学歴を気にするのは、子供の将来に係る選択肢を増やすことという親心です。
しかし、どうでもいい大学へ進学するのは、高卒よりも選択肢を返って少なくしてしまうことをどれだけの親がご存知なのでしょうか?
人生の選択肢を増やす、行く価値のある良い大学はごく一部です。
そこで今回は、人生の選択肢を増やせる「行く価値のある大学良い大学」の定義とメリットについて書きます。
そこを目指し、どうやって進んで行くか参考にして下さい。
ひとつの目標として大事なお子さんの将来を考える将来設計の指標として捉えて頂ければ幸いです。
人生の選択肢を増やす、行く価値のある良い大学へ行くメリットは大きいのです!
大学進学率は高止まり?
2005年以降は50%を越えるに至っている。
2010年に56.8%のピークを印した後、低下傾向にあったが、2014年以降には再び上昇。
分かりやすく計算してみましょう。
- 進学率60%と仮定
- その年の進学希望者数(18歳人口+浪人など)も120万人と仮定
すると毎年の大学進学人数は約72万人となります。
1970年前半はは30%程度だったので、倍近い確率で大学へ進学している計算。
そこで問題となるのは、大学乱立による誰でも行ける大学の存在で、これらの大学が本当に必要なのか?ということ・・・。
誰でも進学できるわけでは無い「行く価値のある良い大学へ行くメリット」がとても大きそうだ!!
そんなことがなんとなく分かりますよね?
だからこそ、人生の選択肢が増えるのです!
大学進学率が1970年前半と比較して倍になった理由
大学進学率は何故大幅の増加したのでしょうか?
就業形態が大きく変わってきたことも一因ですが、受け入れの「マス」である大学の数が増えたことに起因することは間違いありません。
大学進学率の推移
このグラフには入っていませんが、1970年代前半の大学への進学率は約30%でした。
一方で2017年にはグラフが示す通り、4年生大学で52.6%、短大を含めると57.3%と倍増していることが分ります。
価値の無い大学の増加により、人生の選択肢を増やせる、行く価値のある良い大学へ行くメリットが益々大きくなったことが伺い知れる結果でしょう。
大学進学率が増加した本当の理由
「大学全入時代」「大学のユニバーサル化」が広く認識されていることがひとつの要因。
本当の顛末は、名前さえ書けば入れるような大学が、近年増加してしまったということ。
実際にあったお話ですが、
高卒ではまともな就職が望めない学力のため、とりあえず大学へ行こう!
という変な構図が出来上がっていることをご存知でしょうか?
笑えない話です・・・。
とりあえず「おかしな大学」へ行ってもまともな就職は出来ません
これら「おかしな大学」を出た学生には当然まともな就職先はありません。
そこで仕方なく再び専門学校へ入学して手に職を付けるという、これまた笑えない顛末に至ることもしばしば。
行かせる親の責任も重大ですが、こういう親が居ることで価値の無い大学が生き残れるのも確かです。
このような大学へ行っても「人生の選択肢を増やす」ことは出来ません。
逆に高卒よりも選択肢を狭めてしまっていることに、早く気づくべきでしょう。
政府の無駄な施策は傷口を広げるだけ
今後、少子化に伴い、多くの「不要な大学」はビジネスが成立たなくなり、何れ淘汰されることは明らかです。
しかし、一方で数年前より政府がおかしな施策を行っています。
都心部の大学について、入学定員を大幅に超えたらペナルティを課すという内容。
目的は地方の大学へ学生が流入しやすくする、即ち、都市部集中を避ける施策だと述べています。
これにより、都市部の私立大学の難易度が大幅に上昇したことをご存知でしょうか?
