【BRAVIA A90J レビュー】買い時価格と機能/A9Gとの違いを5つの視点で評価

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SONY 4K有機ELブラビア A90Jレビュー記事用のオリジナルアイキャッチ画像

この記事では、ソニーの4K有機ELテレビであるブラビアA90Jの実機確認後の評価と買い時価格について、前モデルA9Gとの違いを比較することで分かりやすくレビューします。

テレビ選びでこんな疑問や悩みがありませんか?

  • メーカー別の特徴(セールスポイント)が分かりにくい
  • 自宅に設置可能なサイズで見やすいテレビが知りたい
  • 欲しい機能やスペックの調査と比較が面倒
  • 省エネ性能が高い頑丈なテレビはどれ?
  • 旧モデルとの違いは?
  • 購入したいけど最適な価格が分からない

そんなテレビ選びの疑問を解決します!

ここでは、ソニー4K有機ELビエラ「A90J」の価格データが出揃い、実機もじっくり確認してきたので疑問と悩みを解決するレビューを行います!

今期は2機種展開のブラビアですが、今回レビュー対象のA90Jは4K有機ELシリーズで一番上、ブラビアシリーズ最高峰のフラッグシップモデル。

4K液晶ブラビアの上位機種はモデルチェンジに相応しい変化を遂げましたが、果たして4K有機ELブラビアはどうなのか?

それでは、A90Jの購入価格目安と実機の感想を中心に「【BRAVIA A90J レビュー】買い時価格と機能/A9Gとの違いを5つの視点で評価」について書きます。

solution_article

【この記事で解決する疑問と悩み】

  • A90Jの機能全貌と評価結果
  • A90Jの価格推移と買い時価格
  • A90JとA9G価格推移の違い
  • A90JとA9G機能の違い
この記事の著者
筆者(えだまめくん)の画像

長年製造業に従事し豊富な知見を活かした分析が得意なブロガー
えだまめくん
edamamekun

登場人物

価格よりも機能を重視

こだわり派

こだわり派

価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。

機能と価格のバランスを重視

リーズナブル派

リーズナブル派

自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。

機能そこそこで価格を重視

コスト重視派

コスト重視派

価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。

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A90J 総合評価(結論)

テレビレビュー評価の総合評価(結論)をイメージさせるオリジナル画像

■A90J 総合評価結果


評価項目
A氏1B子1C氏1
価格5.02.01.0
セールスポイント5.05.04.0
視聴環境・設置3.03.03.0
全機能3.53.53.5
省エネ・寿命3.02.02.0
総合評価3.9
3.1
2.7

A90Jはソニー4K有機ELブラビアのみならず、4K有機ELテレビ全体の現状を図る上で重要な機種と言えます。

その理由は、このA90Jが4K有機ELブラビアのフラッグシップモデルとして2年ぶりのフルモデルチェンジを果たし、大幅に機能向上が図られているからです。

機能向上により価格は当然高くなりますし、逆に有機ELパネルの原価も2年間で安くなっているはずなので、両者のバランスで有機ELテレビの進化が測れることは間違いありません。

そのため、ソニー4K有機ELブラビアの最新フラッグシップモデル「A90J」は重要なのです。

それではソニー4K有機ELブラビアA90Jと前モデルA9Gとの違いを中心に比較して行きましょう。

A90Jを選択する際の重要なポイント
  • 最高品質の有機ELテレビが欲しい
  • 前モデルA9Gと同時期価格の差は妥当か?
  • 進化と価格のバランスに納得できるか?

ソニー4K有機ELブラビアA90Jを求める購買層は、各社フラッグシップモデルを中心に、最高品質の有機ELテレビを探しているこだわりの強いユーザーではないでしょうか?

えだまめくん

2年ぶりにモデルチェンジを果たしたブラビアのフラッグシップモデルA90Jをユーザーはどう評価するでしょう?

