この記事では、TVS REGZA(旧東芝)の4K有機ELテレビであるレグザX8900Kの実機確認後の評価と買い時価格について、セカンドモデルX8400との違いを比較することで分かりやすくレビューします。
テレビ選びでこんな疑問や悩みがありませんか?
- メーカー別の特徴(セールスポイント)が分かりにくい
- 自宅に設置可能なサイズで見やすいテレビが知りたい
- 欲しい機能やスペックの調査と比較が面倒
- 省エネ性能が高い頑丈なテレビはどれ?
- 旧モデルとの違いは?
- 購入したいけど最適な価格が分からない
そんなテレビ選びの疑問を解決します!
ここでは、TVS REGZA(旧東芝)の4K有機ELビエラ「X8900K」の価格データが出揃い、実機もじっくり確認してきたので疑問と悩みを解決するレビューを行います!
今期の4K有機ELレグザは既にフラッグシップモデルのX9400Sを発売済ですが、新たにAndroid TVを搭載したX8900Kを投入。
社名も由緒正しい「東芝」の冠を外し、新たに「TVS REGZA」として生まれ変わりました(東芝とTOSHIBAの商標は引き続き使用するとのこと)。
社名変更と同時に4K有機ELテレビを1機種、4K液晶テレビに3機種を投入!
4K有機ELテレビX8900Kは新生レグザの旅立ちに相応しい機種なのか?更にその位置付けは?
それでは、X8900Kの購入価格目安と実機の感想を中心に「【REGZA X8900K レビュー】買い時価格と機能/X8400との違いを5つの視点で評価」について書きます。
【この記事で解決する疑問と悩み】
- X8900Kの機能全貌と評価結果
- X8900Kの価格推移と買い時価格
- X8900KとX8400価格推移の違い
- X8900KとX8400機能の違い
長年製造業に従事し豊富な知見を活かした分析が得意なブロガー
えだまめくん
edamamekun
価格よりも機能を重視
こだわり派
価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派
自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派
価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。
X8900K 総合評価(結論)
■X8900K 総合評価結果
評価項目 | |||
---|---|---|---|
価格 | 5.0 | 3.5 | 3.0 |
セールスポイント | 2.0 | 2.0 | 2.0 |
視聴環境・設置 | 3.0 | 3.0 | 3.5 |
全機能 | 2.0 | 2.0 | 2.0 |
省エネ・寿命 | 3.0 | 3.5 | 3.0 |
総合評価 | 3.0 | 2.8 | 2.7 |
X8900KはTVS REGZA(旧東芝)4K有機ELレグザの今後を占う上で重要な機種と言えます。
その理由は、前述した通りX8900Kが社名変更後に発表された最初の4K有機ELテレビで、オペレーションシステム(OS)を「Android TV」へ刷新した最初のレグザだからです。
今期後発の有機ELテレビなら最新技術の網羅性向上に期待が高まり、逆にOSの変更によって今まで培ってきた「レグザらしさ」が無くなってしまう不安も否めないでしょう。
だからこそ、TVS REGZA(旧東芝)の新しい4K有機ELテレビX8900Kは重要なのです。
それでは、TVS REGZA(旧東芝)4K有機ELレグザX8900KとセカンドモデルX8400との違いを中心に、買い得価格を交え比較して行きましょう。
- お手軽価格の有機ELテレビが欲しい
- セカンドモデルX8400と同時期価格の差は妥当か?
- 進化と価格のバランスに納得できるか?
TVS REGZA(旧東芝)4K有機ELレグザX8900Kを求める購買層は、有機ELテレビの映像美に惹かれつつコストにもこだわりを持ちたいユーザーではないでしょうか?
新生レグザの4K有機ELテレビX8900Kをユーザーはどう評価するでしょう?
