3回にわたってソニーブラビア 4K液晶テレビ X9500Hのスペックをレビューしました。
最後の4回目では、総合評価と合わせ「買い時」と「目標価格」を解説致します。
各社のハイエンド液晶テレビを比較するとメリットもデメリットも一長一短
4K液晶テレビ ソニーブラビア X9500Hは、最も重要な映像機能は前モデルX9500Gから大きな進化はありませんでした。
しかし、次に重要な音響システムは刷新され、スピーカー容量もアップ。
また、細かく分析すると「使いやすさ」や「観やすさ」が地味に向上しているという点も判明。
これで価格が手ごろなら、最高クラスのハイエンド液晶テレビと言えます。
でも、トータル的には目新しい技術もなく、X9500Gの焼き直し機種と感じられここまでの評価は意外と苦戦。
コストの面で巻き返しが図られるか?期待したいところ。
最後に実勢価格を評価し、買い時を探って行きましょう!
4K液晶テレビ ソニー ブラビア X9500H の総合評価と最適な購入者像
皆さん、ここまでお付き合い頂きありがとうございます。最後にブラビアX9500Hの総合評価と良い点、イマイチの点についてご意見下さい。最適な購入者像に関するお考えも聞かせて頂けると助かります。
評価項目 | |||
---|---|---|---|
セールスポイント | 3.5 | 3.5 | 3.5 |
視聴環境・設置 | 3.8 | 3.8 | 3.5 |
機能 | 3.3 | 3.1 | 2.8 |
省エネ性能 | 3.0 | 4.0 | 4.0 |
パネル寿命 | 5.0 | 4.0 | 4.0 |
価格 | 3.0 | 3.0 | 2.0 |
総合評価 | 3.6 | 3.6 | 3.3 |
買い時 | 買わない! | そろそろ | いいかな? |
ソニーブラビアX9500H こだわり派の評価
最新機能と装備を重視するのだ。
- 性能はフラッグシップ機とほぼ同じ
- 細かな改善点は庶民には嬉しいはず
- 有機ELパネルじゃない
- チューナー数は相変わらずダメ
- 有機ELテレビが買えない人
- 前モデルの映像レベルが好きだった人
見下してるなあ…。テレビは有機ELテレビしか頭にないのか?
でも、機能や改善点は素直に評価しているから、良いテレビであることは間違いなさそうです。
ソニーブラビアX9500H リーズナブル派の評価
コストと機能のバランス重視よ。
- VAパネルの弱点や置き場の制限を見事に改善
- 音へのこだわりが感じられるモデルチェンジ
- 地デジ中心の人にはチューナー数が不安(変わらず)
- 意外と電気代がかかる(変わらず)
- ソニーのこだわりに共感できる人や製品が好きな人
- レコーダーやサウンドーバーも買いたい人
ソニーのネックはチューナー数とスピーカー容量であることをフォーカスしたいのですね。
ソニーブラビアX9500H コスト重視派の評価
価格に対してお得感が重要だね。
- ソニー4K液晶の最高峰らしい機能と装備
- 音響システムの刷新で更にフラッグシップ機へ近づいた
- いくら良い装備や機能でも価格が期待出来ない
- 目新しい新技術が無い
- 価格とのバランスに納得できる人
- ソニーというブランドにこだわりがある人
コスト重視派さんが珍しくVAパネルを責めていません。でも、やっぱりX9500Hの価格バランスには不信感が残るようです。
価格が同じクラスと競合するレベルなら、「コスパ」評価も良くなるんですよね。
4K液晶テレビ ソニー ブラビア X9500H サイズ別の買い時は?
液晶テレビの買い替えを検討する上で、最も気になるのがサイズ別の価格とその買い時でしょう。
ここでは、前機種の価格推移を重ね合わせ、現行のソニーブラビア 4K液晶テレビ X9500H の買い時を明確にして行きます。
いよいよX9500Hのコスパが判明しますよ!
ソニーブラビア X9500H「55型」の価格推移と買い時
上のグラフは前モデルのX9500Gを比較対象に、初値からの経過を追ったものです。棒グラフを見れば55型X9500Hの割高感が一目瞭然!値下り率も前モデルよりも緩やかです。
人気なのか?価格設定なのか?
