Sony BRAVIA 有機ELテレビ A9Gの徹底評価。
今回は、第2回「A9Gに合う視聴環境」の点から評価を行います。
価格よりも機能を重視
こだわり派
価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派
自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派
価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。
では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
4K有機ELテレビ ソニーブラビア A9G おすすめの「視聴環境」
BRAVIA A9G はカタログスペックにパネルの映り込み対策を謳っていません。
色作りの段階で、旧製品よりも多少の輝度アップを行っていると思われますが、正直購入者としては不安な所でしょう。
実際に家電量販店で映り込みの確認を行いましたが、他社製品と比較して若干映り込みが大きいという印象でした(あくまでも主観です)。
昼間のリビングで使用することが多い場合は、しっかりと自分の眼で確かめて下さい。
- パネルの寿命が短い
- 消費電力が大きい
- パネルが焼き付く
- 昼間のリビングでは見難い
- 値段が高い(投資対効果が低い)
有機ELテレビの弱点を克服した?とは言い切れないですね。
サイズの選び方
Sony BRAVIA A9Gのサイズバリエーションは55型、65型、77型の三つです。
他社に無いソニーらしさが「77型」だと言って過言ではありません。
有機ELテレビの弱点である「輝度」の問題が大型化の足かせとなり、PanasonicとTOSHIBAは最大で65型に留まっています。
A9Gの77型を視野に入れている方は、輝度的に自身の視聴環境にマッチするかに注意!
なお、購入サイズの選択方法は、4K映像を見るかHD映像を見るかソースによって異なってきます。
視聴距離 | 4K | フルHD |
---|---|---|
200cm (6畳) | 100型 (インチ) | 52型 (インチ) |
350cm (8畳) | 190型 (インチ) | 94型 (インチ) |
一般的に・・・
- 地デジ放送メインの狭い部屋であれば「55型」で十分
- それ以外の場合は「65型」がおすすめ(予算次第)
- 4Kソースの視聴を中心に捉えるなら77型も視野で検討できる
65型でも高価過ぎて検討対象に入らないのに、77型って誰が買うんだ?
わしの気持ちに応えてくれるのはソニーだけなのだ!大きい有機ELテレビはソニーの独壇場なのだ!
視聴距離と画面サイズの記事はこちらから‼
評価:3.0
やっとわしの家に見合う大型有機ELテレビが登場したのだ。でも、いくら大きくても反射で見難いパネルは少し困るのだ。
評価:3.0
パネル反射対策は気になるけど、全くダメな内容じゃないでしょ?それよりも有機ELテレビを大型化して、色々なニーズに応える姿勢が良いわ(買えないけど)。
評価:3.0
まあ、サイズバリエーションが他社以上なのは評価出来るね。映り込みについても有機ELテレビはどこも大差ないよね。
4K有機ELテレビ ソニーブラビア A9G おすすめの「設置スペース」
Sony BRAVIA A9G を設置する際に必要となる理想的なスペースを解説します。
KJ-55A9G(55型)
A9G 55型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
22.3㎏ | 18.7㎏ | 3.6㎏ |
A9G 55型(インチ) テレビ本体の必要スペース
理想的な 横幅 | 理想的な 縦幅 | 理想的な 奥行き |
---|---|---|
1,250㎜ (125㎝) | 800㎜ (80㎝) | 350㎜ (35㎝) |
A9G 55型(インチ) テレビ台のサイズ
理想的な 横幅 | 理想的な 縦幅 | 理想的な 奥行き | 耐荷重 |
---|---|---|---|
