この記事では、ソニーの4K有機ELテレビであるブラビアA80Jの実機確認後の評価と買い時価格について、前モデルA8Hとの違いを比較することで分かりやすくレビューします。
テレビ選びでこんな疑問や悩みがありませんか?
- メーカー別の特徴(セールスポイント)が分かりにくい
- 自宅に設置可能なサイズで見やすいテレビが知りたい
- 欲しい機能やスペックの調査と比較が面倒
- 省エネ性能が高い頑丈なテレビはどれ?
- 旧モデルとの違いは?
- 購入したいけど最適な価格が分からない
そんなテレビ選びの疑問を解決します!
ここでは、ソニー4K有機ELビエラ「A80J」の価格データが出揃い、実機もじっくり確認してきたので疑問と悩みを解決するレビューを行います!
今期は2機種展開のブラビアですが、今回レビュー対象のA80Jは4K有機ELシリーズのセカンド機に位置付けされるエントリーモデル。
4K有機ELブラビアのエントリーモデルは、前モデルのA8Hでフラッグシップ機との差がかなり縮まりましたが、今期のA80Jでも同様の方向性なのか注目です。
それでは、A80Jの購入価格目安と実機の感想を中心に「【BRAVIA A80J レビュー】買い時価格と機能/A8Hとの違いを5つの視点で評価」について書きます。
【この記事で解決する疑問と悩み】
- A80Jの機能全貌と評価結果
- A80Jの価格推移と買い時価格
- A80JとA8H価格推移の違い
- A80JとA8H機能の違い
長年製造業に従事し豊富な知見を活かした分析が得意なブロガー
えだまめくん
edamamekun
価格よりも機能を重視
こだわり派
価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派
自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派
価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。
A80J 総合評価(結論)
■A80J 総合評価結果
評価項目 | |||
---|---|---|---|
価格 | 4.0 | 3.0 | 2.0 |
セールスポイント | 3.0 | 3.0 | 3.0 |
視聴環境・設置 | 3.0 | 3.0 | 3.0 |
全機能 | 3.0 | 3.0 | 3.0 |
省エネ・寿命 | 3.0 | 3.0 | 3.0 |
総合評価 | 3.2 | 3.0 | 2.8 |
有機ELテレビのエントリーモデルで最も重要な要素はお求めやすい価格であること。
テレビメーカー各社のフラッグシップモデルは有機ELテレビに設定されており、高画質と高機能を謳い文句に高価格帯で販売され万人向けとは言えません。
そこで期待されるのが上手に機能を落とし有機ELテレビの素晴らしさを気軽に味わえるエントリーモデルですが、やはり機能と価格のバランスが重要となります。
A80Jの価格バランスが本当に適正なのか?この記事で判断してください。
それではソニー4K有機ELブラビアA80Jと前モデルA8Hとの違いを中心に比較して行きます。
- そこそこの機能でリーズナブルな有機ELテレビが欲しい
- 前モデルA8Hと同時期価格の差は妥当か?
- 進化と価格のバランスに納得できるか?
ソニー4K有機ELブラビアA80Jを求める購買層は、フラッグシップモデルにはちょっと手が届かないか、スペックオーバーと感じているユーザーではないでしょうか?
ソニー4K有機ELブラビアのエントリーモデルA80Jについて、ユーザーはどこを評価するべきでしょう?
