テレビの買換え周期って、人によって当然違いますよね?
大まかに考えると、故障するまで頑張る人、10年など周期を考えて定期的に買換える人、新しい技術が出たら買換える人など。
新しい技術ごとに買換えを行う人は、ごく少数であることは容易に想像できます。
一方で、購入を検討している大半の人は、数年から十数年間自宅のテレビを愛用し「いよいよ」買換えという一大イベントにチャレンジする人達です。
優先順位は「価格」?「寿命」?何れにしても「比較」は重要?
いいえ、価格と寿命そして比較も大事ですが、実は最も重要なのは「行動」なのです。
現在の液晶・有機ELテレビの買換えは、決して安い買い物ではないため慎重に進めましょう。
購入時点で最大の満足を得ることが、その後の10年間を幸せに過ごすための秘訣です。
テレビの買換えを決定したら、あなたはどのような行動を起こしますか?
液晶・有機ELテレビの買換えに「失敗した」と感じる3つの理由
この記事では、一般的な消費者が、液晶・有機ELテレビの買換えに失敗しないために「最初にどのようなアプローチ」を行うべきかを解説して行きます。
そのためには、先ず、過去の「3つの失敗」を振り返りましょう。
①100%避けることができるテレビ購入の失敗例
事前調査が重要
細かいスペックとか気にしない、難しいことは分からないなど、求めることが曖昧。
自宅の現状をきちんと理解しないまま、予算(価格)や耐久性(寿命)だけを基準に家電量販店の店員が奨めるテレビを購入した場合。
多くの人が「失敗した」と不満を感じます。
でも、それって「ちゃんと調べない」自分の責任ですよね?
テレビ以外の出費に繋がった失敗例
- 台座スペースが既存のテレビ台に合わなかった
- 無線LANの規格が古くて使い難い
- 既存のレコーダーの端子が使用出来なかった
- 電気代が前より高くなった
台座スペースが既存のテレビ台に合わなかった
これは良く聞く失敗例です。
画質や最新技術に拘り過ぎて、肝心の設置スペースを調べるのを忘れた?
いざテレビが届いて設置すると台座がテレビ台からはみ出して設置出来ない⁉
嘘のようなホントの話です。
少し古い家に住んでいる場合、ブラウン管テレビ時代のテレビ台を流用してる人っていませんか?
画面幅に近いような台座があるテレビを購入すると間違いなく置けません。
取りあえず購入したテレビ台でも同じパターンが発生します。
せっかく価格の安い液晶・有機ELテレビを買っても、新しいテレビ台を追加購入することになりますね。
設置場所のサイズ比較は重要です。
無線LANの規格が古くて使い難い
最新のテレビでは最新の無線LAN規格を準拠するのが当たり前となっています。
しかし、実はよく調べるとメーカーや機種によって意外とバラつきがあるのです。
安い価格に惹かれて古い機種を購入した場合、VOD(Video On Demand)サービスが上手く視聴出来ないなんてことも⁉
無線ルータの寿命タイミングに合致すると尚更痛い出費に!
スペックの比較をきちと行っていれば避けられた失敗例です。
既存のレコーダーの端子が使用出来なかった
レコーダーが古い場合、テレビ側の接続可否を把握しないと映像資産は凍結します。
逆にレコーダーが最新式の場合、最新のHDRなどにテレビ本体が対応していないと宝の持ち腐れになります。
これもスペック比較を怠った故の失敗ですね。
電気代が以前より高くなった
以前のブラウン管テレビやプラズマテレビと比較して、液晶は各段に消費電力が低いです。
地デジ化以降、全ての家庭に液晶テレビが行き渡っている現在、電気代が逆に高くなることは避けたいですよね。
代表的なのが新技術の有機ELテレビ。
電力消費量は普通の液晶テレビよりも高いのです。
高価な有機ELテレビを無理なローンで購入したら、毎月の支払いと合わせ、電気料金のアップも覚悟しなくてはなりません。
消費電力の比較は既存の液晶・有機ELテレビが古くなり、調べるのが面倒になってついつい忘れがち。
テレビの寿命まで使い続けた場合の費用を価格と合わせ、比較検討することをおすすめします。
生活空間を台無しにした失敗例
- テレビ画面が大きすぎた(設置場所との比較)
- テレビ画面が小さすぎた(設置場所との比較)
テレビ画面が大きすぎた
テレビの設置スペースは当然ながら家の間取りで決定します。
最初から大画面を意識し設計された家であれば問題ありません。
しかし、昔のブラウン管テレビを設置したようなリビングの角部では、大画面テレビは無駄なスペースが多くなり生活空間を狭めます。
また、大きな壁部が無ければ、必然的にドアの開閉や動線を阻害する置き方になるでしょう。
液晶テレビ発売以降、画面は大型化。
設置スペースをきちんと把握し比較しないと、テレビを避けながら部屋を移動するハメになりますよ。
液晶・有機ELテレビの寿命まで不便な生活を行うことは、価格比較や寿命比較するよりも重要な要素かもしれません。
テレビ画面が小さすぎた
30畳の立派なリビングに小さいテレビでは、インテリア的にも少しおかしいかもしれません。
また、広いリビングで視聴距離が長い場合、どう考えても見難いはずです。
バランスは大事。
こちらも、テレビ画面が大きすぎた場合と同様に、液晶・有機ELテレビの寿命まで不便な生活を過すハメになる?
