TOSHIBA REGZA 4K有機ELテレビ X9400の徹底評価。
前回のセールスポイントに引続き、今回は視聴環境の点から評価を行います。
価格よりも機能を重視
こだわり派
価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派
自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派
価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。
では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
4K有機ELテレビ 東芝レグザ X9400 おすすめの「視聴環境」
東芝レグザ有機ELテレビ X9400のパネル反射対策に変化はありませんが、前機種のX930から比較的見やすいパネルになっています。
今回は有機ELパネルの色調を独自にチューニングし、新たに放熱対策を行ったことでコントラストが向上しています。
輝度アップが望め、明るい所でも見やすいパネルへ進化。
とは言え、有機ELテレビの弱点である「昼間のリビングでの反射(見難い)」ことを含め、再度有機ELテレビの弱みを再確認しましょう。
- パネルの寿命が短い
- 消費電力が大きい
- パネルが焼き付く
- 昼間のリビングでは見難い
- 値段が高い(投資対効果が低い)
パネルの反射対策は限界かしら?コントラストが更に上がったことで、逆に反射要素が強くなっていないか不安だわ。
輝度を上げても「黒」がより「黒」として表現できるが故に、全てのメーカーの有機ELテレビが映り込みを回避出来ていないのが実情です。実際に展示品を見て進化を確認しましょう。
その通り。家電量販店で現物確認すれば良く分かるね。美しさとの両立は難しい分、価格で妥協した方が無難な場合が多いよ。
まあ、有機ELテレビのデメリットは既に多くの方が理解し、それを承知で購入を検討しているので問題無いでしょう。
では、次に基本の「テレビサイズの選び方」を再確認しつつ、サイズバリエーションを見てみましょう。
テレビサイズの選び方
REGZA X9400のサイズバリエーションは77型、65型、55型、48型の四つのバリエーションに増えました。
購入サイズの選択方法は、4K映像を見るかHD映像を見るかソースによって異なってきます。
視聴距離 | 4K | フルHD |
---|---|---|
200cm (6畳) | 100型 (インチ) | 52型 (インチ) |
350cm (8畳) | 190型 (インチ) | 94型 (インチ) |
- 地デジ放送メインの狭い部屋であれば「55型」を視野に
- それ以外の場合は「65型」がおすすめ(予算次第)
大型化は分かるけど、中小型機の導入は面白いかも?
そうなんだな。有機ELの画質を知るとプライベートな部屋にも少し小さい有機ELテレビが欲しくなるんだな。近くで鑑賞できる4K放送を見るなら、わしの書斎の机に丁度良いのだ。
視聴距離と画面サイズの記事はこちらから‼
評価:3.0
77型(インチ)の投入はもはや当たり前なのだ。もし今回投入しなかったらここは「2.5点」にしたのだ。
評価:4.0
サイズバリエーションの充実は選ぶ楽しみが増えるわ。48型なら手が届きそうね。
評価:3.0
反射対策は相変わらずだし、その他の問題も解決されていないね。特に加点も減点も無いとしか言えない。
4K有機ELテレビ 東芝レグザ X9400 おすすめの「設置スペース」
TOSHIBA REGZA X9400 を設置する際に必要な理想的なスペースと、最適な視聴高さを実現するテレビ台を解説します。
- X9400は「卓上スタンド込みと本体のみの重量差」に注目
- X9400はデザイン的に「画面とテレビ台の設置距離が短い」(低くなる)
- 卓上スタンドを使用するとパネルが若干斜めになる(上方に向く)
REGZA X9400の各サイズに関して、基本の寸法、重量について確認すると共に、テレビを設置する上で最低必要なスペースを理解しましょう。