やっぱり価格と機能のバランスでしょう。いくら有機ELテレビでも機能面を疎かにすれば画質も落ちるわ。
有機ELテレビはランニングコストも気になるよね。省エネ性能の進化も判断したいよ。
\ メリット・デメリット /
■A80Jが優れる点⤴︎
- 77型の大型サイズが選択可能
- 認知特性プロセッサー「XR」による高画質と高音質性能
- 3D立体音響技術
- 卓上スタンドの幅が調整可能
- チューナー数が他社並みへ改善
■A80Jが劣る点⤵︎
- 省エネ性能が液晶テレビに劣る
- ノングレアパネル採用?スペック不明
- 映像と音質面が上位機種に劣る
機能の優劣と金額の差に整合性を見出して選択して下さい。新機能であっても「不要」なら削除して考えることがポイントです。
では、細かく機能を解説します。
他社の有機ELテレビは以下のリンクからチェックして下さい。
評価①|A80Jの価格評価と買い時
有機ELテレビは「高価」である点が弱点の一つでしたが、A90J同様にA80Jの市場価格を冷静に分析すればコストダウンが進んでいるかどうか分かるでしょう。
何故なら、A80Jは心臓部とも言える高画質エンジンが刷新され、前モデルA8Hとの価格差を見ればその真価が伺えるからです。
機能向上による価値は消費者の判断に委ねられますが、単純に考えて、A80Jが前モデルのA8Hよりも価格が安くなっていれば有機ELパネルのコストダウンが進んでいることが読み取れます。
即ち、A80Jの市場価格が前モデルA8Hの同時期価格よりも安ければ、有機ELテレビの弱点である価格問題は緩和されたと考えられるわけですね。
A80Jの購入を検討する場合、この点を理解して妥協価格を探ると安心です。
評価:4.0
基本性能がアップしているので多少高くなって当然なのだ。
評価:3.0
大型サイズに割安感があるのは上位モデルA90Jと同じトレンドだわ。
評価:2.0
やっぱり55型は厳しい展開だね。全然安くないわ。
少しづつですが有機ELパネルの価格は下がっているようですが、感染症の影響もあり読みづらい状況です。
XRJ-77A80Jの価格推移と買い時
77型(XRJ-77A80J)は前モデルに同サイズが無かったため、旧上位モデルの「A9G」と比較したため大きく値が下がっているように見えます。
とは言え、同じ有機ELテレビで約倍半分の価格なので、超大型の有機ELテレビを安く購入したい人にはもってこいの商品でしょう。
買い時をズバリ言うわね!
■77型のA80Jがどうしても欲しいなら
- 500千円前後で買い
- 理想は490千円以下
■機能と価格のバランスにこだわるなら
- 450千円以下から検討
XRJ-65A80Jの価格推移と買い時
65型(XRJ-65A80J)は小安く始まり、早々に前モデルの最安値付近まで下げています。
XRJ-65A80Jの購入を検討している人にとっては絶好のチャンスと言えるでしょう。
良い感じね♪買い時をズバリ言うわね!
■65型のA80Jがどうしても欲しいなら
- 320千円近辺で買い
- 300千円以下なら即決ゾーン
■機能と価格のバランスにこだわるなら
- 前モデル安値付近の280千円前後を狙う
- 290千円以下の提示を受けたら要検討
XRJ-55A80Jの価格推移と買い時
55型(XRJ-55A80J)の初値は前モデルより安い価格からスタートしましたが、その後は前モデルよりも最低市場価格が高い水準で推移しています。
55型は上位モデルのA90J同様に少し厳しい状況ですね。
このサイズだけ残念ね。買い時をズバリ言うわね!
■55型のA80Jがどうしても欲しいなら
- 220千円近辺の価格で妥協する
■機能と価格のバランスにこだわるなら
- 前モデル安値付近の180千円前後を狙う
- 下がらない場合は200千円前後で妥協する
セカンド機も大型サイズは他社も含め買い時ゾーンが多いですが、55型は少し厳しいですね。65型へのシフトが進んでいるのかもしれません。
評価②|A80Jのセールスポイント
評価:3.0
わしはフラッグシップモデルしか買わないのだ。
評価:3.0
ハード面で言うパネル放熱対策の有無が大きな違いだけど、その他は大きな差異を感じないわ。
評価:3.0
いや、やっぱりスピーカーにも差があるよ。でも、そんなに気にならないかも?
