【パナソニック有機ELビエラJZ2000】HZ2000からの進化と下位モデルJZ1000との違いを解説

JZ2000_vs_IC

2020年度におけるテレビの新製品発表は、新型コロナの影響で各社の計画を大きく狂わせる結果となった。

2021年度については2020年度の反省を踏まえ、パナソニックでは従来の発売ベース同様の動きで着々と新製品の発売時期を発表しています。

最も注目されるのが同社のフラッグシップモデルである「4K有機ELビエラ JZ2000」の進化でしょう。

JZ2000の細かい内容は後ほど定例の4部構成記事で解説致しますが、ここでは購入検討時に気になる旧モデルHZ2000との違いと下位モデルJZ1000との違いを整理致します。

4K有機ELビエラ「JZ2000」パナソニックビエラ公式

  • 65v/55v 5月下旬(21日頃)発売予定

価格は旧モデル「4K有機ELビエラ HZ2000」よりもコストダウンが進むと予想。

この記事の著者
nigaoemaker(普通2)

長年製造業に従事し豊富な知見を活かした分析が得意なブロガー
えだまめくん
edamamekun

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JZ2000とHZ2000の違い(画質の進化)

4K有機ELビエラ JZ2000の進化ポイントについて、旧モデルHZ2000と比較すると大きく違うのが高画質と高音質への対策。

そこに細かな機能の改善とデザインの変化が重なり、新たなフラッグシップ機として生まれ変わっている。

パナソニックの有機ELフラッグシップ機と言えば、自社工場独自組立の「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」が最も大きな特徴でしょう。

コントラスト性能について他社の追随を許さないこの技術は、初代GZ2000から二世代にわたり微調整を行い、今期のJZ2000では大きく工程を見直し昇華されました。

パネルの更なる進化を機軸に、AI技術とHDR技術の進化もしっかりと行われています。

画質の進化ポイント
  1. 「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」の技術進化
  2. シーンに合わせた映像の最適化「オートAI画質」
  3. 「ハイブリッドトーンマッピング」で明部をリアルに再現
  4. HDR規格の拡大「HDR10+ ADAPTIVE」
  5. HDMI2.1規格の4K120p入力に対応「ゲームモード エクストリーム」

❶「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」の技術進化

「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」にこだわる理由は、有機ELパネルの性能を妨げる「熱」の発生を抑制すること。

放熱効果を上げることで高温が避けられ、高照度、高コントラスト、更には有機ELの弱点である「焼き付き」が防止できることが期待されます。

従来は「バックカバー」「特別素材の放熱プレート」「特別素材の貼付けシート」を組合せて有機ELパネルへアッセンブリを行っていました。

JZ2000では「一体型放熱プレートのバックカバー」と「新素材を採用した貼付け構造プレート」の二つで放熱効果を向上させる改善を施しています。

また、進化したディスプレイに対応すべく、エリア毎の入力信号情報を解析しパネル制御に反映する「Dot Contrast パネルコントローラー Pro」も地味ながら進化させているのも注目でしょう。

❷シーンに合わせた映像の最適化「オートAI画質」

Auto_AI_1

今や家庭用テレビでも当たり前になりつつある「AI」技術についても、JZ2000では大幅に強化が図られています。

オートAI画質は100万超の映像シーンから学習用データベースをディープラーニングを活用してAIが学習し、シーン認識アルゴリズムを生成するという技術。

コントラスト、明るさの表現がアップし、暗い場面は細部を明確にし、明るい場面では色合いが鮮やかになります。

❸「ハイブリッドトーンマッピング」で明部をリアルに再現

tonemapping_1

地味で分かり難い技術名ですが、パネルの進化に伴う照度アップによって引き起こされる明るい部分の「色抜け」を改善する重要な制御技術。

HDR信号(HDR10/HDR10+)入力時に、HDRトーンマッピング処理を動的に変化させることで、色抜けや色飛びの無い鮮やかな映像を再現します。

❹HDR規格の拡大「HDR10+ ADAPTIVE」

4hdr_1

HDR規格の対応力がテレビ業界ではトップクラスのパナソニックですが、4K有機ELビエラ JZ2000でも新たに「HDR10+ ADAPTIVE」が追加されました。

使用目的は「HDR10+の高輝度映像を、部屋の明るさに合わせて自動調整」させること。

単純に考えれば、前モデルで新たに採用されたDolby Visionを室内環境に応じて自動的に画質を最適化させる「Dolby Vision IQ」のHDR+版です。

