【ハイセンス U7FG】U7Fとの違いを機能の進化と市場価格のバランスからおすすめ度を分析

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ハイセンス 4K液晶テレビ U7FG vs. U7F 比較記事用のオリジナルアイキャッチ画像

この記事では、ハイセンスの4K液晶テレビであるU7FGの実機確認後の評価と買い時価格について、前モデルU7Fとの違いを比較することで分かりやすくレビューします。

テレビ選びでこんな疑問や悩みがありませんか?

  • メーカー別の特徴(セールスポイント)が分かりにくい
  • 自宅に設置可能なサイズで見やすいテレビが知りたい
  • 欲しい機能やスペックの調査と比較が面倒
  • 省エネ性能が高い頑丈なテレビはどれ?
  • 旧モデルとの違いは?
  • 購入したいけど最適な価格が分からない

そんなテレビ選びの疑問を解決します!

ここでは、ハイセンスの4K液晶テレビ「U7FG」の価格データが出揃い、実機もじっくり確認してきたので疑問と悩みを解決する分析を行います!

新しく投入された「U7FG」と前モデル「U7F」の大きな違いは「①パネルの違い」「②映像エンジン」の2つ。

それでは、U7FGの購入価格目安と実機の感想を中心に「【ハイセンス U7FG】U7Fとの違いを機能の進化と市場価格のバランスからおすすめ度を分析」について書きます。

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【この記事で解決する疑問と悩み】

  • U7FGの進化ポイント
  • U7FGの価格推移と買い時価格
  • U7FGとU7F価格推移の違い
  • U7FGとU7F機能の違い
この記事の著者
筆者(えだまめくん)の画像

長年製造業に従事し豊富な知見を活かした分析が得意なブロガー
えだまめくん
edamamekun

他社の液晶テレビは以下のバナーリンクからチェックして下さい。

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ハイセンス U7FGとは?

ハイセンス4K液晶テレビU7FG公式ページ画像
画像:ハイセンス公式

ハイセンス(Hisense):公式ページ

モデル2021冬(20'11月)
シリーズハイセンス U7FG
分類4K液晶テレビ
サイズ展開65v/58v/50v/43v

ハイセンス「U7FG」は2021-2022モデルの4K液晶テレビとして、人気のあった旧モデル「U7F」からモデルチェンジされた機種です。

上位モデルは「U8FG」となります。

U7FGの受賞歴

AV機器評価団体の受賞履歴紹介をイメージさせるオリジナル画像

ハイセンス4K液晶テレビ「U7FG」の外部評価について、有名な「VGP」「HiVi」の二団体について確認します。

なお、各団体の概要は以下の通り。

音元出版「PHILE WEB」主催のAVアワード≫VGP

1987年にスタートした国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードです。プロが選んだベストセラー間違いなしのアイテムだけが、受賞の栄誉を勝ち獲ることができます。

ONGEN PUBLISHING CO.,LTD

AV専門誌「HiVi」によるアワード≫HiVi

登場したばかりのモデルを含め、現在市場に流通しているAV製品をジャンル、価格帯別に分類して真のお買い得モデル=「ベストバイ」製品を選出することが本企画の趣旨である。

Stereo Sound Publishing Inc.

AV=オーディオビジュアル

2021 SUMMER(2021年「夏」)

発売時期の関係で、U7FGは夏の評価がありませんでした。

■VGP

ノミネートなし。

■HiViベストバイ・ディスプレイ部門

ノミネートなし。

2021 WINTER(2021年「冬」~2022年)

2021年の総括は共通技術が高く評価されています。

■VGP

機種受賞結果部門・技術
65U7FG受賞ディスプレイ
58U7FG受賞ディスプレイ
50U7FG受賞ディスプレイ
43U7FG受賞ディスプレイ
全サイズ特別大賞新開発NEOエンジン

■HiViベストバイ・ディスプレイ部門

ノミネートなし。

U7FGとU7Fの機能違いと進化ポイント

U7FGとU7Fの違いは微々たるものです。

元々格安の4K液晶テレビとして完成度も高かったため、大きな冒険を行いたくなかったのか?非常に分かりにくい、地味な進化と言えます。

具体的には液晶パネルの刷新と映像処理エンジンのバーションアップで、画質の向上が中心となる非常にスモールな進化に留まりました。

微々たるU7FGとU7Fの違いですが進化内容を詳しく確認しましょう。

4K液晶パネルの違い

ハイセンス4K液晶テレビU7FGのADSパネル視野角
画像:ハイセンス公式

今回のモデルチェンジで最も大きく変わったのが4K液晶パネルの変更です。

ADSパネルの採用

前モデル「U7F」は全てのサイズでVAパネルを採用していましたが、「U7FG」では65型(65U7FG)と43型(43U7FG)限定でADSパネルへ変更されました。

