4年近くiPhone8を使用した「えだまめくん(@edamamekun_ns)」です。
iPhoneをApple Storeのキャリア契約で購入したいけど、通信キャリアの割引券やポイントは併用できるの?実際にApple Storeでキャリア契約を行ってきた筆者が、これらのお悩みに応えて詳しく解説します!
4年近く同じiPhoneを使用していると、流石にバッテリーはくたびれ、処理能力にも限界を感じ始めたのでNTT docomoのキャリア契約のまま「iPhone13 Pro」へ買い換えることにしました。
問題は買い方で、借金にアレルギーがあるため「一括払い」で購入することにこだわりたいが、docomoで購入すると割高過ぎる反面、溜まったdポイントが活用できるというメリットも。
また、dカードゴールドの恩恵によりスマホの補償(全損・紛失のみ10万円限度で年1回)も自動的に付帯されるのも大きな魅力です。
一方、Apple Storeや大手家電取扱店で買える「SIMフリー」は、言わば正規の価格でdocomoよりも安く購入できる反面、故障・盗難・紛失が心配な場合は別途保険に入る必要があり、dポイントも利用不可。
この辺りの悩みはどこのキャリアでも一緒ですね。トータル的にどっちがお得なのか?
通信キャリアの戦略はほぼ同じで、「*46回の分割払いを契約し23ヶ月で本体を返却すれば残りの23ヶ月分が不要ですよ!」というリース的な内容。
※docomoの場合。auとSoftBankは48回の分割で24ヶ月で返却。
確かに、ニーズによっては間違いなくお得ですが、結構複雑なので機会があれば別の記事で解説したいと思います。
結局、悩みに悩んだ挙句、何はともあれ予約をしないと入手できない時期だったので、割高でもドコモオンラインストアーで予約しつつ、暇を見つけてApple Storeのキャリア予約にもトライすることに。
幸い、ドコモショップの入荷前にApple Storeのキャリア予約が行えたので、今回はそちらで一括購入致しました。
そんな訳で、意外と情報が少ないApple StoreでのiPhoneキャリア契約の内容についてお話ししたいと思います。
docomoでのキャリア契約情報ですが、基本的にはauとSoftBankと共通する内容なので「どれだけお得になるのか?」「キャリアの割引適用は?」知りたい人は是非参考にして下さい。
【この記事で解決すること】
- Apple Storeキャリア契約のお得度
- Apple Storeでのキャリア契約の内容
- NTT docomoの割引が使えるのか
- 溜まったdポイントも活用可能か
長年製造業に従事し豊富な知見を活かした分析が得意なブロガー
えだまめくん
edamamekun
Apple Storeで通信キャリアの割引とポイントは使えるのか?
先ずはApple Storeキャリア契約時の気になる情報「割引とポイントの適用」について結論からお話ししましょう。
※ iPhone13シリーズ発売当時の情報です。
疑問 ❶
通信キャリアが発行した割引券は使用可能か?
疑問 ❷
通信キャリアで貯めたポイントは使用可能か?
❶ 通信キャリアが発行した割引券は使用可能か?
Apple Store渋谷のキャリア契約担当者に確認しました。
結論としては、既にApple Store独自の割引(今回は税込8,800円)が適用されているため別の割引との併用は不可とのこと。
しかし、通信キャリア独自の割引券やキャンペーンを優先利用する場合であれば、Apple Storeの割引を除外して使用することが可能な場合もあるそうです。
一部の割引券やキャンペーンについては対応不可の場合があるので、使用を希望する場合は予め確認するか、最悪の場合はApple Storeの割引のみで購入する覚悟で尋ねた方が良いでしょう。
選択の基準は「8,800円」を超える割引券やキャンペーン情報を有しているか否かですね。
Apple Storeキャリア契約で割引の適用
- Apple Storeの割引とキャリア発行割引の同時適用は不可
- キャリア契約はSIMフリーから8,800円の割引
- 8,800円を超えるキャリア発行の割引があればそちらを優先させる
- 割引券や割引キャンペーンによっては使用ができない場合もある
❷ 通信キャリアで貯めたポイントは使用可能か?
