※当初パネル仕様を「VA」と記載しておりましたが「IPS」の誤りです。X8000Hのパネルは全サイズ「IPSパネル」を採用しております。
ソニーブラビア 液晶テレビ X8000Hの徹底評価。
前回のセールスポイントに引続き、2回目の今回は視聴環境の点から評価を行います。
価格よりも機能を重視

価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視

自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能よりも価格を重視

価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。

では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
4K液晶テレビ ソニーブラビア X8000H おすすめの「視聴環境」
先ず、X8000Hは液晶テレビということで、一般的な家庭で正面から視聴する分にはパネル反射の問題などは気にする必要は無いでしょう。
スペック的にも反射対策について特別謳っていないため、従来通りハーフグレア的な対策は行っています。
但し、輝度の面についてはハイエンド機並とは行かないので、自宅の視聴環境を十分確認して下さい。
ほとんどの家庭では最大輝度で視聴することはありませんが、もし、そのような環境下なら視聴時に注意深く観察し、他製品と比較することをお勧めします。
更にもう一つの認識事項!
ソニーの液晶テレビと言えば頑なに「VAパネル」を採用していることで有名です。
しかし、4K液晶テレビ ブラビアX8000Hは全サイズ「IPSパネル」を採用。
ちょっとだけソニーらしさの無い製品ですが、視聴環境を評価して行きましょう。
- X8000Hは液晶テレビなので明るい部屋でも見やすい
- X8000HはIPS方式の液晶パネルなので視野角は安心
X8000Hに搭載のIPSパネルとVAパネルの違いについて
有機ELテレビと比較して、LEDバックライトの液晶テレビは一般の視聴環境では見やすさの面でメリットが上回ります。
一方で、視野角、コントラストなどは有機ELテレビ が上回ります。
これら、液晶テレビ のデメリット同時に克服できる液晶パネルはないため、そのれぞれの弱点を緩和するパネルを好みで選択するしかありません。
視野角が狭いという弱点を克服したIPS液晶パネル
視野角の狭さは液晶パネルの弱点として当たり前となっていました。
正面からの視認性は問題無くても、横からの視認性は暗く見難くなるという弱点を克服したのが「IPS液晶パネル」です。
IPS液晶パネルの登場で、家族が集まるリビングなど、全員が正面から視認できないシチュエーションでも綺麗な映像を見ることが可能となりました。
しかし、鮮やかな映像となる一方、黒の白浮きが出るためコントラストは犠牲になったのです。
とは言え、日本国内の視聴環境では最も適したパネルであることは間違いありません。
発売当初は高級品でしたが、一時はほんどのハイエンド液晶テレビがIPS液晶パネルを採用していました。
しかし、今期より東芝Z740Xは全てVAパネル化され、VAパネルの歴史が長いSONYの優位性が際立ち始めました。
なお、IPSパネルは有機ELテレビとほぼ同じ視野角ですが、有機ELの領域までは至っていません。
深いコントラスト表現のVA液晶パネル
VA液晶パネルはIPS液晶パネルの弱点である「コントラスト」に強みがあります。しかし、視野角が狭いのが弱点。
有機ELテレビが発売される以前より、コントラストの高さからマニア向けの機種に搭載されることが多かったのが特徴。
ソニーはハイエンド機にこだわりを持って「VA液晶パネル」を以前から採用しています。
ちなみに、コントラストのレベルを数値化すると以下の表になります。
パネル方式 | 白の明るさ | 黒の明るさ |
---|---|---|
有機ELパネル | 1,000,000 | 1 |
VAパネル | 5,000 | 1 |
IPSパネル | 2,000 | 1 |
結局はコントラストでも有機ELには遠く及ばないのが液晶パネルということになりますね。
VA液晶パネルの視野角の狭さを改善したソニー
視野角の狭さとコントラストの低さを同時にクリアーした液晶パネルは無いと書きました。
しかし、ソニーはこの問題を前モデルのハイエンド機であるX9500Gで緩和しています(※85型と75型のみ)。
簡単に書くと、LEDバックライトの光を制御し、全ての方向からの見やすさを改善する施策を投じたのです。
※最新のX9500Hでは49型以外全てのサイズに展開(75型、65型、55型)
エックス ワイド アングル(X-Wide Angle)

X8000HはIPSパネルなので関係のない技術ですが、ソニーのVAパネルはIPSパネルに劣らない視野角を実現していることをご理解下さい。

個人的には廉価機種ほど、VAパネルは色が薄く、IPSパネルは少しギラつくと感じます。この辺りは好みや感じ方に差が出ますので、必ず自身で確認をしましょう。
X8000Hの比較対象はハイエンド機ではなく、東芝ならM540Xなどになることを忘れてはなりません。
あと、忘れてはならないのが「倍速機能」がこのクラスにはありません。動きの速い映像は少し苦手です。
- X8000HはIPSパネルの強みと弱みがある
- 同じクラスのVAパネルとIPSパネルを比較することが重要
- ソニーはVAパネルの弱点を克服しつつある
テレビサイズの選び方
4K液晶テレビのソニーブラビアX8000Hのサイズバリエーションは43型、49型、55型、65型、75型の五つ。
他社も今期はソニーのバリエーションに並びはじめています。
大型サイズについては、価格も気になるところなので後々ひも解いて行きましょう。
その前に、サイズ選びの基本は知っておいて損は無いので、主な視聴ソース(4K or HD)を基準に一般的な解釈を解説します。
視聴距離 | 4K | フルHD |
---|---|---|
200cm(6畳) | 100型(インチ) | 52型(インチ) |
350cm(8畳) | 190型(インチ) | 94型(インチ) |
- 地デジ放送メインの狭い部屋であれば「55型以下」を視野に
- それ以外の場合は「65型」がおすすめ(予算次第)

