この記事では、ソニー・ブラビアの4K液晶テレビである「X85L」と前モデルのX85Kとの違いを5つの視点で比較分析を行いました。
実機を確認と共に違いを分析することで妥当な市場価格を割り出し、X85Lのおすすめ度を分かりやすく評価レビューします。
また、5つの各視点では、X85Lと同世代である2023年モデルの新4Kブラビア間の違いも分かります。
- 価格の妥当性
- セールスポイントの進化
- 視聴性能アップの工夫
- 標準機能の進化
- 省エネ性・耐久性
わしは価格よりも機能を重視する「こだわり派」なのだ!
テレビ選びでこんな疑問や悩みがないだろうか?
- メーカー別の特徴(セールスポイント)が分かりにくい
- 自宅に設置可能なサイズで見やすいテレビが知りたい
- 欲しい機能やスペックの調査と比較が面倒
- 省エネ性能が高い頑丈なテレビはどれ?
- 旧モデルや他の新しいモデルとの違いは?
- 購入したいけど最適な価格が分からない
この記事では、そんなテレビ選びの疑問を解決できます!
私は機能と価格のバランスを重視する「リーズナブル派」よ。
実機を確認してからの執筆なので安心してね♪
\ スペックだけでは語りません! /
記事の内容は「X85Lを実際に操作」し「X85Lの機能を確認」を行った後なので、メーカースペックについて気になる点は忖度なしにコメントしています。
僕は機能そこそこで価格を重視する「コスト重視派」…
で、簡単でいいから先ずはX85LとX85Kの違いが知りたいね。
\ X85LとX85K違い /
進化ポイント | 残念ポイント |
---|---|
パネルバックライト 倍速機能 ゲームメニュー 一部利便性 省エネ性能(55v) 軽量化(55v) | サイズ展開 |
今期のソニー・ブラビアX85Lは、前モデルX85Kのサイズ展開とは異なり、65v型と55v型の大型サイズ寄りにシフトしました。
内容的にも1段階上がり、高機能モデルの選択肢を広げた感じです。
それでは、購入価格目安と実機の感想を中心に「【ブラビア X85L】X85Kとの違いとモデル間の違いを5つの視点で分析しおすすめ度を評価レビュー」について書きます。
長年製造業に従事し豊富な知見を活かした
分析が得意なブロガー
えだまめくん
edamamekun
X85L 総合評価(結論)
X85L 総合評価結果
評価項目 | |||
---|---|---|---|
価格 | 3.0 | 3.0 | 3.0 |
セールスポイント | 3.0 | 3.0 | 3.0 |
視聴環境・設置 | 4.0 | 3.0 | 2.0 |
全機能 | 3.0 | 3.0 | 3.0 |
省エネ・寿命 | 3.0 | 4.0 | 4.0 |
総合評価 | 3.2 | 3.2 | 3.0 |
先ず最初に結論からお話しましょう。
冒頭解説した通り、4K液晶テレビX85Lは前モデルX85Kから機能アップし、サイズ展開も変更された高機能モデルの新しい選択肢です。
最上位モデルのX95LがMini LEDバックライトを使用、セカンドモデルのX90Lは通常の直下型LED部分駆動バックライトを使用。
以前のこのモデルなら更に下のバックライトを使用していましたが、X85Lは上位のX90L同様に直下型LED部分駆動バックライトを採用しています。
このクラスを選択する際のポイントは、倍速対応の液晶か否かということです。
X85Lは倍速技術も上位レベルの内容に進化している点が重要なのね。
小さいところでペチペチやってても響かないのだ。倍速なんぞ当たり前の機能なのだ。
X85Lのメリット・デメリット
X85Lが優れる点⤴︎
- 直下型LED部分駆動バックライト*
- 倍速駆動パネル/X-Motion Clarity*
- ゲーム機能*
- 立体音響(ドルビーアトモス)対応
- Bluetoothオーディオ連携
- Bluetoothリモコン
- ハンズフリー音声検索
- eARC・HDCP2.1対応
- 65v/55vの大型サイズ展開*
- 省エネ性能*
- 軽量化*
- ソニーブランド
X85Lが劣る点⤵︎
- 貧弱なスピーカー構成と出力
- HDR対応規格が少ない
- サイズ展開50v/43vの廃止*
*前モデルX85Kと比較した場合
X85Lのメリット・デメリットで欲しい機能に漏れがないかをしっかり確認することがポイントです。
他社の液晶テレビは以下のリンクからチェックして下さい。
では、5つの評価ポイントを細かく確認しましょう。
評価①|X85Lの価格評価と買い時
4K液晶テレビの潮流は年々変化し、今期はハイエンドモデルに採用されていた「直下型LED部分駆動バックライト」がサードモデルに採用される流れとなっています。
その理由はMini LEDバックライトの登場により、液晶のクラス分けに変化が生じたためです。
X85Lは前モデルの中途半端な変化とは違い、今期コンセンサス通りバックライトの進化を果たし魅力的なモデルへ進化しました。
とは言え、上位モデルとの差は明確なので、価格と機能のバランスを市場価格から読み解き選択すべきでしょう。
評価:3.0
まあまあの変化なのだ。興味はないが。
評価:3.0
価格が少し高く始まってるかな?そこが気になるところね。
評価:3.0
進化は評価するけど、そこは前期価格と同じであることが重要なポイントだ。
バランスの良いモデルになりましたが、今期も価格的には少し様子見が必要?
