Panasonic VIERA 4K液晶テレビ HX750の徹底評価。
前回のセールスポイントに引続き、今回は視聴環境の点から評価を行います。
前回の記事はこちら⇒「4K液晶テレビ パナソニックビエラ HX750 ①セールスポイントの評価」
価格よりも機能を重視
こだわり派
価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派
自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派
価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。
では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
4K液晶テレビ パナソニックビエラ HX750 おすすめの「視聴環境」
パナソニックビエラHX750は液晶テレビなので、画面への映り込が有機ELテレビほど気にならないことは既に周知のことです。
また、パネル方式に「IPS」を採用しているため、一部の「VA」方式パネルのように斜めからの映像品質が落ちることはありません。
HX750 テレビサイズの選び方
VIERA HX750のサイズバリエーションは55型、49型、43型の三つのバリエーション。このクラスで65型が無いのは不思議。
購入サイズの選択方法は、4K映像を見るかHD映像を見るかソースによって異なってきます。
視聴距離 | 4K | フルHD |
---|---|---|
200cm (6畳) | 100型 (インチ) | 52型 (インチ) |
350cm (8畳) | 190型 (インチ) | 94型 (インチ) |
- 55型では少し大きいし置き場所に困る場合は「49型」がおすすめ
- 「43型」はダイニングテーブルや二台目のテレビに最適
各社の最廉価シリーズは豊富なサイズバリエーションが売りですが、HX750はちょっと少ない感じです。
全体的に今期のパナソニックは出遅れ感が他社より大きい感じ。
混乱のご時世でしかたないのだ。
視聴距離と画面サイズの記事はこちらから‼
4K液晶テレビ パナソニックビエラ HX750 おすすめの「設置スペース」
Panasonic VIERA HX750 を設置する際に必要な理想的なスペースと、最適な視聴高さを実現するテレビ台を解説します。
- HX750はデザイン的に「画面とテレビ台の設置距離が長い」(高くなる)
- 卓上スタンドを使用時のパネルに傾きは無い
VIERA HX750の各サイズに関して、基本の寸法、重量について確認すると共に、テレビを設置する上で最低必要なスペースを理解しましょう。
TH-43HX750(43型・インチ)
HX750 43型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
11.0㎏ | 10.0㎏ | 1.0㎏ |
HX750 43型(インチ) テレビ本体の必要スペース
理想的な 横幅 | 理想的な 縦幅 | 理想的な 奥行き |
---|---|---|
1,000㎜ (100㎝) | 700㎜ (70㎝) | 350㎜ (35㎝) |
TH-49HX750(49型・インチ)
HX750 49型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
15.0㎏ | 14.0㎏ | 1.0㎏ |
HX750 49型(インチ) テレビ本体の必要スペース
理想的な 横幅 | 理想的な 縦幅 | 理想的な 奥行き |
---|---|---|
1,200㎜ (120㎝) | 900㎜ (90㎝) | 350㎜ (35㎝) |
TH-55HX750(55型・インチ)
HX750 55型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
18.0㎏ | 17.0㎏ | 1.0㎏ |
HX750 55型(インチ) テレビ本体の必要スペース
理想的な 横幅 | 理想的な 縦幅 | 理想的な 奥行き |
---|---|---|
1,300㎜ (130㎝) | 900㎜ (90㎝) | 350㎜ (35㎝) |
HX750を理想的な高さで視聴できるテレビ台
ここでは、ビエラHX750を最適な高さに関する理由と、理想的な高さで視聴するためのテレビ台の高さに言及します。
上図は、一般家庭でテレビを視聴するパターン別に、テレビサイズ毎に目線の高さをイメージした内容です。
視点の高さから左下の様にテレビ台やテレビスタンドの数値を算出していますが、基本は座椅子の高さを目線の中心線に置けば大抵のパターンに当てはまるのが分かるでしょう。
この図を参考に、HX750にマッチする理想的な視聴高さを探ります。
HX750のテレビ台を選ぶ際の注意点
