Sony BRAVIA 有機ELテレビ A9Gシリーズ の徹底評価。
4つの視点から分析する今回は、3回目「A9Gの機能」を細かく見て行きましょう。
機能を細かく分析すれば、メーカーの姿勢や強みと弱みが明確になります。
自身のニーズに合うかしっかりとチェックして下さい!
結構大きな違いが露呈しますよ♪
評価を行うのはこの3人!!
価格よりも機能を重視
こだわり派
価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派
自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派
価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。
では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
4K有機ELテレビ ソニーブラビア A9G の「機能」を徹底解剖
購入者層で大きく要望が異なる「機能」面について解説しましょう。求める機能とマッチするか慎重に見極める箇所ですね。
先ずは機能面に関する皆さんの総合評価です。
評価:3.4
Sonyのこだわりはマニアックなのだ。Bluetoothの活用内容やAndroid TVなんかSonyらしいが、地デジ2チューナーも残念なこだわりなのだ。
評価:3.2
ハード面に関する目立った動きは感じられないけど、ソフト面は強化されてる感じ。最近もソフトウェアがアップデートされたし、デジタル機器に強い人じゃないと良さが分からないかも?
評価:2.8
Sonyはテレビの役割は映像のみと割り切っているね。音はセンタースピーカーの役割は担うけど、別途サウンドバーを推奨。録画はレコーダーを使えって感じなので、コストがかかりそうで困るね。
あれ~?フラッグシップ有機ELテレビの中では最低の評価になりましたね。どこで差が出たのかを細かく見て行きましょう。
ブラビアA9Gのチューナー数に係る機能評価
チューナー数に関する総合評価を最初に教えて下さい。
評価:2.5
Sonyは頑なに地デジ2チューナーを貫くのだ。レコーダーを駆使するわしには問題無いが、テレビ単体に全てを求めるユーザーには残念な仕様だのだ。
評価:2.0
悪い意味で、他社を圧倒するチューナー数だわ。
評価:1.8
4Kダブルチューナーとかやるなら、地デジ増やせよ。庶民は地デジ中心で生活が回ってるんだよ!
A9Gのチューナー数の個別評価内容は次の通りです。
地上波デジダル
- 2チューナー
2.0
外部機器を多用するわしには関係ないが、見劣りは否めないのだ。
2.0
何だろ?Sonyのこだわりって。
2.0
2番組同時録画が当たり前の時代だろ!
BS/CSデジタル
- 2チューナー
2.0
ここも同じ様に他社以下なのだ。
2.0
細かいコストダウンなのかしら?
2.0
BS見ないけど、これで安いわけじゃないからね。
BS/CS 4K
- 2チューナー
5.0
4Kはダブルチューナーで安心したのだ。
3.0
変な所で他社を追随するのね。でも2チューナーが限界かしら?
2.0
いらねー!地デジを増やせよ。
2画面対応
- ❌
1.0
ブラウン管時代にはあった機能なのだ。
1.0
無いとやっぱり損した気になるわね。
1.0
機能落ちるけど、他社と価格が変わらない理由は何?
A9Gに適合するHDDの情報は「HDD【2020版】ソニーブラビアにおすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」で詳しく解説しています。
ハードディスクを強化して裏録に備えましょう♪
ブラビアA9Gのネットワークに係る機能評価
ネットワークに関する総合評価を最初に教えて下さい。
評価:3.7
BluetoothはSonyが一番消費者を理解してるのだ。
評価:3.7
さすが音響機器に定評があるSonyね。Bluetoothがきちんと活用されてるわ。
評価:3.0
他社が手を抜く所で何故か機能性を追求。ツボにハマれば信者だけど、逆なら完全アンチだね。
A9Gのネットワークの個別評価内容は次の通りです。
無線LAN
- IEEE802.11a/b/g/n/ac
3.0
Wifi-5(ac)は今や当たり前なのだ。
3.0
ここは普通に満足ね。
3.0
さすがにこの辺りは変なことはしないね。
Bluetooth
- ヘッドフォン、スピーカー対応
3.0
やっと標準評価が行えるメーカーに出会えたのだ。
3.0
Bluetoothの利点を活用しなくっちゃね。
3.0
ヘッドフォン買ったら繋げられるね。
VOD(Video On Demand)
- Android TV
5.0
Android TVというのがユニークなのだ。
5.0
OSはよく分かんないけど、見たいものは見れるわ。
3.0
Android TVについては賛否あるけど、こんなもんでしょ。
日本が誇るテレビメーカー3社で唯一Bluetoothを活用してる感があるSony。先進的な姿勢に皆さん高評価でした。
無線ルーターは大丈夫?最新の高速化対応製品を選ぼう!
