iPhone13 proへ変えて充電器沼にハマりそうな「えだまめくん(@edamamekun_ns)」です。
スマホの大型化と機能向上でバッテリーが巨大化しているため、今や急速充電は不可避。
もちろん、古いスマホで使用していたUSB-Aタイプの5W充電器も使用可能ですが、急速充電器なら30分前後でゼロから50%まで充電できるので利便性は明らかに違います。
今回、iPhone13 pro用の急速充電器として「belkin USB-C 25W PD PPS対応急速充電器(WCA004dqWH)」を購入したので、詳細をレビューします。
Android(アンドロイド)スマホにもベストな充電器です!
【この記事で解決すること】
- belkin 25W PD PPS対応充電器の詳細
- 実際の出力と充電時間
- belkin 25W PD PPS対応充電器のメリットとデメリット
- belkin 25W PD PPS対応充電器の安全性
長年製造業に従事し豊富な知見を活かした分析が得意なブロガー
えだまめくん
edamamekun
belkin USB-C 25W PD PPS対応急速充電器の外観と付属品
「belkin USB-C 25W PD PPS対応急速充電器」は端子は一つ、いわゆる1ポートの充電器です。
製品名 | belkin BOOST↑CHARGE WCA004dqWH |
---|---|
サイズ | 厚さ26x幅42x長さ72㎜ |
重さ | 58g |
出力ポート数 | USB Type-C x 1 |
USB-Cの出力 | 5V-3A/ 9V-2.77A/3.3~5.9V-3A/3.3~11V-2.75A |
最大出力 | 25W |
サイズは後発の急速充電器の割には少し大きめですが、厚みは古いUSB-Aで5W対応のApple純正充電器と変わりません。
体積的にはiPod用10W充電器に近いですが、コンセントプラグ部は折り畳めません。その分丈夫な作りと言えます。
また、実際に使用すれば分かりますが、表面積が広い分放熱性が高まり本体に熱がこもることはなく、この点でも耐久性重視の設計であることが垣間見れます。
せっかくなので実際の使用環境のもと、超小型で高出力な充電器として人気の「Anker Nano Ⅱ 45W」と大きさを比較してみましょう。
「Anker Nano Ⅱ 45W」の小ささが際立ちます。
壁に設置されたコンセントへ挿すと、長さの違いが分かりやすいですね。
コンセントが古いと写真のようにbelkinは少しおじきするので、電源タップに上から挿す方が良さそうです。
両製品共、Programmable Power Supply(PPS)規格対応(belkinは認証)なので、これから増加することが予想されるPPS対応製品にも安心して使用可能。
PPS規格とは?
急速充電を可能にするUSB-C「PD 3.0規格」のオプション機能で、機器に合わせたより最適な電源供給を可能にする技術として今後の拡大が予想される。iPhone13発売時点ではiPhone13への適応は無く、Samsung(Galaxy)の一部機種がPPSに対応している。
PD規格とは?
Power Deliveryの略で、USB Type-Cケーブルで最大100W(20V/5A)の電力供給が可能な高速充電規格。従来は最大7.5W(5V/1.5A)の供給能力しかなかった。USB Type-Cへ規格統一することで20VのACアダプターが不要となり、データのやりとりも可能となりました。但し、供給電力/データ対応に合わせたケーブルを使用しなければ本来のポテンシャルは発揮できません。
「belkin USB-C 25W PD PPS対応急速充電器」には付属品は無く、本体のみで販売されています。
使途の合わせ、別途機器に合わせたケーブルの購入が必要です。
USB-Cケーブル
USB-C to Lightningケーブル
belkin 25W PD PPS対応充電器
belkin USB-C 25W PD PPS対応急速充電器の充電能力
「belkin USB-C 25W PD PPS対応 WCA004dqWH 急速充電器」は、USB-C PD 3.0でiPhone 8以降のモデルを最大20Wで充電し、USB-C PD 3.0 PPSでは対応機種を最大25Wで充電します。
残念ながらPPS対応の機種が手元に無いため検証不能ですが、iPhone13 proを使用してケーブルとの相関性と共に給電能力を検証しました。
- iPhone13 proのバッテリー残量20%〜25%時点のデータ
接続ケーブルの違いによる電力量の検証
先ず、Apple純正(iPhone13 proに付属)のケーブルを使用した場合。
19Wの電力量でしっかりと充電が行えています。0%から50%まで約30分で充電可能。
次にAmazonベーシックケーブルと、シガーソケット充電器に付属していたbelkinのケーブルで充電した結果がこちら。
Amazonベーシックケーブル belkinケーブル
双方ともに「MFi認証ケーブル」なので純正と同じ結果でした。
数値はコロコロ変わり、最大で20Wを超える数値も出たので、これらの組み合わせは急速充電におすすめです。
W(ワット)とは?
電圧(V) x 電流(A)で算定できる数字で、実際に使用(投入)された電力エネルギー。大きな数字に対応できる機種ほど急速に充電が可能となる。
V(ボルト)とは?
