2020-2021最新モデルのパナソニック有機ELビエラ「HZ1800」。
パナソニック有機ELビエラのラインナップは3種類で、2019-2020モデルとして発売された「フラッグシップ機GZ2000シリーズ」が筆頭。
そして、最も安価な位置にあるのがサード機の「HZ1000シリーズ」である。
今回ご紹介する「HZ1800シリーズ」はセカンド機にあたり、この2機種の中間機種となります。
もっとも、「フラッグシップ機GZ2000シリーズ」は他社を含め、価格、機能共に異質であり、セカンド機にあたる「HZ1800」が他社のフラッグシップ機との対抗馬と考えて良いでしょう。
そんな最新のパナソニックビエラ有機ELテレビ「HZ1800」の評価をここから開始。
他社のフラッグシップ機と戦える機能が本当に備わっているのか?
4回にわたって全貌を解き明かして行きます。
第1回目はパナソニックビエラ有機ELテレビHZ1800の「セールスポイント」をじっくりと徹底評価。
価格よりも機能を重視
こだわり派
価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派
自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派
価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。
では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
4K有機ELテレビパナソニックビエラ HZ1800とは
項目 | 内容 |
---|---|
モデル | 2020夏(20'8月) |
シリーズ | ビエラHZ1800 |
分類 | 4K有機ELテレビ |
サイズ展開 | 65v/55v |
「HZ1800」は、2020-2021モデルパナソニック有機ELビエラの最新機種として発売された。
前述の通り、有機ELビエラの中ではセカンド機の位置づけですが、内容はほぼ他社の有機ELテレビフラッグシップ機並み。
前モデルは「GZ1800」で、パナソニックビエラの中ではHZ1800同様にセカンド機の位置づけでした。
4K有機ELテレビパナソニックビエラHZ1800のセールスポイント
- 独自のパネル制御技術による高画質化
- 立体音響Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)に対応
- テレビ一体型イネーブルドスピーカー搭載
1.進化する高画質技術
HZ1800の画質進化に関しては、サード機のHZ1000同様に新たなパネル制御技術が寄与しています。即ち、パネル本体などハード面については前モデルGZ1800から大きな変化はありません。
でも、HZ1800になって細かい変化点はあるでしょ?
前モデルと比較すれば分かりますが、輝度アップしたように感じるでしょう。これも制御技術によるもので、パネルの特性を最大限活かす進化と言えます。また、HDR規格の「Dolby Vision IQ」に対応したことで、視聴環境に左右されず、最適なDolby Vision映像の視聴が可能となります。
目的は高コントラスト化の実現。即ち大幅な輝度アップを図ることなのだ。輝度をアップさせれば熱も多く発生するため、放熱対策に必要な特別素材の「貼付けシート」と「放熱プレート」を使用したのだ。
その通りです。この特別素材と特別素材を活かすための細かい部品や組立技術がHZ2000の肝となるのです。
パネル制御って何か詐欺みたいな感じだね。
そんなことは無いのだ。人間が見やすく、良い、と感じる映像にチューニングすることはパネル特性を熟知しないと制御が難しいのだ。色づくりも日々変わるのだ。
省エネ性能が落ちたわけね。即ち、輝度が上がっている時間を長くしたり、ピークを更に上げて明るく見せるチューニングを行ったのかな?見やすくなることは良いけど、肝心の色調再現がおかしくならなければ良いけど。
ハード的にはほぼ違いは無いけど、蓄積したデータから最適な画質へ進化したと思えば間違い無いでしょう。
評価:3.0
どこのメーカーでも同じことはやってるのだ。
評価:2.5
まあここはマイナーチェンジね。
評価:2.5
ホントに年間消費電力量を犠牲にしたのかな?やっぱり有機ELテレビは怖いね。
ハードディスクを強化して裏録に備えましょう♪
2.立体音響Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)に対応
前モデルのGZ1800から対応のドルビーアトモスはHZ1800にももちろん装備されています。今期は各メーカー標準化が進んでいますね。
でも、相変わらずそんなに大きな効果は得られないんでしょ?
パソコンなどでアトモスの音声を聞くと気持ち悪いくらいの三次元感を味わえますが、テレビの場合は距離が遠くなり、確かに感じ方は小さいです。しかし、サウンドバーで強化したり、イネーブルドスピーカーがあれば状況は変わります。
そう言えばHZ1800もHDMIが「eARC」へ進化したのだ。シアタバーの設置はおすすめなのだ。
そうですね。シアターバーも面白くなってきました。一方のイネーブルドスピーカーですが、HZ1800はこれが標準で搭載されます。
次項で解説しますので、先ずはドルビーアトモスだけの評価をお願いします。
評価:5.0
ドルビーアトモスは今期の目玉だから引続き高評価なのだ。
評価:4.0
これから視聴ソフト(VOD(Video On Demand))もアトモス対応が増えるわ。
評価:4.0
今後10年テレビを買い替えないなら、アトモス装備を基準にしないと。
3.テレビ一体型イネーブルドスピーカー搭載
今期のパナソニック有機ELビエラで最も大きな変化点は、HZ1800にこのイネーブルドスピーカーが搭載されたことです。
フラッグシップ機GZ2000で搭載され話題になった技術だね。これをいよいよセカンド機にも流用したわけか。
前モデルのGZ1800は最下部にスピーカーを設置する変わったデザインだったが、音場のバランスは微妙だったのだ。
HZ1800はメインのフルレンジスピーカーを画面中央のウーハーで低音を補い、更にイネーブルドスピーカーが音の厚みや立体感を増幅させているのです。アトモスの3Dサラウンドをきちんと再現できますね。
総出力の80Wは変えずにバランスよくスピーカーを再配置したのね。
これならサウンドバーの追加は必要ないよね?