今期も上手に上位機種との差を付けた感じです。
ソニー4K有機ELブラビア A80Jとは
ソニーブラビア:公式ページ
モデル | 2021夏(20'6月) |
シリーズ | ブラビア A80J |
分類 | 4K有機ELテレビ |
サイズ展開 | 77v/65v/55v |
ソニーブラビア「A80J」は2021-2022モデルの4K有機ELテレビで、ブラビア4K有機ELテレビのエントリーモデル(セカンド機)の位置付け。
イメージとしては以下の通りです。
グレード | 前モデル | 新モデル |
---|---|---|
フラッグシップ | A9G | A90J |
小型フラッグシップ | A9S | - |
有機ELエントリー | A8H | A80J |
A80J 3つのセールスポイント
- 認知特性プロセッサー「XR」搭載の最高峰モデル
- 最先端の3次元立体音響技術搭載
- 多彩な環境にマッチするデザイン性
❶認知特性プロセッサー「XR」搭載の最高峰モデル
前モデルおよび上位モデルとの違いを見れば理解しやすいですね。
モデル | 高画質プロセッサー |
---|---|
A90J | 認知特性プロセッサー「XR」 |
A80J | 認知特性プロセッサー「XR」 |
A9G | X1 Ultimate |
認知特性プロセッサー「XR」は今期(2021-2022モデル)のブラビアで初めて採用された高画質プロセッサー。
搭載機種はフラッグシップモデルのA90Jを筆頭に、上位機種にしか搭載されていません。
A80Jは有機ELテレビのエントリーモデルですが、心臓部には認知特性プロセッサー「XR」がきちんと搭載されています。
もちろん、価格差なりの機能差別化は図られているので、公式サイトの解説を分かり易く解説しましょう。
■A80JのXRは4つのアプローチで映像を進化させる
XR Color
XR トリルミナス プロは自然で色鮮やかな映像を作り、XR スムージングはなめらかな色を表現させます。
上位機種のA90Jと同じ機能なので安心。
XR OLED Contrast
XR OLED Contorastは4K有機ELブラビア「A80J」専用の技術で、有機ELパネル専用の発光制御で高コントラストな映像美を実現します。
徹底した温度管理で発光性能を最大限まで高め、高輝度と高コントラストな映像を実現する「A90J」のXR OLED Contorast Proとは差別化された仕様です。
しかし、前モデルのA8Hには無い技術なので、実機確認でしっかりと進化は感じ取れました。
■今期の高画質技術比較(下二つは前モデル)
分類 | モデル | 高画質技術 |
---|---|---|
有機EL | A80J | XR OLED Contrast |
液晶 | X95J | XR Contorast Booster 10 |
液晶 | X90J | XR Contorast Booster 5 |
液晶 | X85J | X1 |
液晶 | X80J | X1 |
有機EL | A9G | X1 Ultimate |
有機EL | A8G | X1 Ultimate |
XR Clarity
XR Clarityはアップスケーリングの要、XR 4K Upscalingで全ての映像を高精細な4Kで表現し、XR Super Resolutionは被写体ごとに最適な精細感を実現する上位機種A90Jと同じ機能です。
前モデルのA8Gでは「4K Reality Pro」がこの技術を担っていました。
実機で比較すると、やはりA80Jの方が地デジ映像(HD)の荒さをより緩和していることが分かります。
■今期のアップスケーリング技術比較(下二つは前モデル)
分類 | モデル | 技術 |
---|---|---|
有機EL | A90J・A80J | XR Clarity |
液晶 | X95J・X90J | XR Clarity |
液晶 | X85J・X80J | 4K Reality Pro |
有機EL | A9G | 4K Reality Pro |
有機EL | A8G | 4K Reality Pro |
XR Motion
動きの早い映像にはXR Motionが対応。XR Motion Clarityで動きの早い映像もボケを無くしくっきりと描写し、自発光デバイスの有機ELパネルが画素単位で細かく制御。
実際にA80Jも旧モデルA8Hと見比べましたが、動きの早い映像の差についてはハッキリとは感じられませんでした。
ただ、輝度の高さは実感できます。ここも上位モデルA90Jと同じ仕様です。
■映像面で少し気になる(不明)な点
実は何度か見直すはめになった「気になる」ことがあります。55型と65型限定ですが、映像が少しだけ暗く感じ艶やかさが劣ると感じました。
