一生に一度になるかもしれない『お伊勢参り』。
思い切って10の御朱印を1日で授かる計画を立案し実行しましました!
『二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)』から
『伊勢神宮(外宮)』へやって来ました!
いよいよお伊勢参り『正宮』の一つである『豊受大神宮』での御参拝です。
ここでは、伊勢神宮外宮の見どころや駐車場情報。そして内宮への移動方法をお伝えします。
伊勢神宮(外宮)の御参拝とおすすめポイント
多くの人が団体旅行や会社の旅行、はたまた旅の途中で立ち寄るなどで伊勢神宮へ参拝した経験をお持ちではないでしょうか?
しかし、限られた時間で伊勢神宮を参拝する場合、ほとんどが『内宮(皇大神宮)』への御参拝のみで終わり、別宮どころか『外宮(豊受大神宮)』まで御参拝に来られるのは稀なことです。
昔は大変な時間をかけてお伊勢参りに出かけましたが、今では交通も発達し、毎年1,000万人以上の参拝客が訪れる伊勢神宮。
昔の「おかげまいり」を偲びつつ「おかげ横丁」での食べ歩きもオツなものです。
しかし、『内宮へ参拝する前に外宮を参拝する』という正式な順序で1度は参拝を経験することをおすすめします。
わたしも初めて正式な順序で外宮を訪れましたが、内宮と同じ正宮とは思えぬほど参拝客が少なく、とても落ち着いて散策できました。新たなパワーを頂けたと実感!。
伊勢神宮は内宮だけではない。外宮の静寂さは内宮へ向かう前のプロローグなのです。
外宮御参拝は『先ず正宮』を守って下さい
第一駐車場もしくは第二駐車場へ車を停めたら、右手に『外宮(豊受大神宮)』を望みながら真っすぐ歩けば『表参道入口』に到着です。
神域内には別宮も鎮座しますが、先ず『正宮』参拝が習わし。
『正宮』参拝を最初に行えば、自然に全ての別宮を巡れます。
伊勢神宮外宮(豊受大神宮)は左側通行
外宮は左側通行。中央は「正中(せいちゅう)」と呼ばれる神様が通る道。
一礼をして『表参道日除橋』を渡り『手水舎』へ。作法に則り先ずはお清めを行って下さい。
「左手」⇒「右手」⇒「左手に水を注ぎ口を漱ぐ」⇒「残った水で左手と持ち手を洗えば」OK。
そして鳥居をくぐる前に一礼を忘れずに行い、そのまま真っすぐ進めば『正宮』に到着します。
外宮(豊受大神宮)正宮では「お願いはせず」に「日頃の感謝を申しましょう」
『正宮』へ到着したら、先ずはゆっくりと平常心の落着きを取り戻します。そして、鳥居を通る前に一礼を行い、ゆったりと参拝の順番を待つのです。
そして、個人的なお願いはしないことを思い出します。日頃、無事でいられるのは神様の御加護であると、たわいもない日常を感謝し報告をすることだけを心掛けましょう。
『二礼二拍手一礼』は慣れない人も居ると思うので少し解説
- 二拍手の後にそのまま手をあわせて祈願
- 祈願が終われば一礼をしてその場を離れましょう
- 鳥居を通ったら、正宮へ向き直し「一礼」
以上、お忘れなく。感謝が大切です。
『正宮』参拝後は『古殿地』を眺めつつ『別宮』へ
伊勢神宮外宮(豊受大神宮)の別宮は4つあり、その内の3つが外宮域内に祀られています。
唯一域外の別宮である『月夜見宮』は、外宮参拝後に徒歩で行ける距離なので後程参拝へ。
正宮の御参拝が終われば、順路は引き返す方向にしかありません。引き返すと、直ぐに右手に3つの別宮が祀られる場所が直ぐに分かるでしょう。
でも、その前に『正宮』の『古殿地』を見るのもお忘れなく。
次回の式年遷宮では、この古殿地に正宮が移動します。
唯一お願いが可能な『多賀宮』から巡る
『多賀宮(たかのみや)』は、外宮で唯一お願い事を行うことが許された豊受大御神荒御魂を祀る別宮です。
一番高い所に鎮座されていますので、急がず、ゆっくりと階段を歩んで行きましょう。
わたしが御参拝した時も、多くの方が息を切らして登って来ました。
『多賀宮(たかのみや)』の参拝を終え、階段を降りると左手に『土宮(つちのみや)』があります。
ここでは『正宮』同様に日頃の些細な感謝と参拝のご報告をしましょう。
更に右手には『風宮(かぜのみや)』が鎮座。
外宮域内最後の『別宮』です。参拝方法は『正宮』と同様に行いましょう。
外宮神域では多くの神様からパワーを授かれる!
