この記事では、TVS REGZA(旧東芝)の4K液晶テレビであるレグザM550Kの実機確認後の評価と買い時価格について、前モデルM540Xとの違いを比較することで分かりやすくレビューします。
テレビ選びでこんな疑問や悩みがありませんか?
- メーカー別の特徴(セールスポイント)が分かりにくい
- 自宅に設置可能なサイズで見やすいテレビが知りたい
- 欲しい機能やスペックの調査と比較が面倒
- 省エネ性能が高い頑丈なテレビはどれ?
- 旧モデルとの違いは?
- 購入したいけど最適な価格が分からない
そんなテレビ選びの疑問を解決します!
ここでは、TVS REGZA(旧東芝)の4K液晶ビエラ「M550K」の価格データが出揃い、実機もじっくり確認してきたので疑問と悩みを解決するレビューを行います!
先ず、新モデルで同クラスと想定される「Z570K」との大きな違いは「①倍速機能が劣る」「②120P非対応」「③サイズ展開」「④卓上スタンド調整対応(M550K)」の4つで、M550Kは更なる廉価版の位置付け。
次に前モデル「M540X」との主な違いは「①Android TV化」「②映像エンジンZRⅠとそれに関わる高画質技術」「③HDR対応の幅」「④音響システムの強化」の4つで、大きな進化が伺える。
新旧板挟みで違いと進化が分かりにくい機種なので、M550Kは新しいZ570Kと旧モデルM540Xの双方と比較し違いを明確にして行きます。
それでは、M550Kの購入価格目安と実機の感想を中心に「【REGZA M550K レビュー】買い時価格と機能/M540X & Z570Kの違いを5つの視点で評価」について書きます。
【この記事で解決する疑問と悩み】
- M550Kの機能全貌と評価結果
- M550Kの価格推移と買い時価格
- M550KとM540X価格推移の違い
- M550KとZ570K機能の違い
- M550KとM540X機能の違い
長年製造業に従事し豊富な知見を活かした分析が得意なブロガー
えだまめくん
edamamekun
M550K 総合評価(結論)
■M550K 総合評価結果
評価項目 | |||
---|---|---|---|
価格 | 4.0 | 5.0 | 5.0 |
セールスポイント | 2.0 | 2.5 | 2.5 |
視聴環境・設置 | 3.0 | 3.5 | 3.5 |
全機能 | 2.0 | 2.5 | 2.5 |
省エネ・寿命 | 3.0 | 4.0 | 4.0 |
総合評価 | 2.8 | 3.5 | 3.5 |
今期の新しい4K液晶レグザシリーズの位置付けが複雑で混乱している人も多いでしょう。
4K液晶レグザ初のAndroid TVは上位モデルZ670Kを皮切りに、今回レビューするM550Kが発売され、その翌月には同クラス相当のZ570Kが登場し、ミドルクラスとエントリークラスの垣根がとても狭くなったからです。
コスト優先でレグザを選択する場合、「重箱の隅をほじくる」ような違いを探し選定するのはユーザーにとってストレス以外の何者でもありません。
それだけ今期の4K液晶レグザシリーズは小さな違いで差別化されています。
そこで分かりやすく、TVS REGZA(旧東芝)4K液晶レグザZ550KとZ570Kとの違いだけでなく、旧モデルM540Xも含めて機能の違いと買い得価格を探って行きましょう。
- コスパの良いテレビを買いたい
- 前エントリーモデルM540Xと同時期価格の差は妥当か?
- 進化と価格のバランスに納得できるか?
- X570Kとの違いに妥当性を感じる
TVS REGZA(旧東芝)4K液晶レグザM550Kを求める購買層は、価格優先だけど機能バランスも考えたコスパ優先のユーザーではないでしょうか?
Andoroid TVのM550Kをユーザーはどう評価するでしょう?