ADSパネルのメリットとして、斜めから見やすい鮮やかな映像が期待できます。

基本的な映像技術はIPSと同じもので、単に名称違い(厳密には開発元の違い)だけ。

しかし、コストダウン優先の開発・製造体制が想定できるので、安定性は日本企業が開発したIPSに劣る可能性があります。

55型から58型へラインナップ変更

残念ながら58型(58U7FG)と50型(50U7FG)については従来のVAパネルが採用されていますが、55型は廃止され58型へ刷新されています。

昨今の4K液晶テレビの一部メーカーも新製品で「58型」をラインナップへ入れていますが、エントリーモデルへの採用であり、U7FGも同じ路線展開と言えます。

55型と比較して3インチアップというメリットよりも画質の悪化が無いかをきちんと確認すべきで、実機を見る限り「価格なり」の映像と言わざるを得ない印象でした。

ADSパネルの65型(65U7FG)の方が優位性が高いでしょう。

映像エンジンの違い

ハイセンス4K液晶テレビU7FGの高画質エンジンNEO 2021
画像:ハイセンス公式

新しい映像エンジン

ハイセンス4K液晶テレビ「U7FG」の高画質映像エンジンは「NEOエンジン 2021」へ進化?しました。

何故「?」なのか。

旧モデルに搭載された「NEOエンジン 2020」との中身の違いはメーカーにしか分からないからです。

ハイセンスは「人肌の質感表現アップ」と「ノイズ処理が進化」したことを謳っているので、高精細さが向上したと理解できます。

美肌リアリティーの搭載

ハイセンス美肌リアリティーのイメージ
画像:ハイセンス公式

U7FGでは高画質映像エンジン「NEOエンジン 2021」搭載に合わせ、子会社のレグザと同じ美肌リアリティー技術が追加されました。

白飛びが少なくなり、肌の質感をリアルに再現できることが期待できるHDR処理に似た技術です。

ここまでが新しいハイセンス4K液晶テレビ「U7FG」と旧モデル「U7F」の違い。

U7Fから継続するU7FGの重要な機能

前モデル「U7F」から踏襲する「U7FG」の装備ポイントをピックアップしました。

映像アップスケーリング

ハイセンスAIネット映像高画質処理

AIネット映像高画質処理

ネット配信コンテンツを分析し最適な映像処理を行うことで、低解像度コンテンツも美しい映像へ変化させます。

ハイセンスのエリア別高精細復元

エリア別高精細復元

映像をパネルの複数エリアに分けて解析し、高精細に復元を行います。

ハイセンスの高精細ノイズ処理

高精細ノイズ処理

代々ハイセンスで受け継がれる技術ですが、新しい映像エンジンで更にザラつきを抑えたノイズの少ない映像を実現します。

早い速度に追随

ハイセンスのスムースモーション180

スムースモーション180

LEDを素早く点滅させることで、液晶映像の残像感を低減させます。

ハイセンスのクリアモーション

クリアモーション

倍速パネルを搭載しないU7FGでは、クリアモーションで速い動きのブレを軽減させます。

視聴性能

ハイセンスのワイドビューアングル

ワイドビューアングル

ON/OFF機能が無い標準装備の技術で、テレビの視野角をソフトウェア上で広げます。視野角の狭いVAパネルに有利な技術と言えます。

ハイセンスのバックライトブーストフィルム

バックライトブーストフィルム

バックライトと液晶パネルの間に挟まり、バックライトの光量を変更フィルムで増幅させることで輝度アップを図ります。明るい部屋での視聴性が良くなることが期待できるでしょう。

ハイセンスの二画面表示

二画面表示

Android TVが進み二画面表示機能の非対応機種が増えてる中、ハイセンスの二画面表示対応は貴重かつ便利な機能と言えるでしょう。

ゲーム対応

ハイセンスのゲームモード

ゲームモード

ボタン反応速度を上げる「低遅延」技術と、暗い部分をより見やすくする「HDR再現処理」という最低レベルの技術が備わっています。

保証体制

ハイセンスは3年保証

3年保証

どのテレビメーカーも通常は1年保証ですが、ハイセンスU7FGは破格とも言える「3年保証」を打ち出しています。

画像:ハイセンス公式

今期コンセンサスとU7FGの差

2021-2022モデルのテレビ各社の最新投入機能とハイセンス4K液晶テレビ「U7FG」の差を比較します。

U7FGのコンセンサスとの乖離を見極めましょう。

基本機能は前モデル「U7F」からの進化は無く、大半が今期コンセンサスの最新機能を満たしておらず、日本ブランドの4K液晶エントリーモデルよりも劣る構成です。

チューナー数

U7FGは4Kチューナー数が二世代以上前のモデル並みです。

Android TV(Google TV)とは異なるプラットフォームが幸いして「2画面表示」には対応しているものの、4Kチューナー数の影響で「4K裏録」には未対応となり、今期コンセンサスとは開きがあります。