前モデルにはあった85型が無くなっているのだ。後で追加するのかもしれないのだ。
視聴距離と画面サイズの記事はこちらから‼
4K液晶テレビ ソニーブラビア X8000H おすすめの「設置スペース」
ソニーブラビア X8000H を設置する際に必要となる理想的なスペースを解説します。
KJ-43X8000H(43型)

X8000H 43型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
9.8kg | 9.4kg | 0.4kg |
X8000H 43型(インチ) テレビ本体の必要スペース
理想的な横幅 | 理想的な縦幅 | 理想的な奥行き |
---|---|---|
1,000mm (100cm) | 700mm (70cm) | 300mm (30cm) |
X8000H 43型(インチ) テレビ台のサイズ
理想的な横幅 | 理想的な高さ | 理想的な奥行き | 耐荷重 |
---|---|---|---|
1,400mm以上 (140cm) | 500~600mm (50~60cm) | 350mm以上 (35cm) | 15kg以上 |
ソニーブラビアX8000Hでネックになるのがテレビの「脚」。
安定性は分かるけど、置き場を考えたら幅が狭い方が使い勝手は良い。
左右に脚が大きく広がり、置き場所が限定的だった前モデルのX8000Gでしたが、X8000Hではほんの少しだけ幅を狭く改善しました。
それでも、X8000Hは左右に大きく広がっていることに変わりないので、テレビ台の選択時は注意しましょう。
KJ-49X8000H(49型)

X8000H 49型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
12.1kg | 11.6kg | 0.5kg |
X8000H 49型(インチ) テレビ本体の必要スペース
理想的な横幅 | 理想的な縦幅 | 理想的な奥行き |
---|---|---|
1,200mm (120cm) | 800mm (80cm) | 300mm (30cm) |
X8000H 49型(インチ) テレビ台のサイズ
理想的な横幅 | 理想的な高さ | 理想的な奥行き | 耐荷重 |
---|---|---|---|
1,600mm以上 (160cm) | 400~500mm (40~50cm) | 350mm以上 (35cm) | 15kg以上 |
49型は寝室などで使いやすいサイズに纏まっています。
重量、大きさはかなりコンパクトですが、唯一卓上スタンド(脚)の奥行きが大きいことに注意(43型も同様)。
壁掛けなら特に問題ないですね。
KJ-55X8000H(55型)

X8000H 55型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
16.8kg | 16.0kg | 0.8kg |
X8000H 55型(インチ) テレビ本体の必要スペース
理想的な横幅 | 理想的な縦幅 | 理想的な奥行き |
---|---|---|
1,250mm (125cm) | 800mm (80cm) | 400mm (40cm) |
X8000H 55型(インチ) テレビ台のサイズ
理想的な横幅 | 理想的な高さ | 理想的な奥行き | 耐荷重 |
---|---|---|---|
1,800mm以上 (180cm) | 360~450mm (36~45cm) | 450mm以上 (45cm) | 20kg以上 |
55型のブラビアX8000Hの重量はパナソニックビエラ、東芝レグザの同クラスと比較すると最も重い機種となります。
但し、重いと言ってもハイエンド機と比較すれば十分軽い機種なのでご安心を。
サイズが大きくなるほど重量が気になりますが、X8000Hは特に注意を払うことなく、テレビスタンドや壁掛け対応が行えます。
KJ-65X8000H(65型)

X8000H 65型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
22.6kg | 21.7kg | 0.9kg |
X8000H 65型(インチ) テレビ本体の必要スペース
理想的な横幅 | 理想的な縦幅 | 理想的な奥行き |
---|---|---|
1,500mm (150cm) | 1000mm (100cm) | 400mm (40cm) |
X8000H 65型(インチ) テレビ台のサイズ
理想的な横幅 | 理想的な縦幅 | 理想的な奥行き | 耐荷重 |
---|---|---|---|
2,700mm以上 (270cm) | 360~450mm (36~45cm) | 450mm以上 (45cm) | 25kg以上 |
65型のブラビアX8000Hも55型同様に、重量はパナソニックビエラ、東芝レグザの同クラス内では最も重量があります。
しかし、同じく55型同様に画面サイズに比して軽いため、テレビスタンドや壁掛けは問題なく対応できる機種。
但し、テレビ台に置く場合は脚が広いのでサイズの大きいテレビ台を選びましょう。
KJ-75X8000H(75型)