48X9400(48型・インチ)
※48型は最終的に発売中止となりました
X9400 48型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
20.5㎏ | 16.5㎏ | 4.0㎏ |
X9400 48型(インチ) テレビ本体の必要スペース
理想的な 横幅 | 理想的な 縦幅 | 理想的な 奥行き |
---|---|---|
1,200㎜ (120㎝) | 800㎜ (80㎝) | 350㎜ (35㎝) |
55X9400(55型・インチ)
X9400 55型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
32.5㎏ | 23.1㎏ | 9.4㎏ |
X9400 55型(インチ) テレビ本体の必要スペース
理想的な 横幅 | 理想的な 縦幅 | 理想的な 奥行き |
---|---|---|
1,300㎜ (130㎝) | 800㎜ (80㎝) | 350㎜ (35㎝) |
65X9400(65型・インチ)
X9400 65型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
46.0㎏ | 31.9㎏ | 14.1㎏ |
X9400 65型(インチ) テレビ本体の必要スペース
理想的な 横幅 | 理想的な 縦幅 | 理想的な 奥行き |
---|---|---|
1,700㎜ (170㎝) | 950㎜ (95㎝) | 350㎜ (35㎝) |
77X9400(77型・インチ)
X9400 77型(インチ)の重量
総重量 | 本体のみ | 卓上スタンドのみ |
---|---|---|
64.5㎏ | 41.0㎏ | 23.5㎏ |
X9400 77型(インチ) テレビ本体の必要スペース
理想的な 横幅 | 理想的な 縦幅 | 理想的な 奥行き |
---|---|---|
1,800㎜ (180㎝) | 1200㎜ (120㎝) | 400㎜ (40㎝) |
X9400を理想的な高さで視聴できるテレビ台
ここでは、レグザX9400を最適な高さに関する理由と、理想的な高さで視聴するためのテレビ台の高さに言及します。
上図は、一般家庭でテレビを視聴するパターン別に、テレビサイズ毎に目線の高さをイメージした内容です。
視点の高さから左下の様にテレビ台やテレビスタンドの数値を算出していますが、基本は座椅子の高さを目線の中心線に置けば大抵のパターンに当てはまるのが分かるでしょう。
この図を参考に、X9400にマッチする理想的な視聴高さを探ります。
X9400のテレビ台を選ぶ際の注意点
最適なテレビ台のサイズについて結論を出す前に、東芝レグザX9400を設置する際の注意点を確認しましょう。
レグザX9400の卓上スタンドの特殊性
レグザX9400は写真を見れば分かる通り、前機種のX930同様に卓上スタンドが後方に隠れ、画面全体でどっしり支えるような美しいデザインです。
即ち、画面位置が他製品よりも低くなることを把握しましょう。
合わせて画面(パネル)が少し斜めになっている点も重要ね。目線が低い分、角度を使って視野を確保しているのね。
見やすさを考慮し、画面を約2~3度傾斜させたスラント設計を行っています。
斜め上方を向いているので、X9400の視聴高さは必ず目線より下に画面センターを合わせましょう。
うんうん、理にかなっているわ。でも、やっぱり卓上スタンドは特殊過ぎない?
そうですね。一般的には卓上スタンドの設置面は画面幅よりも小さいですが、X9400の場合は画面幅全てが卓上スタンドと解釈すべきです。テレビ台を選ぶ際はこの点が重要な要素の一つでしょう。
レグザX9400の卓上スタンド重量
前機種同様、相変わらず東芝のフラッグシップ機は重いですね。その原因は本体重量の半分近い卓上スタンドの重さにあります。
77型(インチ)で24.5kg!驚きだね。65型は14.1kg、55型は9.1kgも卓上スタンドが占めるんだ。でも、前機種のX930ってもっと重くなかったっけ?
