この記事では、電源不要のテレビ用外付けHDD、アイオデーター(I-O DATA)の「トロッカ」をレビューします。
テレビ用外付けHDDを設置する際、電源スペースや配線処理に困ったことはありませんか?
通常の外付けHDDはテレビへのUSB接続、電源を取るためのコンセントへの接続が必要で、配線の長さを考慮したテレビの設置が必要でした。
また、コンセントからの電源供給が必要ということは、それだけ電力が必要だということで、省エネ性能が若干劣ることは否めません。
そこで電源不要のアイオデーター(I・O DATA)のテレビ用外付けハードディスクの「トロッカ」!
トロッカならUSB端子を通じてテレビから電源供給を受けるため、配線がスッキリするだけでなく約16%〜47%の節電に貢献します。
実際に購入した「HDPL-UTAシリーズ」を中心に、ほぼ同じ性能のトロッカ「HDPZ-UTシリーズ」と比較しながらトロッカ導入のメリットとデメリットを解説。
なお、最新式のトロッカはデザインに変更はなく、以下の通り省エネ性能が格段に進化しています。
新旧 | シリーズ | 省エネ性能 |
---|---|---|
新 | HDPL-UTAB | *2▲39% |
旧 | HDPL-UTA | *1▲20% |
新 | HDPZ-UTB | *2▲47% |
旧 | HDPZ-UT | *1▲16% |
*1:「HDCZ-UTCシリーズ」と比較
*2:「HDCZ-UTシリーズ」と比較
旧製品は今後手に入らなくなるため、新しいトロッカも同時に比較しました。
それでは、「I-O DATA【HDPL-UTAB トロッカ】レビュー・電源レスのテレビ録画用外付けHDD〜HDPZ-UTBも同時に比較解説」について書きます。
【この記事で解決する疑問と悩み】
- I-O DATA 電源レス外付けHDDトロッカの特徴
- 2つの最新トロッカの違い
- トロッカが使用できるテレビの情報
- トロッカのメリットとデメリット
長年製造業に従事し豊富な知見を活かした
分析が得意なブロガー
えだまめくん
edamamekun
電源レスHDDのトロッカを選んだ理由
我が家のテレビ録画用外付けHDDは、レグザのタイムシフト用と通常録画用の2台で運用しています。
通常録画用のHDDが突然故障
2台の外付けHDDはトラブルなく既に3年以上使用していますが、通常録画用に使用中のバッファロー製HDDが突然動かなくなった。
こちらが購入時こそ初期不良の修理を行なったものの、それ以来故障知らずだったBUFFALO HD-LBU2シリーズの2TBモデル「HD-LB2.0TU2(発売日:2010年8月)」。
実はこのHDD、前のテレビから継続して使用していたため、使用期間は10年を超えています(笑)。
故障と言っても機能的には何ら問題なく直前まで動いていましたが、ある日録画情報を見ようとしたら「機器に接続出来ません」とアナウンス。
HDD本体とテレビの電源を切ったり、配線をやり直したりと色々試すも復活せず。
外付けHDD本体を確認し、再び元の位置へ戻すと何故かガタガタと座りが悪く、再度手に持って確認すると背面カバーの端が外れていた。
妻に確認すると、朝テレビを少し動かした際に落下したとのこと…
何と、HDD本体の不具合ではなく、落下による衝撃で息を引き取ってしまったのだ!
落とした本人は「今夜録りたい番組があるから」と、一言残し出かけて行ったのでした…
そんな訳で急遽代替えの外付けHDDを探しまくるのでした。と、普通はそうなりますが、私はテレビ録画用外付けHDDに詳しい。
そう、色々と試してきたので、すんなりとアイオデータ「トロッカ」に決定!
でも、HDPL-UTAシリーズ(現:HDPL-UTABシリーズ)とHDPZ-UTシリーズ(現:HDPZ-UTBシリーズ)のどちらを選ぶべきか?