外宮域内の別宮参拝が終わると、再び参道へ戻り『御朱印』を神楽殿で授かりましょう。
でもその前に、正宮へ参拝するときには気づかなかった、域内の見どころもお忘れなく!
三ツ石
川原祓所 (かわらのはらいしょ)。
正宮から戻り、別宮近くに注連縄を張られた場所があるので直ぐに気付きます。
丸石3個を並べた石積みで、通称 『三つ石』と呼ばれており、遷宮諸祭のお祓いをここで行います。
以前は石を触って温かくなるとパワーをもらえるという口コミがありましたが、注連縄で囲まれているので手を入れて触るという行為は行うべきではないでしょう。
また、お金も投げ込まれていますが、そういう行為も控えるべきです。
亀石
3つの別宮がある場所へ入る際に小川を渡ります。その橋が「亀石」。
わたしは知らないうちに通り過ぎてしまい写真を撮り忘れました。
興味のある方は現地で確認しましょう。
急いでる方や足の不自由な方が『別宮』を参拝できる場所
三ツ石の近く、正宮から戻ると、参道の真ん中に白い玉砂利が敷かれた場所があります。
ここは、階段が多い山手側にある、多賀宮(たかのみや)、風宮(かぜのみや)、土宮(つちのみや)3つの『別宮』の※遥拝所(ようはいじょ)。
※願した神社や寺院に参詣せずその方角に向って参拝すること
帰路は『九丈殿』方向へ向かい『御厩(みうまや)』で神馬に合えれば幸運
神楽殿で御朱印を授かったら、帰路は『九丈殿(くじょうでん)』の方向へ向かいましょう。
途中左手奥に正宮の側面が見え、手前に『忌火屋殿(いみびやでん)』があります。
ここは、いわゆる「神様の台所」です。もし、屋根から煙が上がっていれば、中では祭典の準備が進められている最中。
「忌火」は「清浄な火」を意味し、神宮では神饌(しんせん-神様のお食事)をととのえるために木と木とこすり合わせた摩擦熱で火を起こします。
そして『北御門鳥居(きたみかどとりい)』で一礼をした後、左手には『御厩(みうまや)』。
ここで神馬に出会えれば幸運。わたしが行った時には残念ながら居られませんでした。
外宮の参拝にはそんなに時間はかからず、早い人なら30分で終わるかもしれません。
しかし、とても落ち着く場所なので、時間があればもっとゆっくり散策したかったですね。
伊勢神宮外宮の駐車場
伊勢神宮の外宮は、内宮のように観光客が集中することが少なく、混雑時でも駐車場待ちに時間がかかることはありません。
平日であれば、ほぼ間違いなく待ち時間無しで駐車可能です。
「ナビ」おすすめ設定住所(徒歩5分以内の無料駐車場)
第一駐車場は50台の能力しかありませんので、満車の場合は左手に外宮を見ながらそのまま真っすぐ進んで下さい。迷うことなく第二駐車場(210台)へ到着します。
伊勢神宮(外宮)周辺の駐車場空車情報
もし、第二駐車場も満車であれば、以下のサイトで4つの駐車場に関する空車情報と場所が掲載されているので確認しましょう。伊勢地域観光交通対策協議会
伊勢神宮外宮の御朱印を授かる前の基礎知識
御祭神
- 豊受大御神(とようけのおおみかみ)
豊受大御神(とようけのおおみかみ)
イザナミノミコトから生まれたワクムスビノカミの子として、※天孫降臨の後に外宮の度相(わたらい)に鎮座した神(古事記)。