同クラスと想定されるZ570Kとの違いを明確化して、市場価格を評価したいわ。
前エントリーモデルのM540Xとの価格差と機能進化も気になるよ。
\ メリット・デメリット /
■M550Kが優れる点⤴︎
- Android TV化によるOSのスタンダード化
- 新開発の映像エンジン「ZR Ⅰ」
- Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)に対応
- 重低音音響システム
- 幅が変えられる卓上スタンド(除く55型)
■M550Kが劣る点⤵︎
- ステレオ音声の立体化ができない
- Netflix非対応
- Google TVではない(一世代前のAndroid TV)
- リモコンが未だに赤外線
- 4K/120Pと倍速パネルに非対応
機能の優劣と金額の差に整合性を見出して選択して下さい。新機能であっても「不要」なら削除して考えることがポイントです。
では、細かく機能を解説します。
他社の液晶テレビは以下のバナーリンクからチェックして下さい。
評価①|M550Kの価格評価と買い時
新生レグザにおける新機種の位置付けを図る上で市場価格は重要な要素です。
機種の差別化は必ず価格に反映され、メーカー内の位置付けが機能比較以上に分かりやすく判断できるから。
メーカー内の位置付けが明確となれば、同様の位置付けである他社製品との機能と実機の比較も行いやすくなるでしょう。
M550Kは果たしてどんな位置付けなのか?先ずは重要な市場価格の把握と買い時を探って行きます。
評価:4.0
これは本当に、ただ同然の価格なのだ。
評価:5.0
機能がアップしたのに市場価格が安くなってるわ。
評価:5.0
コスパ的に高評価と言わざるを得ない状況だね。
市場価格はかなりの高評価です。
75M550Kの価格推移と買い時
75型(75M550K)はエントリーモデルとして好調だった前モデルM540Xの同時期価格を下回っており、機能進化を考えるととても魅力的な機種になっています。
75型という超大画面が10万円台で購入できるのは驚き!
良い感じね♪買い時をズバリ言うわね!
■75型のM550Kがどうしても欲しいなら
- 200千円以下で買い
■機能と価格のバランスにこだわるなら
- 前モデルの安値付近なら160千円前後を狙う
- 170千円付近で妥協するのもあり
65M550Kの価格推移と買い時
65型(65M550K)はほぼ前モデルM540Xと同水準で推移しており、過去のデータを踏襲した場合、現時点の安値が買い時と言えます。
動きが似てるわね。買い時をズバリ言うわね!
■65型のM550Kがどうしても欲しいなら
- 120千円近辺で買い
■機能と価格のバランスにこだわるなら
- 110千円前後なら前モデルの安値ゾーンで安心
- 120千円以下は買いゾーン
55M550Kの価格推移と買い時
55型(55M550K)も65型同様の動きで、既に買いゾーンの領域です。
ここも良い感じね。買い時をズバリ言うわね!
■55型のM550Kがどうしても欲しいなら
- 100千円近辺で買い
■機能と価格のバランスにこだわるなら
- 前モデル安値狙いで90千円以下を狙う
- 90千円でも十分買いゾーン
評価②|M550Kのセールスポイント
評価:2.0
今期のコンセンサスには追随していないのだ。
評価:2.5
エントリーモデルとしてはまずまずの出来だわ。
評価:2.5
僕的には満足でき十分に近い内容だよ。
コストとのバランスを考えると評価以上の内容かも?
