2020-2021モデル、ソニーブラビアは有機ELのフラッグシップ機である「A9G」の全面刷新を行わず、48型(インチ)A9Sの追加投入に留まっている。
一方、有機ELセカンド機である「A8G」は、今回「ブラビアA8H」としてフルモデルチェンジを遂げた。
満を持して、ソニーブラビア有機ELテレビ「A8H」の評価をここから開始。
ブラビア液晶テレビでは、最廉価機種である「ブラビアX8000Hシリーズ」の大進化が記憶に新しいが、ブラビアA8Hも大きな進化を遂げたのか?
4回にわたってモデルチェンジの全貌を解き明かして行きます。
第1回目はソニーブラビア有機ELテレビ A8Hの「セールスポイント」をじっくりと徹底評価。
価格よりも機能を重視
こだわり派

価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派

自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派

価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。

では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
4K有機ELテレビソニーブラビア A8Hとは

モデル | シリーズ | 分類 | サイズ展開 |
---|---|---|---|
2020夏 (20’6月) | ブラビア A8H | 有機EL テレビ | 65v/55v |
ソニーブラビア有機ELテレビのセカンド機が「ブラビアA8H」。
前機種の「A8G」は、フラッグシップ機「A9G」との機能格差が大き過ぎるのに割高で、消費者ターゲットがいまいち良く分からない製品でした。
しかし今回「A8H」としてモデルチェンジした裏には、消費者ニーズに応えようとするソニーの思惑があるに違いない。
4K有機ELテレビソニーブラビア A8Hのセールスポイント
- 高画質プロッセッサー「X1 Ultimate」と4Kチューナーを搭載
- 立体音響を実現する「ドルビーアトモス」搭載
1.「X1 Ultimate」と4Kチューナーを搭載


ブラビアA8H、映像関係の進化は「高画質プロッセッサー」をフラッグシップ機A9Gと同じものへ変更したのね。

そうです。これで画質についてはフラッグシップ機A9G同等となり、ブラビア有機ELテレビの映像品質がほぼ統一されたわけです。これだけでも魅力的なアップデートですね。違いは以下の通りです。
「X1 Extreme」からの変化
向上箇所 | 変化 | 内容 | どのように |
---|---|---|---|
高精細 | 新 | オブジェクト型超解像 | 従来では失われてしまうような質感も、現実に近い質感で再現 |
高精細 | 向上 | デュアルデーターベース分析 | ノイズ低減のデータベースを追加し、X1 Ultimateの解像処理用のデータベースと合わせシナジー効果を狙う |
高コントラスト | 向上 | HDRリマスター | 処理能力が向上したX1 Ultimateで、より細かく被写体のコントラスト調整が可能 |
豊かな色彩表現 | なし | Super Bit Mapping 4K HDR | 微妙な色合いもリアルに再現 |

でもさ、今更4Kダブルチューナーの搭載って、一時代遅れてるね(笑)。

これは本当に笑い種ですが、各社当たり前に4Kダブルチューナーを標準化した前期、ソニーのマーケティング戦略の脆弱性を露呈した内容でした。これでやっと「普通の機種」として認知されるでしょう。

モニター利用をターゲットにしたのだ。ん?でも、モニター使用がターゲットなら高画質プロッセッサーはケチらなかったはず??
やっぱり変な戦略なのだ。

まあ、これで映像品質もソニーらしくなりますよ。価格次第で今期の目玉商品にもなるでしょう。
評価:

大きな進化を遂げたことは認めるが、タイミングが遅いので少し評価を下げるのだ。
評価:

向上した高画質プロッセッサーも4Kダブルチューナーも、結局ブラビア液晶テレビのハイエンド機と同じなのよね。
評価:

前モデルが陳腐過ぎただけ。これでやっと普通だけど、周回遅れなんで厳しく評価したよ。
ハードディスクを強化して裏録に備えましょう♪
ソニーブラビアの隠れたメリットが外付けハードディスクの適合力。
ブラビアA8Hに適合するHDDの情報は「HDD【2020版】ソニーブラビアにおすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」で詳しく解説しています。
4K放送を録画する人は出来るだけ大容量を選びましょう。
ハードディスクを強化して裏録に備えましょう♪
2.立体音響を実現する「ドルビーアトモス」搭載


ドルビーアトモスについては、取り残された東芝レグザ以外は今期標準化の目玉技術ですね。しょせんは疑似3Dサラウンドで、効き目は弱いですが一度体験するとその立体感に圧倒されます。