電源レスの外付けHDDという選択肢
タイムシフトマシン用の外付けHDDが故障したなら別のHDDを選びますが、通常録画用のため、24時間録画対応の高耐久モデルにこだわる必要は無し。
それよりも、コンセントからの電源供給が必要のないアイオデータのHDD「トロッカ」の利便性を優先し、ついでに耐久性を検証していきたいと考えたのでした。
選択肢はアイオデータのトロッカで最も新しいモデル、HDPL-UTAシリーズ(現:HDPL-UTABシリーズ)とHDPZ-UTシリーズ(現:HDPZ-UTBシリーズ)の2択。
最新モデルも含め、2つのトロッカ外付けHDDを比較すると以下の通りになります。
比較項目 | HDPL-UTAB (旧)HDPL-UTA | HDPZ-UTB (旧)HDPZ-UT |
---|---|---|
本体サイズ (2TB) | (スタンド付) | 133×112×35㎜133×125×25㎜ |
本体重量 (2TB) | 210g | 310g |
電源 | USBバスパワー | USBバスパワー |
省エネ性能 対HDCZ-UT | (HDPL-UTAB) ▲20% (HDPL-UTA) | ▲39%▲47% (HDPZ-UT) ▲16% (HDPZ-UT) |
付属ケーブル | 1m | 1.5m |
設置条件 | 縦置き/横置き | 横置き |
静音ランク | GOLD | GOLD |
生産・検査 | 日本製 | 日本製 |
取扱 ECサイト | Amazon 楽天市場 Yahooショップ | 楽天市場 Yahooショップ | Amazon
2TBの定価 | 16,940円(旧) | 13,200円(新)18,150円(新) 14,410円(旧) |
新モデル 最新価格 | Amazon 楽天市場Yahoo | Amazon 楽天市場Yahoo |
旧モデル 最新価格 | Amazon 楽天市場Yahoo | Amazon 楽天市場Yahoo |
HDPL-UTABシリーズを選ぶメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
100g軽量 省エネ性能が若干勝る 縦置きも可能 定価が若干安い テレビに適合している | 付属ケーブルが0.5m短い Amazonでの取扱が無い |
HDPZ-UTBシリーズを選ぶメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
付属ケーブルが0.5m長い Amazonで直ぐ買える テレビに適合している | 100g重い 省エネ性能が若干劣る 横置きしかできない 定価が若干高い |
トロッカ同士に大きな違いはなし
スペック的には、HDPL-UTAシリーズ(現:HDPL-UTABシリーズ)とHDPZ-UTシリーズ(現:HDPZ-UTBシリーズ)はほぼ同じ外付けHDDと言えるでしょう。
ただ、HDPZ-UTシリーズはAmazonでの取扱いがあり気軽に購入できますが、HDPL-UTAシリーズは何故かAmazonでの取扱いがなく少し不便(購入当時)。
省エネ性能は少しでも高い方が良いのでHDPL-UTAシリーズを優先に考えていましたが、楽天やYahooは配送に時間がかかる場合もあり店舗選びが難点ですよね。
今回は今日中に入手しなくてはならない緊急事態なので、家電量販店を見て周り、結局コジマで購入することに致しました。
内容が似たり寄ったりのHDPL-UTAシリーズ(現:HDPL-UTABシリーズ)とHDPZ-UTシリーズ(現:HDPZ-UTBシリーズ)ですが、後日、公式サイトへ確認すると適合するテレビに違いがあるとのこと。
緊急の買い替えの場合でも、必ず使用するテレビに適合するかを確認して下さい。
トロッカのテレビ適合情報
トロッカ、HDPL-UTAシリーズ(現:HDPL-UTABシリーズ)とHDPZ-UTシリーズ(現:HDPZ-UTBシリーズ)について、直近5年前後のテレビ適合情報は以下の通りです。
確かに両機種で適合テレビに若干差があり、HDPZ-UTシリーズの方が多くのテレビ使用可能でしたが、最新モデルではほぼ同じように使用可能です。
注意点としては、ハブを利用して外付けHDDを分岐させて数台使用する際、別途バスパワーUSB機器用ACアダプターが必要となるケースがありました。
レグザ
HDPL-UTAB HDPL-UTA | HDPZ-UTB HDPZ-UT |
---|---|
X9900M、Z970M、Z870M、M550M、E350M、V35N | X9900M、Z970M、Z870M、M550M、E350M、V35N |
X9900L、X8900L、Z875L、Z870L | X9900L、X8900L、Z875L、Z870L |
Z770L、Z670L、Z570L、M550L) | Z770L、Z670L、Z570L、M550L) |
X8900K、Z670K、Z570K、M550K | X8900K、Z670K、Z570K、M550K |
Z740XS、X9400S | Z740XS、X9400S |