何と言ってもAndroid TV化が気になるわね。これは明らかな開発費のコストダウンだけど、逆に使いやすくなったかもね。
はっきりしているのは、新ライン全てでタイムシフトマシンは付属していないことだ。
\ メリット・デメリット /
■X8900Kが優れる点⤴︎
- 今期の後発発表機種なのでそこそこの機能
- 新開発の映像エンジン「ZR Ⅰ」
- クラス最強レベルの音声出力
- Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)に対応
- 高性能ゲームに対応
■X8900Kが劣る点⤵︎
- 省エネ性能が液晶テレビに劣る
- ステレオ音声の立体化ができない
- Netflix非対応
- 録画機能とネットワーク機能が弱い
- google tvではない(一世代前のandroid tv)
- リモコンが未だに赤外線
機能の優劣と金額の差に整合性を見出して選択して下さい。新機能であっても「不要」なら削除して考えることがポイントです。
では、細かく機能を解説します。
他社の有機ELテレビは以下のリンクからチェックして下さい。
評価①|X8900Kの価格評価と買い時
新生レグザにおける新機種の位置付けを図る上で市場価格は重要な要素です。
機種の差別化は必ず価格に反映され、メーカー内の位置付けが機能比較以上に分かりやすく判断できるから。
メーカー内の位置付けが明確となれば、同様の位置付けである他社製品との機能と実機の比較も行いやすくなるでしょう。
X8900Kは果たしてどんな位置付けなのか?先ずは重要な市場価格の把握と買い時を探って行きます。
評価:5.0
金持ちのわしには関係ないが、もはや液晶テレビ並みの価格なのだ。
評価:3.5
ハイエンドモデルの液晶テレビと同じくらいね。
評価:3.0
これなら頑張れば手が出そうだ。
いやはや、レグザの冠が付いているにも関わらず安くなったものです。
65X8900Kの価格推移と買い時
65型(65X8900K)は今回比較対象の「X8400」に同サイズが無いため2年前のモデルX830で比較しましたが、初値から大きく価格を下げていることが分かります。
2年間で有機ELパネルのコストダウンが進んでいることも要因ですが、他社の同クラス品と比較してもトップクラスで安い有機ELテレビと言えます。
新投入モデルで難しいけど、買い時をズバリ言うわね!
■65型のX8900Kがどうしても欲しいなら
- 250千円台で買い
■機能と価格のバランスにこだわるなら
- 240千円以下で買い
55X8900Kの価格推移と買い時
55型(55X8900K)は初値こそX8400よりも高く始まりましたが、その後は順調に最低価格を切り下げています。
55型も他社の同クラスと比較してトップクラスの安さなので、有機ELテレビを安く購入したい人にはチャンスでしょう。
良い感じね♪買い時をズバリ言うわね!
■55型のX8900Kがどうしても欲しいなら
- 180千円近辺で買い
■機能と価格のバランスにこだわるなら
- 170千円以下を狙う
48X8900Kの価格推移と買い時
48型(48X8900K)の初値はX8400とほぼ同じ価格からスタートしましたが、その後は一気に値を下げ、今期の48型有機ELテレビの中では最も安いレベルとなっています。
48型も安いわね。買い時をズバリ言うわね!
■48型のX8900Kがどうしても欲しいなら
- 150千円近辺の価格で買い
■機能と価格のバランスにこだわるなら
- 130千円以下を狙う
- 但し140千円前後の提示を受けたら要検討
メーカー内の位置付けがまだ分かりにくい機種でしたが、市場価格は有機ELテレビの価格破壊とも言えるので、明らかにエントリーモデルです。
評価②|X8900Kのセールスポイント
評価:2.0
有機ELパネルだからまあ構わないのだ。
評価:2.0
頑張ってることはわかるけど、他社と比べると一世代前って印象。
評価:2.0
僕的には価格が安いから問題ないけど、公平にジャッジすれば物足りないのは事実。
満足の行くセールスポイントでは無いようです。
TVS REGZA(旧東芝)4K有機ELレグザ X8900Kとは
TVS REGZA(旧東芝):公式ページ
モデル | 2021夏(20'6月)※ |
シリーズ | レグザ X8900K |
分類 | 4K有機ELテレビ |
サイズ展開 | 65v/55v/48v |
TVS REGZAのレグザ「X8900K」は2021-2022モデルの4K有機ELテレビとして追加された機種で、位置付けはエントリーモデルと考えられます。