まだ初値後1ヶ月とデータが少ないのもネックね。でも明らかに前モデルより割高だわ。
結局さ、ソニーは高機能だけど割高なんだよね。コスパを考えると普通の機種と同じ評価まで落ちるよね。悪い意味で期待を裏切らない。
前モデルのX9500Gも割高感が強かったのですが、X9500Hはそれを上回る状況です。買うのは少し待った方が賢明ですね。
その通り、半年程度は様子見が賢明だわ。
やっぱりソニーはコスト的に万人受けしませんね。
僕ならIPSパネルのパナソニックビエラの新製品を待つね。機能はほぼ同じだし、もしその時X9500Hが安ければ再考すれば良いわけだしね。
なに!これで高いのか?液晶テレビは安上がりで良いのだ。
あんた一体いくら持ってるんだ?
では、65型も見てみましょう。
ソニーブラビア X9500H「65型」の価格推移と買い時
65型は55型と違い、初値から全モデルのX9500Gを下回って始まり、翌月も順調に価格を下げています。値下り率も良い感じですね。
今後更に進むであろう大画面化に則した動きです。
前モデルX9500Gが24万円を切るのに半年を要したわ。でも23万円は切らずにX9500Hへモデルチェンジ。狙いはやっぱりその辺りね。
ソニーの傾向は、安値と言っても東芝レグザZ740X並の値段までは下がらないこと。しかし半年以降は安値を記録する流れです。
65型は前モデルを下回っていますが、買い時ではなさそうですね。
では、せっかくなので75型の価格推移も見てみましょう。
ソニーブラビア X9500H「75型」の価格推移と買い時
75型を見て確信しましたが、大型テレビの値崩れが今期は顕著であるようです。そのため、65型を安く始まっていたのでしょう。
75型は前モデルと比較して、1ヶ月後で10万円近い差、初値に至っては14万円弱も安く始まっています。
私もそれを感じていたわ。
他のソニー液晶テレビの価格比較でも、大型テレビは軒並み前モデルよりも安く始まっていたものね。
ソニーらしくまだ下がって行くのか?既に買い時か?今期は難しいわ。
今期のソニーブラビアは65型以上が狙い目かもしれません。
まだまだ先は長いので一概には言えませんが…。
大型テレビがバーゲンセールなのだ。
はいはい…。
75型はさすがに買う人を選びますが、65型は少し面白い展開が期待できそうです。
でも割高感はまだまだ払拭されません。
4K液晶テレビ ソニーブラビアX9500H サイズ別の買い時と注意点
ソニーブラビアX9500Hはサイズバリエーションが多いので、売れ筋の55型と65型を中心に解説して下さい。
内容が前モデルから大きく変わらないのに、55型の価格は少し異常値だと感じるね。でも65型は珍しく良い感じだ。相変わらずコスパが良いとは言えないけどね。
冷静に考えると、前モデルX9500Gも大幅に進化したとは言い難い機種だったわ。でも高かったし、やっぱり卸値的にソニーは不利なのかしら?
「卸値」ですか?
大型パネル価格が下がっていると考えれば合点は行きますが、55型は説明できません。やっぱり人気による影響が大きいのかも?
液晶だからわしにはどうでも良い機種なのだ。
ここで「中の事情」を推測しても仕方ありません。
実売の価格でこの先の買い時を読んで下さい。
それじゃあ買い時と目標価格を明確するわ。
サイズ | 考え方 | 理由 |
---|---|---|
55型 | 様子見 | 競合するパナソニックビエラの発売~価格安定まで待つ |
65型 | 様子見 | 前モデルを参考に25万円を基準に考える |
75型 | 一部買い | 価格的には前モデルの安値レベル。価格提示内容次第 |
ソニーの傾向は半年待ちは当たり前で、8ヶ月前後に安値を更新する傾向(次モデル発売までの間)。パナソニックビエラが発売されないと何とも言えない状況ね。
新型肺炎の影響で需給バランスに歪が生じていますね。今が安いのか、過去のデータが正しいのか判断が難しい。
55型/65型は欲しい人には最初で行き渡るし、その後は下がるはずだけど…。75型は特殊なので、前モデルの価格でOKな人は最安値の提示があれば迷わず買いで良いと思うわ。
忘れて欲しくないのは、ハイエンド液晶テレビの最安値はソニーとパナソニックがほぼ同じで、東芝は1万円ほど安いということ。これを基準に比較してね。
またソニーは「ダラダラ」下がるのか?
まあ、急ぐ人や、面倒な場合は量販店のネットショップで買っちゃった方が幸せかもしれません。一番下にリンクを貼っておきます。
わしは新しい有機ELテレビにするのだ。
忘れるところでしたが、外付けハードディスクの購入もお忘れなく。「HDD【2020版】ソニーブラビアにおすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」で適合HDDを紹介しています。
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