2020-2021モデルの最新フラッグシップ東芝レグザ有機ELテレビ「X9400」の評価をここから開始。
前機種の「東芝有機ELレグザX930」は割高な他社製品を後目に価格破壊が進み、お買い得感の高い機種となった。
しかし2020-2021シーズンは様子がおかしい。
ライバルのパナソニックとソニーのフラッグシップ有機ELテレビはモデルチェンジが行われず、セカンド機、サード機のみが刷新。
フラッグシップ機とは言え、1年以上経過すれば価格もこなれてくる。
その中にあって、モデルチェンジを行った「東芝有機ELレグザX9400」は大丈夫なのか?
4回にわたって全貌を解き明かして行きます。
第1回目は東芝レグザ有機ELテレビX9400の「セールスポイント」をじっくりと徹底評価。
価格よりも機能を重視
こだわり派
価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派
自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派
価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。
では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
4Kチューナー内蔵のレグザ有機ELシリーズは2バリエーション構成。
今回は、フラッグシップモデルの「X9400」を解説します。
4K有機ELテレビ東芝レグザ X9400とは
項目 | 内容 |
---|---|
モデル | 2020夏(20'6月) |
シリーズ | レグザX9400 |
分類 | 4K有機ELテレビ |
サイズ展開 | 77v/65v/55v/48v ※48型は発売中止となりました |
データを見れば分かる通り、REGZAの有機ELテレビとしては2020年度で最も新しいテレビ(2020-2021モデル)。
また、東芝REGZAシリーズでの位置づけは「フラッグシップモデル」であり、TOSHIBAテレビの最高峰となります。
4K有機ELテレビ東芝レグザX9400のセールスポイント
- クラウドAI技術とそれを活かす高コントラスト新開発パネル
- 圧倒的な重低音レグザパワーオーディオX-PRO
- 放送済みの番組をいつでも見られる「タイムシフトマシン」
1.クラウドAI技術&高コントラスト新開発パネル
2020年のレグザと言えば、膨大な映像資産から最適な画質をAIが作り出す「クラウドAI技術」ですね。フラッグシップ機のX9400はその画質を最大限に活かすため、パネルもリニューアルしたわけね。
「クラウドAI」については液晶レグザでも採用している今期の「売り」です。その中でもX9400は唯一「ダブルレグザエンジンCloud PRO」を採用し、より早く、より正確な映像表現が可能になっています。
頻繁にアップデートしているみたいだけど、ホントに良いかの評価はまだまだ先になりそうだね。
いや、多分毎日見ている人たちは「慣れ」で分からないためなのだ。評価以前にまだまだ進化が望める面白い技術だとわしは思うのだ。
優秀な映像データもそれを表現するパネルも優秀でないと意味がありません。
X9400では更に高コントラスト化が進化した、放熱効果の高い新開発パネルを採用したことも注目です(65/55型のみ)。
物理的な対応として、効率的に熱を排出して色むらの発生を抑えたわけね。画質は新たにチューニングを行って進化させたのね。
評価:5.0
適格な進化に減点要素は無いのだ。この先も有機EL映像をどんどん良くして欲しいのだ。
評価:4.0
モデルチェンジだからこれくらいしないと。フラッグシップ専用の「ダブルレグザエンジンCloud PRO」ってなんか魅力だわ。
評価:4.0
東芝レグザの「クラウドAI」は無料だしウエルカムだよ。でも、クラウドサーバーにお金かかってるよね?この先がちょっと心配かな。
ハードディスクを強化して裏録に備えましょう♪
2.レグザパワーオーディオX-PRO
今期の有機ELレグザのサウンドは「有機ELレグザオーディオシステム PRO」から「レグザパワーオーディオX-PRO」へパワーアップ。しかし、最近は「パワーだけで良いの?」という疑問を持つユーザーも少なくありません。
そうなのよ。確かにバズーカーとかテレビ本体の音質は東芝レグザの評判は良いけど、疑似サラウンド、特に3Dサラウンドについては他社に見劣りするわ。
マズイよね。今期は東芝関係以外は当たり前に「ドルビーアトモス」を標準装備し始めたし、多くの購入検討者がその点を理解し初めているよね。
アトモス対応のサウンドバーを別に買えば済むのだ。でも、希望としてはレグザ品質のスピーカーで「ドルビーアトモス」を再生させたい気持ちもあるのだ。
今期はレグザの正念場ですね。この先流行に乗るのか?独自路線を続けるのか?
何れにしても「購入者目線」で来期は判断して欲しいものです。
でも、イネーブルドスピーカーっぽい試みは行ってますよ。
トップツィーターを背面の壁に反射させてるのだ。イネーブルドスピーカーは天井を使うのでちょっと違うが、他社を意識していることは感じさせるのだ。
今回は10スピーカーで142W。数字だけを見れば他社を大きく圧倒しているので、是非頑張って欲しいのだ。
ディスプレイの下にスピーカーが付くというデザインも好みが分かれるわね。デザイン性を取るかスペックを取るか?これも今後大きく影響しそうだわ。
どうせプログラム上はアトモスの対応準備は終わってるんでしょ?
シアターバーも各社発売されているので、テレビ本体の音質にはこだわらない人も居るのでしょうね。
評価:3.5
大容量、スピーカー数、数字を見れば高評価なのだ。前モデルX930の50Wからは大幅進化なのだ。
評価:2.0
そうなのよね。数字は立派だし凄く考えたスピーカー構成だと思う。けど、やっぱりドルビーアトモスを何とかして欲しいわ。
評価:2.0
いたずらに容量を大きくすれば電気代が高くなるだけ。丁度いい場所にランディングして、中身の充実を図って欲しいね。
大型テレビの画面って直ぐに汚れます。
更に音質を良くするならサブウーファーで低音強化!