イメージとしては以下の通り。
グレード | 前モデル | 新モデル |
---|---|---|
フラッグシップ | X9400 | X9400S |
有機ELエントリー | X8400 | - |
新エントリー | - | X8900K |
X8900K 3つのセールスポイント
- 高画質化のこだわり
- 大容量・高音質のこだわり
- タイムシフトリンク
❶高画質化のこだわり
今期「android tv」となった4Kレグザには「REGZA ENGINE ZR Ⅰ」が新たに搭載されました。
新しい高画質映像処理エンジンのポテンシャルを引き出す高画質技術も刷新。
「4Kビューティ」は4K放送の再現幅をよりZR Ⅰによって高精細に処理を行い、本来の美しさを再現します。
他モデルとの違いを見れば理解しやすいですね。
モデル | 高画質プロセッサー |
---|---|
X9400S | ダブルレグザエンジンCloud PRO |
X8400 | レグザエンジンCloud PRO |
■X8900KのZR Ⅰは4つのアプローチで映像を進化させる
地デジAIビューティZRⅠ
レグザと言えば、いち早く映像面にAI技術を取り入れた「クラウドAI高画質テクノロジー」が秀逸ですが、X8900Kでは「地デジAIビューティZRⅠ」としてアップスケーリングのレベルアップを図っています。
また、「地デジAIビューティZRⅠ」では高画質映像化のみならず、動きのある映像もクッキリとした高画質へ仕上げます。
■アップスケーリング技術の比較
モデル | 技術 |
---|---|
X9400S | 地デジAIビューティPROⅡ |
X8400 | 地デジAIビューティPRO |
ネット動画ビューティZRⅠ
さらにこちらもレグザこだわりの美肌技術ですが、「ネット動画ビューティZR Ⅰ」によってよりコントラストと精細感をアップさせ、より自然に人肌まで再現します。
■ネット動画ビューティの比較
モデル | 技術 |
---|---|
X9400S | ネット動画ビューティPROⅡ |
X8400 | ネット動画ビューティ PRO |
おまかせAIピクチャーZRⅠ
また、ブルーライトカットが行える「おまかせAIピクチャー」も「ZR Ⅰ」でバージョンアップされ、旧フラッグシップのX9400よりも20%もブルーライトがカットされました。
これらの高画質化を図る「REGZA ENGINE ZR Ⅰ」の潜在能力を忠実に再現するために、新しい4K有機ELレグザでは今期のトレンドを踏襲するパネル技術を投入しました。
低反射&高放熱有機ELパネル
65型と55型限定ですが、X8900KでもX9400SとX8400同様に自社開発の高放熱インナープレートを採用しています。
自発光の有機ELでは高温になるため輝度を上げることが出来なかったことが弱点の一つでしたが、それを解決するのが高放熱インナープレートとメタルバックカバー。
これによって4K有機ELレグザX8900Kも高いピーク輝度を発揮し、深い黒の表現と合わせ、高コントラストな映像表現が可能となります。
また新たにパネル表面をノングレア化する処理を行うことで、高輝度による見やすさの向上と合わせ、より明るい光の多い場所でも反射の無い映像を楽しめます。
但し、パネルのノングレア化は双刃の剣とも言える技術で、反射対策としては優秀ですが、有機ELの美しい映像をスポイルする技術でもあることを忘れてはなりません。
例えばスマホの画面ですが、通常は美しさを引き立たせるため反射の大きいグレアですが、ノングレアの保護シートを貼ると反射は少なくなりますが鮮やかさは格段に下がります。
視聴環境によって反射対策の要求度は左右されるので、要求レベルを明確に考え、必ず自身の目で判断しましょう。
実際に視聴した感触では、やはりスマホのノングレアシート感は否めません。
■【映像の疑問解決!】X8900KとX8400との違い
- 新開発エンジン「REGZA ENGINE ZR Ⅰ」
- 「地デジAIビューティZRⅠ」でAIアップスケーリングが進化
- 肌の質感が「ネット動画ビューティZRⅠ」で益々アップ
- 視聴環境に合わせる「おまかせAIピクチャーZRⅠ」
- 「低反射&高放熱有機ELパネル」でZRⅠの性能を引き出す
映像技術の進化にどれだけの対価を払えるかが購入のカギね。
❷大容量・高音質のこだわり
X8900Kはレグザらしく、エントリーモデルとは思えないスピーカー出力が目玉と言えるでしょう。
■X8900Kは3つの柱で音響技術を強化
レグザ重低音立体音響システムXP