こちらも当日Apple Storeスタッフに確認した内容です。
結論としては、通信キャリアと購入方法によって使える場合と使えない場合があるとのこと。
例えばNTT-docomoの場合、以下の条件であると説明を受けました。
⭕️ ポイントが使用可能な購入方法
- ローン購入(46回払なら「いつでもカエドキプログラム」適用可)
❌ ポイントが使用できない購入方法
- 一括払いでの購入
適用可否の理由はdポイント関係端末との紐付けがドコモショップ同様に行えず、一括購入の場合はdポイントとの整合性が取れないため不可ということでした。
auとSoftBankでも同じことが言えます。
この点は通信キャリアショップと大きな違いですね。今後の対応に期待しましょう。
Apple Storeキャリア契約でポイントの活用
- キャリアのポイント情報がApple Storeで紐付けできれば可能
- 紐付けができない場合は「一括購入」でポイントは使えない(docomoの場合)
- ローン購入ならポイント使用は可能(docomoの場合)
Apple Storeキャリア契約時の割引やポイント使用情報は皆無に等しく、今回直接確認して思ったのは意外と適用範囲が広いということでした。
通信キャリアのショップは自社のサービス中心なので全てに対応することは当たり前ですが、大手キャリア3社を同時に対応できるApple Storeとしては十分な内容だと感じたからです。
有利な割引券や多くのポイントを有しているのであれば、事前にApple Storeへ確認することをおすすめします。
Apple Storeキャリア契約って本当にお得なのか?
iPhoneの基本価格と言えば「Apple Store SIMフリー価格」です。
各通信キャリアは独自のルールでiPhoneの販売価格を設定し、多くの場合が「Apple Store SIMフリー価格」より割高なのは周知の通りでしょう。
一方、Apple Storeで行うキャリア契約では「Apple Store SIMフリー価格」で販売を行っており、iPhone13販売開始時点では更に「8,800円の割引」を行っていました。
注意したいのは、このキャリア契約時の割引金額は必ず適用されるものではなく、予告なしで廃止または変更が行われる可能性があるということです。
とは言え、ほぼ常時開催中のキャンペーンで、単純計算を行うと次の通り得するわけですね。
得する金額 = 通信価格の販売価格 ー SIMフリー価格 ー Apple Storeキャリア契約割引
実は更にメリットがあって、iPhoneの下取り価格も通信キャリアとApple Storeでは違う場合があるので確認しましょう。
例えばiPhone8の場合、NTT-docomoとApple Storeでは買取価格(最高評価)で4,200円もの差が出ます。
4,200円 = Apple Store(11,000円) ー docomo(6,800円)
ただ、全てApple Storeが有利となるわけではありません。
Apple Storeでキャリア契約を行う場合には必ず手数料の3,300円が発生します。
通信キャリアは機種変の場合、窓口で手続きする際には同様に3,300円の手数料が発生しますが、オンラインストアで購入し、自身で設定を行えばこの費用はゼロにすることが可能。
Apple Storeキャリア契約では「3,300円」の手数料が発生するが、通信キャリアのオンラインストアーで購入し自身でセットアップと手続きを行えばゼロにできる優位性がある(トータル的には微々なメリット)。
更にもう一つの落とし穴。
もし、SIMフリーのiPhoneを購入した後に「5G契約」を行う必要がある場合は、別途店舗で機種確認が必要となり、変更手続きで同じく3,300円の手数料がかかります(大手3社の場合)。
iPhone13シリーズ実際の価格差
iPhone13シリーズを例に、NTT-docomoとの価格(税込)を基準に比較してみましょう。
NTT-docomoの価格をauやSoftBankで置き換えれば同じ様に答えが出ますよ。
なお、iPhoneの価格についてはSIMフリー価格からApple Storeキャリア契約時の割引「8,800円」を差し引いた金額を記載しています。
■iPhone13 mini
容量 (GB) | docomo ショップ | Apple キャリア | 差額 | 差率 |
---|---|---|---|---|
128 | 98,208 | 78,000 | 20,208 | 26% |
256 | 120.384 | 90,000 | 30,384 | 34% |
512 | 151,272 | 114,000 | 37,272 | 33% |
■iPhone13
容量 (GB) | docomo ショップ | Apple キャリア | 差額 | 差率 |
---|---|---|---|---|
128 | 111,672 | 90,000 | 21,672 | 24% |
256 | 125,136 | 102,000 | 23,136 | 23% |
512 | 164,736 | 126,000 | 38,736 | 31% |
■iPhone13 Pro
容量 (GB) | docomo ショップ | Apple キャリア | 差額 | 差率 |
---|---|---|---|---|
128 | 142,560 | 114,000 | 28,560 | 25% |
256 | 165,528 | 126.000 | 39,528 | 31% |
512 | 197,208 | 150,000 | 47,208 | 31% |