JZ2000のパネル性能を活かす、これも重要な進化でしょう。

❺ゲームモード エクストリーム

gamemode_1

テレビゲームなんてやらないし関係無い。という人もいるかもしれませんが、動画再生力という面では非常に重要な要素なので知っておいて損は無いです。

テレビ付属HDMI端子は地味に進化しており、HDMI2.1にてeARCが前期モデルから採用されはじめました。

そして更なる進化として、4K 120pの入力も対応したのです。

ゲーマーなら詳しいでしょうが、知らない人のために簡単に解説すると1秒間に60個の写真で動画を動かしていたものを倍の120個で動かすことが出来るという技術。

よく言う「カクカク」した映像が避けられ、より滑らかな映像でゲームが楽しめる技術です。

その他、ALLM(低遅延モード)、VRR(画面割れ防止)、AMD FreeSync™ Premiumなど、JZ2000ではゲームがスムーズに行える技術が搭載されました。

JZ2000とHZ2000の違い(音質の進化)

パナソニックのフラッグシップ有機ELテレビ、もう一つの代名詞と言えば「イネーブルドスピーカー」です。

立体音響最強の装備も4K有機ELビエラ JZ2000では更なる進化を果たしています。

音質の進化ポイント
  1. 3.2ch+2chから「5.1ch+2ch」へ
  2. 出力140Wから「125W」へ最適化
  3. 「オートAI音質」と「ボイスエンハンサー」

❶3.2ch+2chから「5.1ch+2ch」へ

スピーカーのチャンネル構成は知らない人にとっては何の暗号?って思ってしまいますよね。

簡単に解説すると以下のような内容です。

  • 1.0ch=モノラル(1スピーカー)
  • 2.0ch=ステレオ前面(左右)
  • 3.0ch=ステレオ前面+センター前面
  • 5.0ch=3.0ch+ステレオ背面

ここに重低音用のサブウーハーを入れると、1.1chや5.1chのように「0.1」を付記。

また、ドルビーアトモスの登場で上からの音も数字に入れるようになり、もし、3.1chのスピーカー構成に上からのスピーカー(イネーブルドスピーカー)2本を足せば「3.1.2ch」という表現になります。

前モデルHZ2000は「3.2ch」のサラウンド構成に2つのイネーブルドスピーカーだったのが、JZ2000では「5.1ch」プラス2つのイネーブルドスピーカーへ進化しました。

横向きのワイドスピーカーが大きな違いですね。

❷出力140Wから「125W」へ最適化

数値だけを見ればスペックダウンですが、元々やりすぎ感もあったので、バランスの良くなった出力の低減ならメリットの方が大きいでしょう。

スピーカー構成は全体の重量と消費電力に影響するため、この辺りの改善が重量の大幅改善と照度アップによる消費電力量アップ分の相殺に少なからず寄与しています。

❸「オートAI音質」と「ボイスエンハンサー」

映像部分でも採用された「オートAI」は音質の改善でも応用。

単純に人の声を大きくするのではなく、映像ソースの内容を判断し最適な音場になるよう自動調整されます。

また、「ボイスエンハンサー」は文字通り声を高める機能として、しかし単に人の声を増幅するのではなく、奥行きと臨場感を高めた音質を実現させます。

JZ2000とHZ2000の違い(機能の進化)

ここまで、最も気になる画質と音質に関するパナソニック有機ELビエラ JZ2000と前モデルHZ2000との違いと進化を確認しました。

でも、実際に使い始めると細かい機能の変化が嬉しかったりしますよね?

そんな見落としがちな進化ポイントについて確認しましょう。

新4K衛星放送 2番組同時録画(録画機能の進化)