価格比較や寿命比較するよりも重要な要素であることは間違いありません。
欲しかった機能が無かった失敗例
- 無線LANの規格が古くて使い難い
- 既存のレコーダーの端子が使用出来なかった
- 必要なVOD(Video On Demand)サービスが無い
- 裏番組録画に対応していなかった
- 2画面視聴が出来ない
- 番組の一覧表示が行えない
- 4Kテレビではなかった
無線LAN規格・接続端子
これは追加の費用が必要となる失敗と重なりますが、機能面でも失敗となります。
必要なVOD(Video On Demand)サービスが無い
インターネット環境と接続出来るスマートテレビ化に伴い、今やどのテレビでもVODサービスが当たり前のように標準装備されています。
有料チャンネルの有名どころは、ほぼどのテレビを購入しても最初から利用出来るようになっていますよね?
特に気になるのがAmazonプライムビデオへの対応ではないでしょうか。
Amazonプライムの会員は多く、プライム会員となればプライムビデオが無料で視聴可能!
それを有効活用するには、プライムビデオ対応のテレビを購入する必要があります。
しかし、一部の機種ではプライムビデオを対応していないので、機種選定は悩ましい所です。
問題解決は簡単で、Fire TV StickをAmazonで購入すれば済む話。
でも、4,980円~6,980円の追加投資が必要で、HDMI端子、コンセントが各1つ更に占有されてしまうのは困る人も居るのでは?
気になる人は徹底的に機能の比較を行い、納得の行く価格で購入すべきです。
裏番組録画に対応していなかった
4K放送、BS/CS、有料放送などでチャンネル数が増加したことにより、特にゴールデンタイムは同じ時間帯にいくつも見たい番組が重なることも多いはず。
何も考えずにテレビを購入してしまうと、楽しみが半減してしまうかもしれません。
2画面視聴が出来ない
年末年始や大きなスポーツイベントがある時、また、小さなお子さんが居る家庭で重宝する機能。
でも、一部のメーカーではこの機能が無い機種がほとんどで、知らずに購入することも少なくありません。
番組の一覧表示が行えない
要否が分れる機能ですが、ザッピング好きには必須の機能です。
地デジなどの全チャンネルで、現在どんな番組が放送されているか一覧表示されますが、番組表でも代替え出来ますよね?
4Kテレビではなかった
値段だけにつられると、普通のハイビジョンテレビを購入することになります。
4K放送を視聴するには、チューナーと別途アンテナが別途必要となりますので、4K放送を視聴するユーザーが間違えることは無いはずですが?
②確認する手間を惜しまず避けたい失敗例
他機種との比較を合わせた現物確認が重要
液晶・有機ELテレビのスペックはカタログ値である程度調べられます。
しかし、色彩や音など、メーカーの個性と自身の感性がマッチするかまでは分かりません。
実際に視聴する環境を想定した確認も重要なポイントになります。
まさか?店員の言いなりで購入を決めていませんよね?