TVS REGZA(旧東芝)4K液晶レグザ M550Kとは
TVS REGZA(旧東芝):公式ページ
モデル | 2021秋(20'8月)※ |
シリーズ | レグザ M550K |
分類 | 4K液晶テレビ |
サイズ展開 | 75v/65v/55v |
TVS REGZAのレグザ「M550K」は2021-2022モデルの4K液晶テレビとして追加された機種で、位置付けはエントリーモデルです。
イメージとしては以下の通り。
グレード | 前モデル | 新モデル |
---|---|---|
ハイエンド | Z740XS | - |
新ミドル | - | Z670K |
新エントリー | - | Z570K |
エントリー | M540X | M550K |
M550K 3つのセールスポイント
- 高画質化とタイムシフトリンク
- 大容量・高音質のこだわり
- シンプルなミニマルデザインと大型のみのサイズ展開
❶高画質化のこだわり
今期「Android TV」となった4Kレグザには「REGZA ENGINE ZR Ⅰ」が新たに搭載されました。
新しい高画質映像処理エンジンのポテンシャルを引き出す高画質技術も刷新。
「4Kビューティ」は4K放送の再現幅をよりZR Ⅰによって高精細に処理を行い、本来の美しさを再現します。
他モデルとの違いを見れば理解しやすいですね。
モデル | 高画質プロセッサー |
---|---|
Z740XS | レグザエンジンCloud PRO |
Z670K | REGZA ENGINE ZR Ⅰ |
Z570K | REGZA ENGINE ZR Ⅰ |
M540X | レグザエンジン Cloud |
同クラスのZ570Kとの違いは無いけど、旧モデルM540Xからは大きく進化した感じ。
■M550KのZR Ⅰは4つのアプローチで映像を進化させる
地デジAIビューティZRⅠ
レグザと言えば、いち早く映像面にAI技術を取り入れた「クラウドAI高画質テクノロジー」が秀逸ですが、M550Kでは「地デジAIビューティZRⅠ」としてアップスケーリングのレベルアップを図っています。
また、「地デジAIビューティZRⅠ」では高画質映像化のみならず、動きのある映像もクッキリとした高画質へ仕上げます。
■アップスケーリング技術の比較
モデル | 技術 |
---|---|
Z740XS | 地デジAIビューティPROⅡ |
Z670K | 地デジAIビューティZRⅠ |
Z570K | 地デジAIビューティZRⅠ |
M540X | 地デジビューティX |
同クラスのZ570Kとの違いは無いけど、旧モデルM540XからはZRⅠとの違いが出たわ。
ネット動画ビューティZRⅠ
さらにこちらもレグザこだわりの美肌技術ですが、「ネット動画ビューティZR Ⅰ」によってよりコントラストと精細感をアップさせ、より自然に人肌まで再現します。
■ネット動画ビューティの比較
モデル | 技術 |
---|---|
Z740XS | ネット動画ビューティPROⅡ |
Z670K | ネット動画ビューティZR Ⅰ |
Z570K | ネット動画ビューティZR Ⅰ |
M540X | ネット動画ビューティ |
ここも同クラスのZ570Kとの違いは無いけど、旧モデルM540XからはZRⅠとの違いが出たわ。
おまかせAIピクチャーZRⅠ
また、ブルーライトカットが行える「おまかせAIピクチャー」も「ZR Ⅰ」でバージョンアップされ、旧モデルのM540Xよりも20%もブルーライトがカットされました。
これらの高画質化を図る「REGZA ENGINE ZR Ⅰ」の潜在能力を忠実に再現するために、新しい4K液晶レグザでは過去の不具合を払拭するパネル技術を投入しました。
ここも同クラスのZ570Kとの違いは無いけど、前モデルM540Xから進化したブルーライトカット対応が嬉しいわね。
新開発直下型パネル
4K液晶レグザは三世代前のハイエンドモデルが全面直下LEDバックライトの残像問題で話題となり、その影響を新機種まで引きずっています。
M550Kで注目されるのが、残像問題を意識したであろう「新開発液晶パネル」でしょう。
同クラスのZ570Kとほぼ同じ開発コンセプトですが、倍速には非対応の仕様となっていることが最も大きな違いです。
このパネル残像問題の製品を購入し、実際の事象を経験したえだまめくんですが、M550Kの実機を確認した時点では同じ事象を確認することはありませんでした。
