2020-2021モデル、ソニーブラビアは有機ELのフラッグシップ機である「A9G」の全面刷新を行わず、48型(インチ)A9Sの追加投入に留まっている(2020/10現在)。
一方、有機ELセカンド機である「A8G」は、「ブラビアA8H」としてフルモデルチェンジを遂げた。
ソニーブラビア有機ELテレビの中でも「マスターシリーズ」という特別な位置づけは、A9GとこのA9Sだけ。
A9SはA9Gの単なる追加サイズの機種なのか?
4回にわたってA9Gとの違いを中心に解き明かして行きます。
第1回目はソニーブラビア有機ELテレビ A9Sの「セールスポイント」をじっくりと徹底評価。
価格よりも機能を重視
こだわり派
価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派
自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派
価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。
では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
4K有機ELテレビソニーブラビア A9Sとは
項目 | 内容 |
---|---|
モデル | 2020夏(20'7月) |
シリーズ | ブラビアA9S |
分類 | 4K有機ELテレビ |
サイズ展開 | 48v |
ソニーブラビア有機ELテレビのフラッグシップ機は、2019-2020モデルとして発売された「A9G」で、77型、65型、55型のサイズ展開である。
「A9S」は同じマスターシリーズであり、フラッグシップ機のサイズバリエーションを広げるために追加された機種と考えられる。
ハイエンド有機ELテレビをもっと身近に、そして場所を選ばず使用することを想定した戦略的なモデルと言えるでしょう。
4K有機ELテレビソニーブラビア A9Sのセールスポイント
- 有機ELテレビの高画質が省スペースで楽しめるコンパクトさ
- 高画質プロッセッサー「X1 Ultimate」搭載
- 立体音響を実現する「ドルビーアトモス」搭載
1.有機ELテレビの高画質が省スペースで楽しめる
ブラビアA9Sの特徴は、何と言ってもコンパクトさに尽きるでしょう。最も48型(インチ)のワンサイズしか無いのですが、大型化に走るテレビ市場において、フラッグシップ有機ELテレビをサイズダウンしたことは、置き場に困るニーズへの布石と言えます。
今期は有機ELテレビの48型(インチ)が熱いわね。
ニッチなニーズを取り込めると見込んだ投入でしょう。逆を正せば、有機ELテレビの大型化より簡単なんですよね。
テレビ台やテレビスタンドも選びやすくなります。
「テレビ台」の選び方のコツはここから
「テレビスタンド」の選び方に迷ったらここ!
有機ELブラビアA9Sに最適なおすすめのテレビスタンドも探せます♪
評価:3.5
わしの家なら、子供部屋やキッチンに丁度良いのだ。
評価:3.0
フラッグシップ機A9Gと大きな差が無ければ魅力的な1台ね。
評価:2.0
こんな小さいサイズなら液晶でいいじゃん。
2.「X1 Ultimate」と4Kチューナーを搭載
ここはフラッグシップ機A9Gと同じ「高画質プロッセッサー」を搭載しているのね。
当然と言えば当然です。
同タイミングで発売されたセカンド機の「A8H」でも同じプロセッサを搭載しましたからね。
- 下位の「X1 Extreme」と比較してリアルタイム処理能力が約2倍
- 新規投入の8K液晶テレビ「Z9H」にも採用
「X1 Extreme」からの変化
高精細
変化 | 新規 |
内容 | オブジェクト型超解像 |
どのように | 従来では失われてしまうような質感も、現実に近い質感で再現 |
変化 | 向上 |
内容 | デュアルデーターベース分析 |
どのように | ノイズ低減のデータベースを追加し、X1 Ultimateの解像処理用のデータベースと合わせシナジー効果を狙う |
高コントラスト
変化 | 向上 |
内容 | HDRリマスター |
どのように | 処理能力が向上したX1 Ultimateで、より細かく被写体のコントラスト調整が可能 |
豊かな色彩表現
変化 | なし |
内容 | Super Bit Mapping 4K HDR |
どのように | 微妙な色合いもリアルに再現 |
評価:3.5
まあ順当な内容なのだ。
評価:2.5
ハイエンドのブラビア液晶テレビも同じよね。
評価:2.5
