行われたこと。

色々と先人の内容を調べて行くと、中には日本へ着いたはずなのに、再度上海へ戻ったステータスがあったとか?

あくまでも推測ですが、一般的には荷物の受入や出荷はバーコードやQRコードを読みこんでデータを送信します。

しかし、残念なことに2度読みは防げても、読み忘れを防ぐのは中々難しいのです。

人為的な調整を間違えると、とんでもない結果になることも否めません。

また、今回の2支店同時受付については、前述した「梱包」についてヤマト運輸が一部代行しているのでは?と考えた一因です。

何にしても、このヤマト運輸(海外)での配送ステータスは少しいい加減なところがあるようなので真剣に見ない方が良さそうです。

何故受付から発送まで3日もかかるの?

海外物流、特にAir便関係を経験した人間なら想像がつくでしょう。

今回の発送場所は深センになっていますが、深センは少し特殊で、例えば日本の航空会社は直行便を運行していません。

日本の航空会社を利用して深センへ至る場合、一般的には香港経由でフェリーまたは鉄道で移動するか、広州の空港を利用します。

深センには何度も訪れていますが、残念ながら直行便を利用したことが無いため便数は不明ながら、中国資本の航空会社は一部直行便を運行しています。

ヤマト運輸の輸送手段は貨物専用機の可能性が高いですが、何にしても運行タイミングは週に3回〜4回程度だと考えられるでしょう。

タイミングによっては1〜2日で発送される場合もあり、長くても4日程度で発送が完了される運行周期。

但し、通関処理やそれに関わる書類作成に手間取った場合はその限りではありません。

とは言え、輸出側の通関はほぼ素通りなので、ここで時間がかかるとすればフライト周期が大きな要因で、もしかしたら梱包まで関係しているかもしれません。

荷物受付(ヤマト運輸画面)

ここでも2日かかっています。何故でしょう?

だって飛行機に載れば数時間で日本に到着するはずですものね。

確かに、Air便は緊急で使用することが多く、経験では通関で大きな問題がなけれ最速で翌日には商品を引っぱってこれました。

しかし、ヤマト運輸によるApple製品の輸送は、早く手に入れたいと言う希望も重なりとても長く感じます。

でも、よく見ると荷物受付場所である「ADSC支店」での荷物受付と発送のタイミングが同時であることに気付きます。

これは俗に言う「受け即払い」の処理で、輸出入センターであるADSC支店での滞留のみではなく、通関にかかる役人仕事も影響していることが大きいでしょう。

もしかしたらADSC支店で検品などを行っている可能性もありますが、一度出した納期へ調整するデポジット(デポ)倉庫業務も担っているのかもしれません。

しかし、受入と出荷が別々に行われていないことを見れば、中間作業なしの素通りと考える方が自然です。

時間調整の役割は払拭できませんが、通関作業が大きく影響していることも否定できません。

でも、大量にApple製品だけを扱うルートなので、一般品のように通関で止められようなことは考えづらく、やはり時間調整があるのかな?

Apple Store が出した最終的な納期は絶対的なのかもしれません。

作業店通過(ヤマト運輸画面)

ここからが本来の「宅急便」です。

作業店から目的地の集荷場までたどり着けば、後は個別の配達を待つだけ。

大量の荷物を送り届けるならば専用のトラックを仕立てますが、一般的には通常の路線便同様に各所へ荷下ろししつつ、注文者の町までやってきます。

関東近辺なら翌日には最寄りの集荷場に到着し、当日中に配送完了ですね。

 

 

到着予定通りの5月31日に最寄りの集荷場へ到着。

到着時刻は早朝の5時59分。

ここまで読んで頂いた方なら想像が付くと思いますが、これは羽田もしくは途中からこの拠点までの輸送を任された運転手が荷下ろしして「ピッ!」とバーコードを読んだタイミングでしょう。

ただでさえ配達員不足の業界にあって、コロナ禍の配達は一般的なサラリーマンの業務開始と同じタイミング。

待ちきれないなら配達員へ電話して早く配達してもらいましょう(笑)。

ちなみに、お昼になっても来ないので、電話をしたのは言うまでもありません。

でも、人手不足で大変な仕事なので、できれば順番を大人しく待つことをお勧めします。

まとめ

 

Macのネタでブログを書く人やMac使ってお仕事をしている人から見れば当たり前の内容でも、一般人にとっては大きな買い物となるMacBook購入。

意を決して注文すれば、後は早く触りたいと思うのが人情です。

そこに立ちはだかるのが配達までのステータス情報。

確かに便利ですが、全然進行が無いとヤキモキしちゃうのも事実でしょう。

物流事情を知って、何故動かないかを理解すれば多少は気が紛れるかな?

少しでも参考になれば幸いです。

あーでも、この記事をMacで書いてるけど、かなと英数を切り替える度に違うキーを小指で押してしまう!

慣れるまでどれくらいかかるんだろう?

でも、とっても美しい工業製品で満足!