良い所に気づいてくれました。前機種X930より65型で4.9kg、55型は6.2kgも軽量化しているのです。「デザイン性」を維持しつつ、見えない部分できちんとX9400は結果を出しています。
パネル1枚で直立するような美しいデザインは、東芝のフラッグシップ機だけなのだ。
前面に保持する部分が無いので、低重心化を図るために卓上スタンドを重くする必要がある中、軽量化の改善を上手に行いました。
とは言え、卓上スタンドを含めたX9400は高重量になることが重要な点であることには変わりないわ。卓上スタンドを利用するテレビ台を使用する際は重量に注意してね。特に既存のテレビ台を流用する際は、必ず耐荷重性の確認を行うべきね。
CHECK!
- 目線が上にある前提のスラント設計なので理想的な高さのテレビ台を選ぶ
- X9400は画面幅が卓上スタンドと捉える
- 卓上スタンドを使用する場合は耐荷重性を先ず重視する
X9400 理想的なテレビ台のスペック
これまでの情報を加味すると「耐荷重」を満たすことを前提に、以下のサイズ前後が「X9400」では適切なテレビ台の条件と言えます。
但し、あくまでも想定は一般家庭なので、使途に合わせてサイズ調整を行いましょう。
項目 | 48型 | 55型 |
---|---|---|
理想的な横幅 | 1,200㎜以上 (120㎝) | 1,400㎜以上 (140㎝) |
TV台理想的な高さ | 485㎜ (48.5㎝) | 430㎜ (43.0㎝) |
理想的な奥行き | 300㎜前後 (30㎝) | 300㎜前後 (30㎝) |
耐荷重 | 25㎏以上 | 35㎏以上 |
項目 | 65型 | 77型 |
---|---|---|
理想的な横幅 | 1,600㎜以上 (160㎝) | 1,800㎜以上 (180㎝) |
TV台理想的な高さ | 370㎜ (37.0㎝) | 250㎜ (25.0㎝) |
理想的な奥行き | 350㎜前後 (35㎝) | 400㎜前後 (40㎝) |
耐荷重 | 50㎏以上 | 70㎏以上 |
「横幅」については画面の大きさに合わせたバランスで長さを設定していますが、基本的には「耐荷重」がクリアーし、バランスよく設置できればこだわる必要はありません。
また、「奥行き」も同様で、「耐荷重」とバランスに問題のないテレビ台を選択しましょう。
そして、ストレス無く視聴できる高さについては、「理想的高さ」であれば一般家庭での視聴は概ね対応可能です。
和式中心、洋式中心という選択肢の中で「理想的高さ」を基準に高低を計算できるので、テレビ台選びの参考にして下さい。
参考までに比較的リーズナブルなテレビ台を紹介しています。
コスト優先で選択するなら(最大65型)
- 高さ28.2㎝でほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
- 人気商品なのでクチコミ多数
- 高級感が薄い
高さ調整可能で安心の朝日木材加工(最大65型)
- 31.8㎝と43.8㎝の2つの高さが選べほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
- 一部の色をおしゃれに変えられる
- 耐荷重注意
最大77型まで対応可能な朝日木材加工のローボード
- 高さ31.8㎝でほぼ全サイズで最適な視聴高さを実現可能
- サイズは幅80㎝から177㎝まで6バリエーション
- 65型が限界
X9400を理想的な高さで視聴できるテレビスタンド
基本的な考え方はテレビ台選びと同じです。
しかし、テレビスタンドの場合は「壁掛け」同様にテレビスタンドを接続するテレビ本体のVERSAというネジ位置が高さに影響を与えます。
ただ単に台の上に置くだけなら簡単ですが、テレビスタンドの場合、接続位置を確認するだけでは接続後のテレビ画面のセンター位置は分かりません。
各機種の各サイズでVESA位置が異なるため、テレビスタンドの選定は少し複雑なことを先ずは理解しましょう。
レグザX9400とテレビスタンドの相性
家庭用のテレビスタンドは超大画面に対応した製品は少なく、77型(インチ)X9400は選択肢が限られますが、65/55型は選択肢が比較的多いです。
X9400に適合したテレビスタンドから、最適(もしくは自身が求める)な視聴高さになる製品を選びましょう。
レグザX9400はテレビスタンドだと視点が高くなる
家庭用のテレビスタンドは超大画面に対応した製品は少なく、77型(インチ)X9400は少し不利な状況です。但し、65/55型については選択肢も豊富ですが、設置位置が少し高くなる傾向です。
どうして高い位置になっちゃうの?