最適なテレビ台のサイズについて結論を出す前に、パナソニックビエラHX750を設置する際の注意点を確認しましょう。
ビエラHX750 卓上スタンドの特殊性
寸法図の通り、ビエラHX750の卓上スタンドは省スペースタイプです。卓上スタンド使用時は、ディスプレイ下部まで57mmの高さがあることが注意点です。
首振りも転倒防止機能も無い普通の卓上スタンドね。
そうですね。今期のパナソニックテレビの特徴とも言える卓上スタンドは採用されておらず、普通のテレビという印象です。
ビエラHX750 の卓上スタンド重量
首振り機能、転倒防止機能の無い卓上スタンドは1kgと軽量です。今期のパナソニックは5kg前後が主流なので最軽量機種ですね。
パナソニックの目玉とも言える機能が付いてないから仕方ないね。
とは言え、本体重量は他社の同クラスと比較してやっぱり重いのです。
パナソニックは機能が少なくても重いのが分かったのだ。
でも気にするほどの重量では無いですね。
それでも、卓上スタンドを利用するテレビ台を使用する際は重量に注意してね。特に既存のテレビ台を流用する際は、念のため耐荷重性の確認を行うべきね。
CHECK!
- ディスプレイ下部まで高さがあることを考慮しテレビ台を選ぶ
HX750 理想的なテレビ台のスペック
これまでの情報を加味すると、卓上スタンドのサイズに合わせたテレビ台選びが肝要で、重量はさほど気にすることは無さそう。
しかし、安全を考えれば重さは常に意識すべきで、「耐荷重」を満たすことを前提に以下の数値を参考に適切なテレビ台を選ぶべきです。
但し、あくまでも想定は一般家庭なので、使途に合わせてサイズ調整を行いましょう。
項目 | 43型 | 49型 | 55型 |
---|---|---|---|
理想的な 横幅 | 1,300㎜ 以上 (130㎝) | 1,500㎜ 以上 (150㎝) | 1,800㎜ 以上 (180㎝) |
理想的な TV台高さ | 461㎜ (46.1㎝) | 424㎜ (42.4㎝) | 387㎜ (38.7㎝) |
理想的な 奥行き | 300㎜ 前後 (30㎝) | 300㎜ 前後 (30㎝) | 300㎜ 前後 (30㎝) |
耐荷重 | 15㎏以上 | 20㎏以上 | 25㎏以上 |
「横幅」については画面の大きさに合わせたバランスで長さを設定していますが、基本的には「耐荷重」をクリアーし、バランスよく設置できればこだわる必要はありません。
「奥行き」についても同様で、「耐荷重」とバランスを考慮したテレビ台を選択しましょう。
そして、ストレス無く視聴できる高さについては、「理想的高さ」であれば一般家庭での視聴は概ね対応可能です。
和式中心、洋式中心という選択肢の中で「理想的高さ」を基準に高低を計算できるので、テレビ台選びの参考にして下さい。
参考までに比較的リーズナブルなテレビ台を紹介しています。
コスト優先で選択するなら(最大65型)
- 高さ28.2㎝でほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
- 人気商品なのでクチコミ多数
- 高級感が薄い
高さ調整可能で安心の朝日木材加工(最大65型)
- 31.8㎝と43.8㎝の2つの高さが選べほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
- 一部の色をおしゃれに変えられる
- 耐荷重注意
最大77型まで対応可能な朝日木材加工のローボード
- 高さ31.8㎝でほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
- サイズは幅80㎝から177㎝まで6バリエーション
- 組立必要
HX750を理想的な高さで視聴できるテレビスタンド
基本的な考え方はテレビ台選びと同じです。
しかし、テレビスタンドの場合は「壁掛け」同様にテレビスタンドを接続するテレビ本体のVERSAというネジ位置が高さに影響を与えます。
ただ単に台の上に置くだけなら簡単ですが、テレビスタンドの場合、接続位置を確認するだけでは接続後のテレビ画面のセンター位置は分かりません。
各機種の各サイズでVESA位置が異なるため、テレビスタンドの選定は少し複雑なことを先ずは理解しましょう。
ビエラHX750とテレビスタンドの相性
パナソニックビエラHX750のサイズバリエーションは55型/49/43型の3種類で、どれも人気サイズのため適合するテレビスタンドの種類は多いです。
但し、テレビスタンドに本体を設置した際のセンター位置で最も適応範囲の多い「80cm」になる製品は限られます。
HX750に適合したテレビスタンドから、最適(もしくは自身が求める)な視聴高さになる製品を選びましょう。
ビエラHX750はテレビスタンド使用時の視点がサイズ次第で変化
HX750のテレビスタンドは選択肢も豊富ですが、全体的に設置位置が少し低くなります。
どうして低くなるの?