VOD(動画配信サービス)は、他にも多くの特典が付くAmazonプライムでプライイムビデオから試すのがおすすめです。
VOD(動画配信)は先ずプライムビデオから試そう♪
ブラビアA9Gの外部端子に係る機能
外部端子機能に関する総合評価を最初に教えて下さい。
評価:3.2
内容は普通だが、フラッグシップ機としては貧弱なのだ。
評価:3.2
REGZA X930と比較すると明らかに見劣りするわね。
評価:3.0
USB端子はチューナー数とのバランスなのか?内容は普通で良くも悪くも無いけどね。
A9Gの外部端子の個別評価内容は次の通りです。
USB
- USB3.0×1/USB2.0×2
3.0
USB3.0を2つにすべきなのだ。
3.0
REGZAが特別なのね。
3.0
十分じゃない。
HDMI
- ARC対応×1
- HDCP2.2×4
4.0
うん、これだけあれば良いのだ。
4.0
Panasonicと同じね。
3.0
コストを考えればこんなもんでしょ。
その他
- 各1つ
VIDEO/光デジタル音声出力/有線LAN/イヤホン・サブウーファー
3.0
あって当たり前なのだ
3.0
使う機会はないけど、一部には必要なんでしょうね。
3.0
古い機器も繋げるし、あって当たり前だよね。
端子数に関してはPanasonicのハイエンド有機ELテレビと変わらない内容でした。REGZA X930が行き過ぎなのかも知れません。
HDMIケーブルは最高級品を選ぶと間違いありません。
端子類に必要なコードなど、買い忘れの確認にもおすすめです。
テレビ端子の基礎知識を再確認!
ブラビアA9Gの映像機能
映像機能に関する総合評価を最初に教えて下さい。
評価:4.1
フラッグシップ機はこれで良いのだ。
評価:4.1
反射対策は??だけど、他は概ねフラッグシップ機の水準を満足してるわ。
評価:3.7
どうしても有機ELを買いたい人向け。全体のコスパが高くなれば僕も欲しいけどね。
A9Gの映像機能の個別評価内容は次の通りです。
受信機能
- 4K放送まで対応
ハイビジョン(HD)/フルハイビジョン(FHD)/4K/8K
4.3
4K対応は当たり前なんだな。でも、8K非対応は残念なのだ。
4.3
有機ELテレビなんだから4K対応でないとね。8Kは無くて普通だわ。
4.3
8Kなんて映像ソース無いし未対応で普通だよ。4Kも当たり前。
パネル方式
- 有機EL
4.0
有機ELテレビは最低限必要なのだ。
3.0
寿命とコスパを考えないと。
2.0
液晶で十分だって。
パネル反射改善
- ハーフグレア
3.0
対策を明確にして欲しいのだ。
3.0
明言してないってことは何もやってない?まあ変わんないけど。
3.0
有機ELテレビの反射は永遠に不滅です。
HDR対応
- 10/DV/HLG
5.0
全部大丈夫なので5点なのだ。
5.0
有機ELテレビはここが重要ね。
5.0
安い機種はドルビービジョン(DV)を無くすんだよね。
特異性
- 映像美のこだわり
4.0
Sonyらしい色作りで素晴らしいのだ。
5.0
前機種同様の美しさだわ。
3.0
ここって個人差があるから、言葉より事実が大事だよ。
パネル反射対策についてはPanasonicが明言しているだけに、他社の姿勢に皆さん疑問。もしかしたら同じことを行ってるかも知れませんが言ったもの勝ち?普通の人には大きな違いは分かりません。
パネルにホコリが溜ると見え難くなります。
ブラビアA9Gの音声機能
音声機能に関する総合評価を最初に教えて下さい。
評価:3.5
わしの様にシアターシステムがあると、センタースピーカーというコンセプトは嬉しいのだ。
評価:3.0
出力はクラスにしては控えめね。システム上仕方ないのかしら?国際規準のドルビーアトモスは素敵。
評価:2.5
「疑似」のドルビーアトモス付いてるんだ。仕様も面白いから、僕の最高点(2.5)を上げるよ。
A9Gの音声機能の個別評価内容は次の通りです。
出力
- 60W
3.0
PanasonicのGZ2000がやり過ぎかも?なのだ。
3.0
REGZA X930より10W多いのね。
3.0
これでも多過ぎだよ。
特異性
- ドルビー・アトモス
4.0
国際規格は嬉しいのだ。
3.0
何となく今後の標準って感じ。
2.0
Panasonicが魅力的に感じるのは何故?