S24、C350X、V34、X9400、X8400 | S24、C350X、V34、X9400、X8400 |
Z740X、M540X、C340X | Z740X、M540X、C340X |
X930、X830 | X930、X830 |
Z730X、RZ630X、M530X | Z730X、RZ630X、M530X |
Z720X、X920 | ※Z720X、X920 |
M520X、BM620X、S22、S12 | M520X、BM620X、S22、S12 |
※バスパワーUSB機器用ACアダプターが必要(USB-ACADP5R)
ビエラ
HDPL-UTAB HDPL-UTA | HDPZ-UTB HDPZ-UT |
---|---|
MZ2500、MZ1800、MX950、MX900、MX800 | MZ2500、MZ1800、MX950、MX900、MX800 |
LZ1000、LZ2000、LZ1800、LX800、LX950、LX900 | LZ1000、LZ2000、LZ1800、LX800、LX950、LX900 |
JZ2000、JZ1000、JX750 | JZ2000、JZ1000、JX750 |
JX950、JX900、JX850 | JX950、JX900、JX850 |
HZ2000、HZ1800、HZ1000、HX950、HX900、HX750、HX850 | HZ2000、HZ1800、HZ1000、HX950、HX900、HX750、HX850 |
GX855、GX755、GX500、GZ2000、GZ1800、GZ1000 | GX855、GX755、GX500、GZ2000、GZ1800、GZ1000 |
G300、GX850、GX750 | G300、GX850、GX750 |
ブラビア
HDPL-UTAB HDPL-UTA | HDPZ-UTB HDPZ-UT |
---|---|
A80L、 X95L、X90L、X85L、X80L、X75WL | A80L、 X95L、X90L、X85L、X80L、X75WL |
A95K、A80K、A90K、 X95K、X90K、X85K、X80K、X80WK | NG(A95K、A80K、A90K、 X95K、X90K、X85K、X80K、X80WK) |
A90J、A80J、X95J、X90J、X85J、X80J | A90J、A80J、X95J、X90J、X85J、X80J |
A8H、A9S | A8H、A9S |
X9500H、X8550H、X8500H、X8000H、Z9H | X9500H、X8550H、X8500H、X8000H、Z9H |
A9G、A8G、X9500G、X8550G、X8500G、X8000G | A9G、A8G、X9500G、X8550G、X8500G、X8000G |
A9F、Z9F、A8F、X9000F、X8500F、X7500F | A9F、Z9F、A8F、X9000F、X8500F、X7500F |
アクオス
HDPL-UTAB HDPL-UTA | HDPZ-UTB HDPZ-UT |
---|---|
FS1、FQ1、FN1、FN2、FL1 | FS1、FQ1、FN1、FN2、FL1 |
EP1、EJ1、ES1、EQ1/EQ2、EU1、EN1/EN2、EL1 | EP1、EJ1、ES1、EQ1/EQ2、EU1、EN1/EN2、EL1 |
DX1、DP1 | DX1、DP1 |
DH1、DQ2、DS1、DQ1 | DH1、DQ2、DS1、DQ1 |
DW1、DN1/DN2、DL1、DJ1 | DW1、DN1/DN2、DL1、DJ1 |
DE、CQ1、CH1、CX1、CN1、CL1 | DE、CQ1、CH1、CX1、CN1、CL1 |
BW1、BE1、BH1、BN1、BL1、BJ1 | BW1、BE1、BH1、BN1、BL1、BJ1 |
ハイセンス
HDPL-UTAB HDPL-UTA | HDPZ-UTB HDPZ-UT |
---|---|
UX、U8K、U78K、E6K、A6K、A4N、E4N | UX、U8K、U78K、E6K、A6K、A4N、E4N |
E65G、A68G、A65G | E65G、A68G、A65G |
A40G、A45G、A6G、E6G、A30G、A35G | A40G、A45G、A6G、E6G、A30G、A35G |
X8F、H35E | X8F、H35E |
U85F、U75F、U8F、U7F | U85F、U75F、U8F、U7F |
S6E、E6000 | S6E、E6000 |
E50、F68E、H38E、A5800 | E50、F68E、H38E、A5800 |
LG
HDPL-UTAB HDPL-UTA | HDPZ-UTB HDPZ-UT |
---|---|
LX8000PJB | LX8000PJB |
OLED M3、OLED Z3、OLED G3、OLED C3、OLED B3、OLED A3 | OLED M3、OLED Z3、OLED G3、OLED C3、OLED B3、OLED A3 |