1,400㎜ 以上 (140㎝) | 400㎜ 前後 (40㎝) | 350㎜ 以上 (35㎝) | 25㎏ 以上 |
KJ-65A9G(65型)
A9G 65型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
24.8㎏ | 21.2㎏ | 3.6㎏ |
A9G 65型(インチ) テレビ本体の必要スペース
理想的な 横幅 | 理想的な 縦幅 | 理想的な 奥行き |
---|---|---|
1,500㎜ (150㎝) | 900㎜ (90㎝) | 350㎜ (35㎝) |
A9G 65型(インチ) テレビ台のサイズ
理想的な 横幅 | 理想的な 縦幅 | 理想的な 奥行き | 耐荷重 |
---|---|---|---|
1,600㎜以上 (160㎝) | 400㎜ 前後 (40㎝) | 350㎜ 以上 (35㎝) | 30㎏ 以上 |
KJ-77A9G(77型)
A9G 77型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
39.7㎏ | 35.3㎏ | 4.4㎏ |
A9G 77型(インチ) テレビ本体の必要スペース
理想的な 横幅 | 理想的な 縦幅 | 理想的な 奥行き |
---|---|---|
1,800㎜ (180㎝) | 1,100㎜ (110㎝) | 400㎜ (40㎝) |
A9G 77型(インチ) テレビ台のサイズ
理想的な 横幅 | 理想的な 縦幅 | 理想的な 奥行き | 耐荷重 |
---|---|---|---|
2,000㎜以上 (200㎝) | 400㎜ (40㎝) | 350㎜以上 (35㎝) | 45㎏以上 |
ブラビアA9G設置の注意点
ここでは、ブラビアA9Gの最適な高さと、理想的な高さで視聴するためのテレビ台とテレビスタンドの高さに言及します。
上図は、一般家庭でテレビを視聴するパターン別に、テレビサイズ毎に目線の高さをイメージした内容です。
視点の高さから左下の様にテレビ台やテレビスタンドの数値を算出していますが、基本は座椅子の高さを目線の中心線に置けば大抵のパターンに当てはまるのが分かるでしょう。
この図を参考に、ブラビアA9Gにマッチする理想的な視聴高さを探ります。
パネルのデザイン性を重視した「卓上スタンド」
A9Gは卓上テレビスタンドの高さに注意
寸法図から読み取れるクリアランスは約5mmです。REGZA X930よりクリアランスは広いですが、画面位置が他製品よりも低くなることを前提にして下さい。
「一枚の板」。まさにセールストークどおりの見栄えなのだ。あたかも下のテレビ台から生えるパネルの様なのだ。
おっしゃる通りですね。実物を見ると、スペック的にクリアランスの小さいX930以上に画面とテレビ台間の隙間を感じさせません。美しいです。
デザインを考えたA9Gも画面(パネル)が少し斜めになっているわね。この製品も目線が低い分、角度を使って視野を確保しているんだわ。
そうですね、REGZAと同じスラント設計を採用しています。卓上スタンドは見やすさを考慮し、画面を約2~3度傾斜させているのがカギ。
ブラビアA9Gの卓上スタンドはやっぱり重いの?
REGZA X930はスラント設計と合わせ、パネル前面方向の支えが無い仕様でした。その結果卓上スタンドはとても重かったのですが、A9Gの卓上スタンドは全面の支えがあるのでX930ほどの重さはありません。
それは安心だ。テレビ台を流用したり、新しくする場合、重さがネックになるもんね。
そうは言っても3kg以上あるので、軽くはありませんね。高級感を演出する有機ELテレビでは卓上スタンドも手を抜けませんよ。
テレビ台との間隔が小さいと一気にデザイン性が上がるのだ。
卓上スタンドの利便性とデザインは反比例しますね。ギリギリの線を狙ったのがA9Gの特徴です。65型でも25kg以下、77型も40kgを切っているので置き場はそんなに選ばないでしょう。
有機ELテレビ、特にハイエンド機の場合はテレビ台の耐荷重性がいつも問題になるけど、A9Gはよく考えられているのが分かるわ。でも、高いテレビだし、テレビ台はなるべく良いものを選びたいわね。
CHECK!