項目最新U7FG
地デジ33
BS/CS33
BS/CS 4K21
録画4K裏録
便利機能2画面表示⭕️

ただ、ハイセンスは外付けHDDとは相性が良くおすすめのHDDは「HDD【HISENSE】ハイセンスにおすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」でまとめて紹介しています。

テレビ録画用外付けハードディスク選びの時間短縮でお使い下さい!

ネットワーク

U7FGのネットワーク機能はBluetoothの活用に関し、今期コンセンサス追随しておらず古い仕様のままです。

評価項目最新U7FG
無線LANIEEE802.11
ac/a/b/g/n
IEEE802.11
ac/a/b/g/n
Bluetooth①外部接続
Bluetooth②リモコン操作
VOD⭕️⭕️

無線ルーターは大丈夫?最新の高速化対応製品を選ぼう!

外部端子&エンターテインメント機能

U7FGの外部端子&エンターテインメント機能については、全ての機能について最新のコンセンサスを満たしていません。

評価項目最新U7FG
USB端子USB3.0×1
USB2.0×2
USB3.0×1
USB2.0×1
HDMI1①eARCARC
HDMI1②HDMI2.1HDMI2.0b
HDMI1③120p対応60p対応

外部端子については「テレビに付いている入力端子の基礎知識|使途を理解して最適なテレビを購入」を確認して下さい。

HDMIケーブルは最高級品を選ぶと間違いありません。

映像機能

U7FGの映像機能については、HDR規格対応が相当貧弱な内容です。映像コンテンツによっては最適な画質を確保できない可能性があるので注意しましょう。

評価項目最新U7FG
アップスケールAI一部AI
HDR対応HDR10+ ADAPTIVE
Dolby Vision IQ
HDR10 & HLG
のみ

音声機能

U7FGでは未だに「Dolby ATMOS」も対応していないため、通常音声の立体化はもちろんのこと、立体音声対応の映像ソースも立体音声による再生ができません。

評価項目最新U7FG
立体音響Dolby ATMOS
通常音声の立体化ステレオ音声の立体化

省エネ性能

U7FGの省エネ性能はほぼ理想通りの内容で、今期コンセンサスを満たしていると言えます。

評価項目理想U7FG
75型350W
200kWh/年
-
65型200W
120kWh/年
202W
154kWh/年
55型150W
110kWh/年
*200W
156kWh/年
50型130W
100kWh/年
140W
121kWh/年
43型130W
100kWh/年
130W
111kWh/年
上段:消費電力 下段:年間消費電力
*U7FGは58型

省エネ性能の考え方は「テレビの消費電力の基礎知識を知って省エネ家電を賢く選ぼう!」で詳しく解説しています。

U7FGの価格評価と買い時

テレビの価格評価と買い時をイメージさせるオリジナル画像

既にU7FGとU7Fの違いについて解説しましたが、違いを熟考した上で価値(対価)の評価を行うことをおすすめします。

特に今回刷新された「U7FG」は、個人的にはマイナーチェンジにも満たない小規模な進化に止まっていると評価しており、価値(対価)の評価が上昇するとは考えられないから。

もし、前モデルU7Fの同時期価格を上回るようであれば割高で、同程度以下なら適正な市場価格だと判断すれば分かりやすいでしょう。

新しいハイセンス4K液晶テレビ「U7FG」の進化を正当に判断し、市場価格の把握と買い時を探って行きます。

65U7FGの価格推移と買い時

65型U7FGとU7Fの価格推移比較グラフ
リーズナブル派

65型(65U7FG)は前モデル「U7F」の最安値である「88千円」以下が狙いになるわ。

58U7FGの価格推移と買い時

58型U7FGとU7Fの価格推移比較グラフ
リーズナブル派

55型(55U7FG)は前モデル「U7F」の最安値である「65千円」以下が狙いになるわ。

50U7FGの価格推移と買い時

50型U7FGとU7Fの価格推移比較グラフ
リーズナブル派

50型(50U7FG)は前モデル「U7F」の最安値である「55千円」以下が狙いになるわ。

43U7FGの価格推移と買い時

43型U7FGとU7Fの価格推移比較グラフ
リーズナブル派

43型(43U7FG)は前モデル「U7F」の最安値である「45千円」以下が狙いになるわ。

市場価格は進化の価値を適切に判断し、想定通り前モデルの同時期価格を下回る展開なので今後の動きに注目です。

U7FGに最適な視聴環境

テレビの最適な視聴環境をイメージさせるオリジナル画像
ポイント
  • 輝度やコントラストはU7Fとほぼ同じ
  • U7FGのパネルは液晶なので明るい場所でも見やすい
  • 卓上スタンドは省スペースタイプで便利