それでは各サイズの価格推移と買い時を明確にします。
XJ-65X85L(65v型)の価格推移と買い時
XJ-65X85Lは前モデルに同サイズが無いため、2年前のモデルであるX85Jの価格推移と比較しました。
最大サイズである65v型については、X85Jより16%以上高い初値が付き割高感が否めません。
その後も高い水準が続いており、モデル末期まで安値更新は期待できないかもしれません。
買い時をズバリ言うわね!
65v型のX85Lがどうしても欲しいなら
- 190千円前後の価格で妥協する
機能と価格のバランスにこだわるなら
- 比較モデルX85Jの安値付近160千円前後を目安に待つ
XJ-55X85L(55v型)の価格推移と買い時
55v型のXJ-55X85Lも前モデルXJ-50X85Kよりもやや高く始まりました。
但し、翌月には前モデル価格を下回り、安値更新が期待できます。
買い時はズバリこうよ!
55v型のX85Lがどうしても欲しいなら
- 160千円付近の価格で妥協する
機能と価格のバランスにこだわるなら
- 前モデルの安値付近130千円前後を目安に待つ
- 但し、物価高騰をきちんと考慮する
X85Lはそこそこ進化しているので、前モデル価格並みがひとつの目安となります。
評価②|X85Lのセールスポイント
評価:3.0
中堅どころの液晶テレビに興味はないのだ。
評価:3.0
直下型LED部分駆動の倍速液晶への進化は他社と同じ足並みね。
評価:3.0
う〜ん、この内容と価格推移だと一番下のモデルか他社製品の方がいいよね。
今期はセールスポイントに見合った市場価格になるでしょうか?
ソニー 4K液晶ブラビア X85Lとは
ソニー・ブラビア:公式ページ
モデル | 2023夏(23'5~6月) |
シリーズ | ブラビア X85L |
分類 | 4K液晶テレビ |
サイズ展開 | 65v/55v |
ソニー4K液晶ブラビア「X85L」は、4K液晶ブラビアのミドルモデルです。
サイズは65v/55vの大型サイズに特化されます。
X85L 2つのセールスポイント
- 直下型LED部分駆動 & 倍速駆動パネル
- 細やかなアップデートと新機能
ここが重要ポイント‼︎
- 前モデルX85Kと並べて視聴したが、鮮やかさが格段にアップした印象
- 倍速パネルは滑らかになった
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
ソニー・ブラビア2023年モデル、A80L・X95L・X90L・X85L・X80L・X75WLのセールスポイントの違いが全て確認できますよ。
バックライトと倍速機能の違いは大きいわね。
映像面は明らかにワンステップアップした内容です。
ソニー・ブラビアに対応したHDDは「【ブラビアに対応】おすすめの外付けHDDとテレビ適合情報」でまとめて紹介しています。
テレビ録画用外付けハードディスク選びの時間短縮でお使い下さい!