前モデルでは各社BS4K放送のチューナー内蔵は当たり前となり、多くがダブルチューナー搭載の機種へ変化しました。

これによってBS4K放送視聴中でも、別のBS4K放送の録画と地デジなどを同時に録画可能になったのです。

■HZ2000で対応可能な同時録画

録画\視聴4K放送地デジBSCS
4K放送同時録画同時録画
4K放送
地デジBSCS
同時録画同時録画
地デジBSCS
地デジBSCS
同時録画同時録画

4K有機ELビエラ JZ2000シリーズでは、上表の同時録画対応に加え、BS4K放送視聴中でもBS4K放送2番組の同時録画が可能となります。

■JZ2000で進化した録画機能

録画\視聴4K放送地デジBSCS
4K放送
4K放送
同時録画同時録画

但し、BS4Kのチューナー数は従来通り「2つ」なので、4K放送視聴時に4K放送を2番組録画する際は視聴中の1番組を含むという前提なので注意しましましょう。

リモコンの進化

bluetoothremocon1

音声操作機能が今や当たり前のテレビ用リモコンですが、JZ2000では従来のHZ2000に対し根本的な改善を施してきました。

■JZ2000 vs. HZ2000リモコンの違い

項目JZ2000HZ2000
重量133.6g
電池含む
185.0g
電池含む
電源単4型乾電池
2本
単3型乾電池
2本
通信
方式
Bluetooth
&赤外線
赤外線
音声
対応
ビエラ音声操作
Google
Alexa
ビエラ音声操作

最近は機能豊富になるに従いリモコンもどんどん大きくなってきましたが、JZ2000は機能をアップしつつ乾電池などの変更で重量を約30%削減。

更に従来はビエラ独自の操作にしか対応していなかった音声機能について、GoogleアシスタントとAmazon Alexaも使用できるように進化。

そして最も大きな進化ポイントは通信方式に「Bluetooth」が加わったことでしょう。

赤外線ではリモコンをテレビの受光部へ向けて操作する必要がありましたが、Bluetoothなら方向に関係なくテレビとの通信が行えるでかなり便利になりますよ。

もちろん、テレビとリモコンのペアリングが必要ですが、苦手な人は詳しい人に繋げてもらえるまでは赤外線でも通信可能なので大丈夫(電源の「入」「切」は従来の赤外線方式)。

また、音質面に関する話題でもありますが、ようやくパナソニックビエラでもヘッドフォンやスピーカーなどのBluetooth対応機器が連携可能となりました。

パナソニック技術陣の進化を垣間見る「軽量化」と「省エネ」

HZ2000からJZ2000への進化と違いに関し、技術的に興味深いのが軽量化です。

パナソニックビエラ、特に有機ELシリーズのフラッグシップモデルは各社のフラッグシップモデルと比較しても異常な重量を誇っていました。

本ブログでもパナソニックビエラのデメリットとして度々取り上げていましたが、有機ELビエラ JZ2000では重量の大幅な削減に成功!

■JZ2000 vs. HZ2000基本スペックの違い(55型)

項目JZ2000HZ2000
総重量23.5㎏34.0㎏
本体重量18.5㎏26.5㎏
スタンド5.0㎏7.5㎏
消費電力421W424W
年間消費電力量180kWh205kWh

卓上スタンドの重量だけで2.5㎏も削減していますが、注目なのは本体が8㎏もスリム化したことは相当大きな進化ポイントです。

パナソニック4K有機ELビエラ、そのフラッグシップモデルは先先代のGZ2000先代のHZ2000ではほぼ同じ路線を歩んでいましたが、JZ2000は根本的な設計思想を変えたフルモデルチェンジ機種と言えるでしょう。

技術的な側面を見れば、豪華な機能を惜しげもなく加えることはスペースのみが問題でさほど難しいことではありません。

パナソニックビエラはその点に関し向上心が感じられないメーカーでした。

しかし、壁掛けやテレビスタンドが主流となってきた薄型テレビ市場において、テレビ本体の重量に意識を向けることはメーカーの裏側を見る大事な指標です。

大リストラが噂されるパナソニックですが、もしかしたら設計陣の大幅な入れ替えがあったのかもしれません。

一方で「省エネ」性能についても少しだけ進歩しています。

スピーカー出力の調整が大きそうですが、パネル照度を更に改善していることを考えたら数字的な差よりも陰の努力が大きかったことが分かります。

細かな配慮「ケーブルガイド」

cable_1

テレビ背面のケーブルを一纏めに出来る「ケーブルガイド」がJZ2000には付きました。

小さな改善ですが、コードが絡み合って掃除がついついサボりがちになる背面部分もこれでスッキリします。

以上が新しいJZ2000と旧モデルHZ2000との違いですが、忘れてはならないのが目に見えないソフト面などで細かいチューニングの実施。

スペック的には大差の無いマイナーチェンジでも、「進化させる」企業努力は必ず行なわれています。

下位モデルJZ1000とJZ2000の違い

ここから、パナソニック有機ELビエラの上位機種JZ2000と下位機種JZ1000との違いを確認します。

JZ2000とJZ1000の違い
  1. 独自設計・組立パネルの違い(画質)
  2. 機種間の差別化が大きい音作り(音質)
  3. 基本仕様面では廉価機種のメリットも
  4. JZ1000に48v型が追加