リーズナブル派

最も気になるのが価格ね。大きく機能進化を果たしつつ、2年前と同等か安い市場価格となっていれば有機ELテレビ価格もこなれてきたと言えるわね。

コスト重視派

有機ELテレビはランニングコストも気になるよね。省エネ性能の進化も判断したいよ。

\ メリット・デメリット /

■A90Jが優れる点⤴︎

  • 83型の大型サイズが選択可能
  • 認知特性プロセッサー「XR」による高画質と高音質性能
  • 3D立体音響技術
  • 最新機能の網羅性
  • チューナー数が他社並みへ改善

■A90Jが劣る点⤵︎

  • 省エネ性能が液晶テレビに劣る
  • 卓上スタンドが83型以外ワイドサイズで置き場所を選ぶ
  • グレアパネルは多少の映り込みは避けられない
  • 価格が高い
えだまめくん

機能の優劣と金額の差に整合性を見出して選択して下さい。新機能であっても「不要」なら削除して考えることがポイントです。
では、細かく機能を解説します。

他社の有機ELテレビは以下のリンクからチェックして下さい。

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評価①|A90Jの価格評価と買い時

テレビの価格評価と買い時をイメージさせるオリジナル画像

有機ELテレビは「高価」である点が弱点の一つでしたが、A90Jの市場価格を冷静に分析すればコストダウンが進んでいるかどうか分かるでしょう。

何故なら、A90Jは大幅に機能が向上しており、前モデルA9Gとの価格差を見ればその真価が伺えるからです。

機能向上による価値は消費者の判断に委ねられますが、単純に考えて、A90Jが前モデルのA9Gよりも価格が安くなっていれば有機ELパネルのコストダウンが進んでいることが読み取れます。

即ち、A90Jの市場価格が前モデルA9Gの同時期価格よりも安ければ、有機ELテレビの弱点である価格問題は緩和されたと考えられるわけですね。

A90Jの購入を検討する場合、この点を理解して妥協価格を探ると安心です。

価格の評価

評価:5.0

こだわり派

これだけ機能アップしたのに価格は添え置きで割安なのだ。

評価:2.0

リーズナブル派

前モデルと比較して割安感が出たのは理解できるけど、やっぱりフラッグシップ有機ELテレビは高いわ。

評価:1.0

コスト重視派

高価な超大型サイズが安くなったって手は出ないよ…。

えだまめくん

割安感が出たと言っても前モデルとの比較であって、やっぱり高いものは高いですね。

XRJ-83A90Jの価格推移と買い時

ソニー(SONY)4K有機ELブラビア 83v型A90Jと旧モデルA9G(77v型)の最安価格の推移を比較した独自調査データのグラフ画像。
77v A9G vs. 83v A90Jの最安値推移比較

83型(XRJ-83A90J)は初値こそ同等程度の価格からスタートしたものの、その後は前モデルよりも小安く推移しています。

サイズが83型で比較対象の前モデルA9Gが77型と6インチも大きいにも関わらず「小安い」ということは、現時点でお買い得とも考えられます。

リーズナブル派

買い時をズバリ言うわね!

■83型のA90Jがどうしても欲しいなら

  • 理想は820千円台で買い
  • 850千円以下なら要検討

■機能と価格のバランスにこだわるなら

  • 待てるなら前モデル安値付近の500千円台だが1年以上要す可能性も
  • 普通に考えれば800千円前後

XRJ-65A90Jの価格推移と買い時

ソニー(SONY)4K有機ELブラビア 65v型A90Jと旧モデルA9Gの最安価格の推移を比較した独自調査データのグラフ画像。
65v A9G vs. A90Jの最安値推移比較

65型(XRJ-65A90J)は初値から5万円程度安く始まり、その後も前モデルの同時期価格を上回ることなく推移しています。

前モデルの最安値とは1万円程度の差まで下がっているので、XRJ-65A90Jの購入を検討している人にとっては絶好のチャンスと言えるでしょう。

リーズナブル派

良い感じね♪買い時をズバリ言うわね!