完全に残像問題をクリアしたかは分かりませんが、実機確認を数回した範囲では同事象は再現できず。
倍速に対応していないのが同クラスのZ570Kと違う点ね。旧モデルのM540Xも非対応だったから仕方ないけど、HDRの網羅性は進化したみたい。
同じクラスと思われる「Z570K」とは倍速技術で差が出ています。
■【映像の疑問解決!】M550KとZ570Kとの違い
- M550Kは倍速に非対応のパネル
■【映像の疑問解決!】M550KとM540Xとの違い
- M550KはHDR 10+ ADAPTIVE以外全てのHDR技術に対応
Z570Kとの倍速技術の差は大きいわ。でも旧モデルM540XからのHDR進化も捨て難いわね。
■レグザの代名詞「タイムシフト」にも連携
タイムシフトリンク
M550Kは標準でタイムシフトマシーンを搭載していませんが、専用のハードディスクと連携することで同様の機能を再現できます。
\ HDDだけでタイムシフトマシーン化 /
新4K衛星放送 2番組同時録画に対応するレグザにおすすめのHDDは「東芝レグザ対応おすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」でまとめて紹介しています。
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レグザと言ったらやはりタイムシフトマシンですよね。
❷大容量・高音質のこだわり
M550Kはこのクラスでは考えられないレグザらしいスピーカー出力が目玉と言えるでしょう。
■Z550Kは3つの柱で音響技術を強化
レグザ重低音立体音響システム
スピーカー構成については他社を圧倒するレグザシリーズですが、M550Kでも大容量なスピーカー構成が大きな売りとなっています。
■音響システムの違い
Z740XS | 重低音バズーカオーディオシステムPRO Ⅱ |
Z670K | レグザ重低音立体音響システムZP |
Z570K | レグザ重低音立体音響システム |
M540X | レグザパワーオーディオシステム |
M550KはZ570Kと同じ「レグザ重低音立体音響システム」。
■合計出力とスピーカー数の違い
Z740XS | 80W:フルレンジ:2個 / ツィーター:2個 / ウーファー:2個 |
Z670K | 60W:フルレンジ:2個 / ツィーター:2個 / トップツィーター:4個 / ウーファー:1個 |
Z570K | 40W:フルレンジ:2個 / ウーファー:1個 |
M540X | 20W:フルレンジ:4個 |
M550Kの合計出力は40Wで、Z570K同様にフルレンジ:2個 / ウーファー:1個という低音も考えられたスピーカー構成です。
同クラスの他社製液晶テレビのほとんどはフルレンジスピーカーのみで全ての音を表現していますが、M550Kは低音にも配慮した構成が大きな特徴でしょう。
もちろん、フルレンジスピーカーの質が違えば意味のない構成となる可能性も否めません。
実際に音を聞いた感触では、このクラスでは考えられないような音の良さを感じることができました。
スピーカー構成も同クラスのZ570Kと同じで悪くないわね。旧モデルM540Xからは大きく進化したわ。
Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)
Android TV化されたレグザで注目されるのが、Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)の実装です。
しかし、今期のコンセンサスは「通常のステレオサウンドを立体音声化」するまでに至っており、一世代前の構成と言わざるを得ません。
ただ、スピーカー出力に余裕があり構成が複雑な分、実際の聞き味は悪く無いという印象です。
ワイヤレス音声送信
Z570KはBluetooth対応デバイスとワイヤレスで音声を楽しむ機能が備わっています。
また、今期からテレビメーカー向けに設けられた、ワイヤレストランスミッターWiSA™SoundSendとWiSA Certifiedコンポーネントとの連携が保証されています。
対応機器が高価なので今後の展開は読めません。
他社の一部エントリーモデルではアトモスが外されているので、装備されているだけでも有利かな。