スピーカー構成については他社を圧倒するレグザシリーズですが、X8900Kでも大容量なスピーカー構成が大きな売りとなっています。
■音響システムの違い
X8900K | レグザ重低音立体音響システムXP |
X9400S | レグザパワーオーディオX-PROⅡ |
X8400 | レグザパワーオーディオX |
毎度名称は変わっていますが、正直内容的には分かりづらいですね。
■合計出力とスピーカー数の違い
X8900K | 72W:フルレンジ:4個 / ツィーター:2個 |
X9400S | 142W:フルレンジ:4個、ツィーター:2個、トップツィーター:2個、ウーファー:2個 |
X8400 | 72W:フルレンジ:4個 / ツィーター:2個 |
最大出力とスピーカー構成数についてはX8400と同じです。ただ、72Wというのはこのクラスではトップクラスなのは言うまでもなく最大の魅力です。
実際に音を聞いた印象ですが、フルレンジ中心の構成なので通常の放送は聞きやすい反面、他社よりは優れているもののやはり重低音は弱いという感じでした。
Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)
やっとと言うか、今更と言うか、レグザもDolby Atmos®(ドルビーアトモス)をX8900Kに実装してきました。
しかし、今期のコンセンサスは「通常のステレオサウンドを立体音声化」するまでに至っており、一世代前の構成と言わざるを得ません。
ただ、スピーカー出力に余裕がある分、実際の聞き味は悪く無いという印象です。
ワイヤレス音声送信
X8900KはBluetooth対応デバイスとワイヤレスで音声を楽しむ機能が備わっています。
また、今期からテレビメーカー向けに設けられた、ワイヤレストランスミッターWiSA™SoundSendとWiSA Certifiedコンポーネントとの連携が保証されています。
対応機器が高価なので今後の展開は読めません。
ドルビーアトモス対応が目玉かな?
■【音質の疑問解決!】X8900KとX8400との違い
- 「レグザ重低音立体音響システムXP」で音質アップ
- 立体音響を実現する「ドルビーアトモス」
- WiSAとBluetooth対応の「ワイヤレス音声送信」
今期のコンセンサスは満たしてないけど、音響技術の進化にどれだけの対価を払えるかが購入のカギね。
❸タイムシフトリンク
レグザ最大の売りである「タイムシフトマシン」は、レグザのAndroid TV化で標準機能から外れることが予想されていましたが、やはりX8900Kは対応していません。
もちろん、来期のフラッグシップモデルとハイエンドモデル登場まで結論は持ち越されますので諦めるのは早計です。
X8900Kを始め、セカンドモデル以下にもレグザはタイムシフトとの連携性を強化しているので、専用の外付けハードディスクを上手に活用できるから安心ですね。
レグザと言ったらやはりタイムシフトマシンですよね。
■【機能の疑問解決!】X8900KとX8400との違い
- 新4K衛星放送 2番組同時録画(録画機能の進化)
- タイムシフトリンク
外付けでも対応しているのが嬉しい仕様ね。
\ HDDだけでタイムシフトマシーン化 /
新4K衛星放送 2番組同時録画に対応するレグザにおすすめのHDDは「東芝レグザ対応おすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」でまとめて紹介しています。
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X8900Kの受賞歴
TVS REGZA(旧東芝)4K有機ELレグザ「X8900K」の外部評価について、有名な「VGP」「HiVi」の二団体について確認します。
なお、各団体の概要は以下の通り。
音元出版「PHILE WEB」主催のAVアワード≫VGP
1987年にスタートした国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードです。プロが選んだベストセラー間違いなしのアイテムだけが、受賞の栄誉を勝ち獲ることができます。
ONGEN PUBLISHING CO.,LTD
AV専門誌「HiVi」によるアワード≫HiVi
登場したばかりのモデルを含め、現在市場に流通しているAV製品をジャンル、価格帯別に分類して真のお買い得モデル=「ベストバイ」製品を選出することが本企画の趣旨である。
Stereo Sound Publishing Inc.
