この記事では、パナソニック・ビエラの4K液晶テレビである「MX900」と前モデルのLX900との違いを5つの視点で比較分析を行いました。
実機を確認と共に違いを分析することで妥当な市場価格を割り出し、MX900のおすすめ度を分かりやすく評価レビューします。
また、5つの各視点では、MX900と同世代である2023年モデルの新4Kビエラ間の違いも分かります。
- 価格の妥当性
- セールスポイントの進化
- 視聴性能アップの工夫
- 標準機能の進化
- 省エネ性・耐久性
わしは価格よりも機能を重視する「こだわり派」なのだ!
テレビ選びでこんな疑問や悩みがないだろうか?
- メーカー別の特徴(セールスポイント)が分かりにくい
- 自宅に設置可能なサイズで見やすいテレビが知りたい
- 欲しい機能やスペックの調査と比較が面倒
- 省エネ性能が高い頑丈なテレビはどれ?
- 旧モデルや他の新しいモデルとの違いは?
- 購入したいけど最適な価格が分からない
この記事では、そんなテレビ選びの疑問を解決できます!
私は機能と価格のバランスを重視する「リーズナブル派」よ。
実機を確認してからの執筆なので安心してね♪
\ スペックだけでは語りません! /
記事の内容は「MX900を実際に操作」し「MX900の機能を確認」を行った後なので、メーカースペックについて気になる点は忖度なしにコメントしています。
僕は機能そこそこで価格を重視する「コスト重視派」…
で、簡単でいいから先ずはMX900とLX900の違いが知りたいね。
\ MX900とLX900違い /
進化ポイント | 残念ポイント |
---|---|
バックライト 広色域性能 ゲーム性能 軽量化 | サイズバリエーション |
今期のMX900も、50v型(前モデルは49v型)と43v型の中小型サイズに特化したモデルとなっています。
大きな変化点は、数年前のハイエンド液晶テレビに搭載されていた「直下型分割駆動 高輝度バックライト」をこのサイズに採用してきた点でしょう。
とは言え、MX900は上位モデルの中小型バリエーションという位置付けでもあり、内容は結構豪華。
それでは、購入価格目安と実機の感想を中心に「【ビエラ MX900】LX900との違いとモデル間の違いを5つの視点で分析しおすすめ度を評価レビュー」について書きます。
長年製造業に従事し豊富な知見を活かした
分析が得意なブロガー
えだまめくん
edamamekun
MX900 総合評価(結論)
MX900 総合評価結果
評価項目 | |||
---|---|---|---|
価格 | 3.0 | 3.0 | 3.0 |
セールスポイント | 3.0 | 3.0 | 3.0 |
視聴環境・設置 | 3.0 | 4.0 | 4.0 |
全機能 | 2.0 | 3.0 | 3.0 |
省エネ・寿命 | 3.0 | 3.5 | 3.5 |
総合評価 | 2.8 | 3.3 | 3.3 |
先ず最初に結論からお話しましょう。
冒頭解説した通り、4K液晶テレビMX900は前モデルのLX900から映像面の要であるバックライトを刷新した進化モデルです。
位置付けは上位モデルに次ぐハイスペックモデルですが、サイズバリエーションが中小型サイズに特化しているため、上位モデルの中小型サイズを埋める位置付けと思った方が分かりやすいでしょう。
そのため、今回のバックライト変更は、Mini LEDへ進化したMX950と足並みを揃える高級化と考えられます。
中小型サイズでハイスペックな4K液晶テレビを探している方には検討すべきおすすめのモデルです。
特に小型サイズは機能を絞ったモデルが多いので、MX900は貴重な存在と言えますね。
人によって使途は様々だから、小型サイズでも高機能なモデルは重宝しそうだわ。
パネルもVA方式へ統一されたのだ。小型でもコントラストの良さが期待できるのだ。
MX900のメリット・デメリット
MX900が優れる点⤴︎
- 直下型分割駆動 高輝度バックライト液晶+VAパネル*
- 広色域の色処理技術*
- HDR規格フル装備はビエラだけ
- Dolby Vision ゲーム*
- ゲームプロモード*
- シアターシステム連携
- オートチャプター(録画機能)
- eARC・HDCP2.2対応
- Bluetoothリモコン
- 2画面表示
- LX900に対し重量が軽い*
- 省スペース&転倒防止卓上スタンド
MX900が劣る点⤵︎
- スィーベル(首振り)非対応*
- イネーブルドスピーカー非搭載
- 中小型サイズのみの展開
*前モデルLX900と比較した場合
MX900のメリット・デメリットで欲しい機能に漏れがないかをしっかり確認することがポイントです。
他社の液晶テレビは以下のリンクからチェックして下さい。
では、5つの評価ポイントを細かく確認しましょう。
評価①|MX900の価格評価と買い時
MX900はLX900の置き換わりであり、中小型サイズに特化したハイスペックの4K液晶テレビです。
バックライトが高級な部分駆動方式へ変化しましたが、前モデル並みの価格で推移するか?市場価格が推移が気になるモデルでしょう。
評価:3.0
こんな小さなテレビには興味は無いが、スペック的には前モデル並みの価格が理想なのだ。
評価:3.0
理想通りの展開と言えるわね。
評価:3.0
思ったより価格差が小さいね。じっくり待って考えよう。
進化の割に値頃感がありそうです。
それでは各サイズの価格推移と買い時を明確にします。
TH-50MX900(50v型)の価格推移と買い時
TH-50MX900(50v型)は前モデルLX900よりも若干高値で推移しています。
サイズ的には49v型から50v型に変わり、バックライトも進化しているため価格差を許容できる人にはお買い得なモデルと言えます。
買い時をズバリ言うわね!