■65型のA90Jがどうしても欲しいなら

  • 380千円近辺で買い
  • 370千円以下なら即決ゾーン

■機能と価格のバランスにこだわるなら

  • 前モデル安値付近の360千円前後を狙う
  • 370千円前後の提示を受けたら要検討

XRJ-55A90Jの価格推移と買い時

ソニー(SONY)4K有機ELブラビア 55v型A90Jと旧モデルA9Gの最安価格の推移を比較した独自調査データのグラフ画像。
55v A9G vs. A90Jの最安値推移比較

55型(XRJ-55A90J)の初値は前モデルと同じ価格からスタートしましたが、その後は前モデルよりも最低市場価格が高い水準で推移しています。

55型のA90Jは少し厳しい状況ですね。

リーズナブル派

このサイズだけ残念ね。買い時をズバリ言うわね!

■55型のA90Jがどうしても欲しいなら

  • 260千円近辺の価格で妥協する

■機能と価格のバランスにこだわるなら

  • 前モデル安値付近の220千円前後を狙う
  • 240千円前後の提示を受けたら要検討
えだまめくん

大型サイズは他社も含め買い時ゾーンが多いですが、55型は少し厳しいですね。65型へのシフトが進んでいるのかもしれません。

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評価②|A90Jのセールスポイント

レビュー対象のテレビのセールスポイントをイメージさせるオリジナル画像
セールスポイントの評価

評価:5.0

こだわり派

間違いなくフルモデルチェンジなのだ。超大型サイズも選べるのが魅力なのだ。

評価:5.0

リーズナブル派

ホント魅力的に進化したわ。お陰で液晶テレビも進化して嬉しいわ。

評価:4.0

コスト重視派

フラッグシップモデル、更に2年ぶりの進化ならこれくら当たり前かな。

えだまめくん

やっぱり皆さん高評価ですね。

ソニー4K有機ELブラビア A90Jとは

A90Jの公式ページ画像
画像:ソニー公式

ソニーブラビア:公式ページ

モデル2021春・秋(20'5〜7月)※
シリーズブラビア A90J
分類4K有機ELテレビ
サイズ展開83v/65v/55v
※83型は7月発売

ソニーブラビア「A90J」は2021-2022モデルの4K有機ELテレビ最高峰で、ブラビアのフラッグシップの位置付け。

イメージとしては以下の通りです。

グレード前モデル新モデル
フラッグシップA9GA90J
小型フラッグシップA9S-
有機ELエントリーA8HA80J

A90J 3つのセールスポイント

  1. 認知特性プロセッサー「XR」搭載の最高峰モデル
  2. 最先端の3次元立体音響技術搭載
  3. 多彩な環境にマッチするデザイン性

❶認知特性プロセッサー「XR」搭載の最高峰モデル

えだまめくん

前モデルおよび上位モデルとの違いを見れば理解しやすいですね。

モデル高画質プロセッサー
A90J認知特性プロセッサー「XR」
A80J認知特性プロセッサー「XR」
A9GX1 Ultimate

認知特性プロセッサー「XR」は今期(2021-2022モデル)のブラビアで初めて採用された高画質プロセッサー。

搭載機種はフラッグシップモデルのA90Jを筆頭に、上位機種にしか搭載されていません。

その中でもA90Jは認知特性プロセッサー「XR」の性能を引き出すために、最高峰の映像補助技術を投入し差別化を図っています。

公式サイトの解説を分かり易く解説しましょう。

■A90JのXRは4つのアプローチで映像を進化させる

XR Color

XR トリルミナス プロは自然で色鮮やかな映像を作り、XR スムージングはなめらかな色を表現させます。

XR OLED Contrast Pro

XR OLED Contorast Proは4K有機ELブラビア「A90J」専用の技術で、単純に発光制御を行うだけではなく、パネル設計にも踏み込んだこだわりの技術です。

徹底した温度管理によって、発光性能を最大限まで高めることで、高輝度と高コントラストな映像を実現します。

放熱用アルミシート

有機ELテレビの弱点に繋がる高温化を抑制する自社開発のアルミシート。

温度センサー

映像内の温度分布を検知し発光を制御。

前モデルのA9Gには無い技術であることはもちろん、今期のブラビアシリーズでもハード面のパネル性能にまで言及したモデルは「A90J」以外にはありません。

■今期の高画質技術比較(一番下は前モデルA9G)

分類モデル高画質技術
有機ELA80JXR OLED Contrast
液晶X95JXR Contorast Booster 10
液晶X90JXR Contorast Booster 5
液晶X85JX1
液晶X80JX1
有機ELA9GX1 Ultimate