- 卓上スタンドを使用する場合は画面の高さ(目線)を必ず確認する
- ハイエンド機にも係わらず、A9Gは卓上スタンドを使用する場合でも意外と軽量
ブラビアA9G とテレビ台の相性
耐荷重性を重視しよう
BRAVIA A9Gは比較的軽い機種ですが、テレビ台は何でもOKって訳には行きません。耐荷重性は55型でも30kg以上、77型は45kg以上あった方が安心でしょう。
それでも他社は55型で40kg以上必要な場合が多いから、選択肢は広がるわね。
とても柔軟性のある機種だと言えます。
既存のテレビ台を流用する際は特に注意
買換え前に使用していたテレビ台を流用する場合も、耐荷重性能をしっかり確認して下さい。
ブラウン管は100kg近くあったし、昔のブラウン管テレビ用の台なら余裕で流用可能だね。
以前解説したじゃない?流用可能だけど、卓上テレビスタンドの脚がきちんと設置出来ることと、転倒防止対策が行えることが前提よ。
参考までに比較的リーズナブルなテレビ台を紹介しています。
コスト優先で選択するなら(最大65型)
- 高さ28.2㎝でほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
- 人気商品なのでクチコミ多数
- 高級感が薄い
高さ調整可能で安心の朝日木材加工(最大65型)
- 31.8㎝と43.8㎝の2つの高さが選べほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
- 一部の色をおしゃれに変えられる
- 耐荷重に注意
最大77型まで対応可能な朝日木材加工のローボード
- 高さ31.8㎝でほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
- サイズは幅80㎝から177㎝まで6バリエーション
- 組立必要
ブラビアA9Gとテレビスタンドの相性
テレビスタンドとの相性が良いA9G
A9Gはハイエンド機としては軽量なので、テレビスタンドとの相性は良いですね。メーカーが設置対応を検証済であることを必ず確認して設置して下さい。
例えばどんなものがあるの?
超大型サイズの77型はハヤミのKF-770とWALL V4、65型/55型はハヤミのRF-590が最適な視聴環境を構築できます。
これらの製品なら、各視聴ポジションに広く対応可能なセンター位置「80㎝」前後に対応しています。また、キャスター付で移動も楽です。
特にハヤミのテレビスタンドは、キャスター付で掃除もしやすそうで良いわね。
BRAVIAの純正テレビスタンドもありますが…
BRAVIAは壁に穴を開けることなく設置できる壁寄せタイプのテレビスタンドも用意されています。
おおっ!高そうで良いのだ。
カデンツァ製のオリジナルAVラックなので10万円以上します。ソニーストアで販売されているので、気になる方は調べて下さい。
テレビもトータルコーディネイトが重要な時代ね。
テレビスタンドの選び方については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にして下さい。
失敗しない「テレビスタンド」の選び方~7つの重要ポイントを解説
また、A9Gに最適なおすすめのテレビスタンド情報はこちらを見れば全て分かります。
ソニーブラビアA9G 設置スペースの最終評価
それでは、BRAVIA A9G の設置スペースに関して最終評価を行って下さい。
評価:5.0
他のハイエンド有機ELテレビと遜色無い内容なのだ。軽いというメリットは更にプラスなのだ。
評価:4.0
全てが普通に考えられるが良いわね。有機ELテレビのハイエンド機は常に重さが悩みだったけど、この機種の設置関係は高評価だわ。
評価:3.0
卓上スタンドは省スペースだし、普通に標準的な評価が出来るね。
地味な部分ですが、有機ELテレビが何故重いのか?再考しましょう。多くは過剰なスピーカーシステムや高度な機能が影響しています。元々軽いパネルなので、工夫をすればこれらを両立した設計が可能なはず。
そうね、ここではドライに点数付けしているけど、文面の中からそれ以上の価値を読めとって欲しいわね。点数では見えない価値がA9Gには多そうだわ。
テレビ台、テレビスタンド選びは「おしゃれでおすすめなテレビ台選びで最も重要な基礎知識を忘れていませんか?」で書いた通り耐荷重性能が重要です。
4K有機ELテレビブ ラビアA9Gの「視聴環境」総合評価
では、これまで確認したSony BRAVIA A9Gの視聴環境について総合評価を行ってもらいましょう。
評価:4.0
反射対策への疑問は残るが、77型が重さを気にせず置ける設計が評価出来るのだ。
評価:3.5
私は映り込みでマイナス。でも、設置スペースは重量が軽いのでプラスという評価かな。
評価:3.0
トータル的には大きな差は感じないね。有機ELテレビは良くも悪くも成長していない。
各社のハイエンド有機ELテレビの視聴環境は一長一短あるけど、トータル的にはほぼ同じ評価ですね。引続き「機能」について評価します。以下のリンクかこちらから移動して下さい。
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