音質については同クラスのZ570Kとの違いはありませんが、旧モデルのM540Xからは大きく進化しました。
■【音質の疑問解決!】M550KとM540Xとの違い
- スピーカー出力がM550Kの方が大きい
- M550Kはウーファーまで装備
- M550Kはドルビーアトモスに対応
- M550KはBluetooth対応 & WiSA認証ワイヤレス音声対応
今期のコンセンサスは満たしてないけど、前モデルからは随分進化したわね。
❸シンプルなミニマルデザインと大型のみのサイズ展開
M550Kのデザインは同クラスのZ570Kとほぼ共通した仕様で、旧モデルのM540Xとはデザインコンセプトが大きく変わりました。
但し、M550Kの卓上スタンドは自由に幅が変えられることがZ570Kより唯一優位な仕様と言えます(55型は除く)。
また、サイズは75型から55型まで大型の3サイズに偏った展開で、更に50型と43型までラインナップを揃えた前モデルM540Xと大きく構成が変わっていることも注目です。
50型と43型はZ570Kから選択するしかありません。
デザインとサイズラインナップの変更が旧モデルのM540Xからの大きな違いなのね。Z570Kに無い卓上スタンド幅の調整も嬉しいわ。
M550Kの受賞歴
TVS REGZA(旧東芝)4K液晶レグザ「M550K」の外部評価について、有名な「VGP」「HiVi」の二団体について確認します。
なお、各団体の概要は以下の通り。
音元出版「PHILE WEB」主催のAVアワード≫VGP
1987年にスタートした国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードです。プロが選んだベストセラー間違いなしのアイテムだけが、受賞の栄誉を勝ち獲ることができます。
ONGEN PUBLISHING CO.,LTD
AV専門誌「HiVi」によるアワード≫HiVi
登場したばかりのモデルを含め、現在市場に流通しているAV製品をジャンル、価格帯別に分類して真のお買い得モデル=「ベストバイ」製品を選出することが本企画の趣旨である。
Stereo Sound Publishing Inc.
AV=オーディオビジュアル
2021 SUMMER(2021年「夏」)
M550Kは夏の評価では個別のディスプレイ評価はありませんでした。
■VGP
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
全サイズ | 技術賞 | ナチュラル美肌トーン |
■HiViベストバイ・ディスプレイ部門
ノミネートなし。
2021 WINTER(2021年「冬」~2022年)
2021年の総括も共通技術のみが評価されています。
■VGP
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
全サイズ | コンセプト大賞 | Android TV搭載レグザ |
■HiViベストバイ・ディスプレイ部門
ノミネートなし。
評価③|M550Kに最適な視聴環境
評価:3.0
液晶テレビだから普通の評価なのだ。
評価:3.5
重量は軽いし、卓上スタンドは調整可能だから良い感じね。
評価:3.5
パネル本体に変な差別化が無いから良いね。
ポイントは「見る場所を選ばない」「設置が行いやすい」こと。評価結果を先ず確認し、気になる部分をチェックして下さい。
おすすめの視聴環境
- レグザエンジンZRⅠによって輝度アップ
- M550Kのパネルは液晶なので明るい場所でも見やすい
- 立体音響は専用ソースの再現のみ
M550Kは映像エンジンが上位モデルと共通化されているのが嬉しいメリットです。
でも、スポーツとか早い映像を見ると少し残像が残るね。
倍速を非対応にすることでコストを下げてますね。
首振り機能は付いてないけど、55型以外は卓上スタンドの幅が変えられるのが嬉しい仕様だわ。
おすすめの設置スペース
TVS REGZA 4K有機ELレグザ「M550K」のサイズ展開は「75型」「65型」「55型」のスリーバリエーションで、大型サイズに偏った展開です。
各サイズの詳細寸法は上図を確認して下さい(クリックすれば拡大します)。
なお、卓上スタンドは55型以外幅の調整が可能なのでテレビ台の設置場所を選びません。
卓上スタンドの調整仕様は同クラスのZ570Kだけじゃなく、前モデルM540Xとも大きく違う進化よ!