例年なら定員100名に合格者500名と、入学辞退者を予め想定した人数で合格者を出していましたが、この施策が行われてから一気に合格者は半減しました。
この洗礼を見事に身内が被ったから現実味があります。
私立大学がこのような方針で合格者の水増しを行っていたことは有名な話。
しかし、目論見が外れ、想定以上の入学希望者が出ても断ることは出来ません。
定員の設定は、その大学の設備面や教員数から算定されるはずで、定員をオーバーした場合は十分な教育が行えない可能性もあります。
ここまで考えれば政府の方針は間違っていないように思えます。
しかし、この施策を施してからMARCHレベルでも早慶並みに難化してしまったことも事実。
難化の原因は、今まで入学出来ていたレベルの学生でも合格者水増し減によって落とされてしまうからに他なりません。
これにより、今まで以上に「不要な大学」への希望者は増加し、上位私立大学の入学者減に伴い定員を潤して行くという、まさに延命措置となってしまいました。
これら「不要な大学」を卒業しても、決して就職が有利になるわけではありません。
その理由はこちらの記事をお読み頂ければご理解頂けるでしょう。
不要な大学を延命させるという「デメリット」が目立ち始めたことは間違いありません。
でも、実はその裏で「行く価値のある良い大学」へ行くメリットが更に大きくなっていることが分かりますか?
都市部の有名私大が難化したことで、地方の国公立大学への流出者は当然増えるでしょう。
すると、行く価値のある良い大学も同時に難化し、益々価値が高まるというメリットも発生するのです。
しかし、地方国公立大学の「難易度が上がる」という次なるデメリットが生じるので、子供の教育は早めに計画することが益々重要になります。
東大は誰でも行けるわけではない
頑張れば誰だって東大へ行けるさ。
いや、行けません。
これは、受験を経験した人間であれば、ほとんどの人が異口同音にそう答えるでしょう。
ケアレスミスが許されない難関
どんな一流大学であっても、ある得点以上を出せれば合格します。
東大も当然同じ原理ですが、「ある得点」というのが大問題!
例えばセンター試験であれば90%以上の得点率が必要となります。地方の旧帝大であっても80%前後がほとんどです。
東大の入学試験を受ける権利を得るためには、センター試験で10%しかミスが出来ないのです。
人間ミスが付きもの。
普段は100%理解していても、緊張が伴う初めて本番で90%以上の確率で正解を導くことが出来るますか?
東大へ合格する人は、ほとんど超人の成せる技と言っても過言ではありませんね。
(※政府の落ち度で混乱している、新センター試験「大学入学共通テスト」では傾向が変わるのか?楽しみです)
常識的には有限の浪人期間で如何にパフォーマンスを発揮するか
そして、その訓練(大学入学共通テスト)の他に、個別試験が待ち構えています…
8浪とか9浪とかできれば可能性もあるかもしれませんが、ほとんどの受験生は有限ですからね。
常識的な期間内で、同程度の学力を得るのはとても難しいということです。
だからこそ、東大へ行くことは価値があり、人生の選択肢を最大限増やせるのです。
行く価値のある良い大学に行くメリットの最大値と言われる所為ですね。
大学って行くべきなのか?
「行く価値のある良い大学」への進学メリットは大きい。
だからこそ、学力を養う努力を行い、絶対に行くべきです!
そして、人生の選択肢を増やすのです。
でも、行く価値のある良い大学がどこなのか分かりませんよね?
それでは、どうやって大学を選定するかを次の項目でご説明致します。
行く価値のある良い大学の選定方法を知り人生の選択肢を増やす!