1TB | 226,512 | 174,000 | 52,512 | 30% |
■iPhone13 Pro Max
容量 (GB) | docomo ショップ | Apple キャリア | 差額 | 差率 |
---|---|---|---|---|
128 | 165,528 | 126,000 | 39,528 | 31% |
256 | 182,160 | 138,000 | 44,160 | 32% |
512 | 213,048 | 162,000 | 51,048 | 32% |
1TB | 243,144 | 186,000 | 57,144 | 31% |
Apple Storeキャリア契約時の割引金額を差し引いて比較した場合、NTT-docomoの設定価格が23〜34%も割高なのが一目瞭然です。
この差額が通信キャリアの粗利であり、「いつでもカエドキプログラム」の様な*23ヶ月後にスマホを返却すれば残り*23ヶ月の支払い分をチャラ(割引)にするという販売戦略のリスクヘッジとなるわけです。
残価設定の販売戦略については賛否ありますが、2年後の下取り価格は誰にも分からないため、損得を勘定するならきちんと元値で比較しつつ考えるべきでしょう。
ちなみに、「差率」が小さい20%台の機種がNTT-docomoとしてはリセールバリューが高い機種と位置付けているようです。
過去の実績を見ても、Proよりも通常版、大容量よりお求めやすい最低容量の方がリセールバリューが高い傾向。
※au(スマホトクするプログラム)・SoftBank(トクするサポート)は24ヶ月
実際に購入したiPhone13 Pro 256GBはいくら得したのか?
では、実際に購入した「iPhone13 Pro 256GB(グラファイト)」について、具体的な金額メリットをお話ししましょう。
先ず、前述した比較表の通り、機種本体で「39,528円」安く購入できました。
次に下取りですが、4年間使用した「iPhone8 64GB(シルバー)」をApple Storeの最額で引き取って頂いたので、NTT-docomoの評価額との差「4,200円」高く下取りできた計算。
これらのメリットに対し、購入方法によって発生する「3,300円」の手数料が最終的な差額に影響するわけです。
但し、Apple Storeへの交通費と身近な通信キャリアショップとの交通費の差はご自身で計算して下さい。
総額:118,300円
- SIMフリー本体価格 134,800円
- キャリア契約割引 ▲8,800円
- iPhone8下取り ▲11,000円
- 事務手数料(後日) +3,300円
総額:162,028円
- docomo本体価格 165,528円
- iPhone8下取り ▲6,800円
- 事務手数料(後日)+3,300円
メリット:43,728円
総額:158,728円
- docomo本体価格 165,528円
- iPhone8下取り ▲6,800円
- 事務手数料(後日) +0円
メリット:40,428円
【注意点】
上記の総額は一括払いでの支払額です。
「下取り」については購入方法で本体価格への算入可否が変わり、Apple Storeキャリア契約の場合、ローン契約では別途Apple Storeギフトカードでの受取となります。
また、NTT-docomoのオンラインストアではdポイントで還元され、各通信キャリアの取り扱いを別途確認する必要があります。
メリット計算で忘れてはならないこと
ここまでは本体購入費用に関する比較でしたが、多くの人はスマホを2年以上使用するため、長期的視点で考えたメリット計算を忘れてはなりません。
特に高額で年々高騰するiPhoneについては、万が一に備え補償(保険)へ加入する人も少なく無いはず。
iPhoneの補償(保険)と2年間のコスト
- AppleCare+(24,800円)
- AppleCare+盗難・紛失プラン(26,800円)
- キャリア独自の補償プラン(26,400円)
- 外部の保険会社(16,800円前後)
- カード会社の携帯品補償(年会費)
- dカード/dカードゴールドの携帯補償(年会費)
例えばNTT-docomoの場合、「dカードゴールド」を保有していれば自動的に10万円限度(1回/年・全損・紛失・盗難のみ)の補償へ加入することができます。
dカードゴールドとしての年会費は必要ですが、大半はポイント還元で相殺されるので補償部分はほぼ無料と言えます。
しかし、補償対象の端末として登録されるのはNTT-docomoの端末で紐付けされたものだけで、即ち、NTT-docomoの息がかかった場所での契約が必要。
dカードゴールド補償で十分な場合、Apple Storeキャリア契約なら補償対象となるため、この点も長い目でみれば大きなメリットと言えます。
他のキャリア発行のクレジットカードでも同様の補償を有したカードなら同じ計算となるでしょう。
Apple Storeや一部の家電量販店で購入できる「SIMフリー」のiPhoneはdカードの補償対象外となるので、購入を検討する際は補償保険費用も加算してランニングコストを算定することをおすすめします。
docomo「いつでもカエドキプログラム」と比較
ちょっと気になったので、同じiPhone13 Pro 256GBでdocomoの新プラン「いつでもカエドキプログラム」との支払額を比較してみましょう。
docomo公式ページを見ると以下の支払い総額で、何と残価が80,520円でした。まあ、元々30,000円ほど上乗せしているので、実質50,000円程度でしょうか。
23か月目に本機種を返却する場合※24回目の80,520円のお支払いが不要!
