2020-2021最新モデルのパナソニック4K液晶ビエラ「HX900」。
今期のパナソニック4K液晶ビエラのラインナップはなんと4種類!!全てが2020-2021の最新モデルとして登場です。
新しい4K液晶ビエラの構成はソニーの液晶ブラビアとよく似ラインナップ。
ビエラ「HX900」は4K液晶テレビのセカンド機であり、サイズバリエーションは大型機に特化された機種ということになります。
ちなみにパナソニックの「力の入れよう」は以下の月間生産計画を見れば分かる通りで、これもまたセカンド機らしい数字。
サイズ | HX950 | HX900 | HX850 | HX750 |
---|---|---|---|---|
75v | - | 1,000台 | - | - |
65v | 3,000台 | 2,000台 | - | - |
55v | 7,000台 | 5,000台 | - | 2,000台 |
49v | - | - | 18,000台 | 3,000台 |
43v | - | - | 22,000台 | 3,000台 |
ハイエンド機のHX950は、プレミアム液晶ディスプレイという大きなセールスポイントを掲げての新登場!
⇒「4K液晶テレビ パナソニック ビエラ HX950 ①セールスポイントの評価」
一体、セカンド機のHX900は何が違うのか?気になるところですね。
そんな最新のパナソニック ビエラ 4K液晶テレビ「HX900」の評価をここから開始。4回にわたって全貌を解き明かして行きます。
第1回目はパナソニック ビエラ 4K液晶テレビ HX900の「セールスポイント」をじっくりと徹底評価。
価格よりも機能を重視
こだわり派
価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派
自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派
価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。
では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
4液晶テレビ パナソニック ビエラ HX900とは
項目 | 内容 |
---|---|
モデル | 2020夏(20'7月)* |
シリーズ | ビエラHX900 |
分類 | 4K液晶テレビ |
サイズ展開 | 75v/65v/55v |
「HX900」は、2020-2021モデルパナソニック4K液晶ビエラの最新機種として発売された。
前述の通り、4K液晶ビエラの中ではハイエンド機に次ぐセカンド機の位置づけで、唯一75型(インチ)の超大型機を有すシリーズ。
ハイエンド機に次ぐセカンド機は別名「ハイグレードモデル」。
前モデルから構成が大きく変わったパナソニック4K液晶ビエラは、細かく分析して行かないと少し分かりづらい感じですね。
4液晶テレビ パナソニック ビエラ HX900のセールスポイント
- 高画質技術
- 立体音響 Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)搭載
- 転倒防止スタンド機能
1.「高画質技術」の差はプレミアム液晶ディスプレイ非搭載
ハイエンド機HX950とセカンド機HX900は高画質技術で何が違うのか?恐らく、HX900を検討中の人はここが一番気になるのでは無いでしょうか?
今期注目の主な技術を比較すると、「プレミアム液晶ディスプレイ」を搭載するか否かが大きな違いだと分かります。
高画質技術 | HX950 | HX900 |
---|---|---|
プレミアム液晶ディスプレイ | 〇 | × |
ヘキサクロマドライブ | 〇 | 〇 |
Wエリア制御 | 〇 | 〇 |
AI HDRリマスター | 〇 | 〇 |
4方式のHDRフォーマットに対応 | 〇 | 〇 |
オブジェクト検出 倍速表示 | 〇 | 〇 |
薄型メタルフレーム | 〇 | 〇 (75vを除く) |
HX900に非搭載のプレミアム液晶ディスプレイとは
液晶テレビの高コントラスト化には輝度アップが必須ですが、バックライトを増やすと比例して熱を持つことになり実現が難しかったのです。パナソニックは厳選された部品と自社工場でのパネル組立により、放熱効果を高めることに成功し、バックライトLEDを増量させたプレミアム液晶ディスプレイをHX950に搭載しました。
HX900は残念ながら今までと同じ、他社でアッセンブリした「完成品パネル」を採用したのね。輝度的にHX950に劣ることを理解すれば良いのね。
HX950と高画質技術の共通性
「プレミアム液晶ディスプレイ」以外の高画質技術についてはHX950と共通です。その中でも重要な内容を解説します。
ヘキサクロマドライブ
HX900の心臓部とも言える「高画質エンジン」に手抜きはありません。
Wエリア制御
更にハイエンド機と同じ「Wエリア制御」も搭載するので、高コントラストの高画質化を実現します。
AI HDRリマスター
AI技術によって、地デジ画像もHDR並の画質に調整してくれます。
4方式のHDRフォーマットに対応
パナソニックが対応するHDRフォーマットは業界トップクラス!HX900にも抜かりなく対応されています。
オブジェクト検出 倍速表示
仕様をよく読まないと、知らぬ間に手抜きされることが多い「倍速機能」もHX950と同等です。
薄型メタルフレーム
高画質技術と言うより「没入感」に繋がるベゼルレス対応ですが、これもHX950と同じ内容でデザイン性も向上しています。但し、75型(インチ)には適応されません。
明確な映像技術の違いが分かれば、価格の違いを確認する目安になるわね。プレミアム液晶ディスプレイの価値っていくらかしら?
