Panasonic VIERA 4K有機ELテレビ HZ2000の徹底評価。
前回のセールスポイントに引続き、今回は視聴環境の点から評価を行います。
前回の記事はこちら⇒「4K有機ELテレビ パナソニックビエラ HZ2000 ①セールスポイントの評価」
価格よりも機能を重視

価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視

自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能よりも価格を重視

価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。

では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
4K有機ELテレビ パナソニックビエラ HZ2000 おすすめの「視聴環境」
パナソニック有機ELテレビのパネル反射対策は、前モデルのGZ2000で明確な対策を謳っており、最新のHZ2000も同様の技術を搭載。
また、モデルチェンジで輝度アップを図るチューニングを施しているので、反射問題は更に軽減されています。
とは言え、有機ELテレビの弱点である「昼間のリビングでの反射(見難い)」ことを含め、再度有機ELテレビの弱みを再確認しましょう。
- パネルの寿命が短い
- 消費電力が大きい
- パネルが焼き付く
- 昼間のリビングでは見難い
- 値段が高い(投資対効果が低い)

前モデルGZ2000でも話題になったけど、パネル表面の反射対策を明言したパナソニックは立派だったわ。


他のメーカーが何もやっていない訳じゃないでしょうが、きちんとユーザーに届くよう、分かり易くHPやカタログに載せたことは安心に繋がります。

そうなんだよね。一度オープンにすればその後の改善も分かり易いし、逆に今後改善を行わないと、いつまでも同じものを載せることになるから緊張感が生まれる。

有機ELテレビの弱点に不安をかかえ、選択を躊躇するユーザーの取り込みにも繋がる立派なマーケティング戦略です。今後も弱点改善を明示して欲しいですね。
では、次に基本の「テレビサイズの選び方」を再確認しつつ、サイズバリエーションを見てみましょう。
HZ2000 テレビサイズの選び方
VIERA HZ2000のサイズバリエーションは65型、55型の二つのバリエーション。
購入サイズの選択方法は、4K映像を見るかHD映像を見るかソースによって異なってきます。
視聴距離 | 4K | フルHD |
---|---|---|
200cm(6畳) | 100型(インチ) | 52型(インチ) |
350cm(8畳) | 190型(インチ) | 94型(インチ) |
- 地デジ放送メインの狭い部屋であれば「55型」を視野に
- それ以外の場合は「65型」がおすすめ(予算次第)

昨年まで一般的だった王道のサイズ展開です。

パナソニックは液晶も含め大画面化に弱さを感じるのだ。技術的な問題で無いことを願いたいのだ。
視聴距離と画面サイズの記事はこちらから‼
評価:

有機EL全モデルに言えることだが、反射対策、サイズ展開は引続きの内容だが、独自のパネル制御技術で見易さはアップしているのだ。
評価:

オープンにするパナソニックの反射対策には引続き好感が持てるわ。
評価:

国内でも最高レベルのフラッグシップ機なんだから当たり前だよね?
4K有機ELテレビ パナソニックビエラ HZ2000 おすすめの「設置スペース」
Panasonic VIERA HZ2000 を設置する際に必要な理想的なスペースと、最適な視聴高さを実現するテレビ台を解説します。
- HZ2000は「卓上スタンド」の重量に注意
- HZ2000はデザイン的に「画面とテレビ台に隙間が生じる」(高くなる)
- 卓上スタンドを使用時のパネルに傾きは無い
- スイーベル(首ふり)機能の振り幅を考慮した奥行きを意識する
HZ2000の寸法仕様
VIERA HZ2000の各サイズに関して、基本の寸法、重量について確認すると共に、テレビを設置する上で最低必要なスペースを理解しましょう。
TH-55HZ2000(55型・インチ)
HZ2000 55型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
34.0kg | 26.5kg | 7.5kg |
HZ2000 55型(インチ) テレビ本体の必要スペース
スイーベル(首ふり)機能を考慮して、「横幅」と「奥行き」に余裕を持たせることが肝要。
理想的な横幅 | 理想的な縦幅 | 理想的な奥行き |
---|---|---|
1,500mm (150cm) | 900mm (90cm) | 450mm (45cm) |
TH-65HZ2000(65型・インチ)
HZ2000 65型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
41.0kg | 33.5kg | 7.5kg |
HZ2000 65型(インチ) テレビ本体の必要スペース
スイーベル(首ふり)機能を考慮して、「横幅」と「奥行き」に余裕を持たせることが肝要。
理想的な横幅 | 理想的な縦幅 | 理想的な奥行き |
---|---|---|
1,700mm (170cm) | 1000mm (100cm) | 450mm (45cm) |
HZ2000を理想的な高さで視聴できるテレビ台
ここでは、ビエラHZ2000を最適な高さに関する理由と、理想的な高さで視聴するためのテレビ台の高さに言及します。
上図は、一般家庭でテレビを視聴するパターン別に、テレビサイズ毎に目線の高さをイメージした内容です。
視点の高さから左下の様にテレビ台やテレビスタンドの数値を算出していますが、基本は座椅子の高さを目線の中心線に置けば大抵のパターンに当てはまるのが分かるでしょう。
この図を参考に、HZ2000にマッチする理想的な視聴高さを探ります。
HZ2000のテレビ台を選ぶ際の注意点
最適なテレビ台のサイズについて結論を出す前に、パナソニックビエラHZ2000を設置する際の注意点を確認しましょう。
ビエラHZ2000 卓上スタンドの特殊性