■M550KとM540Xの重量比較(㎏)
重量項目 | 75型 | 65型 | 55型 |
---|---|---|---|
総重量 | 30.0 29.5 | 20.5 20.5 | 15.5 15.5 |
本体 | 29.3 28.5 | 20.0 19.3 | 15.1 14.5 |
卓上スタンド | 0.7 1.0 | 0.5 1.2 | 0.4 1.0 |
耐荷重 | 35 | 25 | 20 |
■M550Kの主要寸法(㎜)
重量項目 | 75型 | 65型 | 55型 |
---|---|---|---|
卓上設置幅 | 1140 580 | 990 700 | 830 - |
奥行 | 377 | 320 | 259 |
画面幅 | 1675 | 1451 | 1232 |
画面高 | 983 | 857 | 734 |
下部厚み | 約10 | 約10 | 約10 |
理想的な設置スペースを解説する前に、先ず着目して欲しいのが卓上スタンドです。
同クラスのZ570Xとほぼ同じに見える卓上スタンドですが、55型以外は幅の調整ができることは大きな進化でしょう。
また、本体および総重量も軽量な前モデルM540Xと変わらないため設置場所の選択肢が広がります。
唯一、上位モデルのZ670Kに装備されたスィーベル機能(首振り)が無いことが残念ですね。
最近はユーザーの利便性を考えた仕様が増えて嬉しいわ。
テレビのサイズ選定で悩んだら「テレビのサイズは【3つの基礎知識】で決める!液晶・有機ELどっちもおすすめです♪」を参考にして下さい。
最適な視聴位置を構築
一般家庭でテレビを視聴するパターン(上図)を参考に、M550Kの理想的な視聴位置を構築します。
M550Kはパネル角度が少しだけ傾斜しているので若干低めの設置がおすすめですが、まあ、あまり気にしなくてもいいでしょう。
理想的な高さで視聴できるテレビ台
- 各サイズ重量は軽いので選択幅は広い(耐荷重性能)
- 卓上スタンドは55型以外は調整可能なので置き場所を選ばない
参考までに比較的リーズナブルなテレビ台を紹介します。
コスト優先で選択するなら(最大75型)
- Z570K画面センター高さ:75型(79㎝)65型(73㎝)55型(67㎝)
- 和室〜低ソファー環境に最適
- 人気商品なのでクチコミ多数
- 高級感が薄い
高さ調整可能で安心の朝日木材加工(最大65型)
- 31.8㎝と43.8㎝の2つの高さが選べほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
- 一部の色をおしゃれに変えられる
- 耐荷重注意
最大の75型まで対応可能な朝日木材加工のローボード
- 高さ31.8㎝でほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
- サイズは幅80㎝から177㎝まで6バリエーション
- 組立必要
理想的な高さで視聴できるテレビスタンド
背面のVESAポイント位置は上図を確認して下さい。
M550KのVESA位置は全サイズ下方へ集中しているので、テレビスタンドへ設置した後のパネルセンターが想定よりも高くなります。
おすすめのテレビスタンドについては「M550Kに適合するテレビスタンドおすすめ5選と失敗しない選び方・東芝レグザ」で詳しく解説しています。
評価④|M540XとM550Kの違いと機能進化
評価:2.0
今期のコンセンサスが重要なのだ。
評価:2.5
コンセンサスに合致しない部分もあるけど、機能は確かに進化しているわ。
評価:2.5
二画面対応が無いのはAndroid化の弊害だけど、全体的には頑張ってるんじゃない?
