ソニー液晶ブラビア「X8500H」は「X8550H」の中小型サイズシリーズです。
具体的には65型/55型の大型サイズを担うのが「X8550H」で、中小型サイズである49型/43型は「X8500H」というシリーズに品番が変わる。
同列に扱えない理由があるわけで、機能的に大きな違いは以下の通り。
項目 | X8550H | X8500H |
---|---|---|
スピーカー 種類 | アコースティック マルチ オーディオ | バフレフ型 スピーカー |
スピーカー 配置 | フルレンジ×2 トゥイーター×2 | フルレンジ×2 |
スピーカー 数 | 4 | 2 |
デイスプレイ | IPS方式 | 49型=VA方式 43型=IPS方式 |
音響面と一部の映像面が違いますが、ソニーの場合、特に大画面と中小型画面では音響面で差が付くことが多いように感じます。
ただ、出力は双方ともに「20W」であることが面白いところでしょう。
なお、気になる前モデル「X8500G」との違いですが、4K液晶テレビ ソニーブラビア X8550H ①セールスポイントの評価で解説した通り変化はほぼありません。
良い意味で考えればX8550H同様に熟成された機種。
大きな変化が無い分、品質が安定した機種となっている可能性もあります。
ここでは、SONY BRAVIA 液晶テレビの中間機で中小型サイズを担う「X8500H」について、4回に分けじっくりと評価し解説致します。
第1回目は「X8500Hのセールスポイント」を徹底分析!
価格よりも機能を重視
こだわり派
価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派
自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派
価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。
では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
4K液晶テレビ ソニーブラビア X8500Hとは
項目 | 内容 |
---|---|
モデル | 2020夏(20'4~5月) |
シリーズ | ブラビアX8500H |
分類 | 4K液晶テレビ |
サイズ展開 | 49v/43v |
ソニーブラビアX8500Hはソニーの4K液晶テレビで、49型と43型の中小型バリエーションを有し、49型は中間に、43型は液晶最上位に位置する機種です。
そして、2020年度のプロダクトでは最も新しい機種。
前機は「X8500G」となります。
末尾「H」の品番が最新機種の証。
なお、発売タイミングは43型が5月、49型が4月と相違します。
4K液晶テレビ ソニーブラビア X8500Hのセールスポイント
- 最適な画像処理を行う4K高画質プロセッサー「HDR X1」を搭載
- 立体音響Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)に対応
- バフレフ型スピーカーにより豊かな低音とクリーアーな音を再現
1.4K高画質プロセッサー「HDR X1」を搭載
前モデルのX8500Gと同じプロッセッサーを採用しています。この絵作りが好きな人にとっては良い仕様かもしれません。
何か物足りないわね。これじゃあ、廉価機種を買っても同じじゃない。
中間機の宿命さ。どうしても中途半端になるんだね。
まあ、子供の喧嘩みたいにどうでも良い内容なのだ。
今期は廉価機種の機能底上げ、ハイエンド機は毎回チャレンジ。その中間にある機種は違いを出すのが難しいのでしょう。ソニーのプロッセッサーも成熟期を感じるし…。
せっかく4Kダブルチューナー搭載のソニーブラビアだから、テレビ録画用外付けハードディスクも同時に揃えたいですね。
X8500Hに適合するHDDの情報は「HDD【2020版】ソニーブラビアにおすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」で詳しく解説しています。
4K放送はデータ量が大きいので、出来るだけ大容量を選びましょう。
ハードディスクを強化して裏録に備えましょう♪
2.ドルビーアトモスに対応
中間機の場合、前モデルからドルビーアトモスを搭載しています。もはや、ソニーでは常識になりつつありますね。
各社のテレビを比較する際、スピーカーの出力も大事ですが、立体音響技術の有無が今後大きな要素となるでしょう。
ソニーとパナソニックはいち早く、横方向の立体性しか無い普通の「サラウンド」技術から「ドルビーアトモス」への移行を初めています。
ドルビーアトモスを採用することで、従来の「横」だけの広がりに「高さ」を加え、よりリアルな音場を再現。
従来なら天井を含め、多くのスピーカーを設置しないと再現出来なかった3D音をデータ技術によって実現します。
一方で出遅れ感がある東芝は来期以降に注目。
映像の進歩に伴い、やはり「音」もきちんと追随しないとシェアは大きく変わる可能性があります。
- 4Kテレビの「音」は立体化が当たり前の時代に突入
3.音響技術は「バスレフ型スピーカー」
オーディオに詳しい人は良く知っている技術ですね。
上図のように、スピーカーユニットの背後や横から出る音を利用して低音を増強する方法。
出力的には合計20Wとちょっと非力な感じですが、ソニーはハイエンド機X9500Hをはじめ、コンパクトな中小型機(49型以下)にはこの技術を採用しています。
逆に一番安いX8000Hも同じですが…。
この点は大型サイズを展開するX8550Hと大きく違う点でしょう。
中小型サイズだとソニー独自のスピーカーユニットが採用されないのが残念です。
評価:2.5
液晶テレビ且つ、バフレフ20Wの音響技術は残念なのだ。
評価:2.5
やっぱり体積の問題があるのかしら?