寸法図の通り、ビエラHZ2000の卓上スタンドは省スペース寄りの設計です。但し転倒防止の吸盤が設置されているので、テレビ台は吸着し易い表面仕上げのものを選んだ方が良いでしょう。また、ディスプレイ下部まで31mm、スピーカー部が70mm強で合計101mm強の高さがあることも要注意です。

卓上スタンドの設置面からパネルまで意外と高さがあるのね。それと、転倒防止の吸着面はシボ(皺のよう表面デザイン)が深い場合は確認が必要ね。

そうですね。心配な場合はツルツルした表面のテレビ台を選びましょう。なお、画面センター位置が常に101mm強上になることも忘れないで下さい。
ビエラHZ2000の卓上スタンドは重い

丸型の下位モデル(5.0kg)と違い、台形の台座を採用したHZ2000の卓上スタンドは単体7.5kgと相当な重さがあります。転倒防止機能が備わっているとは言え、設置には十分な注意が必要です。

パナソニックビエラの有機ELテレビは他社と比べると本体も重い方だしね。

重量級で有名な東芝のフラッグシップ機X9400と比べても本体で2~3kg重いですね。でも、65型は卓上スタンドを含めればHZ2000の方が軽いです。とは言え、パナソニックビエラの有機ELテレビ全般に言えることですが、重いという前提で、耐荷重性のあるテレビ台を選択することが重要です。

イネーブルドスピーカーなど、他社に無い技術が装備されているので仕方無いのだ。

確かにそうですね。
実際、前モデルのGZ2000と比較すると本体重量は同じですが、卓上スタンドは1kg重くなっています。

卓上スタンドを含めたHZ2000が最重量級であることに変わりないわ。卓上スタンドを利用するテレビ台を使用する際は重量に注意してね。特に既存のテレビ台を流用する際は、必ず耐荷重性の確認を行うべきね。
HZ2000 理想的なテレビ台のスペック
これまでの情報を加味すると「耐荷重」を満たすことを前提に、以下のサイズ前後が「HZ2000」では適切なテレビ台の条件と言えます。
但し、あくまでも想定は一般家庭なので、使途に合わせてサイズ調整を行いましょう。
サイズ | 理想的な横幅 | TV台 理想的高さ | 理想的な奥行き | 耐荷重 |
---|---|---|---|---|
55v | 1,800mm以上 (180cm) | 359mm (35.9cm) | 500mm以上 (50cm) | 40kg以上 |
65v | 2,700mm以上 (270cm) | 299mm (29.9cm) | 500mm以上 (50cm) | 45kg以上 |
「横幅」については画面の大きさに合わせたバランスで長さを設定していますが、基本的には「耐荷重」をクリアーし、バランスよく設置できればこだわる必要はありません。
但し「奥行き」については、「耐荷重」とバランスだけでなく、スイーベル(首ふり)機能の振り幅が干渉しないテレビ台を選択しましょう。
そして、ストレス無く視聴できる高さについては、「理想的高さ」であれば一般家庭での視聴は概ね対応可能です。
和式中心、洋式中心という選択肢の中で「理想的高さ」を基準に高低を計算できるので、テレビ台選びの参考にして下さい。
HZ2000を理想的な高さで視聴できるテレビスタンド
基本的な考え方はテレビ台選びと同じです。
しかし、テレビスタンドの場合は「壁掛け」同様にテレビスタンドを接続するテレビ本体のVERSAというネジ位置が高さに影響を与えます。
ただ単に台の上に置くだけなら簡単ですが、テレビスタンドの場合、接続位置を確認するだけでは接続後のテレビ画面のセンター位置は分かりません。
各機種の各サイズでVESA位置が異なるため、テレビスタンドの選定は少し複雑なことを先ずは理解しましょう。
ビエラHZ2000とテレビスタンドの相性
パナソニックビエラHZ2000のサイズバリエーションは65/55型の2種類で、どちらも人気サイズのため適合するテレビスタンドの種類は多いです。
但し、テレビスタンドに本体を設置した際のセンター位置で最も適応範囲の多い「80cm」になる製品は限られます。
HZ2000に適合したテレビスタンドから、最適(もしくは自身が求める)な視聴高さになる製品を選びましょう。
ビエラHZ2000はテレビスタンドだと視点が高くなる