価格や寿命、比較を怠って納得出来るならもおすすめの買い物方法ですが・・・。
視聴環境を考慮しなかった失敗例
- 店頭で視聴した時よりも画面が見難い
- デザインが気に入らない
店頭で視聴した時よりも画面が見難い
大型家電量販店の店舗内は想像以上に明るく、展示しているテレビは最高輝度になっています。
言い換えれば「テレビの性能を最大限」にして展示されているわけです。
そして、もう一つ重要なのが天井の明かり(蛍光灯)の位置関係。
例えば長い蛍光灯を使用していた場合、横からの光と縦からの光では映り込みが大きく変わります。
店舗によっては映り込みの大きい機種は縦側、影響の少ない機種は横側など、デメリットが出難い展示方法を行っているので注意が必要です。
一般家庭の場合、昼間の時間帯であれば窓の映り込み、夜の時間帯であれば蛍光灯(LED)の映り込みが無いかをきちんと見極めることが基本です。
しかし、最も重要で、展示品で騙されやすいのがテレビ画面の性能。
表面がピカピカしている画面は映像がとても綺麗に見えますが、映り込みが大きいので、先ずは疑って見ること。
有機ELテレビが良い(悪い?)例です。
デザインが気に入らない
現在の液晶・有機ELテレビのほとんどは、代り映えしないデザインだと思われがちです。
しかし、そこは各メーカー個性を出す所で、きちんと注意して確認しないと10年間気分の悪い思いをします。
価格や寿命比較だけでなく、現物の比較を行い、自宅の視聴環境にマッチするデザインであるかを意識しましょう。
比較検討を行わなかった失敗例
- 色彩や音が好みと違っていた
色彩や音が好みと違っていた
新しい液晶・有機ELテレビを購入する際、最も重要な要素がこの部分。
実は使って行く内に「慣れ」によって曖昧となる要素でもあります。
しかし、せっかく高価な買い物をするのなら、自分の好みに合わせた最高の物を購入したいですね。
機種を絞る際、更に絞った後、必ず他機種との比較を行うことを忘れてはなりません。
色味こそが、価格や寿命を凌駕する最大のポイントであり、各メーカーは人気ブランドとなるべく独自の色彩を作っているのです。
但し、鮮やかさやコントラストを出すために、一般家庭での視聴環境を無視したパネル作りを行っている場合もあるので注意が必要。
これも有機ELテレビが良い(悪い)例ですね。
③避けられないテレビ購入の失敗例
問題が発生してからの行動が重要
- 新製品を購入したら不具合の多い機種だった
新製品を購入したら不具合の多い機種だった
最新式の製品を買えば、これはもう避けられません。
車のように数年間同じモデルが続けば、品質が安定してから購入するという手もありますが、家電については大半が半年周期でモデルチェンジします。
逆を正せば、自動車みたいに大幅な改良を行っていないため、品質が大きく変わるということは普通はあり得ません。
唯一気にするとしたら、今までに無い技術をハードごと変更する場合。例えば、液晶画面のパネルを根本的に見直した場合などは注意が必要。
何れにしても、機械である以上当たり外れは発生します。
日本の品質管理技術が如何に高くても、不良率ゼロの部品を全て揃え、不良率ゼロの組立を行うことはほぼ不可能ですから。
直近では東芝のZ720Xが少し騒がれました。
液晶・有機ELテレビの買換え行動3つのパターン
行動パターンとか書くと、何やら購買意識の心理学みたいに思えてきますが、そこは小難しいことを語っても面白くないので、単純明快に解説。
①販売員任せ
取りあえず店舗へ行けば、基本スペックや現在の技術などは店員が説明してくれるため、展示品を見て気に入れば金額次第で購入しようとする人
ほとんどの場合が、店員から説明を受ける内に液晶か?有機ELか?迷いだします。
結局色々と調べ始め、「トレンド重視」「最適解を求める」人へ鞍替えする。
基本的には面倒なことが嫌いで、お金で済むなら、極力労力をかけたくない人です。
確かに、その時の予算に合わせて最高の買い物が出来る効率の良いやり方かもしれません。
でも、実践する人は、お金に余裕がある高齢世帯や一部の富裕族に限られるのではないでしょうか?
②トレンド重視
せっかく高価な液晶テレビか有機ELテレビを購入するのだから、人気の製品をより安く買いたいと考え、先ずはインターネットで動向を調査し始める人
多くの人はこのパターンが多いのではないでしょうか?
でも、極端な例になると、事実から逃げる人も出てきます。
価格.comなどの掲示板で高評価のテレビが気になる。
自分が好きなメーカーや気になる機種の良い評価を重点的に探す傾向があり、悪い評判があれば、それを否定する投稿を次に探し始める。
人の情報(投稿)を鵜呑みにする傾向が強いため、失敗することも多いが、肯定的な投稿を探し安堵し胡麻化している。
まあ、これはかなり極端な例ですが、実際、人間は嫌なことから逃れたいし、失敗を認めない傾向にあります。
トレンド的におすすめな液晶・有機ELテレビについては価格や寿命だけで判断しない。
事実も客観的に受け入れ、他機種との比較を必ず行うことが必要です。
③最適解を求める
トレンドは当然見極めるが、自分の視聴スタイルや保有資産を活かせる最適な製品を模索し、実際に確認しながら慎重に製品を選ぶ人
技術トレンドを見極め、自分の生活環境で最も適した製品の価格情報を追いかける。
不具合情報などは敏感に察知し、対象製品の購入検討材料へ網羅する。
これが買い物を行う上では「理想形」となります。
しかし、あまり慎重になり過ぎると結局新製品待ちとなり、最終的には何も買わないか?