QNED85JRA、QNED80JRA、UNED75JRA、UR8000PJB、UR7500PJC | QNED85JRA、QNED80JRA、UNED75JRA、UR8000PJB、UR7500PJC |
OLED G2、OLED C2、OLED B2、OLED A2 | OLED G2、OLED C2、OLED B2、OLED A2 |
QNED85、QNED80、UQ9100、UQ8000、LX7000P | QNED85、QNED80、UQ9100、UQ8000、LX7000P |
OLED Z1、OLED G1、OLED C1、OLED B1、OLED A1 | OLED Z1、OLED G1、OLED C1、OLED B1、OLED A1 |
QNED99、QNED90、UP8000、UP7700 | QNED99、QNED90、UP8000、UP7700 |
NANO96、NANO90、NANO85、NANO76、NANO75 | NANO96、NANO90、NANO85、NANO76、NANO75 |
NANO99、NANO91、NANO86、UN7400、UN7100 | NANO91、NANO86、UN7400、UN7100 |
※5TB以上のハードディスクには非対応
TCL
HDPL-UTAB HDPL-UTA | HDPZ-UTB HDPZ-UT |
---|---|
S5400、S5401、S5402 | S5400、S5401、S5402 |
C635、C636、P635、P636、P735、C735、C835 | C635、C636、P635、P636、P735、C735、C835 |
P618、S518、S516 | P618、S518、S516 |
C825、C728、P725、P615、D200、S5200 | C825、C728、P725、P615、D200、S5200 |
C815、Q815、P815、T8S、S515 | C815、Q815、P815、T8S、S515 |
X10、C8、P8、D40/B40、K60 | X10、C8、P8、D40/B40、K60 |
C60、P60、D30 | C60、P60、D30 |
P30、D290、D291 | NG(P30、D290、D291) |
※5TB以上のハードディスクには非対応
アイリスオーヤマ
HDPL-UTAB HDPL-UTA | HDPZ-UTB HDPZ-UT |
---|---|
**XD2B、32WD2B/40FD2B | **XD2B、32WD2B/40FD2B |
**UB28VC、**UB20K、**UB10P | **UB28VC、**UB20K、**UB10P |
LT-**B620、LT-**A620、LT-**A320 | LT-**B620、LT-**A620、LT-**A320 |
**には画面サイズを表す数字が入ります
トロッカ(旧モデル:HDPL-UTA2K)の開封
HDPL-UTA(トロッカ)は本体が小さいため、パッケージも通常の外付けHDDよりもコンパクトです。
現行のHDPL-UTABも梱包に大きな変化はありません。
トロッカは4K放送の録画も行えます
ちょっと気になったのが、購入を見送ったHDPZ-UTシリーズにはパッケージに「4K対応」と書かれていましたが、HDPL-UTAシリーズにはご覧の通り何も記載がありません。
とは言え、購入後に4K録画を試しましたが、問題なく4K録画が行えたので心配ないでしょう。
新モデルのHDPL-UTABシリーズとHDPZ-UTBシリーズも同じです。
トロッカの付属品
次にパッケージの中身ですが、「本体」「USB-Aケーブル(1m)」「縦置き用の台座」「取説」そして写っていませんが、本体の四隅に貼る滑り止めの小さいラバーが付属していました。
新モデルのHDPL-UTABシリーズとHDPZ-UTBシリーズも同じ構成です。
上の写真では撮り忘れていましたが、トロッカHDPL-UTAシリーズには4つの小さなラバーシールが付属しています。
下の写真は本体と縦置き時に使用する台座の底面を写したものですが、四隅に四角の凹部があり、そこにラバーシールを嵌め込むように接着します。
ただ、付属のラバーシールは4つしか無いため、予め縦置きか横置きかを決めて置きましょう。
トロッカ(HDPL-UTA2K)をテレビに繋げる
※新モデルのHDPL-UTABシリーズとHDPZ-UTBシリーズも接続方法は全く同じです。
HDPL-UTA(トロッカ)をテレビに繋げる方法は簡単です。
初めに本体側にケーブルを接続して下の写真の通り、テレビ側の「USB通常録画」と書いてあるUSB-A端子側を接続するだけ。
HDPL-UTA(トロッカ)との接続検証で推奨されているテレビなら、USBから自動で電源が供給され稼働します。
後はテレビに表示される各メーカーのセッティング方法に従えば簡単に録画が行えます。
もちろん、電源不要なので、今まで使用していた録画用外付けHDDのコンセントスペースも空く!