評価:2.0
いや、文句は無いのだが、プレミアム液晶ディスプレイとつい比較してしまうのだ。
評価:2.0
液晶だし、IPSだし、内容は素晴らしいけど、点数的にはちょっと厳しくなっちゃうわ。
評価:2.0
多分僕にはプレミアム液晶ディスプレイとの違いは分からないと思う。だからHX900で十分なんだけど、やっぱりセカンド機なりの評価になってしまう。
ハードディスクを強化して裏録に備えましょう♪
2.Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)&イネーブルドスピーカーに対応
今期モデルより、パナソニックは主要機種全てにDolby Atmos(ドルビーアトモス)を標準搭載してきました。
パナソニックのドルビーアトモス対応は嬉しいけど、HX900のスピーカーユニットは下位モデル寄りね。
そう、スピーカーユニットもHX950と大きく違うところです。HX900にはイネーブルドスピーカーが付きません。下位モデルと同じフルレンジスピーカーのみですね。
高音質技術 | HX950 | HX900 |
---|---|---|
ドルビーアトモス | 〇 | 〇 |
イネーブルドスピーカー | 〇 | × |
スピーカー出力 | 60W | 30W |
スピーカー数 | 4 | 2 |
むむ、本当に下位モデルと全く同じなのだ。しかし、音声処理回路が新しいので大丈夫そうなのだ。
HX950もイネーブルドスピーカーを除外すると、メインスピーカーはHX900と同じ15W+15Wのフルレンジスピーカーのみ。パナソニックとしては内容的に自信がある?のでしょう(多分、単なるコストダウンでしょうが…)。
それでは、音響関係の評価をお願いします。
純正のシアターバーを接続すれば音はもっと良くなる!
評価:5.0
次期モデルからドルビーアトモスが付いても標準点なのだ。今回までのご祝儀採点なのだ。
評価:4.0
スピーカーは貧弱だけど、ドルビーアトモスについては高評価だわ。
評価:4.0
パナソニックでは標準化だね。
3.転倒防止スタンド機能
パナソニックの転倒防止スタンドについては、4K液晶テレビGX855でも採用されていた技術です。小さなお子さんが居る世帯では重宝するでしょう。
今期のパナソニックはこの技術も横展開ね。
テレビの大画面化によって転倒事故も増えています。昔のブラウン管テレビなら倒れることは少なかったですが、薄型テレビは軽いので小さいお子さんが体重をかければ容易に転倒します。最先端の安全対策と言えますね。
残念ながらスイーベル(首ふり機能)は付いていません。
スイーベル(首ふり機能)の有無もHX950との違いだね。
丸い卓上スタンド台のデザインは同じなのに残念ね。違いが細か過ぎて騙されそう。
HX900もテレビ全体のデザインが有機ELテレビHZ1000と似ていて、ディスクトップのパソコンディスプレイみたいなのだ。
まあ何とも言えませんが…。なお、録画用外付けハードディスクはHX900に適合した信頼のある製品を選びましょう。
ビエラは使用可能な容量(TB)の上限や、適合機種が他社のテレビよりも柔軟性に欠けるの適合するハードディスクを探すのが少し大変。
そこで、面倒が無いよう「HDD パナソニックビエラにおすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」でおすすめのHDD情報をまとめています。
パナソニックビエラ用のHDDをお探しの方は是非参考にして下さい。
適合が明確な安心のハードディスクを選びましょう。
では、転倒防止スタンド機能の評価をお願いします。
評価:3.0
省スペースタイプでキッチリと吸着させる技術は凄いのだ。
評価:3.0
この卓上スタンドデザインで首振り機能が無いのね。なんか分かり難いわね。でも、安全対策は十分よ。
評価:3.0
有機ELビエラでは散々デザインを馬鹿にしたけど、よく見ると安全対策だけではなく、超省スペースタイプで、実物は結構シンプルで綺麗だったよ。
大型テレビの画面って直ぐに汚れます。
更に音質を良くするならサブウーファーで低音強化!