買ったとしても新製品のスペックを見てがっかりする。なんてなりがちですよね?
液晶・有機ELテレビは半年単位でモデルチェンジをします。また、新技術もどんどん出てきます。
買いたい時、迷った時、これらが買い時と度々言われますが、半分当たりでしょう。
残り半分は、慌てて購入たらダメということです。
大事なことは次の買換えを意識すること。
10年間使用予定であるなら、その10年間を幸せに使いきれる機種を選ぶのです。
もちろん、納得の行く「価格」と「耐久性(寿命)」そして自分に合う「機能」で選定しなくてはなりません。
大手掲示板などで「おすすめ」の液晶・有機ELテレビが、自分にとって「おすすめ」とは限らない。
これらを複合的に当てはめ、そして「最適解」を求められることが最良の選定方法となるのです。
液晶・有機ELテレビの失敗しない買換え方法
液晶・有機ELテレビの選び方に失敗しないためには、これまでに解説してきた「失敗事例」に果てハマらないことが前提の一つ。
そして買い物に対する行動パターンを見直すことが重要です。
過去の失敗を繰り返すな!
過去の失敗例については「3つのパターン」を紹介しました。
- 100%避けることができる失敗例
- 確認する手間を惜しまず避けたい失敗例
- 避けられない失敗例
3番目の品質不具合については避けられない内容で、実際に問題が発生してからの「行動」が重要となってきます。
しかし、残りの2つ、1番目と2番目は「最適解を求める行動パターン」に繋がるのです。
3つの失敗例に共通することは「行動」。
厳密には、1番目と2番目は「事前の行動」であり、3番目は「事後の行動」となります。
しかし、何れも「行動」を行うことでクリアー出来る失敗例だと考えて下さい。
最適解を求める行動パターンへ軌道修正する!
失敗例については、何れも「行動」が伴えば避けられますね♪
行動には「事前」と「事後」があり、「事後の行動」となる製品不具合は事前対処が不可能なので別物と考えましょう。
おすすめの液晶・有機ELテレビの買換えに失敗しない「事前の行動」には「最適解」を求める行動を磨く必要があります。
言葉だけで考えると難しいのですが、結論を言えば「きちんと調べる」ということです。
- 求める機能
- 視聴環境の把握と比較
- 費用(価格)対効果(満足度)
- 使用年数を越える耐久性(寿命)
- 機能比較
- 現物比較
チェックポイントが多く感じられるかもしれませんが、「現物比較」以外は机上で確認出来てしまいます。
高価かつ長く使用する予定の液晶・有機ELテレビの買換えなので、少しぐらいは手間をかけて見ましょう。
液晶・有機ELテレビの買換えに失敗しないための具体的な行動
ここでは「液晶・有機ELテレビの買換えに失敗しない」というテーマで概念を解説してきました。
少し長くなったので、具体的な方法については以下の記事で詳しく解説します。
店舗へ行く前に必要な製品を絞り込む具体的な方法
絞り込んだ製品を店舗で現物確認と比較を行う具体的な方法
機種ごとにスペックの良し悪しをまとめる
今後、この考えを基本に少しづつ個別製品の記事を提供して行きたいと考えます。
重要!このサイトの方針
- 新しい機種ごとに具体的な分析
- 液晶・有機ELテレビの買換えに適した機種であるかの客観的評価
- 価格、耐久性などのスペック評価
ポイントは「購入レビュー」では無いということ
「購入レビュー」は行動パターンに書いた通り、買った本人が失敗したと思いたくないため、どうしてもひいき目の記事になり勝ちです。
また、大手のコラムやアフリエイト記事ではメーカーとタイアップしている場合が殆どで、正確な記事とは言えません。
しかし、一般人が何台も高級な液晶・有機ELテレビを購入してレビューが行えるはずはありません。
そこで、面倒な機種ごとのスペック比較をこのサイトで行い、買うべき価値の有無を明示して行きます。
三現主義!
- 徹底的に展示場で現物を確認した上で「買うべき価値」を評価
とは言え、最終的な判断は「自分の眼と耳」で行う必要があることは忘れないで下さいね。
これから増える関連記事も是非ご覧下さい♪