これも何故か前モデルでは未設定で、今期の大進化の一つになったわけね。各社今期が標準化元年だから、これは周回遅れと考えずにきちんと評価できるわ。

更に、見落としがちですが「自動音場補正」も採用されています。
下図の通り、視聴環境に合わせた音響の最適化(に近い)を行える機能ですね。地味ですがとても素晴らしいアップデートだと思います。


ソニーブラビア独自の「アコースティック サーフェス オーディオ」とマッチして聞きやすい音になったね。

但し、「アコースティック サーフェス オーディオ」の出力は40Wから30Wに下がったのだ。これは標準機能の解説ページできちんと評価するのだ。

スピーカーユニットについては別段進化はしていませんね。シアターバーで強化することも考えましょう。
評価:

ドルビーアトモスはあって当たり前の時代も近いのだ。
評価:

自動音場補正も含めて素直に進化を認めるわ。
評価:

ただで映画館みたいな音が聞けるドルビーアトモスはやっぱり嬉しいね。
大型テレビの画面って直ぐに汚れます。
更に音質を良くするならサブウーファーで低音強化!
その他:サイズバリエーションについて

ここで、ブラビアA8Hのサイズバリエーションを再度確認しましょう。
ブラビアA8Hは65型と55型の2種類、スタンダードな展開です。48型(インチ)は採用されていません。


超大型も中小型も無い、前期モデルでは一般的だったサイズバリエーションね。

スタンダードなサイズバリエーションなので、テレビ台やテレビスタンドの選択は楽そうですね。
ソニー純正のサウンドバー HT-X8500でA8Hを更に進化!
出力が少し乏しいブラビアA8H。ソニーはそこを見越している?
優秀なサウンドバーを用意していることをご存じでしょうか?
もちろんドルビーアトモスにも対応し、価格もお手頃価格なのが嬉しい製品。
評判の良い、ソニー純正のサウンドバーHT-X8500と組み合わせれば、A8Hのサウンドは更にパワーアップ出来ますね
このソニー純正のサウンドバーHT-X8500って、ソニー以外のテレビでも相性抜群とAmazonでの評価が非常に高い。
ドルビーアトモスが無いテレビでも、ソニー純正のサウンドバーHT-X8500で実現可能!
そして意外と面白いのが、Bluetoothでスマホのスピーカーにもなっちゃうってところ。
お手頃価格なのにAmazonだとたまにこの商品のクーポンが出るから細目にチェックすることをおススメします♪
なお、ソニー純正のサウンドバーHT-X8500は独自の「Vertical Surround Engine」でドルビーアトモスや立体的な音響を実現しています。
物理的に考えた「イネーブルドスピーカー」本体とは違うので、誤解の無いようにして下さい。
ちなみに、HT-X8500はVGPで金賞とテレビシアター大賞を受賞しています。
4K有機ELテレビソニーブラビア A8Hの受賞歴
SONY 有機EL BRAVIA A8H はAV機器を専門家が評価する「VGP」夏のディスプレイ部門で「入賞」を果たしています(「Hivi」は選考中止)。
2020 SUMMER(2020年度「夏」)
ソニーブラビアの有機ELテレビは昨年、フラッグシップ機A9Gが高い評価を受けましたが、今期は東芝レグザX9400が賞を総なめにしています。
しかし、今期のブラビアA8Hは昨年のA9Gと同等のレベルと考えて良いでしょう。
Hivi ベストバイ 2020夏 ![]() | 【ディスプレイ部門】 新型コロナウイルスの影響で中止 |
VGP 2020夏 ![]() | 【ディスプレイ部門】 ◆有機EL(60型以上70型未満)受賞 ◆有機EL(50型以上60型未満)受賞 |
2020 WINTER(2020年度「冬」~2021年度)
情報が入り次第アップデート。
4K有機ELテレビ A8Hの「セールスポイント」総合評価

では、これまで確認した有機ELブラビア A8Hのセールスポイントについて総合評価を行ってもらいましょう。
評価:

高画質プロッセッサーは現行ソニーでは最強の高画質エンジンなのだ。
評価:

ちょっと周回遅れっぽい改善だけど、これでお得な製品になったことには間違いないわ。
評価:

価格が前モデルより安ければもっと評価は上がるよ。

期待通りのアップデートでした。「画質」「音響」共に本当の意味でセカンド機としての魅力が備わりましたね。引続き設置スペースなどの「視聴環境」について評価行いましょう。以下のリンクから移動して下さい。
Sony BRAVIA A8Hの評価
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