ざっくりで構わないでしょう。
大学受験が近づき、受験校を考え始めてから内容を精査しても遅くはありません。
将来設計の段階で、子どもがどの位置にいるべきかの指標をきちんと捉えていれば、慌てることはありません。
有名大学だけが「行く価値のある良い大学」じゃない
東大や京大、早稲田、慶応だけが一流大学とか言う人もいます。
確かに一流ですが、行く価値のある良い大学がこれだけでは少なすぎます。
企業の採用は大半が高卒になってしまう。
無論、大学はより難易度を高く、本当に国や企業を背負う一握りの秀才が行くものとする。
そういう昔の考えであれば納得できるでしょう。
しかし、現実的では無いので、現実に合わせた考え方をご説明します。
<2017年度の日本の大学数>
合計764校 ← 今後増加してもアホ大学だけなので最新情報は不要
- 国立大82
- 公立大87
- 私立大588
- 文部科学省所管外の大学校で学士の学位がとれるものが7
私立大が約8割。
文理系統を考慮せずに偏差値50以下を削除
不要だと考えられる大学のほとんど全てが私立大学の中に含まれます。
ざっくりですが、偏差値50以下が不要大学と想定するなら「私立大学は294校」しか残りません。
国公立は名前を書いただけでは絶対に入れないので、全てを残して「169校」。
POINT
463校+αについてだけ、大学へ入るための学力を必要とする大学となる
行く価値のある良い大学へ行くメリットが享受出来る理由は、試験または推薦内容が「きちんとふるいにかけられている」結果なのです。
クオリティの高い料理を作る際にも、小麦粉でさえきちんと「ふるい」にかけて「異物」を除外しますよね?
偏差値の出どころも大事
ざっくりと偏差値50なんて語っておりますが、偏差値が出るテストは沢山あります。
一般的に模試参加者が最も多いのが「進研模試」。但し問題があります。
- 参加者がピンキリなので偏差値が高く出る
- 東大を狙うようなエリート私立高校の参加が少ないため偏差値が高く出る
一方で、〇〇大学模試(難関大学名)なんて言う冠(かんむり)の付いた模試は、難関大学を受ける上位層しか参加しないため偏差値は低くなります。
そんなわけで、ここで例に挙げている偏差値は「河合模試」や「駿台模試」のレベルを想定して下さい(駿台模試の方が若干厳しめかな?)。
分かりずらいかもしれませんが、乱暴に計算して進研模試の偏差値からマイナス5~10という感じです。
HINT
【例】
進研模試偏差値60
ここで言う偏差値50~55
偏差値の意味
大学選びに偏差値は今や必然です。
でも、この偏差値って何?っていう人がおられるなら、申し訳ありませんが検索して調べて下さい。
ここでは、偏差値の意味をある程度理解しているという前提で解説します。
簡単なさわりだけ。
偏差値の求め方
(得点 − 平均点) ÷ 標準偏差 × 10 + 50
標準偏差が重要です。試験は個別教科や目標大学で組合せや受験者が変わってきます。即ち「母数」が違うのです。
各母数が存在する試験内容に関し、母数内の受験者間に存在する「バラつき」の幅が標準偏差と考えて下さい。
もし、同じ母数内の全ての受験者が同じ得点なら、標準偏差は0となり、偏差値は50になります。
母数の違う模試の偏差値を比較しても意味がありません(例えば河合模試と進研模試)。
母数の水準(学力)で偏差値は大きく変わるということをきちんと理解しましょう。
偏差値が示す割合
偏差値① (良い方) | 偏差値② (悪い方) | 割合 (それ以上、以下) |
---|---|---|
50 | 50 | 50.00% |
55 | 45 | 30.85% |
60 | 40 | 15.87% |
65 | 35 | 6.68% |
70 | 30 | 2.28% |
75 | 25 | 0.62% |
80 | 20 | 0.13% |
私立ABC大学の偏差値が「50」であれば、私立大学を目指す「母集団」の内、真ん中に入れば50%~60%以上の確率で合格できることを示しています。
偏差値は母集団が重要!
例えば、早稲田と慶應2校だけを目指す母集団で偏差値を構築した場合。
この2校を目指す優秀な生徒のみで構成される母集団だと想像できますよね?