疑似ながらドルビーアトモスがあるのは嬉しいですね。次期新機種はこの辺りがどんどん標準化しそう。唯一イネーブルドスピーカーを付けたPanasonicに現在は分があります。
A9Gのスピーカーは純正のシアターバー接続で強化!
サブウーファーで更に音質は上げられます。
4K有機ELテレビ ソニーブラビア A9G の「省エネ」性能と想定寿命
ランニングコストは一般家庭にとっては重要です。視聴環境によっては、有機ELテレビは普通の液晶テレビより月間数千円高くなるのです。
そして、視聴環境がハードになれば当然パネル寿命も短くなりますよね。
ブラビアA9Gの省エネ性能
先ずは「省エネ」性能の評価を見てみましょう。やっぱりコスト重視派の評価は厳しいですね。
評価:5,0
輝度アップで高画質化するのだ。当然、電気代がかかるのだ。
評価:3.0
消費電力量はPanasonic GZ2000以下だけど、年間消費電力量は最高レベルなのね。使い道を選ぶ機種だということを理解して検討すべきね。
評価:1.0
やばっ!77型なんか買ったら、テレビだけで5,000円前後の電気代って異常だよ。
PanasonicのIPS液晶モデル「GX855」と比較してみました。年間消費電力量に惑わされず、しっかりシミュレーションしましょう。
サイズ | 機種 | 消費電力 | 年間消費電力量 |
---|---|---|---|
55v型 | A9G | 386W | 206kWh/年 |
GX855 | 176W | 136kWh/年 | |
65v型 | A9G | 482W | 248kWh/年 |
GX855 | 193W | 148kWh/年 |
A9Gって、年間消費電力量がフラッグシップ機最大なのね。でも、年間消費電力量はあてにならないので、消費電力で計算して。
有機ELテレビは金食い虫です。では、家族構成など、家庭の事情を分けて比較しようね。
- 共働き世帯|独身世帯≫282時間
- 引退世帯|老後世帯≫486時間
- 大学生やフリーターニートの子供が居る世帯≫382時間
- カタログ値の年間消費電力
- 電力単価=24.00円/kWh
- 使用電気量は消費電力の70%で計算
- カタログ値 年間消費電力はそのままで計算
計算結果はやっぱり年間消費電力量と大きく乖離します。また、IPS液晶と比較する2~3倍の電気代がかかることは既出ですね。
55v型(インチ)の比較
パターン | A9G | GX855 |
---|---|---|
① | 1,829円 | 834円 |
② | 3,152円 | 1,437円 |
③ | 2,477円 | 1,129円 |
④ | 412円 | 272円 |
65v型(インチ)の比較
パターン | A9G | GX855 |
---|---|---|
① | 2,284円 | 914円 |
② | 3,935円 | 1,576円 |
③ | 3,093円 | 1,239円 |
④ | 496円 | 296円 |
超大型サイズの比較
パターン | A9G-77型 |
---|---|
① | 3,155円 |
② | 5,438円 |
③ | 4,274円 |
④ | 604円 |
ちょっと待ってよ!液晶の最低レベル834円からA9Gの77型へ変えて、最悪の視聴環境になったら5,438円なの?1年で55千円もupじゃない!
それがどうしたのだ?
はいはい・・・。
まあ、これはあくまでも最大値の話なんで、半分くらいで考えましょう。でも、年間消費電力量並にはなりませんので。
ブラビアA9Gのパネル寿命
「パネル寿命」に対する皆さんの評価です。やっぱりここでもコスト重視派の評価は厳しいですね。
評価:5.0
常に新技術を追い求める者としては、10年も同じテレビを使用することは無いので関係ないのだ。
評価:3.0
やっぱり寿命も使い方次第だわ。共稼ぎなら〇だけど、1日中テレビを付けっぱなしにするような家庭には勿体ないと思うわ。
評価:1.0
10年もたないテレビなんてナンセンスだよ。新技術で買い替える人なんて何パーセント?