XR Clarity

XR Clarityはアップスケーリングの要、XR 4K Upscalingで全ての映像を高精細な4Kで表現し、XR Super Resolutionは被写体ごとに最適な精細感を実現するのです。

前モデルのA9Gでは「4K Reality Pro」がこの技術を担っていました。

実機で比較すると、やはりA90Jの方が地デジ映像(HD)の荒さをより緩和していることが分かります。

■今期のアップスケーリング技術比較(一番下は前モデルA9G)

分類モデル技術
有機ELA90J・A80JXR Clarity
液晶X95J・X90JXR Clarity
液晶X85J・X80J4K Reality Pro
有機ELA9G4K Reality Pro

XR Motion

動きの早い映像にはXR Motionが対応。XR Motion Clarityで動きの早い映像もボケを無くしくっきりと描写し、自発光デバイスの有機ELパネルが画素単位で細かく制御。

実際にA90Jを旧モデルA9Gと見比べた感想ですが、明るく鮮やかになったことは体感できたものの、動きの早い映像の差についてはハッキリとは感じられませんでした。

4K有機ELブラビアA90Jの映像真価は、輝度の高さを維持する安定性にあると考えます。

ただ、少し気になるのが有機ELの強みである斜めからの視聴性で、ほんの少しだけ色目が青白く変化するような感じを受けました。

個人差があるので、必ずご自身の目で確認することをおすすめします。

えだまめくん

フルモデルチェンジらしい最新技術のオンパレードです。

■【映像の疑問解決!】A90JとA9Gとの違い

画質の進化ポイント
  1. 高画質プロセッサーの進化
  2. 自然でスムースな映像を実現する「XR Color」
  3. 高輝度と高コントラスなパネル「XR OLED Contrast Pro」
  4. 「XR Clarity」アップスケーリングの向上
  5. より早い映像へ対応する「XR Motion」
リーズナブル派

映像技術の進化にどれだけの対価を払えるかが購入のカギね。きちんと自分の目で確かめてよ。

❷最先端の3次元立体音響技術搭載

認知特性プロセッサー「XR」は音響技術にも関わり、映像と音のバランスを高次元で融合させます。

■XRは2つの音響技術で映像とシンクロする

XR Sound Position

ソニーブラビアの高音質 XR Sound Position Acoustic Surface Audio
画像:ソニー公式

ブラビア音作りの特徴と言えば、画面そのものを振動させることで被写体とシンクロしたような没入感を味わえる独自音響技術です。

4K有機ELブラビアA90Jでは専用設計の「アコースティック サーフェス オーディオ プラス」を採用しています。

ソニーブラビアの高音質 XR Sound Position Acoustic Center Synco
画像:ソニー公式

AV機器として強みを持つソニーでは、ブラビアに適したサウンドバーを使用すれば更に音の厚みが増します。

A90Jではサウンドバー使用時にテレビ本体をセンタースピーカーとして活用可能な「アコースティック センター シンク」にも対応。

ソニーブラビアの推奨サウンドバーは「HT-7000」。

\ A90J対応サウンドバー /

XR Surround

Sony BRAVIA 3D Surround Upscaling 技術のイメージ
画像:ソニー公式

今期の進化コンセンサスであるステレオ音源の立体音響化についてもA90Jはもちろん対応しています。

テレビのスピーカーだけで、左右方向に加え、高さ方向も加えた3次元の立体音響を実現!