- 分割支払金(1~23回/月)=3,696円x23回〜負担額:85,008円
実際に支払う額は「85,008円」で、iPhoneはdocomoへお返しするので手元に残りません。
古いiPhone8を事前に「6,800円」で下取りし、もらったdポイントは支払いで相殺した場合は「78,208円」となります。
購入は手数料のかからないドコモオンラインショップで購入したと想定し、支払い金額の差額は以下の通り。
Apple Storeキャリア契約「118,300円」ー「78,208円」=40,092円
さて?この差額をどう見るかは使途によって大きく変わります。
ただ、「いつでもカエドキプログラム」で引っかかったのが「dカードゴールド携帯補償」の適用でした。
「いつでもカエドキプログラム」は分割払いなので、紛失・盗難・全損時で補償される金額は頭金や割賦金額の一部か最悪の場合全く適用されないはずです(誰もこの点に触れないのが不気味)。
また、2年後の返却時に破損があれば「22,000円」の故障時利用料を支払う必要があり、ケータイ補償サービスへ加入していても2,200円の負担が必要なんですよね。
補償が無くても問題の無い人の差額が「40,092円」であって、ケータイ補償サービスを月々1,100円で加入する人はその23ヶ月分をマイナスして「12,792円」の差額へ変化するのです。
iPhoneのリセールバリューをSIMフリー版を基準とした場合、「40,092円」は本体価格「134,800円」の「29.7%」。
iPhone13シリーズより2年前に発売されたiPhone11 Pro 256GBのリセール率は消費税10%で合わせると「132,624円」に対し「45,000円」で「33.9%」。
もし、同じリセール率でiPhone13 Pro 256GBを2年後に売れば「45,697円」となる計算で、あまり変わらないかも?
事情があって最安値のApple Storeキャリア契約が行えない場合や、最初から分割購入を計画している人は「いつでもカエドキプログラム」の利用前提で入手が容易なドコモオンラインストア購入も「有り」ですね。
各社同様のプランを展開していますが、大きな違いはdocomoのみ23ヶ月で返却(継続は46ヶ月)。カッコ内はiPhone13 Pro 256GBの支払額で、後出しらしくdocomoの85,008円より安い。
- au:スマホトクするプログラム(84,755円)
- SoftBank:トクするサポート(78,840円)
一番有利なのは、やはりApple Storeキャリア契約と併用することですが…。
何より、同じ分割でも全額払う必要が無く、2年ごとに新機種へ変えられるのは大きなメリットでしょう。
しかし、毎月その分の負担が続くので、収入が安定した人向きのプラント言えそうです。
まとめ
この記事では「Apple StoreでiPhoneをキャリア購入!ポイントや割引券って普通に使えるの?」について書きました。
高価なiPhoneを最も安く購入する方法の一つが「Apple Storeのキャリア契約」でしたが、あまり情報が無いため困っていた人も多かったと思います。
今回は自身の経験に基づきレビューしたので、「Apple Storeのキャリア契約」を検討中の方にとって参考となればとても嬉しいです。
最後に重要ポイントをまとめておきますね。
- 通信キャリア発行の割引券かApple Store割引の何れかが適用可能
- 通信キャリアのポイントは一括払いで使用できない場合がある
- Apple Storeキャリア契約の割引は廃止される可能性もある
- SIMフリー価格に対してApple Storeキャリア契約割引が適用される
- 下取り価格はApple Storeの方が有利な場合がある
- 新しいiPhoneのへのデータ移行はApple Storeでは行えない(執筆時)
- 即日下取りを行う際は必ずデータのバックアップを行う
- Apple Storeキャリア契約なら通信キャリア価格より2〜5万円安く購入できる
- 下取り金額は購入方法によってはギフトカード適用となる
- dカードなどの通信キャリア発行クレジットカードの補償対象となる
- 補償契約を併用し分割払い前提なら残価契約でもメリットはさほど変わらない
良い買い物をして下さい!「えだまめくん(@edamamekun_ns)」でした。
予約から購入の流れはこちらの記事を参考にして下さい
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