では、引続きパネル寿命の評価状況を確認しましょう。一般的には有機ELパネルの寿命は液晶の半分と言われています。
液晶パネル | 有機ELパネル | ブラウン管 |
---|---|---|
6万時間 前後 | 3万時間 前後 | 2万時間 前後 |
生活パターンに当てはめてみなよ。液晶の方が断然有利なのが分るはず。
パターン | 液晶 パネル | 有機EL パネル | ブラウン 管 |
---|---|---|---|
昼間留守が多い (共働き家庭など) | 18年 | 9年 | 6年 |
一日中家にいる (引退世帯など) | 10年 | 5年 | 3年 |
昼夜逆転家族がいる | 13年 | 7年 | 4年 |
まあ、この内容は別の記事で既に解説済ですが、寿命をある程度覚悟して購入する人向けであることは明白です。
同じテレビと10年も一緒に居たくないのだ。
あんたまさか奥さんにも同じこと言ってないよね?
共働きだし9年もてば御の字。でも、5年しかもたないなら妥協して液晶を買います。もうちょっと安くなれば私はOKかな?
あのね、高い初期投資だけじゃないよ。電気代もちゃんと考慮してね。地デジ世帯は液晶で十分!
4K有機ELテレビ ソニーブラビア A9G 現物確認の注意点
ここまでで、テレビ買替の絞り込みが行えました。Sony BRAVIA A9Gをターゲットにした人は「現物確認」で何を注意すれば良いのでしょうか?
現物確認のポイントをは次の3点でしたね。基本に沿って、BRAVIA A9Gの具体的な現物確認方法を解説しましょう。
- 映像の好み(品質)
- 音の特性(音質)
- そしてデザイン性
詳しくは「【失敗しない現物確認方法】テレビの選び方に関するおすすめ情報」で紹介しています。
映像の好み(品質)
Sonyの有機ELパネルも全て外注品です。Sony独自の色作りと4K高画質プロセッサーについて、どの様な点を注意して現物確認を行えば良いですか?
有機ELテレビの場合、Sonyも今や他社と大きな違いは無いのだ。有機ELは「好みの色」作りなのか?視聴環境に当てはめた「映り込み」の限界を判断するしか無いのだ。
そうね、各社宣伝するスペックはマニアックな見解ならガンマがどうとかの数値で判断できるけど、それを一般人が判別出来るか疑問。毎日見るテレビだからこそ「疲れない」画面を選んでね。そして比較の際は必ず「正面(同じ条件)」を見て比べてね。有機ELでも横から見れば画質は必ず落ちるから。
有機ELテレビを比較するのは1点だけ。他社の有機ELテレビとの価格差を縮めるほどのメリットがあるのかをきちんと見極めよう。
音の特性(音質)
音響技術で定評のあるSonyが作り出した音。きちんと流行りのドルビーアトモスもバンドルされたこの機種はどのように現物確認しますか?
どの機種でも同じ。素直に「好きな音」として評価して欲しいのだ。感性を磨くのだ。
ドルビーアトモスに期待するなら「期待通り」なのかを検証して。そしてアコースティック サーフェス オーディオプラスを好きになれるか?Sonyと付き合うにはそこが大事よ。
これも、「コスパ」以外何も無い。他社より得する音ならそれを選べば良いんだよ。
デザイン性
Sonyらしくデザイン性が秀逸なA9G。でも、デザイン優先で必要な部分が欠落していたら大変です。毎日の掃除や家庭環境を加味して考えましょう。
メーカーのキャッチフレーズは「1枚の板」。そこに「惚れられる」かが重要なのだ。Sony製品は飽きが来やすいので突飛なのは注意なのだ。
A9Gも裏面がカバーに覆われるのね。テレビの裏側って結構ホコリがたまるのよね。「掃除のしやすさ」は確認すべきだわ。
ぱっと見の良さの表現が上手なSonyだけど、細かい部分は意外とチープな場合が多いよ。パネルフレームの厚さは元より、プラスチック部の艶があっても無くても高級感を感じさせるかをきちんと見よう。
皆さんのアドバイス、赤字の部分がカギですね。
せっかくなら、A9Gを最適な位置で視聴できるテレビスタンドも用意すれば完璧です。
4K有機ELブラビアA9Gに最適な視聴環境となるテレビスタンド
A9Gは機能部分を見る限りコスパが良い製品とは言えないようです。有機ELの淘汰も噂される中、コスパの向上は期待出来ないかもしれません。次回の最終回はA9Gの評価と買い時価格。以下のリンクから移動して下さい。
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