理論的に考えれば分かることですが、映像と音を同一のプロセッサーで制御すればシンクロ感はよりリアリティを増します。

ステレオ音源で実際に聴き比べてみましたが、確かに音が立体的に広がる感じは味わえましたが、さすがに専用ソースよりは弱いという印象。

とは言え、モノラル音元を除く全ての音源を立体化できることはお得感がありますね。

えだまめくん

普通のステレオ音元を立体化するのは今期のコンセンサスです。

■【音質の疑問解決!】A90JとA9Gとの違い

音質の進化ポイント
  1. ブラビア独自の進化した音響技術「XR Sound Position」
  2. 「XR Surround」で普通のステレオ音声も立体化
リーズナブル派

音響技術の進化にどれだけの対価を払えるかが購入のカギね。

❸多彩な環境にマッチするデザイン性

Sony BRAVIA A90Jの多彩なデザイン性
画像:ソニー公式

スリムで上質なデザイン性が売りのブラビアですが、卓上スタンドに幅を取られることが不満の一つでした。

A90Jでは、その不満を払拭すべく83型で3-wayスタンドを採用し、様々なシチュエーションに対応することが可能です。

残念ながら65型と55型についてはサウンドバースタイルだけに対応する2-wayスタンドなので注意!

えだまめくん

ブラビアのフラッグシップモデルは相変わらずのデザイン性です。

■【機能の疑問解決!】A90JとA9Gとの違い

付帯機能の進化ポイント
  1. 新4K衛星放送 2番組同時録画(録画機能の進化)
  2. サイズバリエーションの追加(83型)
リーズナブル派

普通の人にはオーバースペックかも?

新4K衛星放送 2番組同時録画に対応するブラビアにおすすめのHDDは「ソニーブラビア対応おすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」でまとめて紹介しています。

テレビ録画用外付けハードディスク選びの時間短縮でお使い下さい!

おすすめのハードディスクはこれ!

A90Jの受賞歴

AV機器評価団体の受賞履歴紹介をイメージさせるオリジナル画像

ソニー4K有機ELブラビア「A90J」の外部評価について、有名な「VGP」「HiVi」の二団体について確認します。

なお、各団体の概要は以下の通り。

音元出版「PHILE WEB」主催のAVアワード≫VGP

1987年にスタートした国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードです。プロが選んだベストセラー間違いなしのアイテムだけが、受賞の栄誉を勝ち獲ることができます。

ONGEN PUBLISHING CO.,LTD

AV専門誌「HiVi」によるアワード≫HiVi

登場したばかりのモデルを含め、現在市場に流通しているAV製品をジャンル、価格帯別に分類して真のお買い得モデル=「ベストバイ」製品を選出することが本企画の趣旨である。

Stereo Sound Publishing Inc.

AV=オーディオビジュアル

2021 SUMMER(2021年「夏」)

大きな進化を果たしたA90Jですが、外部評価は正直驚きの低評価です。

競争相手の無い83型の金賞は順当ですが、その他の評価は低評価と言わざる結果でした。

■VGP

機種受賞結果部門・技術
XRJ-83A90J金賞ディスプレイ
XRJ-65A90J受賞ディスプレイ
XRJ-55A90J受賞ディスプレイ
全サイズ特別大賞認知特性プロセッサー「XR」
全サイズ企画賞認知特性プロセッサー「XR」
全サイズ企画賞Google TV

■HiViベストバイ・ディスプレイ部門

機種受賞結果部門・技術
XRJ-65A90J第2位ディスプレイ
XRJ-55A90J第2位ディスプレイ

2021 WINTER(2021年「冬」~2022年)

2021年の総括では更に評価が下がっている印象。ここは冷静に自分の目で判断すべきですね。

■VGP

機種受賞結果部門・技術
XRJ-83A90J金賞ディスプレイ
XRJ-65A90J受賞ディスプレイ
XRJ-55A90J受賞ディスプレイ

■HiViベストバイ・ディスプレイ部門

機種受賞結果部門・技術
XRJ-65A90J第3位ディスプレイ
XRJ-55A90J第4位ディスプレイ

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評価③|A90Jに最適な視聴環境

テレビの最適な視聴環境をイメージさせるオリジナル画像
視聴環境の評価

評価:3.0

こだわり派

有機ELテレビはこんなものなのだ。わしはシアタールームで見るから何でも綺麗に映るのだ。

評価:3.0

リーズナブル派

83型以外は卓上スタンドはワイドサイズになるのはマイナスだわ。

評価:3.0

コスト重視派

輝度が上がって見やすくなったんだろうけど、その分電気代も上がっちゃうね。

えだまめくん

ポイントは「見る場所を選ばない」「設置が行いやすい」こと。評価結果を先ず確認し、気になる部分をチェックして下さい。

おすすめの視聴環境

ポイント
  • XR OLED Contrast Proによって輝度アップ
  • A90Jのパネルは光沢のあるグレア
  • 立体音響は正面視聴が理想的
えだまめくん