50型のMX900がどうしても欲しいなら
- 130千円前後で妥協する
機能と価格のバランスにこだわるなら
- LX900の安値付近である115千円前後を目安に待つ
TH-43MX900(43v型)の価格推移と買い時
43v型(TH-43MX900)も50v型同様に、前モデルLX900より若干高値で推移しています。
進化に対して価格差を見極めることが肝要です。
買い時はズバリこうよ!
43型のMX900がどうしても欲しいなら
- 120千円以下の価格を狙う
機能と価格のバランスにこだわるなら
- LX900の安値付近である100千円前後を目安に待つ
LX900はバックライトが進化しているので、前モデルとの価格差が小さければ今期は狙い目と言えます。
評価②|MX900のセールスポイント
評価:3.0
直下型分割駆動の採用は他社も同じ流れなのだ。問題はクオリティーなののだ。
評価:3.0
映像面の進化は素直に評価したいところね。基本機能は文句のつけようが無い感じ。
評価:3.0
ビエラとしては普通って感じだね。まあサイズ的に仕方ないか。
バックライトの高級化と細かい内容がレベルアップした感じです。
パナソニック 4K液晶ビエラ MX900とは
パナソニック・ビエラ:公式ページ
モデル | 2023夏(23'6月) |
シリーズ | ビエラ MX900 |
分類 | 4K液晶テレビ |
サイズ展開 | 50v/43v |
パナソニック4K液晶ビエラ「MX900」は、4K液晶ビエラのハイスペックモデルです。
一昔前ならハイスペックに採用されていた直下型分割駆動のバックライトを搭載した、中小型サイズに特化したモデルです。
MX900 3つのセールスポイント
- 直下型分割駆動 高輝度バックライト液晶
- ドルビーアトモスによる立体音響対応
- 安全性を高める転倒防止機能
ここが重要ポイント‼︎
- 直下型分割駆動 高輝度バックライト液晶ディスプレイはコントラストも深く明るい映像だった
- 立体音響の再現性は少し控えめと感じた
- 転倒防止スタンドの吸着性は非常に高いと感じた
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
パナソニック・ビエラ2023年モデル、MZ2500・MZ1800・MX950・MX900・MX800のセールスポイントの違いが全て確認できますよ。
このサイズでも安全性を考えた卓上スタンドは嬉しいわね。
小型サイズのテレビは意外と不安定な狭い場所に置かれることも多いから最適な装備と言えますね。
パナソニック・ビエラに対応したHDDは「【ビエラに対応】おすすめの外付けHDDとテレビ適合情報」でまとめて紹介しています。
テレビ録画用外付けハードディスク選びの時間短縮でお使い下さい!
MX900に適合する電源レスのコンパクトHDDがおすすめです♪
パナソニック・ビエラでDVDを再生するなら「テレビで見るための【DVDプレーヤー4選】安く買って簡単に接続する方法」でまとめて紹介しています。
MX900の受賞歴
パナソニック 4K液晶ビエラ「MX900」の外部評価について、有名な「VGP」「HiVi」の二団体について確認します。
なお、各団体の概要は以下の通り。
音元出版「PHILE WEB」主催のAVアワード≫VGP
1987年にスタートした国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードです。プロが選んだベストセラー間違いなしのアイテムだけが、受賞の栄誉を勝ち獲ることができます。
ONGEN PUBLISHING CO.,LTD
AV専門誌「HiVi」によるアワード≫HiVi
登場したばかりのモデルを含め、現在市場に流通しているAV製品をジャンル、価格帯別に分類して真のお買い得モデル=「ベストバイ」製品を選出することが本企画の趣旨である。
Stereo Sound Publishing Inc.
