大事な子どもに的確な教育を施していたつもりが、いつの間にか道を外した…
子どもの不良化は何故起きるのか?不良にならない子どもの育て方って?
子育て頑張ってますか?いくら頑張っても、子どもは我が道を行く。
小さいころ、とても可愛かった子が、中学からおかしくなり、高校に入ると立派なヤンキー(死語?)。1980年代では当たり前でした(笑)
今の子どもって、服装とか髪型とか、目に見える変化が乏しいのに、実は陰では凄かった!なんてことが多々あります。
子どもを心配して、しっかり将来設計し、中学入学までは良い感じだったのに、徐々におかしな方向へ…。
ええ、うちの子どももそうでした(笑)。
不良になるメカニズムってなんなんでしょう?
子育ても終わりに近づいて、今更ながら考えてみました。
どうして不良になるのか?身近な生活環境から考えてみた
わたしの家の近くは、比較的裕福な人や、高学歴な人が多い。
目と鼻の先に「東大理Ⅲ」という、国内最高峰の大学へ合格したお子さんもいる。
住んでいる環境は学業成績に影響する
前にも別の記事で書いたが、住環境と周囲の学校は密接に比例する。
公立中学であっても、同じ学区内に目線の高い親が多く、それが新興地域であれば周囲の中学と比較してレベルが高くなる傾向にある。
なぜ、そうなるかと言えば、近くに大手企業があり、十分な教育を受けた人たちがその新興地域でコロニーを作っているからだ。
一方で古い地域は、代々そこにいる古い住人の子どもたちが公立中学校へ通う。
教育に一生懸命な親もいるにはいるが、ほとんどは近所の幼馴染と共に、結構自由な環境で育ったと思われる子どもが多い。
自由な環境と言っても、「放任主義」とは少し違う。
例えば地方、農家など家族総出で仕事に従事し、正直子どもの教育へ介在する余裕がない場合が多く、仕方がないというのが実情だ。
そんな中でも、優れた学業成績を残す子どもがいるのも事実だ。
そんな子どもは「何も言わなくても勉強をする」。
勉強をすることが、学生の本分であることを生まれながらに自覚しているのだ。
そんな子どもについては、ここで語っても仕方がない。
親が望もうが、望むまいが子ども自身が分かっているのだから、親が介在する予知はないのだ。
住環境が良くても、不良化する人もいる
住環境がよければ、全ての問題が解決するというわけではない。
当然、周りに刺激され、実力以上の実績を上げることも否めない。
しかし、どこへ行っても道を踏み外す生徒は必ずいるのだ。
住環境が良くても、その学校へ通う生徒全てが目線の高い親の子どもとは限らない。
そうではない親の子どもも当然いる。
その子たちに感化される、目線の高い親の子どもだって出てくる。
中学、高校時代の子どもは、そういう道を外れた(大人の真似)をすることに興味が尽きないため、誘惑には弱い。
親が子どもを不良にする
色々な友達がいました。
思い起こせば不良化した友達のほとんどは、今も昔も同じような家庭環境。
しかし、一部の友達は家庭環境が良く、恐らく優秀な親で教育にも熱心であったと思う。
それでも不良化するのは何故でしょう?
スタンダードな不良化
親の離婚、片親、放任主義(ネグレクト)、貧困家庭などが不良になるバックボーンという偏見がある。
偏見なのか事実なのは正直分からないが、子ども自身が勉強に対する意欲を持っていない限り、道を外さないよう手を貸す人間が家庭にいないということは明白。
不良になるメカニズムについては、生まれから脳科学まで、事細かに説明しているサイトを見かけますが、小難しい内容を読んでも「だから何が言いたい」というのがほとんど。
子どもの不良化を単純に考えると。
- 思春期の子どもは大人の真似をしたがる
- 刺激に貪欲な傾向が強い子ども
- 被害者意識が強い
- いじめへの防衛策として不良グループの一員となる
大人の真似をする程度では「不良化」と言えるか疑問点が残りますが、刺激に貪欲な子は注意が必要。
刺激というのは、喧嘩であったり、法を犯す行動など多岐にわたるため、この兆候が強い子どもは注意が必要となる。
恐らく、小さな時から行動に表れてくるので、子どもに対する興味が無い、もしくは時間が取れない親の場合は子どもの発するサインに気づかないため、不良になる確率が高くなるのだろう。
また、同様に被害者意識が強い。
家庭環境が悪い、親が悪い、世間が悪いと自分が「刺激」を抑制出来なかったことの言い訳を作る。
一方で別のアプローチが存在する。
昨今のいじめ問題は深刻であるが、昔は無かったわけではない。
報道がきちんとされるようになっただけで、大きく変化したとは言い難い。