X8000H 75型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
32.9kg | 31.8kg | 1.1kg |
X8000H 75型(インチ)テレビ本体の必要スペース
理想的な横幅 | 理想的な縦幅 | 理想的な奥行き |
---|---|---|
1,800mm (180cm) | 1100mm (110cm) | 400mm (40cm) |
X8000H 75型(インチ) テレビ台のサイズ
理想的な横幅 | 理想的な縦幅 | 理想的な奥行き | 耐荷重 |
---|---|---|---|
2,700mm以上 (270cm) | 360~450mm (36~45cm) | 500mm以上 (50cm) | 35kg以上 |
「75型」ですが、大画面なのに30kg強の軽さであるためテレビ台もあまり選びません。
但し、X8000Hのこのサイズを選択する場合は一つ注意が必要です。
添付サイズの画像を見てお分かりのとおり、卓上スタンド(脚)が他のサイズと全く違う形状で、更に幅もかなり広くなっています。
75型に関しては設置環境を選ぶ機種なので、事前に設置場所のサイズを確認して下さい。
ソニーブラビアX8000H設置の注意点
X8000Hは全モデルにあった85型は未展開ながら、豊富なバリエーションが引続き魅力の機種です。
重量も最大の75型でさえ30kg強と軽量なため、ほとんどの場合、一般的なテレビ台やテレビスタンドの使用が可能。
特に75型のテレビスタンドは純正品を選択するか迷う所です。
ブラビアX8000Hとテレビスタンドの相性

嬉しいニュースです!!
グッドデザイン賞受賞で有名な、EQUALSの大型テレビ用テレビスタンドの対応スペックが見直されました。
具体的には次の通りです。

これでテレビスタンドの選択肢は75型(80型まで)、耐荷重50kgまでがひとつの目安となります。
X800Hの75型は本体のみで「31.8kg」なので選択は十分可能!
ソニー純正品と大いに迷うところです。

近い将来、65型や75型が主流の時代になりそうだわ。

但し、あくまでも「耐荷重50kg」までであることに留意して下さい。付属品を載せるのであればその重量も加味しましょう。
思わぬ事故を避けるためです。
32~60型まで40kg以下ならV2タイプ
80型まで50kg以下ならV3タイプ

75型までのX8000Hまでは、最新の適応表に準拠していればOKですね。

色も選べるし、生活環境の違いは「高さ」で解決しちゃうわ。
75型はブラビア純正テレビスタンドも選択肢に

ソニーブラビアは、純正で壁に穴を開けることなく設置できる壁寄せタイプのテレビスタンドも用意されています。


高級感があるし、家の壁に穴を開けないのが良いのだ。

10万円以上するカデンツァ製のオリジナルAVラックなので高級感はバッチリです。ソニーストアで販売されているので、気になる方は調べてみましょう。
ブラビアX8000Hとテレビ台の相性

ブラビアX8000Hは65型でもスタンド込みで22.6kgととても軽く、75型でも32.9kgしかありません。耐荷重的にも、40kgまで適応するテレビ台で十分対応可能です。

耐荷重性40kgなら結構色々選べるわ。

予算のある人は高いけど高級感のあるBAROCCA(バロッカ)がおすすめですね。でも、耐荷重50kgなのでオーバースペックかもしれませんが、以降のテレビ買い替えでも安心して使用可能です。

X8000Hでブラウン管テレビ用の台を流用する際はこちらを注意!
脚が広いので使用できない場合もあるので事前にサイズを確認しないとね。
- 卓上スタンドの脚がきちんと設置出来ること
- 転倒防止対策が行えること
ソニーブラビア X8000H 設置スペースの最終評価

それでは、ソニーブラビア X8000Hの設置スペースに関して最終評価を行って下さい。
評価:

空気より軽いのだ。
評価:

卓上スタンドの形状が少し気になるわ・・・。
評価:

ブラウン管のテレビ台を流用してる僕は、X8000Hの卓上スタンドでは設置できないんだよね。広さを少し改善したみたいだけど、きちんと測らなければ大変なことになるね。
4K液晶テレビ ソニーブラビア X8000Hの「視聴環境」総合評価

では、これまで確認したソニーブラビア X8000H の視聴環境について総合評価を行ってもらいましょう。
評価:

液晶テレビについてはどれも同じ得点なのだ。わしのレベルになると特に大きな違いは感じられないのだ。
評価:

ハイエンド機では視野角を改善してる?ってことは、やっぱりまだまだ改善の余地がこのクラスにはあるんだわ。でも、安価に大型テレビが手に入るのは魅力でもあるわ。
評価:

やっぱりソニーの卓上スタンドの形状はダメ。貧乏人はテレビ台まで毎回買い替えることはできないもんね。

ソニーブラビアの視聴環境では「卓上スタンド(脚)のデザイン」「VAパネル」で好き嫌いがハッキリ出ます。
次は進化が噂される「機能」について評価しましょう。以下のリンクから移動して下さい。
Sony BRAVIA X8000Hの評価
今すぐ「SonyブラビアX8000H」が欲しい人は価格だけでも調べましょう♪
ソニーブラビア関連の情報はこちら
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