4K液晶テレビのダブルチューナー化が前期の目玉でした。
しかし、このX8000Hの前モデルX8000Gでは4Kダブルチューナー非対応どころか、4K対応ということ以外は最低ギリギリの機能だけ。
更に、機能が最低にもかかわらず、価格は他社並というオマケつき。
ソニーというネームバリューだからこそ成せる業か?
定かではないが、ソニーが好きな人以外は買うに値しない機種だと感じた。
しかし、今期のX8000Hは違う!
X8000Gの内容があまりにも酷かったこともあるが、X8000Hは今期このクラスでは最高レベルに近い「デキ」かもしれない?
ここでは、SONY BRAVIA 液晶テレビで最も安価な「X8000H」について、4回に分けじっくりと評価し解説致します。
第1回目は「X8000Hのセールスポイント」を徹底分析!
価格よりも機能を重視
こだわり派
価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派
自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派
価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。
では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
4K液晶テレビ ソニーブラビア X8000Hとは
項目 | 内容 |
---|---|
モデル | 2020夏(20'4月) |
シリーズ | ブラビアX8000H |
分類 | 4K液晶テレビ |
サイズ展開 | 75v/65v/55v/49v/43v |
ソニーブラビアX8000Hはソニーの4K液晶テレビで最廉価版の普及機です。
そして、2020年度のプロダクトでは最も新しい機種。
前機は「X8000G」となります。
末尾が「G」から「H」に変わったんですね。
4K液晶テレビ ソニーブラビア X8000Hのセールスポイント
- 最適な画像処理を行う4K高画質プロセッサー「HDR X1」を搭載
- 立体音響Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)に対応
- 豊富なサイズバリエーション
今期のソニー液晶テレビの中で最も進化を遂げたのが、実はこの「X8000H」ではないでしょうか。
前モデルのX8000Gの時は、正直何も付いていない最低レベルの4K液晶テレビというイメージでしたが、今作は他社のセカンド機と堂々と戦える内容になっています。
1.4K高画質プロセッサー「HDR X1」を搭載
前モデルのX8000Gでは、画質をアップコンバートするようなプロセッサーは搭載されていなかったので、最低レベルのプロセッサーであっても搭載されたことは大変な進歩と言えます。
東芝レグザM540Xなど、このクラスは各社力を入れてきたことを感じるわ。
明らかに上位機種との画質は上がったからね。上が進化すれば、同じように下も進化しないとバランスが取れないのさ。
なんかどうでも良い内容なのだ。軽自動にターボが付いてもフェラーリには勝てないのだ。
確かに、上位機種ばかり先へ行く訳にはいかないですね。しかし、同じ価格帯で前モデルよりも良い画質になるなら嬉しい限りです。
評価:2.0
3世代前の古いプロッセッサーなのだ。
評価:2.0
レベルアップは評価出来るけど、言うほどの物か疑問だわ。
評価:2.0
付いても付かなくても同じかもね。東芝M540Xのクラウドプロッセッサーの方がインパクトがあるね。
せっかく4Kダブルチューナー搭載のソニーブラビアだから、テレビ録画用外付けハードディスクも同時に揃えたいですね。
X8000Hに適合するHDDの情報は「HDD【2020版】ソニーブラビアにおすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」で詳しく解説しています。
4K放送はデータ量が大きいので、出来るだけ大容量を選びましょう。
ハードディスクを強化して裏録に備えましょう♪
2.ドルビーアトモスに対応
とうとうこのクラスにまでソニーは「ドルビーアトモス」を搭載してきましたね!
今期モデルの隠れた標準化のひとつが、この「ドルビーアトモス」と言えるかもしれません。
従来なら天井を含め、多くのスピーカーを設置しないと再現出来なかった3D音をデータ技術で再現する技術。
サラウンドは既にほとんどのテレビで使用できますが、これは横方向の音。
ドルビーアトモスは更に縦の音を再現すると言えばイメージし易いでしょう。
特にこの技術に力を入れているのがPanasonicで、Sony同様に廉価版の4K普及機にも今期採用する予定です。
一方で出遅れ感がある東芝は来期以降に注目。
映像の進歩に伴い、やはり「音」もきちんと追随しないとシェアは大きく変わる可能性があります。
- 4Kテレビの「音」は立体化が当たり前の時代に突入
3.豊富なサイズバリエーション
恐らく、ソニーにとってこの部分は「当たり前」なんだと思う。
X8000Hは、75型を筆頭に、65型、55型、49型、43型と5サイズものバリエーションを有している。
しかし、前モデルのX8000Gでは更に85型まで用意されていたのだから恐れ入る。
逆を正せば他社のバリエーションが貧相であったとも言えます。
今期は「音」の改革と合わせ、各社のサイズバリエーションも増えつつあることも注目ですね。
各社廉価版の機種バリエーションを増やす方向ですが、ソニーはハイエンド機も豊富なサイズバリエーションが揃うのが強みです。
評価:3.0
液晶テレビのサイズバリエーションが豊富でもどうでもいいのだ。
評価:3.0
確かに、今まで気にもとめなかったけど、ソニーはホントにサイズが豊富ね。
評価:3.0
色々な事情があるし、選択肢が豊富なのは素直に好感が持てるね。コストもかかるし大変だろうね。
サイズに合わせた設置方法を考えましょう。
「テレビ台」の選び方のコツはここから
「テレビスタンド」の選び方に迷ったらここ!