受(うけ)の意味は『食物』のことで、食物や穀物を司る女神です。
天照大御神のお食事を司る御饌都神(みけつかみ)であり、衣食住、産業の守り神としても崇敬されています。 ※天孫降臨
- 邇邇藝命(ににぎのみこと)が、天照大御神の命令で地上の国を治めるために、天上の高天原から日向国の高千穂峰へ天降(あまくだ)ったことで、その時に道案内を行ったのが『猿田彦神』。
伊勢神宮外宮の歴史
479年?(雄略天皇22年)
創建
804年(延暦23年)に編纂された社伝『止由気宮儀式帳』によれば、雄略天皇の夢に天照大御神(内宮祭神)が現れ[7]、「自分一人では食事が安らかにできないので、丹波国の等由気大神(とようけのおおかみ)を近くに呼び寄せるように」と神託した。
伊勢神宮外宮(豊受大神宮)の別宮
多賀宮(たがのみや)
御祭神
- ※豊受大御神荒御魂(とようけのおおみかみのあらみたま)
概要
多賀宮は、外宮に所属する四別宮のうち、第一に位しています。殿舎の規模も他の別宮よりも大きく、正宮に次ぐ大きさです。
ちなみに『別宮』は『正宮』に次ぐ扱い。
土宮(つちのみや)
御祭神
- 大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)
概要
古くから山田原やまだのはら の鎮守の神でしたが、外宮の鎮座以後は宮域の地主神、宮川堤防の守護神とされ、平安時代末期に別宮に昇格しました。
風宮(かぜのみや)
御祭神
- 級長津彦命(しなつひこのみこと)
- 級長戸辺命(しなとべのみこと)
概要
風雨を司る神様。
内宮別宮の風日祈宮(かざひのみのみや)のご祭神と同じ。
雨風は農作物に大きな影響を与えるため、古来より伊勢神宮では正宮に準じて丁重にお祀りしているということです。
月夜見宮(つきよみのみや)外宮域外
御祭神
- 月夜見尊(つきよみのみこと)
- ※月夜見尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま)
概要
天照大御神の弟神で内宮別宮 月読宮のご祭神と同じです。
月読宮は月読尊と荒御魂をそれぞれ別の社殿にお祀りしていますが、月夜見宮は、月夜見尊と月夜見尊荒御魂を一つの社殿に合わせてお祀りしています。
※「和御魂にぎみたま」神様の御魂のおだやかな働き
※「荒御魂」荒々しく格別に顕著なご神威をあらわされる御魂の働き
伊勢神宮内宮よりも先に参拝する理由
- 外宮先祭(げくうせんさい)の慣わし
天照大御神が「祭りの際は豊受の神から先に詣でなさい」と言われたことが始まりという説。
これにより、多くの祭事は外宮から先に執り行われます。参拝もこの慣わしに沿って外宮を先に訪れるわけです。
伊勢神宮外宮の御朱印
授かれる場所と初穂料
- 神楽殿
- 午前6時頃~午後5時頃まで(受付時間は季節で変わります)
- 初穂料:300円
次は『月夜見宮』へ!~徒歩ですよ
『ナビ設定』おすすめの行先(徒歩での移動)
おすすめは「青い点線」の神路通(かみじどおり)ルートで安全です。
どうしても車で移動をしたい場合は、参道入口に駐車スペースがあります。
くれぐれも安全運転で!