AV=オーディオビジュアル
2021 SUMMER(2021年「夏」)
X8900Kは夏の評価では個別のディスプレイ評価はありませんでした。
■VGP
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
全サイズ | 技術賞 | ナチュラル美肌トーン |
■HiViベストバイ・ディスプレイ部門
ノミネートなし。
2021 WINTER(2021年「冬」~2022年)
2021年の総括では48型の高評価が目立ち、Andoroid TVを採用した技術も大きく評価されました。
■VGP
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
65X8900K | 受賞 | ディスプレイ |
55X8900K | 受賞 | ディスプレイ |
48X8900K | 金賞 | ディスプレイ |
全サイズ | コンセプト大賞 | Android TV搭載レグザ |
■HiViベストバイ・ディスプレイ部門
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
48X8900K | 第1位 | ディスプレイ |
評価③|X8900Kに最適な視聴環境
評価:3.0
反射対策のノングレアパネルは有機ELテレビの美しさを阻害する技術なのだ。
評価:3.0
卓上スタンドがワイドサイズなのがマイナスだわ。重量はいい感じね。
評価:3.5
僕はノングレアで反射の無い方が良い。ボロ屋だけど日当たりが凄いから液晶テレビでも見にくいことがあるんだよ。
ポイントは「見る場所を選ばない」「設置が行いやすい」こと。評価結果を先ず確認し、気になる部分をチェックして下さい。
おすすめの視聴環境
- レグザエンジンZRⅠによって輝度アップ
- X8900Kのパネルは光沢の無いノングレア
- 立体音響は専用ソースの再現のみ
X8900Kは放熱構造でパネル輝度の維持を図り、一方で映り込み対策のためノングレアパネルを採用したことが大きな注目点です。
積極的に映り込み対策を行なったことは評価できるけど、素人目で見ても映像美が落ちた感じがするね。
ここは本当に難しいところですね。両立する今後の対策に期待したいです。
有機ELテレビの映り込みは結構話題になったけど、ここは自身の視聴環境と照らし合わせて妥協点を探るべきだわ。
おすすめの設置スペース
TVS REGZA 4K有機ELレグザ「X8900K」のサイズ展開は「65型」「55型」「48型」のスリーバリエーションです。
各サイズの詳細寸法は、上図を確認して下さい(クリックすれば拡大します)。
なお、卓上スタンドはワイドタイプなので注意しましょう。
■X8900KとX8400の重量比較(㎏)
重量項目 | *65型 | 55型 | 48型 |
---|---|---|---|
総重量 | 27.0 34.5 | 19.5 19.5 | 16.5 16.5 |
本体 | 26.0 25.3 | 18.7 18.7 | 15.7 15.7 |
卓上スタンド | 1.0 9.2 | 0.8 0.8 | 0.8 0.8 |
耐荷重 | 30 | 25 | 20 |
65型の下段はX830
■X8900Kの主要寸法(㎜)
重量項目 | 65型 | 55型 | 48型 |
---|---|---|---|
卓上設置幅 | 1124 | 949 | 800 |
奥行 | 325 | 229 | 229 |
画面幅 | 1449 | 1226 | 1068 |
画面高 | 898 | 753 | 663 |
下部厚み | 約10 | 約10 | 約10 |
理想的な設置スペースを解説する前に、先ず着目して欲しいのが重量です。
65型はX830と比較していますが、大幅な軽量化が伺えます。
これはX8400から実施された軽量化が寄与していますが、よく見ると55型と48型については全く同じ重量構成となっており、X8900KがX8400の流用部品で構成されていると想像できます。
これも安さに一役買っているのでしょう。
テレビのサイズ選定で悩んだら「テレビのサイズは【3つの基礎知識】で決める!液晶・有機ELどっちもおすすめです♪」を参考にして下さい。
最適な視聴位置を構築
一般家庭でテレビを視聴するパターン(上図)を参考に、X8900Kの理想的な視聴位置を構築します。
X8900Kはパネル角度が少しだけ傾斜しているので若干低めの設置がおすすめですが、まあ、あまり気にしなくてもいいでしょう。
理想的な高さで視聴できるテレビ台
- 総重量については83型に注意が必要(耐荷重性能)
- 卓上スタンドはワイドタイプなので注意(83型は調整可能)
参考までに比較的リーズナブルなテレビ台を紹介します。
コスト優先で選択するなら(最大65型)
- X8900K画面センター高さ:65型(76㎝)55型(68㎝)48型(64㎝)
- 和室〜低ソファー環境に最適
- 人気商品なのでクチコミ多数
- 高級感が薄い
高さ調整可能で安心の朝日木材加工(最大65型)
- 31.8㎝と43.8㎝の2つの高さが選べほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