液晶ブラビアX8000Hに最適なおすすめのテレビスタンドも探せます♪
ソニー純正のサウンドバー HT-X8500でX8000Hが更に進化!
パナソニックビエラGZ2000のように、テレビ本体へイネーブルドスピーカーが搭載されていないのは残念ですが、そこはソニー。
中途半端な対応よりも、サラウンドシステムを構成することを暗に促しているのでしょう。
しかしながら、ドルビーアトモスという今流行りの技術をきちんと採用しているのは嬉しい限りです。
評判の良い、ソニー純正のサウンドバーHT-X8500と組み合わせれば、X8000Hのサウンドは更にパワーアップ出来ますね。
このソニー純正のサウンドバーHT-X8500って、ソニー以外のテレビでも相性抜群とAmazonでの評価が非常に高い。
ドルビーアトモスが無いテレビでも、ソニー純正のサウンドバーHT-X8500で実現可能!
そして意外と面白いのが、Bluetoothでスマホのスピーカーにもなっちゃうってところ。
価格もそんなに高くないし、Amazonだとたまにこの商品のクーポンが出るから細目にチェックするのをおススメします♪
なお、ソニー純正のサウンドバーHT-X8500は独自の「Vertical Surround Engine」でドルビーアトモスや立体的な音響を実現しています。
物理的に考えた「イネーブルドスピーカー」本体とは違うので、誤解の無いようにして下さい。
ちなみに、HT-X8500はVGPで金賞とテレビシアター大賞を受賞しています。
ハッキリ言って安いX8000Hを買うなら、HT-X8500の追加購入は超おススメです!
4K液晶テレビ ソニーブラビア X8000Hの受賞歴
4K液晶テレビ ソニーブラビア X8000HはAV機器を専門家が評価する「VGP」で企画賞(2020年Summer)を受賞しています。
最廉価盤の機種できちんと賞を受賞するとは驚き!
それだけ大きく進化している証拠でしょう。審査員もちゃんと見てますね。
音元出版「PHILE WEB」主催のAVアワード≫VGP
1987年にスタートした国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードです。プロが選んだベストセラー間違いなしのアイテムだけが、受賞の栄誉を勝ち獲ることができます。
ONGEN PUBLISHING CO.,LTD
AV専門誌「HiVi」によるアワード≫HiVi
登場したばかりのモデルを含め、現在市場に流通しているAV製品をジャンル、価格帯別に分類して真のお買い得モデル=「ベストバイ」製品を選出することが本企画の趣旨である。
Stereo Sound Publishing Inc.
AV=オーディオビジュアル
2020 SUMMER(2020年度「夏」)
2020年夏モデルは、発売の遅れたパナソニック以外のメーカーによる争い。
ソニーブラビア X8000HはVGP「技術賞」を受賞しましたが、受賞理由の内容については「今さら感」が?
前モデルが既に一世代前の仕様でしたものね。
VGPの評価
受賞 | 受賞内容 |
---|---|
企画賞 | 4Kテレビの基準を高めるコスパに優れた入門シリーズの商品企画に対して。 |
Hiviの評価
評価なし。
2020 WINTER(2020年度「冬」~2021年度)
受賞なし。
4K液晶テレビ X8000Hの「セールスポイント」総合評価
では、これまで確認したX8000Hのセールスポイントについて総合評価を行ってもらいましょう。
評価:3.3
わしにとってこのクラスを検討することは無いが、きちんとセールスポイントが明確になっていて驚きなのだ。
評価:3.0
ドルビーアトモスの採用が大きいわ。基本的な機能も早く確認したいわね。
評価:3.0
コスト的にはターゲットとなる機種だけに、前モデルではハイエンド機にしか搭載していなかったドルビーアトモスや高画質エンジンが標準になることは嬉しいね。
正直に話すと、前モデルのX8000Gも記事にする予定で準備していましたが、セールスポイントが一切無く、機能も最低だったため書くこともなくボツにしました。
ちなみにその時のセールスポイント総合評価は「0.7点」。今までで最低の得点だったので、この進化は素直に凄いの一言につきます。
次回は設置スペースなどの「視聴環境」について評価しましょう。以下のリンクから移動して下さい。
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