ポイントは今期の機能コンセンサスから外れていないこと。機能差と市場価格のバランスで選びましょう。
チューナー数
他社の同クラス製品に関する今期の開発トレンドの差を先ず確認し、M550Kの「価値」を測るのがポイントです。
- 4K放送を見ながら別の4K放送が録画可能
- 地デジ3チューナー/BSCS3チューナー/4K放送2チューナー
- 2画面同時視聴
■M540XおよびZ570KとM550Kの違い
評価項目 | M540X | Z570K | M550K |
---|---|---|---|
地上波デジタル | 3 | 3 | 同じ |
BS/CSデジタル | 3 | 3 | 同じ |
BS/CS 4K | 2 | 2 | 同じ |
4K裏録 | ❌ | ⭕️ | 同じ |
2画面対応 | ⭕️ | ❌ | 同じ |
ここはZ570Kとの差は無いけど、M540Xで対応してた2画面表示ができなくなっているのは残念ね。
早速AndroidTV化の弊害が現れ、2画面対応ができなくなりました。
残念ながらM550Kにはタイムシフトマシーンがありませんが、外付けで専用機が用意されています。
\ HDDだけでタイムシフトマシーン化 /
新4K衛星放送 2番組同時録画に対応するレグザにおすすめのHDDは「東芝レグザ対応おすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」でまとめて紹介しています。
テレビ録画用外付けハードディスク選びの時間短縮でお使い下さい!
ネットワーク
- Bluetoothで外部接続&リモコン操作
■M540XおよびZ570KとM550Kの違い
評価項目 | M540X | Z570K | M550K |
---|---|---|---|
無線LAN | ⭕️ | ⭕️ | 同じ |
Bluetooth | ❌ | スピーカー対応のみ | 同じ |
VOD | ⭕️ | Netflixなし | 同じ |
ここもZ670Kとの差は無いけど、M540Xとは微妙に差が出てるわね。
VODはどうにでもなるが、Bluetoothはリモコン対応がマストの時代なのだ。
無線ルーターは大丈夫?最新の高速化対応製品を選ぼう!
外部端子&エンターテインメント機能
- USB3.0/USB2.0各1つ以上
- eARC対応(HDMI)
- HDMI2.1規格と4K120p入力対応(ゲーム)
■M540XおよびZ570KとM550Kの違い
評価項目 | M540X | Z570K | M550K |
---|---|---|---|
USB | USB3.0×1 USB2.0×1 | USB3.0×1 USB2.0×2 | 同じ |
eARC | ❌ | ⭕️ | 同じ |
HDMI2.1 120p対応 | ❌ | ⭕️ | 同じ |
Z570Kとの差は無いし、ここはしっかり今期のコンセンサスをクリアーしてますね。M540Xからは大きな進化だわ。
外部端子については「テレビに付いている入力端子の基礎知識|使途を理解して最適なテレビを購入」を確認して下さい。
HDMIケーブルは最高級品を選ぶと間違いありません。
映像機能
- AIアップコンバート
- HDR10+ ADAPTIVE&Dolby Vision IQ対応
■M540XおよびZ570KとM550Kの違い
評価項目 | M540X | Z570K | M550K |
---|---|---|---|
映像再現 | 4K | 4K | 同じ |
パネル方式 | 4K液晶 | 直下型倍速 | 直下型 |
映像処理エンジン | レグザエンジン Cloud | レグザエンジン ZRⅠ | 同じ |
高画質化 | 地デジ ビューティX | 地デジAIビューティ ZRⅠ | 同じ |
パネル反射対策 | △ | △ | 同じ |
美肌高画質 | 美肌リアライザー | ナチュラル 美肌トーン | 同じ |
HDR対応 | HDR10 HLG HDRのみ | HDR10+ ADAPTIVE非対応 Dolby Vision IQ対応 | 同じ |
Z570Kとは倍速技術の差が大きいわ。でも前モデルのM540Xからは明らかに進化しているわね。
引き続きクラウドAIが売りのレグザですが、M550KのHDRは大きく変わったね。
音声機能
- Dolby ATMOS標準対応
- ステレオ音声の立体化
■M540XおよびZ570KとM550Kの違い
評価項目 | M540X | Z670K | Z570K |
---|---|---|---|
出力 | 20W | 40W | 同じ |
スピーカー構成 | *2.0ch | *2.1ch | 同じ |
Dolby ATMOS | ❌ | ⭕️ | 同じ |
立体音声コンバート | ❌ | ❌ | 同じ |
Z570Kとは同じ仕様だけど、M540Xからはスピーカー構成と出力、更にアトモス採用と大きな進化だわ。
普通のアトモスがやっと搭載されました。
サブウーファーで更に音質は上げられます。
M550Kのスピーカーは純正のシアターバー接続で更に強化!