X85Lに適合する電源レスのコンパクトHDDがおすすめです♪
ソニー・ブラビアでDVDを再生するなら「テレビで見るための【DVDプレーヤー4選】安く買って簡単に接続する方法」でまとめて紹介しています。
X85Lの受賞歴
ソニー 4K液晶ブラビア「X85L」の外部評価について、有名な「VGP」「HiVi」の二団体について確認します。
なお、各団体の概要は以下の通り。
音元出版「PHILE WEB」主催のAVアワード≫VGP
1987年にスタートした国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードです。プロが選んだベストセラー間違いなしのアイテムだけが、受賞の栄誉を勝ち獲ることができます。
ONGEN PUBLISHING CO.,LTD
AV専門誌「HiVi」によるアワード≫HiVi
登場したばかりのモデルを含め、現在市場に流通しているAV製品をジャンル、価格帯別に分類して真のお買い得モデル=「ベストバイ」製品を選出することが本企画の趣旨である。
Stereo Sound Publishing Inc.
AV=オーディオビジュアル
2023 SUMMER(2023年「夏」)
X85Lはソニー・ブラビアではロースペックモデルにあたるので対象外です。
VGP
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
全サイズ | 審査対象外 | ディスプレイ |
HiViベストバイ・ディスプレイ部門
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
全サイズ | 審査対象外 | ディスプレイ |
2023 WINTER(2023年「冬」~2024年)
X85Lソニー・ブラビアではロースペックモデルにあたるので対象外です。
VGP
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
全サイズ | 審査対象外 | ディスプレイ |
HiViベストバイ・ディスプレイ部門
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
全サイズ | 審査対象外 | ディスプレイ |
評価③|X85Lに最適な視聴環境
評価:4.0
バックライトの進化した大型テレビは見やすいのだ。
評価:3.0
今期は明るさアップで他社と肩を並べた感じ。でも、卓上スタンドは相変わらずダメね。
評価:2.0
まあこんなもんかな?
バックライトの進化は高評価ですが、卓上スタンドは置き場所を選びますね。
ここが重要ポイント‼︎
- 今期もデザインは凡庸
- 視認性はまあまあ良好
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
ソニー・ブラビア2023年モデル、A80L・X95L・X90L・X85L・X80L・X75WLの試聴性能の違いが全て確認できますよ。
このモデルから認知特性プロセッサー「XR」じゃないのよね。
はい、明らかなる差別化で、自動映像調整は落ちるので視聴性能も落ちますね。
テレビのサイズ選定で悩んだら「テレビのサイズは【3つの基礎知識】で決める!液晶・有機ELどっちもおすすめです♪」を参考にして下さい。
\ X85Lに適合するHDDとSTAND情報はこちら /
評価④|X85KとX85Lの違いと機能進化
評価:3.0
機能的に差があるのは仕方ないのだ。
評価:3.0
まあ、これだけあれば問題ないけどね。
評価:3.0
やっぱりXR搭載機種とは差がでるね。価格もだけど…
バックライトと倍速パネルが大きな進化ですが、やっぱりプロセッサーの古さが気になります。
ここが重要ポイント‼︎
- Bluetooth対応のリモコンはどんな角度からも反応して便利だった
- ステレオサウンドの立体化はきちんと機能していた
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
ソニー・ブラビア2023年モデル、A80L・X95L・X90L・X85L・X80L・X75WLの基本機能の違いと進化が全て確認できますよ。
今期も倍速パネルにこだわるブラビアユーザーには魅力的かもね。
まあ他社並みになったことは確かですが、やはりXRとの差が大きいですね。
Bluetoothで簡単にワイヤレスイヤホンも接続できます♪
ワイヤレスイヤホンを使用すれば、テレビの音量を気にせず大迫力の没入感に浸れます。
こちらのリンク→ワイヤレスイヤホン関連記事を参考にして下さい。
おすすめのワイヤレスイヤホンもレビュー!
評価⑤|X85Lの省エネ性能とパネル寿命
評価:3.0
このクラスなら誤差なのだ。
評価:4.0
今期の液晶テレビの中ではトップクラスかな?