即ち、合格ラインが同じ偏差値50であったとしても、上述の私立大学全般を目指す母集団の偏差値50とは大きく異なるのです。
通常、私立大学全般を目指す母集団であれば、早稲田や慶應の偏差値は65~75の間になります。
だからこそ、早稲田や慶應は行く価値のある良い大学として、将来の選択肢を増やせるメリットを受けられるのです。
国公立大学と私立大学は同じ尺度で測れない
偏差値は、国公立志願者と私立大学志願者でも母集団は異なります。
予備校によっては、生徒の学力傾向でひとくくりにする場合もありますが、違いとして、試験内容に大きな差があることを理解しましょう。
国公立大学は試験範囲(負荷)が大幅に増大する
一般的に、国公立大学は大学入学共通テスト(旧センター試験)がマストで、元から学力に自信のない人間は私立を目指します。
しかし、同じ私立でも早稲田や慶應などの難関大学は違う。
試験の科目数は他の私立同様に少ないが、内容的に「基礎から逸脱」する難問が多く、特殊な勉強が必要となるため同じ様に難しくなります。
私立もピンキリで、どこでもよいから大学に入りたい人は「キリ」に収まるわけですね。
一方、国立大学については、試験内容は基礎的な要素が多いものの、大学入学共通テスト(旧センター試験)があるため広い知識が求められます。
その結果、勉強を行う範囲も広がるため優秀な人間しか受験できないのです。
ほとんどの国公立大学では「行く価値のある良い大学」の恩恵を十分受けられます。
※全てではありません。
文系と理系は志願者の学力レベルの幅が大きく違う
国立、私立の違いの他、文系、理系でも志願者の質は異なります。
文系科目は試験対策に時間がかからないものが多く、逆に理系科目(特に数学)は積み重ねが必要なため、元々学力が高い生徒が多い傾向となります。
即ち、誰でも入れる大学へ行く生徒は、数学が試験科目にある大学を受験することが出来ないのです。
仮に数学が必要な理系大学であっても、この手の学生が行ける大学の門戸は寛容です。
試験問題が中学生並みであったり、合否得点を設定する以前に志願者が定員に満たないケースが殆どなのですから・・・。
偏差値は「理系が低く」「文系が高い」理由は志願者の質
そのため、底辺の学生がいない理系は偏差値が低く出る傾向となります。
偏差値について説明した内容と同じ理論。
一方の文系は、誰でも入れる大学しか入れない生徒が母集団に含まれるため、一部の優秀な生徒の偏差値が異常な高さになる。
というのが、文系の偏差値が高くなるカラクリ。
但し、文系でも上位層は決して数学が出来ないわけではなく、純粋に文系学部を目指す生徒であることを忘れてはいけません。
その結果、これらの上位層は国公立大学も併願し、より高いレベルの「行く価値のある良い大学」を選定します。
大学すら選択が可能な彼らは、更に多く将来の選択肢が増えるということになりますね。
「行く価値のある良い大学」選定方法のまとめ
- 先ずは国公立なら全て、私立なら偏差値50以上の大学をふるいにかける
- 国公立と私立は偏差値の考え方が違うことを理解する
- 理系と文系の偏差値が違うことを理解する
大学へ行って良かった(高卒より有利だった)と思う目標と評価指標を作る
では、行く価値のある良い大学へ行くための具体的な目標をどう設定するのか?
ビジネスで言う「KGI(Key Goal Indicator)」で、先ずゴールを設定しましょう。
夢や希望を目標にする手もあるが、できれば現実的に考えて下さい。
例えば、人生の選択肢を増やす目的なので、「商社へ就職して海外で活躍する」としてみるのも手ですが、出来れば定量的な方が望ましいでしょう。
- 一流商社へ就職可能なレベルの大学は限られる
- 就職可能レベルの大学へ行っても上位に入らないとダメ
KGI
○○大学に上位2割の成績で入学する
⇒得点率〇割が目標!
