2020-2021最新モデルのパナソニック4K液晶ビエラ「HX950」。
今期のパナソニック4K液晶ビエラのラインナップはなんと4種類!!全てが2020-2021の最新モデルとして登場です。
4K液晶ビエラ「HX950」は最上位のハイエンド機にあたりますが、実は他社のハイエンド機とは位置づけが少し異なる。
2019-2020モデルとして発売された有機ELの「フラッグシップ機GZ2000シリーズ」と同様のコンセプトで作られた液晶のプレミアム機と言えるモデル。
IPS液晶の雄、パナソニックが贈る次なるコンセプトとは何か?
そんな最新のパナソニック ビエラ 4K液晶テレビ「HX950」の評価をここから開始。
プレミアムな新ジャンル液晶ビエラは、他社のハイエンド液晶テレビを完璧に凌駕するのか?
4回にわたって全貌を解き明かして行きます。
第1回目はパナソニック ビエラ 4K液晶テレビ HX950の「セールスポイント」をじっくりと徹底評価。
価格よりも機能を重視
こだわり派
価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派
自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派
価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。
では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
4液晶テレビ パナソニック ビエラ HX950とは
項目 | 内容 |
---|---|
モデル | 2020夏(20'8月) |
シリーズ | ビエラHX950 |
分類 | 4K液晶テレビ |
サイズ展開 | 65v/55v |
「HX950」は、2020-2021モデルパナソニック4K液晶ビエラの最新機種として発売された。
前述の通り、4K液晶ビエラの中ではハイエンド機の位置づけですが、内実はもう一段上のプレミアム機?
前モデルに該当する機種は無く、新たな液晶テレビのステータスを築く最高水準の液晶テレビと言えます。
4液晶テレビ パナソニック ビエラ HX950のセールスポイント
- 独自設計の構造を採用したプレミアム液晶ディスプレイ
- Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)&イネーブルドスピーカー
- 転倒防止スタンド&スイーベル(首ふり)機能
1.HX950はプレミアム液晶ディスプレイを搭載
HX950が何故「プレミアムモデル」か?
そのカギが、自社工場で高精度に組み上げられた独自設計の液晶ディスプレイにあり、その注目すべき特徴は2つ「①輝度アップ」と「②デザイン性の向上」です。
HX950の輝度アップ施策
液晶テレビを発光させるためにはバックライトを用いる必要があります。昨今の主流はバックライトにLEDを使用し、高コントラスト化や省エネ性能を高めています。単純に発行体であるLEDが増えれば輝度は上がるわけですね。
でもさ、放熱の問題でLEDを増やせなかったって書いてあるけど、LEDって蛍光灯や白熱灯みたいに熱くならないことで有名だよね?大げさに言わなくても、簡単にできるんじゃない。
電気を直接光に変えるので、LEDの光る部分は確かに熱くなりません。しかし、電源基盤部は熱を持つため、テレビ背面のように熱がこもる環境では本当はあまり適さないのです。しかも大量にLEDを使用するのだから排熱を促す放熱設計が重要なんですね。
熱の問題で単純にLEDが増やせないことは分かったよ。で、メリットは何?
下の写真を見た通り「輝度アップ」が見込めることは既に話しましたが、先ずはこれが基本となります。単純に画面全体の輝度が上がっても白浮きした眩しい画面になるだけですが、バックライトの光源調整で美しい映像に仕上げて行くのです。
自光式の有機ELテレビならこんな面倒は無いのだ。しかし、8Kテレビは液晶にしか無いことを考えれば重要なことだと分かるのだ。
映像を美しく見せるためにはコントラスト(白と黒の差)が重要です。パナソニック液晶では「Wエリア制御」技術で豊かな表現力を実現するのですが、バックライトのLEDがより多く、複雑に機能すれば更に映像が美しくなることは容易に想像できますね。
確かにその通りだわ。同じ技術でもバックライトの性能がアップすれば、より精細な映像になるはずね。
そうだね、他の高画質技術もバックライトのLED数や高輝度があってこそ、より正確により美しく実現可能になるんだ。
暗い場所の再現、明るい場所の再現、これらを実現する「HDR」技術で最も進化を発揮するのだ。でも、気づいたんだが有機ELシリーズの新機能「Dolby Vision IQ」の採用は見送っているのだ。
単純にLEDを増やしてもダメです。それを制御する機能を正確に作動させることが重要で、そのためにディスプレイ内部の部材構成を最適化し、自社工場で高精度に組み上げていることを忘れてはなりません。フラッグシップ機GZ2000シリーズと同じ、即ち「プレミアム」ですね。
自社工場でのアッセンブリ(組立)って、今後もメリットあるのかしら?