A90Jの独自構造パネルは輝度アップによって見やすさを改善しています。パネルの映り込みも気にならないレベルになってきました。

コスト重視派

実機を見るとかなり明るいからある程度の映り込みはカバーできるけど、昼間のリビングは環境によっては注意かな。

えだまめくん

映像を美しくするために仕方がない措置ですね。もはや有機ELテレビの宿命です。

リーズナブル派

明るくなればなるほど電気代はかかるのよ。とは言え、放熱対策とか頑張ってることは認めるわ。

おすすめの設置スペース

ソニー4K有機ELブラビア「A90J」のサイズ展開は「83型」「65型」「55型」のスリーバリエーションです。

各サイズの詳細寸法は、上図を確認して下さい(クリックすれば拡大します)。

なお、各寸法画像でも注記していますが、卓上スタンドは83型が3-way、65 型と55型が2-wayなので注意しましょう。

■A90JとA9Gの重量比較(㎏)

重量項目83型
77型
65型55型
総重量43.5
39.7
24.6
24.8
20.3
22.3
本体42.0
35.3
22.5
21.2
18.6
18.7
卓上スタンド1.5
4.4
2.1
3.6
1.7
3.6
耐荷重452525
上段A90J /下段A9G

■A90Jの主要寸法(㎜)

重量項目83型65型55型
卓上設置幅1880
700
1502
1365
1282
1150
奥行428317317
画面幅185014441223
画面高1137
1072
902
834
776
709
下部厚み約16約12約12
卓上設置幅は最大値(上)と最小値(下)
えだまめくん

理想的な設置スペースを解説する前に、先ず着目して欲しいのが卓上スタンドの重量です。

他社のテレビでは卓上スタンドがサイズ間の一部で共通化されていますが、A90Jの場合は全て重量がバラバラでサイズ毎に専用の卓上スタンドを製作していることが分かります。

実はこれ、コストダウン施策でよく使う手で、共通化することで部品数を減らせるのです。

しかし、A90Jではあえてコストのかかる方向性で設計されており、サイズ毎に最適なデザイン性と強度を追求した結果が伺えますね。

細部までこだわるソニーの姿勢は評価すべきでしょう。

テレビのサイズ選定で悩んだら「テレビのサイズは【3つの基礎知識】で決める!液晶・有機ELどっちもおすすめです♪」を参考にして下さい。

最適な視聴位置を構築

サイズ別理想的なテレビスタンドの高さイメージを解説したオリジナル画像
えだまめくん

一般家庭でテレビを視聴するパターン(上図)を参考に、A90Jの理想的な視聴位置を構築します。

A90Jはパネル角度が少しだけ傾斜しているので若干低めの設置がおすすめですが、まあ、あまり気にしなくてもいいでしょう。

理想的な高さで視聴できるテレビ台

ポイント
  • 総重量については83型に注意が必要(耐荷重性能)
  • 卓上スタンドはワイドタイプなので注意(83型は調整可能)
えだまめくん

参考までに比較的リーズナブルなテレビ台を紹介します。

コスト優先で選択するなら(最大65型)

  • A90J画面センター高さ:65型(71㎝)55型(65㎝)
  • 和室〜低ソファー環境に最適
  • 人気商品なのでクチコミ多数
  • 高級感が薄い

高さ調整可能で安心の朝日木材加工(最大65型)

  • 31.8㎝と43.8㎝の2つの高さが選べほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
  • 一部の色をおしゃれに変えられる
  • 耐荷重注意

最大の83型まで対応可能な朝日木材加工のローボード

  • 高さ31.8㎝でほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
  • サイズは幅80㎝から177㎝まで6バリエーション
  • 組立必要

