以前のモバイルバッテリーは3年以上故障なしの「えだまめくん(@edamamekun_ns)」です。
古いスマホから新しいスマホへ変更すると急速充電対応のモバイルバッテリーも必要になります。
もちろん、古いタイプのモバイルバッテリーも使用できますが、緊急を要すバッテリー充電下において充電時間が遅いバッテリーは便利とは言えません。
また、バッテリー容量が大きくなった昨今のスマホ事情では、最低でも2回の充電が確保できるモバイルバッテリーが必要。
何より、選択肢を間違えると思わぬ事故へ繋がるモバイルバッテリーは慎重に選ぶべきです。
えだまめくんの使用頻度としては、圧倒的に「登山」使用が多く、3,000mを超える過酷な環境でテント泊にも耐えられる小型軽量バッテリーが理想。
安全性/2回以上の充電が行える容量/小型タイプ/急速充電のバッテリーは無いかと探したら、ありましたよ「Anker PowerCore 10000 PD Redux 25Wモバイルバッテリー」が!
先日のAmazonタイムセールでポチったので、早速レビューさせて頂きます!
【この記事で解決すること】
- Anker PowerCore 10000 PD Redux 25Wの詳細
- 実際の出力と充電時間
- メリットとデメリット
- 携帯性に優れたケーブルは?
長年製造業に従事し豊富な知見を活かした分析が得意なブロガー
えだまめくん
edamamekun
Anker PowerCore 10000 PD Redux 25Wの外観と付属品
最近の大きなバッテリーを積むスマホだと、モバイルバッテリーの容量が5000mAhでは1回しか充電が行えません。
「Anker PowerCore 10000 PD Redux 25Wモバイルバッテリー」の容量は10000mAhで、大半のスマホで2回前後の充電が可能となります。
なお、旧製品は「Anker PowerCore 10000 Redux」となるので、購入の際は間違えないようにして下さい。
付属品は「本体」「USC-Cケーブル(USB-A変換化)」「ストラップ」「収納袋」「説明書」の5点。
収納袋は嬉しいのですが、古いモバイルバッテリーに付属していた同じ素材の袋は数回の使用で穴が空き、耐久性は望めない付属品です。
ちょっと注意が必要なのがUSB-C to Cの付属ケーブル。
親切にもUSB-Aへ変換可能なアダプターが付属していますが、これってUSB-Cの規格に準拠していないため、思わぬ事故に遭遇しないためにも使用しない方が良いでしょう。
大きさのイメージですが、手のひらにすっぽりと収まり意外と小さいですが、厚みは実測27.4㎜で結構厚い。
全体の大きさ 厚み
端子部と背面の記載部分を確認しましょう。
端子部はAnker独自のPoweIQに対応したUSB-Aポートとバッテリー充電とPD(PPS)出力を兼ねるUSB-Cポートの2つがあります。
背面の記載にある通り、USB-Cを利用したバッテリー充電は最大「18W(約2.8時間)」で行われ、スマホへの給電能力は最大「25W(PPS対応時)・20W(PD対応時)」。
重量を同じくAnkerの傑作バッテリー「Anker PowerCore Fusion 5000」と比較してみましょう。
僅かに「Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W」の方が重い(6g)ですが、バッテリー容量が倍あるため置き換えるには最適な選択対象となります。
Anker PowerCore Fusion 5000 Anker PowerCore 10000 PD
質感については、普通のモバイルバッテリーなので多くを望んでも仕方の無いことですが、背面と横は何の工夫もされていないインジェクション(プラスチック成形)で滑りやすいでしょう。
一方、表面はAnkerの刻印と共に「シボ加工」が成形金型に施されており見た目の質感を上げています。
ちなみに、樹脂成形に知見がある人なら分かりますが、シボ加工はショット数(成形回数)で劣化するため、背面の成形金型より高価かつ寿命が短くお金がかかりますよ。
表面の質感 背面の質感
唯一の操作ボタンには青色のLED表示があり、点灯する数によってバッテリー残量の目安を知らせてくれます。
- 青色LED点灯数(4)=満充電
- 青色LED点灯数(3)=残75%
- 青色LED点灯数(4)=残50%
- 青色LED点灯数(4)=残25%
更に、イヤホンなど低電流で充電する必要がある小型電子機器を充電する場合、操作ボタンを2回押すことでLEDが緑へ点灯し低電力モードへ切り替えることが可能。
「Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W」を使いこなす上で難しい操作はこれだけです(笑)。