映像を消し、パネル反射を確認すると上位モデルのA90Jより映り込みが少なく、明らかにパネル表面に違いがありそう。
ただ、カタログスペックには反射対策などの明記は無いため、ここは自身の目で確かめた方が良さそうです。
上位モデルに引けを取りませんが、パネルの状況は自身の目で確かめるべきです。
■【映像の疑問解決!】A80JとA8Hとの違い
- 高画質プロセッサーの進化
- 自然でスムースな映像を実現する「XR Color」
- 高輝度と高コントラスなパネル「XR OLED Contrast」
- 「XR Clarity」アップスケーリングの向上
- より早い映像へ対応する「XR Motion」
映像技術の進化にどれだけの対価を払えるかが購入のカギね。
❷最先端の3次元立体音響技術搭載
認知特性プロセッサー「XR」は音響技術にも関わり、映像と音のバランスを高次元で融合させます。
■XRは2つの音響技術で映像とシンクロする
XR Sound Position
ブラビア音作りの特徴と言えば、画面そのものを振動させることで被写体とシンクロしたような没入感を味わえる独自音響技術です。
4K有機ELブラビアA80Jでは専用設計の「アコースティック サーフェス オーディオ プラス」を採用しています。
上位モデルのA90Jも同じ名称ですが、スピーカーの構成と質がかなり上ですね。
AV機器として強みを持つソニーでは、ブラビアに適したサウンドバーを使用すれば更に音の厚みが増します。
A80Jではサウンドバー使用時にテレビ本体をセンタースピーカーとして活用可能な「アコースティック センター シンク」にも対応。
ソニーブラビアの推奨サウンドバーは「HT-7000」で、システムと合わせ上位モデルのA90Jと同じ技術です。
\ A80J対応サウンドバー /
XR Surround
今期の進化コンセンサスであるステレオ音源の立体音響化についても、A80JはA90Jと同様の技術に対応しています。
テレビのスピーカーだけで、左右方向に加え、高さ方向も加えた3次元の立体音響を実現!
理論的に考えれば分かることですが、映像と音を同一のプロセッサーで制御すればシンクロ感はよりリアリティを増します。
A80Jでもステレオ音源で実際に聴き比べてみましたが、確かに音が立体的に広がる感じは味わえましたが、さすがに専用ソースよりは弱いという印象。
とは言え、モノラル音元を除く全ての音源を立体化できることはお得感がありますね。
普通のステレオ音元を立体化するのは今期のコンセンサスです。
■【音質の疑問解決!】A80JとA8Hとの違い
- ブラビア独自の進化した音響技術「XR Sound Position」
- 「XR Surround」で普通のステレオ音声も立体化
音響技術の進化にどれだけの対価を払えるかが購入のカギね。
❸多彩な環境にマッチするデザイン性
スリムで上質なデザイン性が売りのブラビアですが、卓上スタンドに幅を取られることが不満の一つでした。
A80Jでは、その不満を払拭すべく全サイズで3-wayスタンドを採用し、様々なシチュエーションに対応することが可能です。
上位モデルA90Jでは83型のみが3-wayで65型と55型は2-wayだったので、A80Jの方がここは優れていると言えるでしょう。
A80Jの卓上スタンドは便利ですね。
■【機能の疑問解決!】A80JとA8Hとの違い
- 新4K衛星放送 2番組同時録画(録画機能の進化)
- 3-way卓上スタンド
視聴環境には困らないわ。
新4K衛星放送 2番組同時録画に対応するブラビアにおすすめのHDDは「ソニーブラビア対応おすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」でまとめて紹介しています。
テレビ録画用外付けハードディスク選びの時間短縮でお使い下さい!
おすすめのハードディスクはこれ!
A80Jの受賞歴
ソニー4K有機ELブラビア「A80J」の外部評価について、有名な「VGP」「HiVi」の二団体について確認します。
なお、各団体の概要は以下の通り。
音元出版「PHILE WEB」主催のAVアワード≫VGP
1987年にスタートした国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードです。プロが選んだベストセラー間違いなしのアイテムだけが、受賞の栄誉を勝ち獲ることができます。
ONGEN PUBLISHING CO.,LTD
AV専門誌「HiVi」によるアワード≫HiVi
登場したばかりのモデルを含め、現在市場に流通しているAV製品をジャンル、価格帯別に分類して真のお買い得モデル=「ベストバイ」製品を選出することが本企画の趣旨である。
Stereo Sound Publishing Inc.