そうとも言えません。テレビ本体の標準スピーカーはやっぱり少し頼り無いですから、視聴環境や好みによってサウンドバーの設置も検討すべきでしょう。
では、イネーブルドスピーカーの評価をお願いします。
評価:5.0
フラッグシップ機で最先端技術を試し、そして下のモデルへ展開する。教科書通りの対応なのだ。
評価:4.0
イネーブルドスピーカーはパナソニックビエラの特権ね。
評価:3.5
素直にこの技術は興味深いね。自宅の天井でどれだけ音が反響するのか試してみたいよ。
大型テレビの画面って直ぐに汚れます。
更に音質を良くするならサブウーファーで低音強化!
その他.転倒防止スタンド&スイーベル(首ふり)機能
番外ですが、重要な追加機能です。
パナソニックの転倒防止スタンドについては、4K液晶テレビGX855でも採用されていた技術で、小さなお子さんが居る世帯では重宝するでしょう。
HZ1800、HZ1000と、今期モデルチェンジのパナソニック有機ELビエラはこの機能が目玉の一つなのね。デザイン性は微妙になったけど…。
確かにデザイン性は好みが分かれますが、ぜひ安全性を優先して下さい。また、スイーベルと言う首ふり機能も付くので広いリビングでは使いやすいですよ。
いいね、これ。
卓上スタンドが転倒防止で吸着してるから首振り出来るのね。なんか古臭い感じだけど、使いやすさは間違い無くアップするわ。
機能は評価するが、テレビ全体のデザインが田舎臭いのだ。
首振りがあれば録画用の外付けハードディスクやゲーム機も楽に配線できますよ。でも、録画用外付けハードディスクはHZ1800に適合した信頼のある製品を選びましょう。
ビエラは使用可能な容量(TB)の上限や、適合機種が他社のテレビよりも柔軟性に欠けるの適合するハードディスクを探すのが少し大変。
そこで、面倒が無いよう「HDD パナソニックビエラにおすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」でおすすめのHDD情報をまとめています。
パナソニックビエラ用のHDDをお探しの方は是非参考にして下さい。
適合が明確な安心のハードディスクを選びましょう。
その他:サイズバリエーションの確認
HZ1800は前モデルのGZ1800同様に「65型(インチ)」と「55型(インチ)」のツーサイズバリエーションです。
HZ1000同様に、一番人気のある王道のサイズ展開にこだわったのね。
55型も65型も人気のあるサイズなので、テレビを設置する際のテレビ台やテレビスタンドの選択には困らないでしょう。
視聴環境作り(置き場所)は以下を参考に進めて下さい♪
「テレビ台」の選び方のコツはここから
「テレビスタンド」の選び方に迷ったらここ!
HZ1800に最適なおすすめのテレビスタンドも探せます♪
4K有機ELテレビパナソニックビエラ HZ1800の受賞歴
Panasonic 有機EL VIERA HZ1800はAV機器を専門家が評価する「VGP」から高い評価を受けています。
音元出版「PHILE WEB」主催のAVアワード≫VGP
1987年にスタートした国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードです。プロが選んだベストセラー間違いなしのアイテムだけが、受賞の栄誉を勝ち獲ることができます。
ONGEN PUBLISHING CO.,LTD
AV専門誌「HiVi」によるアワード≫HiVi
登場したばかりのモデルを含め、現在市場に流通しているAV製品をジャンル、価格帯別に分類して真のお買い得モデル=「ベストバイ」製品を選出することが本企画の趣旨である。
Stereo Sound Publishing Inc.
AV=オーディオビジュアル
2020 SUMMER(2020年度「夏」)
VGPの評価
受賞 | 受賞理由 |
---|---|
企画賞 | お部屋ジャンプリンク4K対応:4K放送の録画コンテンツを家じゅうでシェアできるネットワーク機能に対して。 |
Hiviの評価
評価なし。
2021(2020年度「冬」~2021年度)
VGPの評価
受賞 | 受賞理由 |
---|---|
開発賞 | Space Tune Auto(HZ2000/HZ1800/HX950)リモコンマイクを用いて視聴環境にあわせた最適な音場を創出する、大画面テレビの自動音場補正機能の開発に対して。 |
Hiviの評価
評価なし。
4K有機ELテレビ HZ1800の「セールスポイント」総合評価
では、これまで確認した有機ELビエラ HZ1800のセールスポイントについて総合評価を行ってもらいましょう。
評価:4.7
スピーカーユニットの刷新が大きいのだ。今後のパナソニックビエラの方向性が垣間見られるのだ。
評価:3.7
イネーブルドスピーカーというセールスポイントは前モデルのGZ1800よりも高評価にせざるを得ないわ。地味ながら機能もアップしているし良い機種ね。
評価:3.5
「コスト」次第だけど、セールスポイントだけを考えれば前モデルより大きく進化したんじゃない。
目玉はやはり「イネーブルドスピーカー」搭載でしたね。映像の最適化、安全対策や視聴し易さも改善され高評価です。引続き設置スペースなどの「視聴環境」について評価を行いましょう。以下のリンクから移動して下さい。
\この機種の最新モデル価格をチェック‼︎/
パナソニックビエラ関連の情報はこちら