理想的な高さで視聴できるテレビスタンド

背面のVESAポイント位置は上図を確認して下さい。

A90JのVESA位置は全サイズ下側へ集中しており、テレビスタンドへ設置した後のパネルセンターが想定より高くなります。

おすすめのテレビスタンドについては「A90Jに適合するテレビスタンドおすすめ4選と失敗しない選び方・ソニーブラビア」で詳しく解説しています。

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評価④|A9GとA90Jの違いと機能進化

類似テレビ機種との違いと機能進化紹介をイメージさせるオリジナル画像
全機能の評価

評価:3.5

こだわり派

今期のコンセンサスはほぼ満たしているが、細かい機能はパナソニックビエラに分があるのだ。

評価:3.5

リーズナブル派

やったわね!有機ELシリーズもチューナー数がやっと他社並の数になったわ♪

評価:3.5

コスト重視派

HDRがパナソニックビエラに劣るのは仕方ないけど、あとはほぼフル装備と言える。あっ、相変わらず二画面は非対応だ。

えだまめくん

ポイントは今期の機能コンセンサスから外れていないこと。機能差と市場価格のバランスで選びましょう。

チューナー数

他社の同クラス製品に関する今期の開発トレンドの差を先ず確認し、A90Jの「価値」を測るのがポイントです。

今期のトレンド
  • 4K放送を見ながら別の4K放送が録画可能
  • 地デジ3チューナー/BSCS3チューナー/4K放送2チューナー
  • 2画面同時視聴

■A9GとA90Jの違い

評価項目A9GA90J
地上波デジタル23
BS/CSデジタル23
BS/CS 4K23
4K裏録⭕️
2画面対応変化なし
えだまめくん

チューナー数がやっと他社と同列になりました。これだけでも今期のブラビアは大きな進化と言えます。

3チューナー化で裏録もガンガンできるブラビアにおすすめのHDDは「ソニーブラビア対応おすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」でまとめて紹介しています。

ネットワーク

今期のコンセンサス
  • Bluetoothで外部接続&リモコン操作

■A9GとA90Jの違い

評価項目A9GA90J
無線LAN⭕️変化なし
Bluetooth⭕️変化なし
VOD⭕️変化なし
こだわり派

ネットワーク機能に関しては流石ソニーなのだ。特に「Bluetooth」の活用が素晴らしいのだ。

無線ルーターは大丈夫?最新の高速化対応製品を選ぼう!

外部端子&エンターテインメント機能

今期のコンセンサス
  • USB3.0/USB2.0各1つ以上
  • eARC対応(HDMI)
  • HDMI2.1規格と4K120p入力対応(ゲーム)

■A9GとA90Jの違い

評価項目A9GA90J
USBUSB3.0×1
USB2.0×2
変化なし
eARC⭕️変化なし
HDMI2.1
120p対応
⭕️
リーズナブル派

まったく問題の無い仕様だわ。他社はゲーム対応を大々的に宣伝してるけど、ブラビアは言わなくても対応しているわ。

外部端子については「テレビに付いている入力端子の基礎知識|使途を理解して最適なテレビを購入」を確認して下さい。

HDMIケーブルは最高級品を選ぶと間違いありません。

映像機能

今期のコンセンサス
  • AIアップコンバート
  • HDR10+ ADAPTIVE&Dolby Vision IQ対応

■A9GとA90Jの違い

評価項目A9GA90J
映像再現4K変化なし
パネル方式有機ELパネル変化なし
高画質プロセッサーX1 Ultimate認知特性プロセッサー「XR」
超解像エンジン4K X-Reality PROXR 4K Upscaling
パネル反射対策変化なし
高輝度技術XR Contrast Pro
HDR対応HDR10+ ADAPTIVE非対応
Dolby Vision IQ非対応
変化なし
コスト重視派

まず劣る点だけど、HDR対応だね。AI系はXRでカバーしているので安心だ。

音声機能

今期のコンセンサス
  • Dolby ATMOS標準対応
  • ステレオ音声の立体化

■A9GとA90Jの違い

評価項目A9GA90J
出力60W変化なし
スピーカー構成2.2ch2.2ch
83型は2.4ch
Dolby ATMOS⭕️変化なし
立体音声コンバート3D Surround
Upscaling
えだまめくん

スピーカー出力に変化はありませんが、立体音声への変換技術はブラビアが一番優れていそうです。

サブウーファーで更に音質は上げられます。

A90Jのスピーカーは純正のシアターバー接続で更に強化!