テレビ背面にあるテレビスタンドと接続する「VESA位置」が影響しています。X9400のVESA位置は48型を除いてセンターより下部にあり、センターにVESAを配置した場合と比べ、テレビスタンドに設置するとテレビ本体が高くなるのです。
テレビ台みたいに理想のセンター位置「80cm」をクリアーする適合製品が少ないんだね?
そうですね、選択肢は非常に狭くなりますが、テレビ台とは違いテレビスタンドは高さ調整が出来るメリットがあります。その高さ調整を逆手に取ると、65/55型のみですが以下の製品がズバリ適合します。
RF-590が面白いのは下方向であれば無段階に調整が可能で、下限へ調整すれば全ての視聴位置でベストな状態となります。耐荷重も100kgと最高水準のレベルで安心ですね。
一方、77型(インチ)は不利とは言え、2つのテレビスタンドが適合します。
これらのテレビスタンドなら目線も高くならず最適な視聴環境を構築出来ます。
テレビスタンド欲しかったけど、何が適合するか分からなかったんだ。こうやって適合する最適な製品を紹介されると選びやすいね。
REGZAなら純正のテレビスタンドも選べる
CHECK!
- 壁掛け金具や壁への設置工事は不要
- 大画面テレビを省スペースで設置
- 左右に約8度テレビの向きが調整可能
- ケーブル類はすべて裏側に配線
安心を買うなら断然レグザ純正品ですね。
わしは価格が高くても純正品にこだわるのだ。
値段はもちろん考えるけど、トータル的なバランスを考えるならREGZA専用テレビスタンドを購入するのがベストね。
東芝レグザ純正テレビスタンド
テレビスタンドの選び方については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にして下さい。
失敗しない「テレビスタンド」の選び方~7つの重要ポイントを解説
また、X9400に最適なおすすめのテレビスタンド情報はこちらを見れば全て分かります。
レグザX9400 設置スペースの最終評価
それでは、X9400の設置スペースに関して最終評価を行って下さい。
評価:5.0
わしの興味は77型(インチ)だけだが、頑丈なテレビ台もあるので問題無いのだ。テレビスタンドも重い卓上スタンドを外すから結局問題無いのだ。
評価:3.0
大型サイズはテレビ台選びに気を遣いそうなので心配。でも、テレビスタンドの適合も分かったし、X9400も意外と普通のテレビだったのね。
評価:3.0
相変わらず重い卓上スタンドだけど、しっかり軽量化へ進化しているしデザイン性は最高じゃない?高耐荷重のテレビ台は高いけど、テレビスタンドを選べば結構お得かも?
テレビ台、テレビスタンド選びは「おしゃれでおすすめなテレビ台選びで最も重要な基礎知識を忘れていませんか?」で書いた通り耐荷重性能が重要です。
4K有機ELテレビX9400の「視聴環境」総合評価
では、これまで確認したX9400の視聴環境について総合評価を行ってもらいましょう。
評価:4.0
輝度不足を改善した前機種。そこで期待した大型化、ちゃんと77型(インチ)を出した東芝レグザは立派なのだ。
評価:3.5
重くて有名な卓上スタンドの軽量化は「地味」ながら視聴環境の改善を感じたわ。
評価:3.0
東芝レグザハイエンド機のこだわりあるデザインは好感が持てるね。
REGZA最高峰のデザイン性はそのままに、サイズバリエーション強化、軽量化とユーザーの選択肢を広げています。引続き「機能」について評価します。以下のリンクから移動して下さい。
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