3.タイムシフトマシン
もし、東芝レグザにタイムシフトマシンが無かったら?
今やレグザの代名詞とも言える機能で、他社を圧倒する部分ですね。
タイムシフトがもし無かったら購入候補には上がらないかもね。
設定次第ですが、指定の時間帯とチャンネルを過去2~3週間遡れます。また、途中から見始めた番組も最初へ遡れたりもしますね。
色々な使い方が出来て結構魅力的だね。
後でじっくり見たい番組は通常の外付けハードディスクへ。見たい番組が集中する時間帯はタイムシフトマシンに録画して、番組がつまらない時に見てるわ。
わしはテレビの時間を気にせず入浴して、後追いで視聴することが多いのだ。
とは言え、タイムシフトマシンは24時間録画できるので、信頼のおける外付けハードディスクを選ぶ必要はあります。
純正ハードディスク(HD)「D3シリーズ」は1台でタイムシフトマシンも通常録画も両方楽しめます。
タイムシフトマシン用またはタイムシフトマシン増設用にぴったり!もちろん通常録画用としても使える「V3シリーズ」。
タイムシフトマシンに対応したHDDは「HDD【2020版】東芝レグザ & ハイセンスにおすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」でまとめて紹介しています。
テレビ録画用外付けハードディスク選びの時間短縮でお使い下さい!
純正品か24時間録画対応のハードディスクを選びましょう。
では、タイムシフトマシンの評価をお願いします。
評価:5.0
他社のテレビにこれを上回る技術が無い以上、ずっと満点なのだ。
評価:5.0
タイムシフトマシンのせいで、新しいテレビを購入するときに東芝レグザが外せないのよね。
評価:5.0
まだまだこのシステム人気があるよ。同レベルの有機ELテレビと変わらない価格でこれが使えるって、かなりコスパは高いね。
その他:サイズバリエーションの増加
今回、セールスポイントの評価対象から外しましたが、X9400はサイズバリエーションが4つに倍増し、選択の幅が広まったことも大きなニュースです。
有機ELレグザ最大の77型(インチ)と最小の48型(インチ)が加わったのね。
「テレビ台」の選び方のコツはここから
「テレビスタンド」の選び方に迷ったらここ!
有機ELレグザX9400に最適なおすすめのテレビスタンドも探せます♪
4K有機ELテレビ東芝レグザ X9400の受賞歴
TOSHIBA 有機EL REGZA X9400はAV機器を専門家が評価する「VGP」から高い評価を受けています(「Hivi」夏は選考中止)。
音元出版「PHILE WEB」主催のAVアワード≫VGP
1987年にスタートした国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードです。プロが選んだベストセラー間違いなしのアイテムだけが、受賞の栄誉を勝ち獲ることができます。
ONGEN PUBLISHING CO.,LTD
AV専門誌「HiVi」によるアワード≫HiVi
登場したばかりのモデルを含め、現在市場に流通しているAV製品をジャンル、価格帯別に分類して真のお買い得モデル=「ベストバイ」製品を選出することが本企画の趣旨である。
Stereo Sound Publishing Inc.
AV=オーディオビジュアル
2020 SUMMER(2020年度「夏」)
2020年夏モデルは、クラウドAI技術が高く評価されVGPから総合金賞を受賞。また、ディスプレイ部門でも3サイズが金賞という最高の評価を受けました。
VGPの評価
受賞 | 受賞内容 |
---|---|
総合金賞 | クラウドAI高画質技術「レグザエンジンCloud」を搭載した有機ELテレビシリーズに対して。 |
技術賞 | 有機ELテレビおよび液晶テレビシリーズに搭載された、AIを活用した高画質技術に対して。 |
企画賞 | 「ネット動画ビューティPRO」ノイズを抑えて精細感を高める、ネット動画に特化した映像処理技術に対して。 |
金賞 | ディスプレイ部門 4K有機ELテレビ(60型以上70型未満)65X9400 4K有機ELテレビ(50型以上60型未満)55X9400 4K有機ELテレビ(50型未満)48X9400 ※48型は最終的に発売中止となったのに変ですね… |
Hiviの評価
評価なし。
2020 WINTER(2020年度「冬」~2021年度)
VGPの評価
受賞 | 受賞理由 |
---|---|
技能賞 | 77インチ専用設計のスピーカーシステム「レグザパワーオーディオX-PRO」の開発に対して。 |
金賞 | ディスプレイ部門 4K有機ELテレビ(70型以上)77X9400 4K有機ELテレビ(60型以上70型未満)65X9400 |
受賞 | ディスプレイ部門 4K有機ELテレビ(50型以上60型未満)55X9400 |
Hiviの評価
受賞 | 受賞理由 |
---|---|
3位 | 55X9400/ディスプレイ部門Ⅳ(有機EL、60型以下) |
3位 | 77X9400/ディスプレイ部門Ⅴ(有機EL、61型以上) |
4K有機ELテレビ X9400の「セールスポイント」総合評価
では、これまで確認した有機ELレグザ X9400のセールスポイントについて総合評価を行ってもらいましょう。
評価:4.7
相変わらず色の味付けが上手いのだ。地デジも綺麗に映るし、クラウドAIの今後も楽しみなのだ。
評価:4.0
クラウドAIは未知の部分も多いけど良い意味で期待できるわ。でも、サウンド関係はこの先どうするのかしらね?
評価:4.0
まだこの時点では「コスト」を加味していないから高得点を付けれるけど、価格が上がってたらちょっと辛口になりそう。
タイムシフトマシン、クラウドAIと非常に良い評価ですが、唯一ドルビーアトモスだけが皆さん残念なようです。引続き設置スペースなどの「視聴環境」について評価行いましょう。以下のリンクから移動して下さい。
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