AV=オーディオビジュアル
2021 SUMMER(2021年「夏」)
A80Jはセカンドエントリーモデルなので、夏の評価ではブラビアの共通技術の受賞のみです。
■VGP
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
全サイズ | 企画賞 | 認知特性プロセッサー「XR」 |
全サイズ | 企画賞 | Google TV |
■HiViベストバイ・ディスプレイ部門
ノミネートなし。
2021 WINTER(2021年「冬」~2022年)
2021年の総括ではVGPのディスプレイ部門が細分化され、新たに「70型以上80型未満」のカテゴリーができことにより77型で金賞を受賞しました。
■VGP
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
XRJ-77A80J | 金賞 | ディスプレイ |
■HiViベストバイ・ディスプレイ部門
ノミネートなし。
評価③|A80Jに最適な視聴環境
評価:3.0
安いが手抜きは少ないのだ。
評価:3.0
卓上スタンド3-wayなのが嬉しい仕様ね。
評価:3.0
55型と65型って映り込み対策を何かしたのかな?何か明るい場所でも見やすい感じ。
ポイントは「見る場所を選ばない」「設置が行いやすい」こと。評価結果を先ず確認し、気になる部分をチェックして下さい。
おすすめの視聴環境
- XR OLED Contrastによって輝度アップ
- A80Jのパネルはノングレア採用?
- 立体音響は正面視聴が理想的
A80Jの77型以外のパネルは映り込み対策を行なっているのか?他と違う感じですがスペックの明記はありません。
確かに反射は少ないけど、有機ELらしい艶やかさは少し劣る感じだったね。
PCでもそうですが、映像は反射の大きいグレアの方が綺麗に感じます。
輝度アップしたのに反射対策まですると本末転倒かもね。スペックに無いことを何かしたのかしら?
おすすめの設置スペース
ソニー4K有機ELブラビア「A80J」のサイズ展開は「77型」「65型」「55型」のスリーバリエーションです。
各サイズの詳細寸法は、上図を確認して下さい(クリックすれば拡大します)。
■A80JとA8Hの重量比較(㎏)
重量項目 | 77型 | 65型 | 55型 |
---|---|---|---|
総重量 | 30.1 - | 23.5 23.6 | 19.0 18.6 |
本体 | 28.9 - | 22.3 21.8 | 17.8 16.8 |
卓上スタンド | 1.2 - | 1.2 1.8 | 1.2 1.8 |
耐荷重 | 35 | 25 | 20 |
■A80Jの主要寸法(㎜)
重量項目 | 77型 | 65型 | 55型 |
---|---|---|---|
卓上設置幅 | 1034 692 | 1034 692 | 1034 692 |
奥行 | 367 | 330 | 330 |
画面幅 | 1722 | 1448 | 1227 |
画面高 | 1071 1022 | 908 859 | 784 735 |
下部厚み | 約18 | 約16 | 約16 |
サウンドバー設置時は全サイズ1036㎜
理想的な設置スペースを解説する前に、先ず着目して欲しいのが卓上スタンドの重量です。
A80Jの卓上スタンドは共通化が図られており、ここでもコストダウンを行っていることが伺えます。
しかし、そのお陰で各サイズ3-wayの対応が可能となり、視聴環境に自由度が増しています。
テレビのサイズ選定で悩んだら「テレビのサイズは【3つの基礎知識】で決める!液晶・有機ELどっちもおすすめです♪」を参考にして下さい。
最適な視聴位置を構築
一般家庭でテレビを視聴するパターン(上図)を参考に、A80Jの理想的な視聴位置を構築します。
A80Jはパネル角度が少しだけ傾斜しているので若干低めの設置がおすすめですが、まあ、あまり気にしなくてもいいでしょう。
理想的な高さで視聴できるテレビ台
- 総重量については77型に注意が必要(耐荷重性能)
- 卓上スタンドはワイドも省スペースも可能
参考までに比較的リーズナブルなテレビ台を紹介します。
コスト優先で選択するなら(最大77型)
- A80J画面センター高さ:77型(82~86㎝)65型(74~78㎝)55型(68~72㎝)
- 和室〜低ソファー環境に最適
- 人気商品なのでクチコミ多数
- 高級感が薄い
高さ調整可能で安心の朝日木材加工(最大65型)
- 31.8㎝と43.8㎝の2つの高さが選べほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
- 一部の色をおしゃれに変えられる
- 耐荷重注意
最大77型まで対応可能な朝日木材加工のローボード