次期ブラビアに向けて差がなくなり煮詰まってきました。
ハードディスクを強化して裏録に備えましょう♪
ソニーブラビアの隠れたメリットが外付けハードディスクの適合力。
ブラビアA9Sに適合するHDDの情報は「HDD ソニーブラビアにおすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」で詳しく解説しています。
4K放送を録画する人は出来るだけ大容量を選びましょう。
ハードディスクを強化して裏録に備えましょう♪
3.立体音響を実現する「ドルビーアトモス」搭載
セールスポイントとは言え、ここも変わり映えしません。注意点としては、スピーカーユニットがA8Hと同じ「アコースティック サーフェス オーディオ」で「プラス」が付かない25Wの貧弱ユニットです。
あらら、小型サイズになるとスピーカーユニットのクオリティが下がるけど、A9Sも同じなのね。
ソニーブラビア独自の「アコースティック サーフェス オーディオ」とマッチして聞きやすい音になったけど、A9Gの60Wとつい比べちゃうよ。
なんでセカンド機のA8Hより出力が小さいのか?わしには理解できないのだ。
この他、A9Gに搭載された「センタースピーカーモード」とそれに必要な端子もありません。スピーカーユニットについては残念な内容です。シアターバーで強化することも考えましょう。
評価:5.0
ドルビーアトモスはあって当たり前の時代も近いのだ。ただ、その他は残念な面もあるのだ。
評価:4.0
自動音場補正は普通の使用には最適ね。アトモスが聞きやすそう。
評価:4.0
ただで映画館みたいな音が聞けるドルビーアトモスはやっぱり嬉しいね。出力が付いてくるか心配だけど…。
大型テレビの画面って直ぐに汚れます。
更に音質を良くするならサブウーファーで低音強化!
ソニー純正のサウンドバー HT-X8500でA9Sを更に進化!
出力が少し乏しいブラビアA9S。ソニーはそこを見越している?
優秀なサウンドバーを用意していることをご存じでしょうか?
もちろんドルビーアトモスにも対応し、価格もお手頃価格なのが嬉しい製品。
評判の良い、ソニー純正のサウンドバーHT-X8500と組み合わせれば、A9Sのサウンドは更にパワーアップ出来ますね
このソニー純正のサウンドバーHT-X8500って、ソニー以外のテレビでも相性抜群とAmazonでの評価が非常に高い。
ドルビーアトモスが無いテレビでも、ソニー純正のサウンドバーHT-X8500で実現可能!
そして意外と面白いのが、Bluetoothでスマホのスピーカーにもなっちゃうってところ。
お手頃価格なのにAmazonだとたまにこの商品のクーポンが出るから細目にチェックすることをおススメします♪
なお、ソニー純正のサウンドバーHT-X8500は独自の「Vertical Surround Engine」でドルビーアトモスや立体的な音響を実現しています。
物理的に考えた「イネーブルドスピーカー」本体とは違うので、誤解の無いようにして下さい。
ちなみに、HT-X8500はVGPで金賞とテレビシアター大賞を受賞しています。
4K有機ELテレビソニーブラビア A9Sの受賞歴
SONY 有機EL BRAVIA A9S はAV機器を専門家が評価する「VGP」夏のディスプレイ部門で「入賞」を果たしています(「Hivi」は選考中止)。
2020 SUMMER(2020年度「夏」)
フラッグシップ機A9Gが昨年高い評価を受けましたが、A9Sは東芝レグザX9400の金賞に次いで受賞。
Hivi ベストバイ 2020夏 | 【ディスプレイ部門】 新型コロナウイルスの影響で中止 |
VGP 2020夏 | 【ディスプレイ部門】 ◆有機EL(50型未満)受賞 |
2020 WINTER(2020年度「冬」~2021年度)
情報が入り次第アップデート。
4K有機ELテレビ A9Sの「セールスポイント」総合評価
では、これまで確認した有機ELブラビア A9Sのセールスポイントについて総合評価を行ってもらいましょう。
評価:4.0
フラッグシップ機A9Gと同じとまでは行かないが、高画質は維持しているのだ。
評価:3.2
ハッキリ言えば、フラッグシップ機とセカンド機の間の子ね。
評価:2.8
大型サイズじゃないからこんなもんじゃない。
セールスポイントだけを見れば目新しさも無く、内容的には確かにフラッグシップ機とセカンド機の間という感じの機種です。これでマスターシリーズ?
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