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評価⑤|A90Jの省エネ性能とパネル寿命

レビュー対象テレビの省エネ性能とパネル寿命の解説をイメージさせるオリジナル画像
省エネ・寿命の評価

評価:3.0

こだわり派

高機能な有機ELは仕方がないのだ。

評価:2.0

リーズナブル派

相変わらずビックリな消費電力だわ。

評価:2.0

コスト重視派

早く綺麗で省エネな技術が投入されないかな?

えだまめくん

フルモデルチェンジしても有機ELテレビの弱点はなかなか払拭できませんね。

省エネ性能

今期のコンセンサス
  • パナソニックビエラTH-65JJZ2000:560W・221kWh/年 
  • TVSレグザ 65X9400S:517W・240kWh/年

■A9GとA90Jの違い

サイズ評価項目A9GA90J
83型消費電力*666W809W
(77型)年間消費電力量302kWh/年310kWh/年
65型消費電力482W521W
年間消費電力量248kWh/年220kWh/年
55型消費電力386W388W
年間消費電力量206kWh/年175kWh/年
*A9Gは77型
リーズナブル派

他社のフラッグシップモデルと比較して丁度真ん中の省エネ性能だけど、やっぱり有機ELは燃費が悪いわ。

省エネ性能の考え方は「テレビの消費電力の基礎知識を知って省エネ家電を賢く選ぼう!」で詳しく解説しています。

パネル寿命

液晶有機EL
約6万時間約3万時間

■生活パターン別

パターン 液晶 有機EL
昼間留守が多い
(共働き家庭など)
18年9年
一日中家にいる
(引退世帯など)
10年5年
昼夜逆転家族がいる13年7年
えだまめくん

液晶テレビのパネル寿命は有機ELテレビより優秀なことは既知ですね。

有機ELテレビとの違いは「有機ELテレビを買わない5つの理由|特に引退世帯にはおすすめしないメリットとデメリット」で解説。

ソニー4K有機ELブラビア A90J評価レビュー|まとめ

レビュー対象テレビの最終まとめ報告をイメージさせるオリジナル画像

本記事は「【BRAVIA A90J レビュー】価格推移で分かる購入タイミングと機能を5つの視点で比較評価」について書きました。

2年ぶりにフラッグシップ機のフルモデルチェンジを果たしたブラビアですが、久しぶりの変更ということで有機ELテレビ価格の下落を感じることができました。

A90Jは新たに認知特性プロセッサー「XR」を搭載し心臓部を一新すると共に、映像と音響技術の双方で明らかな進化を果たしましたが、市場価格は前モデルよりも安くなっていたことがその理由(55型除く)。

A90Jの65型を例に挙げると、執筆時の最安値が370千円で前モデルA9Gの最安値360千円とその差はわずか10千円で、早晩この安値を切ることが予想されます。

A90Jはブラビア単独で考えればリーズナブルな有機ELテレビであることが分かりました。

ただし、同じ有機ELフラッグシップモデルと比較すると決して安い部類では無いので、コスト優先で考えるならば必ず他社のフラッグシップ有機ELテレビと比較しましょう。

以上、えだまめくん(@edamamekun_ns)のレビュー報告でした。良い買い物をして下さい♪

\ 最新価格をチェック‼︎ /

\ メリット・デメリット /

■A90Jが優れる点⤴︎

  • 83型の大型サイズが選択可能
  • 認知特性プロセッサー「XR」による高画質と高音質性能
  • 3D立体音響技術
  • 最新機能の網羅性
  • チューナー数が他社並みへ改善

■A90Jが劣る点⤵︎

  • 省エネ性能が液晶テレビに劣る
  • 卓上スタンドが83型以外ワイドサイズで置き場所を選ぶ
  • グレアパネルは多少の映り込みは避けられない
  • 価格が高い

購入前の現物確認ポイントは「【失敗しない現物確認方法】テレビの選び方に関するおすすめ情報」で解説。

■前モデル「A9G」の記事もどうぞ!

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