おすすめの設置スペース

ハイセンス4K液晶テレビ「U7FG」のサイズ展開は「65型」「58型」「50型」「43型」のフォーバリエーションです。

各サイズの詳細寸法は、上図を確認して下さい(クリックすれば拡大します)。

なお、卓上スタンドは若干広めの省スペースタイプなのでテレビ台の設置場所には困らないでしょう。

■U7FGとU7Fの重量比較(㎏)

重量項目65型*58型50型43型
総重量19.1
19.5
14.7
14.7
11.8
12.3
9.2
9.1
本体18.5
19.0
14.0
14.0
11.2
11.5
8.7
8.5
卓上スタンド0.6
0.5
0.7
0.7
0.6
0.8
0.5
0.6
耐荷重20151510
上段U7FG /下段U7F
*U7Fは55型

■U7FGの主要寸法(㎜)

重量項目65型58型50型43型
卓上設置幅743743743686
奥行294294251194
画面幅144912911117962
画面高903821705617
えだまめくん

重量的にも置き場所には困らないですね。

テレビのサイズ選定で悩んだら「テレビのサイズは【3つの基礎知識】で決める!液晶・有機ELどっちもおすすめです♪」を参考にして下さい。

最適な視聴位置を構築

サイズ別理想的なテレビスタンドの高さイメージを解説したオリジナル画像
えだまめくん

一般家庭でテレビを視聴するパターン(上図)を参考に、U7FGの理想的な視聴位置を構築します。

理想的な高さで視聴できるテレビ台

ポイント
  • 各サイズ重量は軽いので選択幅は広い(耐荷重性能)
  • 卓上スタンドは若干広めながら省スペース
えだまめくん

参考までに比較的リーズナブルなテレビ台を紹介します。

コスト優先で選択するなら(最大65型)

  • U7FG画面センター高さ:65型(77㎝)58型(73㎝)50型(67㎝)43型(62㎝)
  • 和室〜低ソファー環境に最適
  • 人気商品なのでクチコミ多数
  • 高級感が薄い

高さ調整可能で安心の朝日木材加工(最大65型)

  • 31.8㎝と43.8㎝の2つの高さが選べほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
  • 一部の色をおしゃれに変えられる
  • 耐荷重注意

最大の65型まで対応可能な朝日木材加工のローボード

  • 高さ31.8㎝でほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
  • サイズは幅80㎝から177㎝まで6バリエーション
  • 組立必要

理想的な高さで視聴できるテレビスタンド

背面のVESAポイント位置は上図を確認して下さい。

U7FGのVESA位置はほぼ中心の43型以外は下方へ集中しているので、テレビスタンドへ設置した後のパネルセンターが想定よりも高くなります。

なんかレグザZ570Kと似たような位置ですね?

おすすめのテレビスタンドについては「U7FGに適合するテレビスタンドおすすめ6選と失敗しない選び方・ハイセンス」で詳しく解説しています。

ハイセンス4K液晶テレビ U7FGの評価まとめ

レビュー対象テレビの最終まとめ報告をイメージさせるオリジナル画像

本記事は「【ハイセンス U7FG】U7Fとの違いを機能の進化と市場価格のバランスからおすすめ度を分析」について書きました。

U7FGは前モデルから受け継いだそこそこの機能で低価格なことが売りとなる機種で、進化と価格のバランスによってそのおすすめ度は変わります。

理想的なのは大きく進化を遂げて市場価格も下がってくれることですが、進化が小さければ新モデルであっても前モデル並みかそれ以下が妥当な市場価格となります。

今回モデルチェンジを果たした「U7FG」の進化は小さく、前モデルの同時期価格よりも市場価格が高ければおすすめできません。

逆に前モデルU7Fの最安値を下回ればおすすめ度は高くなります

以上、えだまめくん(@edamamekun_ns)の報告でした。良い買い物をして下さい♪

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■今回比較した前モデル「U7F」の記事もどうぞ!

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