Anker PowerCore 10000 PD Redux 25Wの充電能力
重さとか質感とかはともかく、最も重要な「Anker PowerCore 10000 PD Redux 25Wモバイルバッテリー」の充電能力を実際に検証してみましょう。
- 確認機種=iPhone13 pro
- バッテリー残量20%開始時点のデータ
- Apple純正ケーブルで検証
先ず驚いたのが、バッテリー残量20%でケーブルを繋いだ時に20W前後の出力で充電が開始されたことです。
このペースで行けばコンセント用の充電器よりも早いペースで充電が行えそうでしたが、暫くすると18Wを中心に上下動が続く状態へ変化しました。
普通の急速充電で安定します。
給電能力の推移
充電量 20-30% 充電量 30-40%
バッテリー負担軽減の制御が完全に働いており、充電50%からは15Wの給電量が中心となり、70%を超えると8Wから10Wで充電が行われています。
充電量 50-60% 充電量 70-80%
充電量が80%を超えると一気に給電出力は5W前後まで落ち、90%以上では3W台を最高に1〜3Wで優しく充電を行いスマホのバッテリーが保護されているのが分かります。
充電量 80-90% 充電量 90-100%
実際の充電時間
実際に充電でかかった時間について、「Anker Nano Ⅱ 45W」と比較してみました。
Anker Nano Ⅱ 45Wのレビュー記事はこちら
充電 | Anker 45W | Anker 25W |
---|---|---|
30% | 5分10秒 | 4分30秒 |
40% | 9分50秒 | 9分10秒 |
50% | 15分10秒 | 14分20秒 |
60% | 21分10秒 | 20分40秒 |
70% | 28分50秒 | 27分50秒 |
80% | 39分20秒 | 38分30秒 |
90% | 54分40秒 | 55分20秒 |
100% | 110分00秒 | 105分00秒 |
💡分かったこと
- 充電量時間は普通のPD充電器と変わらない(むしろ早い時がある)
- 充電量70%を超えるとバッテリー保護のため充電時間が遅くなる
- 100%に近いほど電力量は低下し充電時間が長くなる
- 加流電圧は制御され安全性に問題はない
給電量の変化についても他の充電機器同様で問題は見当たらなかった。
■バッテリー容量と給電量の関係
充電量 | 給電電力量 |
---|---|
0〜50% | 18〜20W |
50〜60% | 15W前後 |
60〜75% | 10W前後 |
75〜80% | 10Wから徐々に5W付近へ |
80〜90% | 5〜7W |
90〜95% | 3〜5W |
95〜100% | 1〜3W |
「Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W」が急速充電バッテリーとしてPD対応の充電器と同じパフォーマンスであることが分かったと思います。
給電の安全設計も問題はありませんが、唯一、付属のケーブルに備え付けられたUSB-Aの変換アダプターが気になるところで、できれば使用しない方が安全でしょう。
それ以外では、大きさ(重さ)や容量を加味して考えれば、全部入りで最も安心なコンパクトモバイルバッテリーと言えます。
Anker PowerCore 10000 PD Redux 25Wのメリットとデメリット
「Anker PowerCore 10000 PD Redux 25Wモバイルバッテリー」のメリットとデメリットについて考察しましょう。メリットの方が大きいと感じた人が、この充電器をおすすめできる人。
- 10000mAhの大容量バッテリーの中では最小クラス(信頼性の高いブランドで)
- Anker PowerCore Fusion 5000とほぼ同じ重量
- iPad miniから小型電子機器まで幅広く対応可能
- PPS規格対応機器なら25Wの急速充電が可能
- USB-C to Cのケーブルが付属
- 急速充電能力はコンセントタイプのPD充電器と同じ
- iPone13で2回の充電が可能
- 付属ケーブルのUSB-Aアダプターが危険
- 前モデルより厚みが増した分携帯性に欠ける
- 本体の充電には別途急速充電器が必要
- iPhoneの充電には別途Lightningケーブルが必要
- Galaxy S21では2回充電できない
メリットについて
大きさ(重さ)については無名の機器に劣る場合もありますが、事故の多いモバイルバッテリーでは信頼性の高いブランドを選ぶべき。
容量10000mAhというボリュームゾーンで、全ての要求に応えるモバイルバッテリーとしては秀逸な内容であることに間違いありません。
また、今後対応機器が増える可能性が高い、より早く、より安全な充電を可能にするPPS規格に対応したのは最新型のメリットでしょう。