- 高さ31.8㎝でほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
- サイズは幅80㎝から177㎝まで6バリエーション
- 組立必要
理想的な高さで視聴できるテレビスタンド
背面のVESAポイント位置は上図を確認して下さい。
A80JのVESA位置は全サイズ下側へ集中しており、テレビスタンドへ設置した後のパネルセンターが想定より高くなります。
おすすめのテレビスタンドについては「A80Jに適合するテレビスタンドおすすめ4選と失敗しない選び方・ソニーブラビア」で詳しく解説しています。
評価④|A8HとA80Jの違いと機能進化
評価:3.0
音声機能がエントリー機はプアーなのだ。
評価:3.0
やったわね!A80Jもチューナー数がやっと他社並の数になったわ♪
評価:3.0
どうでもいいけど、サイズ間で機能の違いを出さないで欲しい。
ポイントは今期の機能コンセンサスから外れていないこと。機能差と市場価格のバランスで選びましょう。
チューナー数
他社の同クラス製品に関する今期の開発トレンドの差を先ず確認し、A80Jの「価値」を測るのがポイントです。
- 4K放送を見ながら別の4K放送が録画可能
- 地デジ3チューナー/BSCS3チューナー/4K放送2チューナー
- 2画面同時視聴
■A8HとA80Jの違い
評価項目 | A8H | A80J |
---|---|---|
地上波デジタル | 2 | 3 |
BS/CSデジタル | 2 | 3 |
BS/CS 4K | 2 | 3 |
4K裏録 | ❌ | ⭕️ |
2画面対応 | ❌ | 変化なし |
チューナー数がやっと他社と同列になりました。これだけでも今期のブラビアは大きな進化と言えます。
3チューナー化で裏録もガンガンできるブラビアにおすすめのHDDは「ソニーブラビア対応おすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」でまとめて紹介しています。
ネットワーク
- Bluetoothで外部接続&リモコン操作
■A8HとA80Jの違い
評価項目 | A8H | A80J |
---|---|---|
無線LAN | ⭕️ | 変化なし |
Bluetooth | ⭕️ | 変化なし |
VOD | ⭕️ | 変化なし |
ネットワーク機能に関しては流石ソニーなのだ。特に「Bluetooth」の活用が素晴らしいのだ。
無線ルーターは大丈夫?最新の高速化対応製品を選ぼう!
外部端子&エンターテインメント機能
- USB3.0/USB2.0各1つ以上
- eARC対応(HDMI)
- HDMI2.1規格と4K120p入力対応(ゲーム)
■A8HとA80Jの違い
評価項目 | A8H | A80J |
---|---|---|
USB | USB3.0×1 USB2.0×2 | 変化なし |
eARC | ⭕️ | 変化なし |
HDMI2.1 120p対応 | ❌ | ⭕️ |
まったく問題の無い仕様だわ。他社はゲーム対応を大々的に宣伝してるけど、ブラビアは言わなくても対応しているわ。
外部端子については「テレビに付いている入力端子の基礎知識|使途を理解して最適なテレビを購入」を確認して下さい。
HDMIケーブルは最高級品を選ぶと間違いありません。
映像機能
- AIアップコンバート
- HDR10+ ADAPTIVE&Dolby Vision IQ対応
■A8HとA80Jの違い
評価項目 | A8H | A80J |
---|---|---|
映像再現 | 4K | 変化なし |
パネル方式 | 有機ELパネル | 変化なし |
高画質 プロセッサー | X1 Ultimate | 認知特性 プロセッサー「XR」 |
超解像 エンジン | 4K X-Reality PRO | XR 4K Upscaling |
パネル 反射対策 | ❌ | 変化なし |
高輝度技術 | ❌ | XR Contrast Pro |
HDR対応 | HDR10+ ADAPTIVE非対応 Dolby Vision IQ非対応 | 変化なし |
まず劣る点だけど、HDR対応だね。AI系はXRでカバーしているので安心だ。
音声機能
- Dolby ATMOS標準対応
- ステレオ音声の立体化
■A8HとA80Jの違い
評価項目 | A8H | A80J |
---|---|---|
出力 | 30W | 30W 77型は50W |
スピーカー構成 | 2.2ch | 変化なし |
Dolby ATMOS | ⭕️ | 変化なし |
立体音声コンバート | ❌ | 3D Surround Upscaling |
やっぱり大きな違いは立体音声コンバート技術ですね。
サブウーファーで更に音質は上げられます。
A80Jのスピーカーは純正のシアターバー接続で更に強化!