その他:サイズバリエーションの確認
HX900は超大型の「75型(インチ)」とスタンダードな大型サイズ「65型(インチ)」「55型(インチ)」のスリーサイズバリエーションです。
パナソニックの超大型機は75型(インチ)止まりなのね。
75型は特別ですが、55型も65型も人気のあるサイズなので、テレビを設置する際のテレビ台やテレビスタンドの選択には困らないでしょう。
視聴環境作り(置き場所)は以下を参考に進めて下さい♪
「テレビ台」の選び方のコツはここから
「テレビスタンド」の選び方に迷ったらここ!
HX900に最適なおすすめのテレビスタンドも探せます♪
4液晶テレビ パナソニック ビエラ HX900の受賞歴
Panasonic 4K液晶 VIERA HX900はAV機器を専門家が評価する「VGP」から高い評価を受けています(「Hivi」は選考中止)。
音元出版「PHILE WEB」主催のAVアワード≫VGP
1987年にスタートした国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードです。プロが選んだベストセラー間違いなしのアイテムだけが、受賞の栄誉を勝ち獲ることができます。
ONGEN PUBLISHING CO.,LTD
AV専門誌「HiVi」によるアワード≫HiVi
登場したばかりのモデルを含め、現在市場に流通しているAV製品をジャンル、価格帯別に分類して真のお買い得モデル=「ベストバイ」製品を選出することが本企画の趣旨である。
Stereo Sound Publishing Inc.
AV=オーディオビジュアル
2020 SUMMER(2020年度「夏」)
2020年夏の審査では、パナソニックテレビ全体の技術である「お部屋ジャンプリンク4K対応」が高く評価され、VGPから企画賞を受賞。
なお、ディスプレイ部門でのHX900単体の受賞はありませんでした(発売時期の問題?)
VGPの評価
受賞 | 受賞内容 |
---|---|
企画賞 | お部屋ジャンプリンク4K対応:4K放送の録画コンテンツを家じゅうでシェアできるネットワーク機能に対して。 |
Hiviの評価
評価なし。
2020 WINTER(2020年度「冬」~2021年度)
VGPの評価
受賞 | 受賞内容 |
---|---|
受賞 | ディスプレイ部門 4K液晶テレビ(70型以上)TH-75HX900 |
Hiviの評価
受賞なし。
4液晶テレビ ビエラ HX900の「セールスポイント」総合評価
では、これまで確認した4K液晶ビエラ HX900のセールスポイントについて総合評価を行ってもらいましょう。
評価:3.3
液晶テレビに興味が無い前提で語るが、得点よりは良い機種だと思う。無理してハイエンド機HX950を買う必要は無いとわしは思う。
評価:3.0
ハイエンド機HX950との大きな違いは「プレミアム液晶ディスプレイ」「イネーブルドスピーカー」「スイーベル(首ふり機能)」。これらが不要なら最適な機種ね。
評価:3.0
パネルの仕様は落ちるけど、高画質技術の内容はハイエンド機並みだし、音もこだわらなければ結構良い機種じゃないかな?価格差次第だけどね。
上手にハイエンド機HX950から機能を落としてるHX900でした。でも、内容的には十分魅力的な機種です。引続き設置スペースなどの「視聴環境」について評価を行いましょう。以下のリンクから移動して下さい。
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