乗鞍本宮|登山しないと授かれない御朱印を解説

IMG_7359 旅のエビデンス

授かるのが困難な御朱印シリーズ(いつからシリーズになったんだ?)。

今回は「乗鞍岳」という、3000m級の日本百名山へ登頂しないと授かれない御朱印を紹介致します。

 

でも安心して下さい。

「乗鞍岳」へ登らなくても御朱印は授かれるのです。

そのカラクリとは・・・。

 

乗鞍本宮とは

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乗鞍本宮(のりくらほんぐう)は、乗鞍岳の玄関口である標高2,702mの畳平に鎮座する神社のことで、別に標高3,026mの乗鞍岳山頂に頂上本殿を構えています。

住所

岐阜県高山市丹生川町岩井谷字乗鞍岳1224番地

主祭神
  • 天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)
  • 五十猛大神(いそたけるのおおかみ)
  • 於加美大神(おかみのおおかみ)
  • 大山津見大神(おおやまつみのおおかみ)
由緒

古来より乗鞍岳を乗鞍大権現の神体山と仰ぎ、山頂に本宮が鎮座されていたが、御岳教の隆盛に伴い、一時は乗鞍信仰は衰退したそうです。しかし、その当時より、尾張地方の熱心な信者は毎年団体参拝を続けています。

 

  • 昭和03年:鞍ケ嶺神社は、山麓の沢上伊太祁曾神社に合併して「乗鞍神社」と改称
  • 昭和04年:頂上15坪を神社境内地として、大蔵省より無償譲与を受けた
  • 昭和22年:乗鞍スカイライン開通
  • 昭和24年:乗鞍本宮として設立、社殿を再建
  • 昭和28年:駐車場付近に遥拝所「中ノ社」を創建
  • 昭和49年:現在の建物が建立

 

日本中の山々にある山岳信仰同様、山を御神体と仰ぎ崇拝しています。

主祭神を記紀の神様としているのは、日本の「ある時期」からの政府関与によるところで、起源は定かにされていないものの、やはり縄文時代以前からの信仰が受け継がれているのでしょう。

 

乗鞍岳について

山頂へ至らなければ授かれない御朱印。

では、その山頂まで行くにはどれだけ大変なのでしょうか?

 

山頂に最も近い場所「畳平」

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乗鞍岳は標高3,026m、北アルプス最南端、日本で19番目の高さを誇る山です。

 

通常、これだけの高山は登山中級者以上でないと登攀出来ないのですが、乗鞍岳は日本で一番高い場所にある道路「乗鞍スカイライン」があるため、標高2,702mの畳平駐車場まで車で行けてしまいます。

環境破壊じゃないのか?

乗鞍スカイラインの前身は「軍事目的」。

陸軍航空本部が航空エンジンの高地実験施設を建設するために「軍用道路」として作られました。当時は軍に逆らうことなど出来ませんね。

 

戦後は登山バスの運行道路、一般開放(有料道路)されていましたが、やはり大混雑を招き、30年間の有料徴収の契約後は、一般車の乗り入れを禁止し、現在は長野県側と岐阜県側から有料のバスが出ています。

畳平から山頂(剣ヶ峰)までの登山難易度

登山の難易度を示す指標である「グレーディング」は岐阜県が発表しています。

 

項目 評価 解説
グレーディング 2B 体力的には初心者レベルでOK。

技術的には初心者~中級者レベル。

ルート(往復) 6.2km 未経験者には少し大変
時間(往復) 2.7時間 登山としてはとても短い
グレーディングの解釈
  • 体力面(2)=日帰りが可能
  • 技術面(B)=登山準備が必要で所どころ手を使うような登りがある

 

数値を見る限り、初心者向け(入門者ではない)のレベルです。

実際に登山を行うと分かりますが、富士山のように人気の山であるため、同じ様に「軽装」で登っている方々も一部見受けられました。

 

しかし、登山道が初心者向けであっても3,000m級の山であることには変わりありません。

実際、夏の登山でも稜線(山の尾根)に出た瞬間に風が強くなり、周りの登山者はみなさん風除けの上着を直ぐに着用していました。

 

登山道も3,000m級の場合、山頂直下は岩だらけになり、普通のスニーカーでは足裏が痛くなります。また、不安定な場所では滑って転倒する危険性もありました。

 

十分な装備(通常の登山装備)で登ることを強くおススメします。

 