❶独自設計・組立パネルの違い(画質)

前モデルHZ2000の有機ELパネルは外部で組立られたものをそのまま使っていましたが、JZ1000ではフラッグシップモデルJZ2000同様に独自設計・組立を行う仕様へ変更し放熱性能を強化。

但し、採用されたのは「バックカバー一体型放熱プレート」のみで、有機ELパネルとの間に挟む「新素材を用いた貼付け構造」の有無が大きな違いです。

また、パネルチューニングに関してもプロフェショナルクオリティーにこだわったJZ2000とは違い、若干甘めの設定と言えるでしょう。

画質の面だけを捉えれば、照度やコントラスト、色彩表現に違いが出ます。

とは言え、この2点以外について仕様面でJZ1000とJZ2000の違いは無く、前モデルHZ1000の位置付けとは明らかに違う機種となっています。

❷機種間の差別化が大きい音作り(音質)

上位機種(JZ2000)と下位機種(JZ1000)で最も大きな違いとなることが多い音作り。

特にパナソニックビエラでは大きく差をつけることが多く、JZ2000とJZ1000の違いでもその差は顕著に現れています。

■JZ2000とJZ1000音作りの違い

比較項目JZ2000JZ1000
イネーブルドスピーカー⭕️
出力125W30W
仕様5.1.2ch2.0ch
Space Tune Auto⭕️
オートAI音質
ボイスエンハンサー
⭕️

相当大きな違いであることは一目瞭然ですね。

スピーカーはフルレンジが2本のみなので、当然イネーブルド対応は出来ませんし、迫力ある低音域の再現も行えない普通の仕様。

また、イネーブルドスピーカーが無いので、音場を調整する「Space Tune Auto」機能も無くなります。

残念なのは、せめて新機能の「オートAI音質」「ボイスエンハンサー」を付けて欲しかったところ。

JZ2000とJZ1000の違いで最も大きいのが「音質(音作り)」だと言えます。

❸基本仕様面では廉価機種のメリットも

画質・音質共に当然なが差が出たJZ2000とJZ1000ですが、基本的な仕様面の違いを捉えるとJZ1000が有利な側面も伺えます。

■JZ2000とJZ1000仕様面の違い(55型)

比較項目JZ2000JZ1000
消費電力421W355W
年間消費電力量180kWh162kWh
総重量23.5kg19.5kg
本体重量18.5kg14.5kg
本体高さ792㎜777㎜

消費電力については機能が低い分、JZ1000の方が当然ランニングコストは小さくなります。

ただ、ここでも重要なのが自社工場組立パネルによる照度アップにも関わらず、前モデルHZ1000よりも年間消費電力量が下がっていることでしょう(消費電量は変わらず)。

重量についてもJZ2000よりもJZ1000が軽いというメリットがありますが、これも前モデルHZ1000の本体重量21㎏と比較すれば大幅な改善による結果。

更に着目して欲しいのが本体の高さ(含む卓上スタンド)ですが、スピーカーの簡素化によりシンプルなデザインとなりその分短くなっているのです。

以上、JZ2000とJZ1000の違いでした。

価格の差と性能面の差を秤に掛けて納得行く選択を行なって下さい。

JZ1000に48v型が追加

jz1000_2

パナソニック4K有機ELビエラと言えば、頑なに65型と55型の2サイズ展開にこだわり続けていました。

他社はこれらに70型台の大型サイズを投入することが一般的で、2020モデルからは逆転の発想から中型サイズの48型が人気となっています。

パナソニックもJZ2000は現行通りですが、JZ1000に48型を投入し3サイズ展開へ進化しました。

JZ2000と前モデルHZ2000&下位モデルJZ1000の違いまとめ

本記事ではパナソニック有機ELビエラの新フラッグシップモデルJZ2000と前モデルHZ2000および下位の新モデルJZ1000との違いについて書きました。

前モデルHZ2000と比較するとフルモデルチェンジと言える大きな進化を遂げたJZ2000。

また、下位の新モデルJZ1000も大きく進化していますが、やはりフラッグシップモデルのJZ2000とは画質・音信の両面で大きな違いがあることが分かります。

もちろん、お金に余裕があれば新製品やフラッグシップモデルを購入すれば良いのですが、なかなかそういう訳には行きませんよね。

機種間の違いを知れば妥協点を見出すことも可能なので、是非本記事を参考に良い買い物へ繋げて下さい。

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