- 一部の色をおしゃれに変えられる
- 耐荷重注意
最大の65型まで対応可能な朝日木材加工のローボード
- 高さ31.8㎝でほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
- サイズは幅80㎝から177㎝まで6バリエーション
- 組立必要
理想的な高さで視聴できるテレビスタンド
背面のVESAポイント位置は上図を確認して下さい。
X8900KのVESA位置は全サイズ下側へ集中しており、テレビスタンドへ設置した後のパネルセンターが想定より高くなります。
おすすめのテレビスタンドについては「X8900Kに適合するテレビスタンドおすすめ6選と失敗しない選び方・東芝レグザ」で詳しく解説しています。
評価④|X8400とX8900Kの違いと機能進化
評価:2.0
今期のコンセンサスが満たされていない部分が多いのだ。
評価:2.0
新技術への対応がいつも遅いのよね。
評価:2.0
価格を考えたらこんなもんじゃない?二画面対応が無いのは損した気分になるけどね。
ポイントは今期の機能コンセンサスから外れていないこと。機能差と市場価格のバランスで選びましょう。
チューナー数
他社の同クラス製品に関する今期の開発トレンドの差を先ず確認し、X8900Kの「価値」を測るのがポイントです。
- 4K放送を見ながら別の4K放送が録画可能
- 地デジ3チューナー/BSCS3チューナー/4K放送2チューナー
- 2画面同時視聴
■X8400とX8900Kの違い
評価項目 | X8400 | X8900K |
---|---|---|
地上波デジタル | 3 | 変化なし |
BS/CSデジタル | 3 | 変化なし |
BS/CS 4K | 2 | 変化なし |
4K裏録 | ❌ | ⭕️ |
2画面対応 | ⭕️ | ❌ |
早速機能AndroidTV化の弊害が現れ、2画面対応ができなくなりました。
残念ながらX8900Kにはタイムシフトマシーンがありませんが、外付けで専用機が用意されています。
\ HDDだけでタイムシフトマシーン化 /
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ネットワーク
- Bluetoothで外部接続&リモコン操作
■X8400とX8900Kの違い
評価項目 | X8400 | X8900K |
---|---|---|
無線LAN | ⭕️ | 変化なし |
Bluetooth | ❌ | スピーカー対応のみ |
VOD | ⭕️ | Netflixなし |
VODはどうにでもなるが、Bluetoothはリモコン対応がマストの時代なのだ。
無線ルーターは大丈夫?最新の高速化対応製品を選ぼう!
外部端子&エンターテインメント機能
- USB3.0/USB2.0各1つ以上
- eARC対応(HDMI)
- HDMI2.1規格と4K120p入力対応(ゲーム)
■X8400とX8900Kの違い
評価項目 | X8400 | X8900K |
---|---|---|
USB | USB3.0×1 USB2.0×1 | USB3.0×1 USB2.0×2 |
eARC | ❌ | ⭕️ |
HDMI2.1 120p対応 | ❌ | ⭕️ |
ここはしっかり今期のコンセンサスをクリアーしてますね。
外部端子については「テレビに付いている入力端子の基礎知識|使途を理解して最適なテレビを購入」を確認して下さい。
HDMIケーブルは最高級品を選ぶと間違いありません。
映像機能
- AIアップコンバート
- HDR10+ ADAPTIVE&Dolby Vision IQ対応
■X8400とX8900Kの違い
評価項目 | X8400 | X8900K |
---|---|---|
映像再現 | 4K | 変化なし |
パネル方式 | 有機ELパネル | 変化なし |
映像処理エンジン | レグザエンジン Cloud PRO | レグザエンジンZRⅠ |
高画質化 | 地デジAIビューティPRO | 地デジAIビューティZRⅠ |
パネル反射対策 | ❌ | ⭕️ |
美肌高画質 | 美肌リアライザーPRO | ナチュラル美肌トーン |
HDR対応 | HDR10+ ADAPTIVE非対応 Dolby Vision IQ非対応 | HDR10+ ADAPTIVE対応 Dolby Vision IQ対応 |
引き続きクラウドAIが売りのレグザですが、HDRも全部入りなので安心感が増した感じ。
音声機能
- Dolby ATMOS標準対応
- ステレオ音声の立体化
■X8400とX8900Kの違い
評価項目 | X8400 | X8900K |
---|---|---|
出力 | 72W | 変化なし |
スピーカー構成 | *6.0ch | *6.0ch |
Dolby ATMOS | ❌ | ⭕️ |
立体音声コンバート | ❌ | 変化なし |
スピーカー構成に大きな変化は見られませんが、普通のアトモスがやっと搭載されました。
サブウーファーで更に音質は上げられます。
X8900Kのスピーカーは純正のシアターバー接続で更に強化!