こんな感じでより具体的な方が良いですね。
ひとそれぞれの価値観でキーワードは変えて下さい。
大学へ行くことで高卒以上の価値を手に入れる
大学受験を目指す学力があれば、職業高校へ行って高卒で大手企業へ入社することも出来た。
これを超えることが目標の根底となります。
- 高卒では絶対に行けないような会社へ就職する
- 高卒でも行ける会社で幹部採用される
など、具体的な設定は必ずあります。
ゴールに近づいているか?進捗状況を必ず評価する
そして、その目標を達成するために、進捗状況の「評価指標」が必要になります。
これもビジネスでいう「KPI(Key Performance Indicator)」ですね。
定量的でないと意味が無いので、具体的な数字から「中学校の成績」「目指す高校」などを決めるプロセスへ繋げて行けば分かりやすいでしょう。
逆算すれば、幼少期からの準備がいかに大切か分かるはずです。
逆算する
- 目標達成!
- どの大学?
- どの高校?
- 中学時代の成績
- 小学校で行うこと
- 幼児教育は?
もう一度分かりやすく計算してみよう
前述のおさらいです。
POINT
進学率60%と仮定しその年の進学希望者数(18歳人口+浪人など)も120万人と仮定しよう。
毎年の大学進学人数は約72万人となる。
この72万人の内、価値のある大学へ進学できるのはどの程度なのだろうか?
価値のある大学とは?という定義が必要となるが、ここは明確な判断基準がないので、以下の内容で捉えることにします。
①各地方トップクラスの工業高校は昨今の好景気で就職が良い
- 同等の就職先へ幹部候補生として行ける大学
②国公立大学
- 個別学力試験の偏差値(河合塾)が文系で50以上、理系で45以上
- 個別学力試験が無い場合は大学入学共通テスト(旧センター)5教科5科目以上を課した試験条件で70%以上の得点率が必要
③私立大学
- 定員に満たない学科が存在する(いわゆるボーダーフリー)学校は除外
- 文系は偏差値55以上、理系は偏差値50以上(河合塾偏差値相当)
全ての条件データを調べるのには時間がかかるので、上記を満たせば就職可能と仮定。
国公立大学の合格定員
- 国公立は大学入学共通テスト(旧センター)受験者約58万人(2018年度)
- その内、実際に志願したのは46万人で合格定員は10万人
偏差値が一定以上・大学入学共通テスト得点率70%以上
- 偏差値条件を超える
- または大学入学共通テスト(旧センター)得点率70%以上(5教科5科目以上)は7割程度で7万人
偏差値55に収まる30.86%
- 私立文系の入学定員を30万人の受験者として偏差値55に収まる30.86%で約9万人
私立理系で偏差値50以上
- 私立理系は20万人の受験者として偏差値50に収まる50%で10万人
合計26万人
年齢人口120万人に対し21.7%
進学者72万人に対し36.1%
「行く価値のある良い大学」へ行くには上位21.7%以上の成績が必要
人によっては、国公立は旧帝大一橋東工、私立は早慶のみと言う人もいると思いますが、確かにそれはそれで日本のトップ校として正解ではあります。
だからと言って、その他の大学は行く意味がないということにはなりません。
有名大学だけが「行く価値のある大学」ではない
ここで言いたいのは、高卒よりも有利になりそうな、進学する意味のある大学のこと。
具体的な大学名などは羅列しないが、結論としては、同年代(含む浪人)の内、上位21.7%が入学可能な大学が「行く価値のある良い大学」であると考える。
そして、これらの大学へいくことで「将来の選択肢を増やす」ことになるのです!
進学すべき大学に入るには、KPI=上位21.7%以上の成績を維持することです。
良い大学へ進学し将来の選択肢を増やすためには高校は慎重に選ぶ
では、上位21.7%とは高校レベルではどう捉えるのか?