当時、わたしの同級生(女子)はいじめに遭っていた。
しかし、ある時期からピッタリといじめは止まり、それと同時に彼女が付き合う友達も変わった。
優秀な子だったので、最初は真面目な仲間と一緒であったが、いじめが無くなる前後からは不良グループの一員となっていた…。
彼女は、不良グループの中心であった男子生徒と交際することで、自分への攻撃をブロックしたのだ。
当然、グループでの無駄な時間を共有せざるを得なくなり、成績は一気に下降した。
不良化の原因は、専門家から言わせれば複雑なのでしょうが、わたしはこの単純な内容でほとんどが説明出来る。
優秀な親の子ども
わたしの友人は中学時代成績優秀であった。
進学校へ行き、当然良い大学へ進むと思っていたが、結局は大人の趣向品を覚え、成績は大幅に落ち、浪人してしまった。
親は学校の先生だった。
後で聞いた話だが、親が先生の場合、家でも教師のような振る舞いになるため、学校へ行っても、家へ帰っても説教ばかりで面白くなかったそうだ。
中学までは言いなりだったが、高校へ入ってから大幅にやる気がなくなり、中学時代の不良連中と付き合うことが多くなったとのこと。
その結果、成績はがた落ち、浪人へ至った。
結局は地方の国立大学へ入学したので、少し周り道をしたと思えば良い方の例。
一方、地方の名士(政治家)の子どもは、親との会話が少ない「放任主義」の中で育った。
小さいころから教育への投資は惜しまず、沢山の習い事をさせてもらったが、自分自身の意思が尊重されていたわけではないので、通うのは苦痛だったという。
結局は中学卒業の頃からグレて、高校卒業後は専門学校へ行ったものの、その後はほとんど定職にはついていない。
親からは、自分の子どもならもっと出来るはずと言われ続け、これが大きなプレッシャーになったという。
勉強面からはかけ離れてしますが、もっと癖が悪かったのが「親の威を借る」状況で、自分は偉いと勘違いしていたところ。
親が優秀?(または成功者?)な場合、子どもがコケるパターンも決して少なくない。
総合して言えることは「親のエゴ」を押し付けることが、子どもの反発に繋がっている。
不良にならない子ども
不良になる要素を持たない子どもは不良にならない。
でも、不良になる要素は誰だって持っているので、親がきちんと見守ることが重要。
不良にならない要素と防衛は、次の4つにまとめられる。
- 不良を格好悪い(バカだと)と思っている
- 刺激を求める構造が不良化する人間と相違する
- 勉強をすることが必要であることを理解している
- 親が的確に軌道修正している
不良を格好悪い(バカだと)と思っている
不良をバカにしている子どもが身近に沢山いる。
- 一度きりの青春時代に「無駄な時間」を費やしてバカだ
- 学校で先生に逆らってバカだ
- 勉強もしないで、将来のことを考えていないなんてバカだ
などなど。
不良をバカにする子は、内申書も良い傾向にありますね。
不良にならないためには、不良に興味を持たないことが重要。
子どもの性格にも左右されるが、そういう方向へ行くよう普段の生活で注意することは親にもできるはず。
刺激を求める構造が不良化する人間と相違する
刺激の元が健康的と言うか、まとも。
例えばジェットコースターなどの絶叫マシーンで刺激を得ることが好き。
部活動を通して、試合に勝つ刺激が好き。など、要は「無免許でバイクを運転するスリル」「万引きするスリル」とは違うもの。
ほんどの子どもはこの構造パターンだが、不良因子が無いわけではないので、ここも親が見守り、適時軌道修正を行ってやることが肝要。
勉強をすることが必要であることを理解している
このパターンの子どもについては、他の記事で何度も登場している。
既に大事なことを理解しているので、外的要因に影響され方向がズレないかを注意し、親は子どもを見守る。
そして、希望の進路へ行けるようにお金をきちんと貯めておこう。
親が的確に軌道修正している
不良化因子は誰でも持っている。
大事なのは、その兆候を見逃さず、適時軌道修正すること。
風邪をひかせてたくないからと言って、子どもを家に閉じ込めるわけには行かない。
風邪を引いても「こじらせない」ことが重要。
風邪をこじらせないためには、初期症状に気づくこと。
そして、的確な処方を行えば大事にはならない。
不良化の要因は色々なパターンがあるが、風邪同様、完全には防げない。
初期症状を見逃さない「子育て」が常に必要なのだ。
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