HZ2000のテレビスタンドは選択肢も豊富ですが、設置位置が少し高くなる傾向です。

どうして高い位置になっちゃうの?

テレビ背面にあるテレビスタンドと接続する「VESA位置」が影響しています。HZ2000のVESA位置はセンターより下部にあり、センターにVESAを配置した場合と比べ、テレビスタンドに設置するとテレビ本体が少し高くなるのです。

テレビ台みたいに理想のセンター位置「80cm」をクリアーする適合製品も少ないんだね?

そうですね、選択肢は非常に狭くなりますが、テレビ台とは違いテレビスタンドは高さ調整が出来るメリットがあります。その高さ調整を逆手に取ると、以下の製品が理想的と言えます。
ハヤミ工業の家庭用最高峰(最強製品)

面白いのは下方向であれば無段階に調整が可能で、最大高さの取付位置は65型で97.1cm前後、55型で90.9cm前後と多少高いですが、下限へ調整すれば全ての視聴位置でベストな状態となります。耐荷重も70kgと最高水準のレベルで安心ですね。
一方、ソファー中心なら人気のEQUALS WALLも丁度良い高さで適合します。
ソファー中心ならWallが適合

グッドデザイン賞を受賞したセンスの良いテレビスタンドですが、実は耐荷重60kg、80型まで対応という頼もしい製品なんです。センター位置は65型で96cm、55型で90cm前後で、低ソファー以上の目線高さであればストレス無く使用可能でしょう。上へ伸ばす分には「V3で20cm」「S1で15cm」の余裕があります。

EQUALS WALL はデザインが良いけど、全体的に高くなりやすい設計なのよね。これならリビングで使えそう。

テレビスタンド欲しかったけど、何が適合するか分からなかったんだ。こうやって適合する最適な製品を紹介されると選びやすいね。

なお、55型(インチ)ならリーズナブルなWLL V2も適合します。センター位置は約91cmなので低ソファー以上が最適です。
55型ならWALL V2も使用可能

テレビスタンドの選び方については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にして下さい。
失敗しない「テレビスタンド」の選び方~7つの重要ポイントを解説
ビエラHZ2000 設置スペースの最終評価

それでは、HZ2000の設置スペースに関して最終評価を行って下さい。
評価:

丈夫な家なら大丈夫なのだ。まさにワシ向けの機種なのだ。
評価:

相変わらず凄い重さだけど、本体だけで対応可能なテレビスタンドなら安心ね。価格的にも重さ的にも気を遣いそうなテレビだわ。
評価:

卓上スタンドはほぼ省スペースで設置場所には困らないね。でも重量には手こずりそうだよ。まあ有機ELだし、価格的にも買えないけどね。
4K有機ELテレビHZ2000の「視聴環境」総合評価

では、これまで確認したHZ2000の視聴環境について総合評価を行ってもらいましょう。
評価:

前モデルと大きく違うのは卓上スタンドの機能で、これが視聴環境を大幅に向上させていると言っても過言ではないのだ。
評価:

安全性と視聴環境を広げる卓上スタンドは高評価ね。でも、重量を気にしなくてはならないのが面倒だわ。
評価:

卓上スタンドの省スペースと合わせ、首振り機能は視聴環境向上に寄与していることは認めるよ。でもやっぱり重量は改善が必要だね。

全体的な雰囲気は前モデルを踏襲しつつ、新しい卓上スタンドが視聴性と安全性を進化させています。引続き「機能」について評価します。以下のリンクから移動して下さい。
Panasonic VIERA HZ2000の評価
今すぐ「HZ2000」が欲しい人は価格だけでも調べましょう♪
パナソニックビエラ関連の情報はこちら
関連記事>>>「パナソニックビエラ有機ELテレビ情報」
関連記事>>>「パナソニックビエラ液晶テレビ情報」
関連記事>>>「ビエラ適合の外付けハードディスク情報」
この記事も読まれています!