評価:4.0
少しだけど更に良くなってるね。
消費電力と年間消費電力量の比較
X85Lはサイズ展開が相違しますが、前モデルX85Kと比較して消費電力、年間消費電力量共に良化傾向です。
消費電力の比較(W)
SIZE | X85L | X85K |
---|---|---|
65v型 | 231W | - |
55v型 | 178W | 240W |
50v型 | - | 159W |
43v型 | - | 125W |
年間消費電力量の比較(kWh)
SIZE | X85L | X85K |
---|---|---|
65v型 | 167kWh | - |
55v型 | 140kWh | 177kWh |
50v型 | - | 138kWh |
43v型 | - | 125kWh |
他社液晶テレビとの比較
サイズ展開で65v型と55v型のある、他社の最新液晶テレビと省エネ性能を比較しました。
性能を最大限発揮させた際に影響の大きい消費電力に着目すると、X85Lの省エネ性能はトップクラスであることが分かります。
他社液晶テレビとの比較表
上段:消費電力
下段:年間消費電力量
モデル | 65v型 | 55v型 |
---|---|---|
BRAVIA X85L | 167kWh | 231W140kWh | 178W
BRAVIA X80L | 241W 210kWh | 213W 186kWh |
BRAVIA X75WL | 192kWh | 237W203kWh | 202W
VIERA MX800 | 225W 201kWh | 190W 176kWh |
AQUOS FN1 | 274W 192kWh | 198W 170kWh |
それなりに進化し、省エネ性能も高くてなかなか良い感じです。
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
ソニー・ブラビア2023年モデル、A80L・X95L・X90L・X85L・X80L・X75WLの省エネ性能とパネル寿命の違いが全て確認できますよ。
今期もこのクラスのソニー・ブラビアは新しい省エネ基準達成を意識している感じね。
はい、新しい省エネ基準達成目標は2026年度なので、徐々に改善して行かないと間に合いません。
省エネ性能の考え方は「テレビの消費電力の基礎知識を知って省エネ家電を賢く選ぼう!」で詳しく解説しています。
有機ELテレビとの違いは「有機ELテレビを買わない5つの理由|特に引退世帯にはおすすめしないメリットとデメリット」で解説。
ソニー 4K液晶ブラビア X85L評価レビュー|まとめ
本記事は「【ブラビア X85L】X85Kとの違いとモデル間の違いを5つの視点で分析しおすすめ度を評価レビュー」について書きました。
今期、このクラスの流れは液晶バックライトのレベルアップで、Mini LED発売前の最高峰である「直下型LED部分駆動」の採用です。
X85Lはこの流れに乗り、前モデルからバックライト技術が進化し、倍速技術もワンランクアップしたことが注目点でしょう。
ただ、認知特性プロセッサー「XR」の採用は見送られたため、全体的なバランスを気にするならX90Lを選択すべきです。
以上、えだまめくん(@edamamekun_ns)の実機評価レビュー報告でした。良い買い物をして下さい♪
X85Lのメリット・デメリットのまとめ
\ メリット・デメリット /
X85Lが優れる点⤴︎
- 直下型LED部分駆動バックライト*
- 倍速駆動パネル/X-Motion Clarity*
- ゲーム機能*
- 立体音響(ドルビーアトモス)対応
- Bluetoothオーディオ連携
- Bluetoothリモコン
- ハンズフリー音声検索
- eARC・HDCP2.1対応
- 65v/55vの大型サイズ展開*
- 省エネ性能*
- 軽量化*
- ソニーブランド
X85Lが劣る点⤵︎
- 貧弱なスピーカー構成と出力
- HDR対応規格が少ない
- サイズ展開50v/43vの廃止*
*前モデルX85Kと比較した場合
X85LとX85Kの違いまとめ
\ X85Kとの違いまとめ /
項目 | X85K | X85L |
---|---|---|
サイズ | 55v/50v/43v | 65v/55v |
高画質化 | 液晶パネル | 直下型LED部分駆動 |
高画質プロセッサー「HDR X1」 | ||
XR Contrast Booster 10 | ||
HDRリマスター | ||
X-Reality PRO | ||
トリルミナス プロ | ||
Motionflow XR240 | 倍速駆動パネル/X-Motion Clarity | |
HDR10/HLG Dolby Vision | ||
高音質化 | X-Balanced Speaker | |
ドルビーアトモス対応 | ||
2.0.0ch 20W | ||
自動音場補正 (部屋環境) | ||
Bluetoothオーディオ連携 | ||
リモコン | Bluetooth対応 | |
機能 | スマートスピーカー連携 | |
ハンズフリー音声検索 | ||
HDMI=4 | ||
USB=2 | ||
PlayStation(R)5 連携機能 | ||
4K/120fps | ||
VRR/ALLM | ||
- | ゲームメニュー | |
LINE連携(ブラビアみまもり) |
\前モデルの情報はこちら♪ /