あくまでも想像ですが、8Kテレビが視野に入っているのかもしれません。また、近い将来に迫る「マイクロLED」へのゲームチェンジの準備も必要でしょう。トライ&エラーは自社工場で素早くデータ化できますね。
HX950デザイン性の向上
これは単純にベゼルレス化で、中華メーカーなどが先行している印象です。但し、技術的には強度の問題など課題も多く結構大変なんですよ。全体的にデザインが保守的なパナソニックですが頑張っています。
各社「没入感」というテーマでベゼルレス化も進んでいますね。地デジ化当時のテレビと比較してホントにスタイリッシュになったわ。
評価:4.0
今期のパナソニックはフラッグシップ機GZ2000で培った経験を上手に収穫しているのだ。
評価:4.0
自社工場で部材を最適化し、丁寧に組み上げられてるなんてホント「プレミアム」だわ。
評価:4.0
素直に魅力的な液晶ディスプレイに仕上がっているね。これから先もどんどん自社工場で挑戦して欲しい。
ハードディスクを強化して裏録に備えましょう♪
2.Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)&イネーブルドスピーカーに対応
いよいよ今期モデルより、液晶ビエラを含め、パナソニックは主要機種にDolby Atmos(ドルビーアトモス)を標準搭載してきました。
でも、疑似の3Dサラウンドだし、テレビのスピーカー程度じゃあまり効果は実感出来ないって聞くわ。
テレビのスピーカーは正面にありますし、音場からの距離もほどほどにあるので、目の前のパソコンなどで聞くよりも確かに効果は弱まります。でも、イネーブルドスピーカーで物理的に3Dサラウンドを作れば状況は変わりますよ。
なんと、パナソニックはいよいよ液晶テレビにまでイネーブルドスピーカーを初搭載したんだ!これもフラッグシップ機GZ2000で培った技術の横展開だね。
高価なハイエンド機でわしらが捨て石となり、こうして庶民の液晶テレビへの採用へ至ったのだ。立体サウンドは非常に楽しいことをお伝えしておくのだ。
でも、一つだけ気を付けて下さい。イネーブルドスピーカーを除外すると、メインスピーカーは15W+15Wのフルレンジスピーカーのみなので、イネーブルドスピーカーを活用できない環境では廉価版のテレビ並になるかも?
パナソニックの宣伝に惑わされず、しっかりと自分の視聴環境を基軸に確認しましょう。
液晶テレビも益々面白くなってきました。
今まではハイエンド機にしか無かった機能や、自社工場において高精度に組み上げられたパネルを搭載するHX950のプレミアム感がご理解頂けたでしょうか?
もちろん、純正のサウンドバーで更にレベルアップするのもおすすめ。
それでは、音響関係の評価をお願いします。
パナソニック純正シアターバーも忘れないで!
評価:5.0
一気に液晶テレビのレベルを上げたHX950なのだ。
評価:5.0
ドルビーアトモスは今後は必須な技術だし、それにイネーブルドスピーカーまで付けてくるって、てんこ盛りだわ。
評価:5.0
盆と正月が一緒に来たようだね。液晶テレビバンザイ!