「畳平」へのアクセス

畳平へのアクセスは乗鞍スカイラインを利用します。しかし、乗鞍スカイラインは一般車両の通行が行えませんので、岐阜側か長野側に自家用車を駐車しバスに乗り換えます。

岐阜側からのアクセス

公式サイト

ほおのき平駐車場 :岐阜県高山市丹生川町久手

(平湯バスターミナルは駐車場が有料です)

 

宿の検索はこちらから から。

長野側からのアクセス

公式サイト

乗鞍観光センター:長野県松本市安曇4306-5

 

宿の検索はこちらから から。

乗鞍の開山時期

毎年、5月中旬~10月下旬

乗鞍岳(剣ヶ峰)への登山道の様子

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写真の一番奥、最も高くなっている場所が乗鞍岳山頂の「剣ヶ峰」です。

手前の山頂へ至ると尾根歩きとなり、今まで山に遮られていた風が一気に吹いて来て体温を奪われます。

 

夏なのに?

そう、夏「だから」です。

 

登山経験者と未経験者の最も大きな違いは、体温コントロールの知識の有無です。夏場の登山は大量に汗をかき、綿素材の服だとその汗を吸ったまま乾きません。登山経験者はそれを避けるために、汗の乾きやすい化繊の服を着用します。

 

もし、汗を吸ったビショビショの服で3,000mの冷たい強風を受けたらどうなるでしょうか?

恐らく、数十分で行動不能になります。

山頂(剣ヶ峰)までの道のり

先ず、畳平を少し下って登山道を目指します。

夏場は左右にお花畑が広がりとても美しく、道のりも平坦なため気が緩む場所です。

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平坦な道は直ぐに終わり、大きな道まで登りが続きます。

登山という視点ではよく整備されていますが、軽装ではとても歩き難いでしょう。

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坂を登り終えると広く整備された砂利道に出ます。

右側には万年雪、左側の斜面には7月から8月にかけ、高山植物の女王と呼ばれる「コマクサ」が群生しており目を休ませてくれますが、この緩い道が1Km以上続くので覚悟しましょう。

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「肩の小屋」という山小屋へ到着すれば緩やかな砂利道の終点です。そして、ここからが本格的な登山道の始まりとなります。

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ここは既に山頂直下200m前後、2,800m近くの場所で「通常の山」と同様に岩稜地帯となります。

それでも整備はかなり良いのですが、どうしても浮石が出るため、歩き方を間違える捻挫などのケガを引き起こします。

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150mほど登れば稜線(尾根)に出ます。

一気に向こう側の風が流れてきて体温を奪われますので注意が必要!

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暫く滑って歩き難い道(火山帯なので富士山に似ている)を進み、最後の険しい岩を登れば山頂へ到着します。しかし山頂はとても狭いので、ゆっくり食事などは行えません。

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観光客が多く、事故が起こると面倒なので「登山道」の整備は行き届いています。

事故が起きると沢山の方に迷惑をかけるので、万全の装備で登山を行うようお願い致します。

授かれる御朱印

写真の御朱印は「乗鞍岳山頂(剣ヶ峰)」へ登った人用の御朱印です。

 

 

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登山者は山頂で御朱印を授かる?

御朱印は畳平の本宮でしか授かれません。

即ち、山頂登山を行わない人でも御朱印は頂けるのです。

山頂登山を行った意味があるの?

写真の御朱印、右上にご注目下さい。

「登拝」の二文字と「頂上本社」の印があるのが分りますか?

山頂へ至った場合は、御朱印をお願いする際にその旨を伝えるとこのような御朱印を授かれます。

 

頂上へ行ってなくても「行った」と言えば授かれるかもしれませんが、そんなバチ当たりな人は居ないと考えましょう(笑)

初穂料

400円となります。

注意

御朱印は1名の宮司さんが書いているようなので、タイミングによっては結構時間がかかります。周辺でお土産を買う前、バスの時間には余裕を持ってお願いすることをおススメします。

休日の場合は更に注意が必要です。

 

まとめ

如何でしたか?

困難な御朱印の中では比較的簡単ば部類に入りますが、そこそこの登山を行う必要があります。

普通の御朱印に飽きたら、健康維持も含めチャレンジするもの面白いと思います。

 

何より、簡単にこのような高山へ行けるのは日本でも稀です。

畳平からの眺望だけでも、行く価値のある場所であるのは間違いありません!

 

アクセスは岐阜側、長野側とあり、どちらも白濁した温泉が有名な場所がバス停です。

帰りはゆっくり温泉宿でくつろぐのも良いですね♪

宿はこちらから 検索できますので、ご利用下さい。