テレビ背面にあるテレビスタンドと接続する「VESA位置」が影響しています。HX750のVESA位置は、センターより上にあるため、テレビスタンドに設置するとテレビ本体がイメージより低くなるのです。
テレビ台みたいに理想のセンター位置「80cm」をクリアーする適合製品は沢山あるの?
そうですね、選択肢は非常に狭くなりますが、テレビ台とは違いテレビスタンドは高さ調整が出来るメリットがあります。その高さ調整を逆手に取ると、49型と43型は以下の製品が理想的と言えます。
面白いのは下方向であれば無段階に調整が可能で、最大高さの取付位置は49型で89.9cm前後、43型で85.4cm前後と多少高いですが、下限へ調整すれば全ての視聴位置でベストな状態となります。総耐荷重も100kgと最高水準のレベルで安心ですね。但し、ディスプレイのみの耐荷重が20kgなので注意しましょう。
55型はTIMEZ KF-750が最適で、WALLは少し高くなりますが49型と43型にも適合します。
家庭用EQUALSのWALLなら、上記の「V2」以外でも使用可能です(S1/V3)。ただ、サイズと価格を考えるなら最も安い「V2」がコスパ的には最高です。
最低位置に設置した場合の目線の高さは49型で91.2cm前後、43型は86.5cmと和室使いでは少し高いですが、ソファー中心の生活なら問題なく使用可能。総耐荷重50kg、ディスプレイ耐荷重40kgで、こちらも十分な強度を誇ります。
EQUALSのWALLはおしゃれで良いわ。しかも最廉価版のV2が使用出来るならコスパも十分満足ね。
テレビスタンド欲しかったけど、何が適合するか分からなかったんだ。こうやって適合する最適な製品を紹介されると選びやすいね。
テレビスタンドの選び方については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にして下さい。
失敗しない「テレビスタンド」の選び方~7つの重要ポイントを解説
また、HX750に最適なおすすめのテレビスタンド情報はこちらを見れば全て分かります。
ビエラHX750 設置スペースの最終評価
それでは、HX750の設置スペースに関して最終評価を行って下さい。
評価:4.0
最大でも55型。サイズが小さいから置き場所は困らないのだ。
評価:3.0
まあ、使いやすい重量とサイズだわ。
評価:3.0
置き場所には困らないでしょうね。機能はともかく。
テレビ台、テレビスタンド選びは「おしゃれでおすすめなテレビ台選びで最も重要な基礎知識を忘れていませんか?」で書いた通り耐荷重性能が重要です。
4K液晶テレビHX750の「視聴環境」総合評価
では、これまで確認したHX750の視聴環境について総合評価を行ってもらいましょう。
評価:3.3
内容的にはクラス並で特にコメントは無いのだ。
評価:3.5
転倒防止スタンドが無い分軽いので扱いやすいわね。IPS液晶で見易さも問題無い機種ね。
評価:3.5
可もなく不可もなくって感じかな?でも、パナソニックは価格が問題だ。
評価的には大きなマイナスもプラスも無く、この点は上位機種とそん色無いレベルと言えます。引続き「機能」について評価します。以下のリンクから移動して下さい。
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