電気を押し出す力で、電圧が高いほど多くの電気を流せる。用水路で例えるなら水路の角度で、角度が大きいほど多くの水が流れるのと同じ。
A(アンペア)とは?
電流の流れる大きさを表す単位で、1秒間に何個の電子が通り抜けるかを示している。通常、1Aは100Wの電力が使用可能。用水路で例えるなら水の量で、水の量が豊富でも水路の角度が小さければ流れる水量は小さくなる。
実際の充電時間
iPhone13 proのバッテリー残量「20%」を起点に、他の能力の大きい他の充電器と充電時間を比較。
充電 | belkin 25W | Anker 45W | Apple 61W |
---|---|---|---|
30% | 5分00秒 | 5分10秒 | 4分50秒 |
40% | 9分40秒 | 9分50秒 | 9分30秒 |
50% | 14分40秒 | 15分10秒 | 14分30秒 |
60% | 21分00秒 | 21分10秒 | 20分50秒 |
70% | 28分40秒 | 28分50秒 | 28分00秒 |
80% | 39分00秒 | 39分20秒 | 39分10秒 |
90% | 55分00秒 | 54分40秒 | 55分10秒 |
100% | 95分00秒 | 110分00秒 | 104分00秒 |
💡分かったこと
- 充電量70%までなら50%の充電は30分以内に完了する
- 充電量70%を超えるとバッテリー保護のため充電時間が遅くなる
- 100%に近いほど電力量は低下し充電時間が長くなる
- 20W以上の出力があるPD規格充電器なら充電時間に大差ない
熱くならない放熱性能が高いbelkinらしい美しい筐体。
iPhoneとPPS規格対応のandroidスマホ双方で完璧な急速充電を行える、スマホ用としてベストな充電器とでした。
バッテリーの寿命を伸ばす5つのポイント
- 充電は80%で止めるのがベストで最悪でも90%に収める
- 1度に大量の充電を行うより小まめに継ぎ足し充電する方が良い(充電深度を浅くする)
- 充電しながら高不負荷のコンテンツを利用しない(特に満充電時)
- 極端な高温状態で利用したり保管しない
- 長期間使用しない場合でも50%前後のバッテリー容量を維持する(20〜80%内)
belkin USB-C 25W PD PPS対応急速充電器のメリットとデメリット
「belkin USB-C 25W PD PPS対応 WCA004dqWH 急速充電器」のメリットとデメリットについて考察しましょう。メリットの方が大きいと感じた人が、この充電器をおすすめできる人。
- このクラス(20-25W)では珍しいPD 3.0 PPS規格充電器
- 将来的なPPS規格拡大に追従可能
- 放熱効果の高い大きさなので充電時に熱くならない
- belkin製充電器は規格を徹底的に遵守し安全性が高い
- 同じ20Wの小型タイプよりサイズが大きめ
- 形状が長いため壁のコンセントでは少し下がる
- コンセントプラグが折り畳めない
メリットについて
同クラスの他社製品と大きく違う機能が、より安全に高速充電を可能にする「PD 3.0」のオプション規格PPS(Programmable Power Supply)に対応し将来性があること。
また、デメリットでもある筐体の大きさは放熱製を高め、高熱による使用者の不安を払拭し、より安全に使用が可能。
各種調査でもbelkin製充電器は規格違反が無く、Appleでの取扱も含め、安全第一で使用するなら最も信頼性の高い製品と言えます。
デメリットについて
20WのPD対応充電器はApple純正5W充電器並みの大きさまで小型化しており、お世辞にも「belkin USB-C 25W PD PPS対応 WCA004dqWH急速充電器」は小さいとは言えないことが最も大きなデメリットでしょう。
また、長めの形状は壁挿しでは少し邪魔となり、電源タップで縦挿しする方が適しており、形状が大きい上にコンセントプラグが折り畳めないのは携帯性も犠牲にしてると言えます。
belkin USB-C 25W PD PPS対応急速充電器レビューまとめ
「belkin USB-C 25W PD PPS対応 WCA004dqWH急速充電器」を普段使い、即ち家でコンセントへ挿し続ける充電器として選んだ理由は「安全性」でした。
小型タイプは多くの製品が出回っていますが、少しの価格差でよく分からないブランドの製品を買うことは安全面が不安です。
有名メーカーのAnkerも魅力的な小型タイプを販売していましたが、新製品の価格がApple純正品(2,200円)より高いのは納得行きませんよね。
また、小型タイプは放熱性能が低く、どのレビューでも充電時熱くなることが書かれていますで、放熱性が気になる人にはベストな充電器です。
特に外へ持ち出す機会が無いのであれば、純正同様により安全性の高い充電器を選びましょう。
「belkin USB-C 25W PD PPS対応 WCA004dqWH 急速充電器」が大きめと言っても、携帯性を損なうほどの大きさでもありませんが…。
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