3.転倒防止スタンド&スイーベル(首ふり)機能
パナソニックの転倒防止スタンドについては、4K液晶テレビGX855でも採用されていた技術です。小さなお子さんが居る世帯では重宝するでしょう。
今期のパナソニックはこの技術も横展開ね。
テレビの大画面化によって転倒事故も増えています。昔のブラウン管テレビなら倒れることは少なかったですが、薄型テレビは軽いので小さいお子さんが体重をかければ容易に転倒します。最先端の安全対策と言えますね。また、スイーベルと言う首ふり機能も付くので広いリビングでは重宝するでしょう。
卓上スタンドが転倒防止で吸着してるから首振り出来るわけだ。
昔もあったよね?首振りスタンド。結局、回りまわって同じような技術が巡回するのね。
機能は評価するが、テレビ全体のデザインが有機ELテレビHZ1000と似ていて、ディスクトップのパソコンディスプレイみたいなのだ。
首振りがあれば録画用の外付けハードディスクやゲーム機も楽に配線できますよ。でも、録画用外付けハードディスクはHX950に適合した信頼のある製品を選びましょう。
ビエラは使用可能な容量(TB)の上限や、適合機種が他社のテレビよりも柔軟性に欠けるの適合するハードディスクを探すのが少し大変。
そこで、面倒が無いよう「HDD パナソニックビエラにおすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」でおすすめのHDD情報をまとめています。
パナソニックビエラ用のHDDをお探しの方は是非参考にして下さい。
適合が明確な安心のハードディスクを選びましょう。
では、転倒防止スタンド&スイーベル(首ふり)機能の評価をお願いします。
評価:4.0
デザインはさておき、購入者目線の開発を行うパナソニックは流石なのだ。
評価:4.0
安全性を満足させつつ、無理な視聴環境から脱却させる健康面も考えた素晴らしい技術だわ。
評価:4.0
ディスクトップパソコンのディスプレイからヒントを得たのかな?
大型テレビの画面って直ぐに汚れます。
更に音質を良くするならサブウーファーで低音強化!
その他:サイズバリエーションの確認
HX950はスタンダードな「65型(インチ)」と「55型(インチ)」のツーサイズバリエーションです。
一番人気のある王道のサイズ展開にこだわったのね。
55型も65型も人気のあるサイズなので、テレビを設置する際のテレビ台やテレビスタンドの選択には困らないでしょう。
視聴環境作り(置き場所)は以下を参考に進めて下さい♪
「テレビ台」の選び方のコツはここから
「テレビスタンド」の選び方に迷ったらここ!
HX950に最適なおすすめのテレビスタンドも探せま♪
4液晶テレビ パナソニック ビエラ HX950の受賞歴
Panasonic 4K液晶 VIERA HX950はAV機器を専門家が評価する「VGP」から高い評価を受けています(「Hivi」は選考中止)。
音元出版「PHILE WEB」主催のAVアワード≫VGP
1987年にスタートした国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードです。プロが選んだベストセラー間違いなしのアイテムだけが、受賞の栄誉を勝ち獲ることができます。
ONGEN PUBLISHING CO.,LTD
AV専門誌「HiVi」によるアワード≫HiVi
登場したばかりのモデルを含め、現在市場に流通しているAV製品をジャンル、価格帯別に分類して真のお買い得モデル=「ベストバイ」製品を選出することが本企画の趣旨である。
Stereo Sound Publishing Inc.
AV=オーディオビジュアル
2020 SUMMER(2020年度「夏」)
2020年夏の審査では、パナソニックテレビ全体の技術である「お部屋ジャンプリンク4K対応」が高く評価され、VGPから企画賞を受賞。
なお、ディスプレイ部門でのHX950単体の受賞はありませんでした(発売時期の問題?)。
VGPの評価
受賞 | 受賞内容 |
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企画賞 | お部屋ジャンプリンク4K対応:4K放送の録画コンテンツを家じゅうでシェアできるネットワーク機能に対して。 |
Hiviの評価
評価なし。
2020 WINTER(2020年度「冬」~2021年度)
VGPの評価
受賞 | 受賞内容 |
---|---|
開発賞 | Space Tune Auto(HZ2000/HZ1800/HX950)リモコンマイクを用いて視聴環境にあわせた最適な音場を創出する、大画面テレビの自動音場補正機能の開発に対して。 |
金賞 | ディスプレイ部門 TH-55HX950/4K液晶テレビ(55型以上60型未満) |
受賞 | ディスプレイ部門 TH-65HX950/4K液晶テレビ(60型以上70型未満) |
Hiviの評価
受賞 | 受賞理由 |
---|---|
3位 | TH-55HX950/ディスプレイ部門Ⅱ(液晶、51型以上60型以下) |
3位 | TH-65HX950/ディスプレイ部門Ⅲ(液晶、61型以上) |
4液晶テレビ ビエラ HX950の「セールスポイント」総合評価
では、これまで確認した4K液晶ビエラ HX950のセールスポイントについて総合評価を行ってもらいましょう。
セールスポイント全てが目玉になる機種も珍しいですね。液晶ビエラハイエンド機の面目躍如です。価格は気になりますが…。引続き設置スペースなどの「視聴環境」について評価を行いましょう。以下のリンクから移動して下さい。
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