評価⑤|A80Jの省エネ性能とパネル寿命
評価:3.0
高機能な有機ELは仕方がないのだ。
評価:3.0
エントリーモデルでもビックリな消費電力だわ。
評価:3.0
早く綺麗で省エネな技術が投入されないかな?
フルモデルチェンジしても有機ELテレビの弱点はなかなか払拭できませんね。
省エネ性能
- パナソニックビエラTH-65JJZ1000:466W・208kWh/年
- TVSレグザ 65X8900K:421W・185kWh/年
■A8HとA80Jの違い
サイズ | 評価項目 | A8H | A80J |
---|---|---|---|
77型 | 消費電力 | - | 680W |
年間消費電力量 | - | 303kWh/年 | |
65型 | 消費電力 | 468W | 463W |
年間消費電力量 | 252kWh/年 | 211kWh/年 | |
55型 | 消費電力 | 352W | 347W |
年間消費電力量 | 206kWh/年 | 183kWh/年 |
他社のフラッグシップモデルと比較して同等程度の省エネ性能だけど、やっぱり有機ELは電気代がかかるわね。
省エネ性能の考え方は「テレビの消費電力の基礎知識を知って省エネ家電を賢く選ぼう!」で詳しく解説しています。
パネル寿命
液晶 | 有機EL |
---|---|
約6万時間 | 約3万時間 |
■生活パターン別
パターン | 液晶 | 有機EL |
---|---|---|
昼間留守が多い (共働き家庭など) | 18年 | 9年 |
一日中家にいる (引退世帯など) | 10年 | 5年 |
昼夜逆転家族がいる | 13年 | 7年 |
液晶テレビのパネル寿命は有機ELテレビより優秀なことは既知ですね。
有機ELテレビとの違いは「有機ELテレビを買わない5つの理由|特に引退世帯にはおすすめしないメリットとデメリット」で解説。
ソニー4K有機ELブラビア A80J評価レビュー|まとめ
本記事は「【BRAVIA A80J レビュー】価格推移で分かる購入タイミングと機能を5つの視点で比較評価」について書きました。
フラッグシップ機は2年ぶりのフルモデルチェンジを果たしましたが、4K有機ELテレビのエントリーモデルである本記事で紹介したA80JもそのDNAをしっかり受け継いでいることが分かりました。
今期の4Kブラビア上位機種には新たな心臓部として認知特性プロセッサー「XR」が採用され、A80Jにも漏れなく搭載されたことがその証。
認知特性プロセッサー「XR」が搭載されたことで、A80Jの映像と音の基本性能はフラッグシップ機であるA90Jと同レベルを維持しつつ、エントリーモデルの価格設定を実現しています。
A80Jは満足度の高い基本性能を備えた、妥協点の少ない普及型4K有機ELテレビでした。
ただし、同クラスの有機ELテレビと比較して本当に安いのかは必ず比較すべきです。
以上、えだまめくん(@edamamekun_ns)のレビュー報告でした。良い買い物をして下さい♪
\ 最新価格をチェック‼︎ /
\ メリット・デメリット /
■A80Jが優れる点⤴︎
- 77型の大型サイズが選択可能
- 認知特性プロセッサー「XR」による高画質と高音質性能
- 3D立体音響技術
- 卓上スタンドの幅が調整可能
- チューナー数が他社並みへ改善
■A80Jが劣る点⤵︎
- 省エネ性能が液晶テレビに劣る
- ノングレアパネル採用?スペック不明
- 映像と音質面が上位機種に劣る
購入前の現物確認ポイントは「【失敗しない現物確認方法】テレビの選び方に関するおすすめ情報」で解説。
■今回比較した前モデル「A8H」の記事もどうぞ!