g(グラム)単位で軽量化が望まれるハードな登山においても、既存のバッテリーからの置き換えがしやすい点も評価が高い。
デメリットについて
Ankerは今でこそブランド力を持った企業となりましたが、初期段階はケーブルの断線や故障が頻繁に起きるブランドで、いくつかの商品で実際被害を被りました。
現在は品質も安定し信頼を得ていますが、今回付属のケーブルに付いたUSB-Aのアダプターについては規格外で疑問を持たざるを得ません。
しかし本体については十分な性能で、前モデルより厚くなったことも機能強化の影響と捉えれば納得が行きます。
また、コンセント付きのバッテリーと比較すれば出先などで別途充電器を必要とする煩わしさがある一方、その分軽量化が図られているのでトレードオフになるでしょう。
充電回数については、機器に備わったバッテリーの大型化で年々増加傾向にあり、10000mAhで足らない人は20000mAhへ移行せざるを得ないのが世の流れですね。
Anker PowerCore 10000 PD Redux 25Wに最適なLightningケーブル
デメリットの一つであるケーブルの買い足しが必要な件ですが、もし付属していても1mとか長いケーブルでは携帯性に欠け邪魔になるだけです。
「Anker PowerCore Fusion 5000」を使用している時もそうでしたが、軽量化を図るなら「20㎝」のケーブルで十分。
以前使用していたバッテリー用のケーブルが組紐ナイロンで丈夫だったため、今回も同じ製法の短いケーブルを探した結果「ESR USB C to Lightningケーブル 0.2m」に辿り着きました。
タフさが売りの割には、Amazonベーシックのケーブルよりもしなやかでとても柔らかい印象。
ただ、Lightning部はご多分に漏れず、Apple純正のケーブルよりも1㎜強幅が大きいかったです。
箱とESRケーブル Lightning部をApple純正品と比較
重量は7gなので、5倍の長さとなる通常の1mケーブルと比較すれば数十gの差となり、かなりのアドバンテージ。
ケーブル部の太さは3.4㎜なので、純正の3.0㎜より若干太い。
ESRケーブルの重量 ESRケーブルの太さ
MFi認証ケーブルで、PDによる急速充電に対応していることはもちろん、データ転送も行える高水準のケーブルです。
普通の旅行や普段使いなら安いケーブルでも問題ありませんが、登山などで万が一充電出来ない事態に至れば、最悪「遭難」の危険性あるので安心、安全で軽量なケーブルを選択するのは当然ですね。
Anker PowerCore 10000 PD Redux 25Wレビューまとめ
この記事では「【Anker PowerCore 10000 PD Redux 25Wモバイルバッテリーレビュー】10000mAhの大容量でPDとPPSに対応する小型タイプ」について書きました。
私の場合は登山縦走を行う際、1日で10時間にも及ぶ行動時間となるケースもあり、スタート時点でスマホを満充電に近い状態にしバッテリー切れを防ぐことが重要でした。
これが日帰りであれば問題無いのですが、数日に及ぶ山行の2日目以降となればモバイルバッテリーが必須となります。
スマホのバッテリー切れは命の危険に直結し、自分の位置や行動方向が分からなくなり、万が一の遭難時に自分の位置情報を知らせることも出来なくなってしまうから。
山奥では電波が届かない場所が多く、機内モードでバッテリー消耗対策を行ない、GPSだけで行動を行うことでバッテリー消耗を低く抑えます。
それでも、以前使用していたiPhone8では10時間の行動時間が終了するとバッテリー残量が20〜30%となり、特に気温が下がった風の強い日は更に残量はタイトになっていた。
そんなiPhone8のバッテリー容量は「1,821mAh」でビデオ再生「13時間」というスペック。
一方、iPhone13 Proのスペックはバッテリー容量「3,095mAh」、ビデオ再生「22時間」とiPhone8の1.7倍に及び、体感的にはバッテリーが劣化したiPhone8よりも3倍前後持ちが良い印象でした。
そう考えると果たしてモバイルバッテリーが必要なのか?という葛藤が…。
しかし、結果的には「Anker PowerCore 10000 PD Redux 25Wモバイルバッテリー」を買いました。
例え日帰り登山であっても、何らかの理由で下山が出来なくなればそれが何日続くか分かりません。
安全に対するコンテンジェンシープラン(Contingency Plan)は、不測の災害時にも必ず役に立つはずです。
良い買い物をして下さい♪「えだまめくん(@edamamekun_ns)」でした。
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