都心は別として、地方の高校は進学を目指す者はほとんどが「普通科」のある高校へ行く。
普通科のある高校の定員は各県全体の半分程度。
行くべき価値のある「高校」へ照準を合わせる
その内、上述の21.7%レベルに達する大学へ進学できる学校は多数存在するだろうが、学年で行ける割合は学校のレベルで大きく変わるはず。
POINT
- 地方であればトップ校でも全体の80%程度
- 地方の下位校であれば0~3%程度
大きく違うことが分ります。
そうなると、将来大学進学をさせたいお子さんを持つ家庭では、先ず21.7%レベルの大学を把握し、その大学群への進学実績が多い高校を目指して欲しいのです。
恐らく、地方公立高校なら上位2~3校、同私立高校なら数校がターゲットになるでしょう。
あくまでも「普通科(含む、理数科などの特別クラス)」の上位校として考えて下さい。
この内容を熟知すれば、80%以上進学の可能性が高いトップ校を視野に、中学時の成績に応じ目標を変えて行くことの重要性が理解できるはず。
ここまで考えれば、県下トップ3の高校へ行くために中学時代に必要な学力を得る必要性に言及できます。
ものすごくおおざっぱな書き方をしましたが、ターゲットを絞ることはとても重要。
KPI
県下トップ3校の定員以内の成績を中学校で維持する
KPI
中学校の勉強を90%以上把握出来るための訓練を行う
行く価値のある大学進学まとめ
POINT
- 行く価値のある大学は、全体の21.6%、上位26万人しか入れない
- 21.6%に入るためには、地方であれば上位3番手以上の高校へ進学する
- 上位3番手以上の高校へ入るために必要な、中学校での学力レベルを把握する
- 中学校の基礎を取りこぼさないように、小学生のうちに将来設計を行う
この指標を実現するために、わたしの書いた教育方針を実践することをお奨めします。
普通に生活し、放任していてもこの水準となる確率は数パーセントでしょう。子供の資質が高ければ親の質が悪くても狙える範囲かもしれません。
でも、勉強嫌いでお困りなら、最後の手段でこちらのオンライン学習を試してみてはどうでしょうか?
進学の確率を上げるには親の導きが必要
逆に考えれば、きちんと親が導けば、確率はフィフティフィフティとなります。
何故50%かと言うと、たった21.6%のマスを奪い合うから。
この意味が分かりますよね?
こぼれ落ちる者が必ず出る仕組みなのです。
日本最高IQ188の若者(2019年3月11日のテレビ放送で面白い内容がありました)
16歳当時に「Q188」という、アインシュタインにも匹敵する日本最高のIQを持った生徒のその後についての内容です。
放送当時24歳、習ったことがない「ピアノ(音楽)」「美術」の芸術分野はプロ並み。
でも、子供の頃は「時間」の意味だけが理解出来なかったとか。
しかし、ある日プラネタリウムを見て、アインシュタインの相対性理論を知ったことで「時間」という概念を理解したそうです。
当然、こんなに頭が良い生徒なので、24歳の現在は素晴らしい学歴で、重要なお仕事をしているものと想像しながら番組を見ていました。
しかし、現実は「無職」。
正確には大学受験のため勉強を行っている最中でした。
実はこの天才、高校卒業時、大学進学を親に願い出たが、親は「IQ」や「学歴」に無関心であったため大学進学を反対したそうです。
親が無知なことで、日本のみならず世界的な才能を24歳になるまで放置してしまった!
子供才能に過度な期待は禁物ですが、子供の将来は親が真剣に考えることが重要なことを改めて認識しました。
ちなみに高校卒業後にこの方がどのような進路を歩んだか?
プログラミングの4年生専門学校へ進学~1年で全てを理解し退学
IT企業へ就職する~学歴が高卒のため「テレフォンオペレーター」の部署へ~退職
アメリカへ渡る~英語直ぐ覚える~学歴が高卒なため就職できず~帰国
大学受験の準備中
大学はどこを狙っていると思います?
当然「東大」でしょう?
いいえ、地方国立大学だそうです。
脳科学の先生曰く、
日本の受験制度は記憶力があれば十分なので、頭が悪くても合格するそうです。
IQが高くても「受験学力(記憶力)」は簡単には上がらないという落ち。
凡人の方が、行く価値のある良い大学のメリットを享受できそうですね(笑)