評価:2.5
上も下も中小型機は全て同じだから仕方が無いけど、ちょっと損した気分になるね。
大型テレビの画面って直ぐに汚れます。
イヤホン端子に繋ぐだけ♪更に音質を良くするならサブウーファーで低音強化!
その他:サイズバリエーションの確認
X8500Hは中小型サイズの展開のみ。「49型(インチ)」と「43型(インチ)」のツーサイズバリエーション。
このサイズも根強い人気があるわ。全ての人が大型テレビを置ける環境じゃないしね。
49型と43型も人気のあるサイズなので、テレビを設置する際のテレビ台やテレビスタンドの選択には困らないでしょう。
視聴環境作り(置き場所)は以下を参考に進めて下さい♪
「テレビ台」の選び方のコツはここから
「テレビスタンド」の選び方に迷ったらここ!
液晶ブラビアX8500Hに最適なおすすめのテレビスタンドも探せます♪
ソニー純正のサウンドバー HT-X8500でX8500Hが更に進化!
パナソニック液晶ビエラのように、テレビ本体へイネーブルドスピーカーが搭載されていないのは残念ですが、そこはソニー。
中途半端な対応よりも、サラウンドシステムを構成することを暗に促しているのでしょう。
しかしながら、ドルビーアトモスという今流行りの技術をきちんと採用しているのは嬉しい限りです。
評判の良い、ソニー純正のサウンドバーHT-X8500と組み合わせれば、X8500Hのサウンドは更にパワーアップ出来ますね。
このソニー純正のサウンドバーHT-X8500って、ソニー以外のテレビでも相性抜群とAmazonでの評価が非常に高い。
ドルビーアトモスが無いテレビでも、ソニー純正のサウンドバーHT-X8500で実現可能!
そして意外と面白いのが、Bluetoothでスマホのスピーカーにもなっちゃうってところ。
価格もそんなに高くないし、Amazonだとたまにこの商品のクーポンが出るから細目にチェックするのをおススメします♪
なお、ソニー純正のサウンドバーHT-X8500は独自の「Vertical Surround Engine」でドルビーアトモスや立体的な音響を実現しています。
物理的に考えた「イネーブルドスピーカー」本体とは違うので、誤解の無いようにして下さい。
ちなみに、HT-X8500はVGPで金賞とテレビシアター大賞を受賞しています。
出力的にプアーなX8500Hを買うなら、HT-X8500の追加購入は絶対におススメです!
4K液晶テレビ ソニーブラビア X8500Hの受賞歴
ソニー4K液晶ブラビア X8500HはAV機器を専門家が評価する「VGP」から高い評価を受けています(「Hivi」夏は選考中止)。。
音元出版「PHILE WEB」主催のAVアワード≫VGP
1987年にスタートした国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードです。プロが選んだベストセラー間違いなしのアイテムだけが、受賞の栄誉を勝ち獲ることができます。
ONGEN PUBLISHING CO.,LTD
AV専門誌「HiVi」によるアワード≫HiVi
登場したばかりのモデルを含め、現在市場に流通しているAV製品をジャンル、価格帯別に分類して真のお買い得モデル=「ベストバイ」製品を選出することが本企画の趣旨である。
Stereo Sound Publishing Inc.
AV=オーディオビジュアル
2020 SUMMER(2020年度「夏」)
ソニー4K液晶ブラビア X8500Hは、VGP2020夏の審査でディスプレイ部門「金賞」を受賞しています(43型)。
VGPの評価
受賞 | 受賞内容 |
---|---|
金賞 | ディスプレイ部門 TH-43X8500H/4K液晶テレビ(45型未満) |
Hiviの評価
評価なし。
2020 WINTER(2020年度「冬」~2021年度)
VGPの評価
受賞 | 受賞内容 |
---|---|
受賞 | ディスプレイ部門 TH-43X8500H/4K液晶テレビ(45型未満) |
Hiviの評価
受賞なし。
4K液晶テレビ X8500Hの「セールスポイント」総合評価
では、これまで確認したX8500Hのセールスポイントについて総合評価を行ってもらいましょう。
今期はパナソニックもこのサイズで中間機を投入(HX850)してきたので、面白い戦いが見れるかも?次回は設置スペースなどの「視聴環境」について評価します。以下のリンクから移動して下さい。
\この機種の最新モデル価格をチェック!!/
ソニーブラビア関連の情報はこちら