評価⑤|X8900Kの省エネ性能とパネル寿命
評価:3.0
電気代より美しさなのだ。
評価:3.5
あら、意外と消費電力を低く抑えてきたわね。まだまだだけど。
評価:3.0
省エネが進んでいるのは素直に認めるけど、あともう少し頑張って欲しいね。
X8900Kの消費電力は有機ELエントリーモデルの中で、最も省エネ性能が進んでいる感じです。
省エネ性能
- パナソニックビエラTH-65JZ1000:466W・208kWh/年
- ソニーブラビア XRJ-65A80J:463W・211kWh/年
■X8400とX8900Kの違い
サイズ | 評価項目 | X8400 | X8900K |
---|---|---|---|
65型 | 消費電力 | *464W | 421W |
年間消費電力量 | 191kWh/年 | 185kWh/年 | |
55型 | 消費電力 | 362W | 333W |
年間消費電力量 | 184kWh/年 | 155kWh/年 | |
48型 | 消費電力 | 280W | 257W |
年間消費電力量 | 182kWh/年 | 137kWh/年 |
他社のエントリーモデルと比較して分かったけど、X8900Kは消費電力が結構小さいのね。
省エネ性能の考え方は「テレビの消費電力の基礎知識を知って省エネ家電を賢く選ぼう!」で詳しく解説しています。
パネル寿命
液晶 | 有機EL |
---|---|
約6万時間 | 約3万時間 |
■生活パターン別
パターン | 液晶 | 有機EL |
---|---|---|
昼間留守が多い (共働き家庭など) | 18年 | 9年 |
一日中家にいる (引退世帯など) | 10年 | 5年 |
昼夜逆転家族がいる | 13年 | 7年 |
液晶テレビのパネル寿命は有機ELテレビより優秀なことは既知ですね。
有機ELテレビとの違いは「有機ELテレビを買わない5つの理由|特に引退世帯にはおすすめしないメリットとデメリット」で解説。
TVS REGZA 4K有機ELレグザ X8900K評価レビュー|まとめ
本記事は「【REGZA X8900K レビュー】買い時価格と機能/X8400との違いを5つの視点で評価」について書きました。
東芝の冠が外れ、これからのレグザに正直不安が隠せません。
何故なら、名称はTVS REGZAになったものの親会社はHISENSEなので、中身に大差が無くなればレグザを選択する意味がありません。
例えば、HISENSEは低価格路線が売りで世界戦略的なシンプルな機種が多く、レグザは逆に日本にマッチしたガラパゴス的なテレビが個性です。
明らかに日本ブランドを凌駕する市場価格のX8900Kは、その「個性」が削がれたレグザの始まりかもしれません。
以上、えだまめくん(@edamamekun_ns)のレビュー報告でした。良い買い物をして下さい♪
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\ メリット・デメリット /
■X8900Kが優れる点⤴︎
- 今期の後発発表機種なのでそこそこの機能
- 新開発の映像エンジン「ZR Ⅰ」
- クラス最強レベルの音声出力
- Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)に対応
- 高性能ゲームに対応
■X8900Kが劣る点⤵︎
- 省エネ性能が液晶テレビに劣る
- ステレオ音声の立体化ができない
- Netflix非対応
- 録画機能とネットワーク機能が弱い
- google tvではない(一世代前のandroid tv)
- リモコンが未だに赤外線
購入前の現物確認ポイントは「【失敗しない現物確認方法】テレビの選び方に関するおすすめ情報」で解説。
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