ちょっとだけスッキリしました。
HDPL-UTA(トロッカ)本体側も配線は1本なので、今までゴチャゴチャしてた配線問題もこんな感じで解決。
トロッカシリーズの電気代削減効果
電源不要のトロッカは省エネ性能が高いことも魅力の一つ。でも、実際どれくらい電気代がお得になるのでしょうか?
トロッカの最新モデルも含め、HDPL-UTAシリーズ(現:HDPL-UTABシリーズ)とHDPZ-UTシリーズ(現:HDPZ-UTBシリーズ)それぞれ比較してみました。
でも、困ったことにトロッカの各シリーズには消費電力の記載がありません…
HDCZ-UTCシリーズを基準とした場合
公式には旧モデルは「HDCZ-UTCシリーズ」と比較して節電効果を表し、新モデルは「HDCZ-UTシリーズ」と比較して節電効果を表しています。
消費電力は両方とも「8.2W」と変わりません。
算出モデルケースは1日あたり7時間の録画、7時間の再生を行った場合と記してあるので、1日14時間稼働で算定比較してみましょう。
先ず、基準となる電源が必要な旧モデル「HDCZ-UTC/UTシリーズ」の場合、以下のような結果となります。
※電気料金は1kW=30円で換算(基本料などは含まず)
使用量 | 消費電力 | 電気料金 |
---|---|---|
消費電力 | 8.2W | - |
日:14時間 | 114.8W | 約3.4円 |
月:30日間 | 3.444kW | 約103円 |
年:365日間 | 41.902kW | 約1,257円 |
上記の金額からトロッカの各モデルが示す、消費電力のカット率を当てはめると以下の通りとなりました。
あくまでも前提は「フル稼働」なので、通常の使用方法ならメリットはこの数値の半分以下となるでしょう。
比較項目 | HDPL-UTAB シリーズ | HDPL-UTA シリーズ | HDPZ-UTB シリーズ | HDPZ-UT シリーズ |
---|---|---|---|---|
省エネ性能 | 39% | 20% | 47% | 16% |
日:14時間 | 約2.1円 | 約2.7円 | 約1.8円 | 約2.9円 |
効果金額 | ▲1.3円 | ▲0.7円 | ▲1.6円 | ▲0.5円 |
月:30日間 | 約63円 | 約82円 | 約55円 | 約87円 |
効果金額 | ▲40円 | ▲21円 | ▲48円 | ▲16円 |
年:365日間 | 約767円 | 約1,006円 | 約666円 | 約1,056円 |
効果金額 | ▲490円 | ▲251円 | ▲591円 | ▲201円 |
元々消費電力が低いテレビ録画用外付けHDDなので、あまり大きな金額にはなりません。
でも、チリも積もれば何とかと言いますし、他の家電と共に省エネ化することコツコツ積み上げることが大事。
USBから供給される電力供給量を知ろう
せっかくなので、USBから供給される電力を理解しておきましょう。
テレビ用の外付けHDDの場合、USB-A端子を利用することが大半なので通常は次のようなレベルになります。
規格 | 供給電力 |
---|---|
USB 2.0 | 2.5W |
USB 3.0 | 4.5W |
USB BC1.2 | 7.5W |
テレビ本体は色んな事情で古い規格のままなので、トロッカを購入する際は適合情報を必ず確認しましょう。
電源レスHDDトロッカのメリットとデメリット
アイオデータ電源レス外付けHDDトロッカシリーズ共通のメリットとデメリットについてまとめるとこんな感じです。
メリット | デメリット |