評価⑤|M550Kの省エネ性能とパネル寿命
評価:3.0
電気代より美しさなのだ。
評価:4.0
スピーカーの出力アップが影響しているわ。でも、消費電力はまだまだ低い方ね。
評価:4.0
クラス相応の省エネ性能だと思うよ。
機能アップに比例して消費電力は上がります。仕方ないですね。
省エネ性能
- パナソニックビエラTH-65JX750:182W・153kWh/年
- ソニーブラビア XJ-65X80J:241W・216kWh/年
■M540XおよびZ570KとM550Kの違い
サイズ | 評価項目 | M540X | Z570K | M550K |
---|---|---|---|---|
75型 | 消費電力 | 250W | - | 248W |
年間消費電力量 | 133kWh/年 | - | 123kWh/年 | |
65型 | 消費電力 | 188W | 212W | 206W |
年間消費電力量 | 114kWh/年 | 115kWh/年 | 113kWh/年 | |
55型 | 消費電力 | 156W | 160W | 173W |
年間消費電力量 | 94kWh/年 | 96kWh/年 | 97kWh/年 | |
50型 | 消費電力 | 126W | 140W | - |
年間消費電力量 | 86kWh/年 | 96kWh/年 | - | |
43型 | 消費電力 | 116W | 150W | - |
年間消費電力量 | 81kWh/年 | 99kWh/年 | - |
微々たる差だけど前モデルM540Xよりスピーカー出力分、消費電力が悪くなった感じね。でも75型は不思議だわ。
省エネ性能の考え方は「テレビの消費電力の基礎知識を知って省エネ家電を賢く選ぼう!」で詳しく解説しています。
パネル寿命
液晶 | 有機EL |
---|---|
約6万時間 | 約3万時間 |
■生活パターン別
パターン | 液晶 | 有機EL |
---|---|---|
昼間留守が多い (共働き家庭など) | 18年 | 9年 |
一日中家にいる (引退世帯など) | 10年 | 5年 |
昼夜逆転家族がいる | 13年 | 7年 |
液晶テレビのパネル寿命は有機ELテレビより優秀なことは既知ですね。
有機ELテレビとの違いは「有機ELテレビを買わない5つの理由|特に引退世帯にはおすすめしないメリットとデメリット」で解説。
TVS REGZA 4K液晶レグザ M550K評価レビュー|まとめ
本記事は「【REGZA M550K レビュー】買い時価格と機能/M540X & Z570Kの違いを5つの視点で評価」について書きました。
Android TV化が進むレグザ、これからどう変わっていくのかがやっぱり一番気になりますね。
M550Kは元々がエントリーモデルの位置付けなので、ハイエンド機の特権であるタイムシフトマシーンはもちろん、機能も大幅に削られた機種でした。
残念ながら二画面対応も無くなりましたが、映像と音質がアップし、機能的には他社のエントリーモデル以上の出来栄えになったと言っても過言ではありません。
M550KがAndroid TV化によって大きく変わった恩恵とも言えるでしょう。
以上、えだまめくん(@edamamekun_ns)のレビュー報告でした。良い買い物をして下さい♪
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■M550Kが優れる点⤴︎
- Android TV化によるOSのスタンダード化
- 新開発の映像エンジン「ZR Ⅰ」
- Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)に対応
- 重低音音響システム
- 幅が変えられる卓上スタンド(除く55型)
■M550Kが劣る点⤵︎
- ステレオ音声の立体化ができない
- Netflix非対応
- Google TVではない(一世代前のAndroid TV)
- リモコンが未だに赤外線
- 4K/120Pと倍速パネルに非対応
購入前の現物確認ポイントは「【失敗しない現物確認方法】テレビの選び方に関するおすすめ情報」で解説。
2021-2022モデル東芝REGZA
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