---|---|
本体が小さくて軽い コンセントが不要 音が静か/LEDの光レス 省エネ 返金保証あり | 24時間録画非対応 耐久性が未知数 HDD診断ソフトに制約 |
メリットとデメリットに関する主な内容について細かく確認してみましょう。
トロッカはサイズがコンパクト
先ず、なんと言ってもコンパクトな本体が素晴らしく、故障したBUFFALO HD-LBU2シリーズの2TBモデル「HD-LB2.0TU2」と比較するとその差が歴然。
厚みもこの通りです。
付属のコード類も含めると更に電源不要なメリットがよく分かります。
トロッカは重量も魅力
次に重量を測ってみましょう。
HDPL-UTA(トロッカ)の本体重量はわずか200gでした。
一方、故障したBUFFALO HD-LBU2シリーズの2TBモデル「HD-LB2.0TU2」は何と843gで4倍以上の重さ。
小さくて軽いトロッカなら、壁寄せテレビスタンドのホルダーや、ちょっとした工夫でテレビ本体の裏側に設置することも可能です。
トロッカの耐久性は未知数
トロッカは24時間録画非対応で通常録画を得意とする外付けHDDなので、耐久性的が未知数です。
基本的には24時間録画対応の外付けHDDの方が耐久性が高く、安定した録画が行えます。
ただ、酷使する分、意外と耐用年数的には変わらないのかもしれません。
普通録画だけで使用した、今回故障のBUFFALO「HD-LB2.0TU2」は10年以上現役だったことが一つの例でしょう。
使い方次第ですが、トロッカ「HDPL-UTA2K」も同じように頑張って欲しいものです。
HDD診断ソフトに制約
これはほとんどの人が使わないかもしれませんが、アイオデータの外付けHDDには「診断ミレル」というHDDの劣化状況が確認できるソフトがあります。
しかし、このソフトはWindows専用で、しかも毎回PCへ接続して確認しなければなりません。
せっかくの技術ですが、もう少し使い勝手の良い方法を考えて欲しいものです。
電源レス外付けHDDトロッカレビューのまとめ
本記事では「I-O DATA【HDPL-UTAB トロッカ】レビュー・電源レスのテレビ録画用外付けHDD〜HDPZ-UTBも同時に比較解説」について書きました。
アイオデータのテレビ録画用外付けHDD「トロッカ」の魅力は、何と言っても電源レスなことです。
テレビ周辺には多くの機器が並び、同時にコンセントもその数だけ必要となり、同様に配線も複雑になりますが、その悩みを少しだけトロッカが解決してくれるでしょう。
また、トロッカは小型で軽量なため、煩雑になりがちなテレビ周辺をスッキリさせる効果も期待できます。
耐久性についてはまだ未知数ですが、お手持ちのテレビに適合するならラッキーかも?
アイオデータのトロッカは、省エネ性能を含めメリットが多く、自信を持っておすすめできるテレビ録画用外付けHDDです。
なお、どっちのトロッカを買おうか迷った場合は、特に大きな違いは無いので以下を基準に選択して下さい。
- 繋げる予定のテレビに適合するトロッカ
- 24時間録画に使用しないならどちらでもOK
- 早く欲しいならAmazonで買えるHDPZ-UTシリーズ
- 少しでも省エネ、小型、軽量にこだわるならHDPL-UTAシリーズ
以上、えだまめくん(@edamamekun_ns)の購入レビュー報告でした。良い買い物をして下さい♪
\ 省エネ、小型、軽量にこだわるなら /
\ Amazonで直ぐに欲しいなら /
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