AV=オーディオビジュアル
2023 SUMMER(2023年「夏」)
MX900は50v型が高評価を得ています。
VGP
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
TH-50MX900 | 受賞 | ディスプレイ |
TH-43MX900 | 対象外 | ディスプレイ |
HiViベストバイ・ディスプレイ部門
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
TH-50LX950 | 2位 | ディスプレイ |
TH-43LX900 | 対象外 | ディスプレイ |
2023 WINTER(2023年「冬」~2024年)
冬の評価もほぼ変わらずといった感じです。
VGP
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
TH-50MX900 | 受賞 | ディスプレイ |
TH-43MX900 | 受賞 | ディスプレイ |
HiViベストバイ・ディスプレイ部門
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
TH-50LX950 | 3位 | ディスプレイ |
TH-43LX900 | 対象外 | ディスプレイ |
評価③|MX900に最適な視聴環境
評価:3.0
画面が小さすぎて見えないのだ。
評価:4.0
MX900も省スペースタイプの卓上スタンドと安全装備が優秀ね。設置場所には困らないビエラは継続よ。
評価:4.0
MX950と同じだね。僕はIPS方式の液晶が好きだからVA方式はちょっと残念。しかもスィーベルが復活していないのも残念。
MX900もスィーベル機能が相変わらず非搭載なのはマイナスですね。でも、省スペース安全対策の卓上スタンドは良い感じです。
ここが重要ポイント‼︎
- 転倒防止スタンドは結構強力
- 卓上スタンドは省スペースタイプで設置性も安定性も良い
- VA方式の液晶は横からの視聴性少し暗い感じ
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
パナソニック・ビエラ2023年モデル、MZ2500・MZ1800・MX950・MX900・MX800の試聴性能の違いが全て確認できますよ。
MX900もMX950同様に、視聴性能に寄与する技術は省スペースタイプの卓上スタンドだけって感じかしら?
MX900も同様にスィーベル非搭載がマイナスポイントですね。
テレビのサイズ選定で悩んだら「テレビのサイズは【3つの基礎知識】で決める!液晶・有機ELどっちもおすすめです♪」を参考にして下さい。
\ MX950に適合するHDDとSTAND情報はこちら /
評価④|LX900とMX900の違いと機能進化
評価:2.0
機能内容的にはまあまあだが、やはり小さい液晶がダメなのだ。
評価:3.0
このサイズでも全部入りだから安心よ。
評価:3.0
やっぱりビエラは基本機能については言うことないよね。
MX900も根本的な基本機能についてはトップクラスです。問題はやっぱり価格とのバランスですね。
ここが重要ポイント‼︎
- 2画面対応は必要な人には便利な機能だとあらためて確認できた
- Bluetooth対応のリモコンはどこへ向けて反応するので便利
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
パナソニック・ビエラ2023年モデル、MZ2500・MZ1800・MX950・MX900・MX800の基本機能の違いと進化が全て確認できますよ。
ホント、高級な中小型モデルって位置付けどおりね。
ビエラはこの内容で当たり前って感じですね。
Bluetoothで簡単にワイヤレスイヤホンも接続できます♪
ワイヤレスイヤホンを使用すれば、テレビの音量を気にせず大迫力の没入感に浸れます。
こちらのリンク→ワイヤレスイヤホン関連記事を参考にして下さい。
おすすめのワイヤレスイヤホンもレビュー!
評価⑤|MX900の省エネ性能とパネル寿命
評価:3.0
小さいサイズなので消費電力も小さいのだ。
評価:3.5
他社の同サイズと比較すると良いとは言えないけど、機能を考えるとなかなか優秀だわ。
評価:3.5
進化内容を考えると省エネ性能は上がってるとも言えるね。
消費電力と年間消費電力量の比較
MX900は前モデルLX900と比較して消費電力、年間消費電力量共にほぼ無変化です。
バックライトが進化したことを考慮すると、この結果は良化とも捉えられます。
消費電力の比較(W)
SIZE | MX900 | LX900 |
---|---|---|
50v型 | 170W | 162W |
43v型 | 140W | 128W |
年間消費電力量の比較(kWh)
SIZE | X90L | X90K |
---|---|---|
50v型 | 131kWh | 132kWh |
43v型 | 116kWh | 111kWh |
他社液晶テレビとの比較
サイズ展開で50v型と43v型のある、他社の最新液晶テレビと省エネ性能を比較しました。
性能を最大限発揮させた際に影響の大きい消費電力に着目すると、MX900の省エネ性能はあまり良く無いことが分かります。
他社液晶テレビとの比較表
上段:消費電力
下段:年間消費電力量
モデル | 50v型 | 43v型 |
---|---|---|
VIERA MX900 | 131kWh | 170W116kWh | 140W
VIERA MX800 | 150kWh | 155W122kWh | 117W
BRAVIA X80L | 151W 138kWh | 115kWh | 114W
BRAVIA X75WL | 157W 130kWh | 136W 125kWh |
AQUOS FN2 | 179W 162kWh | 159W 136kWh |
バックライトが高性能化なのである程度は仕方ありませんね。
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
パナソニック・ビエラ2023年モデル、MZ2500・MZ1800・MX950・MX900・MX800の省エネ性能とパネル寿命の違いが全て確認できますよ。
小型サイズは省エネ性能が無視されがちだけど、きちんと納得の行く製品を選んでほしいわ。
機能とのバランスを考慮すべきですね。安いモデルは意外と手抜きが多いこのサイズです。
省エネ性能の考え方は「テレビの消費電力の基礎知識を知って省エネ家電を賢く選ぼう!」で詳しく解説しています。
有機ELテレビとの違いは「有機ELテレビを買わない5つの理由|特に引退世帯にはおすすめしないメリットとデメリット」で解説。
パナソニック 4K液晶ビエラ MX900評価レビュー|まとめ
本記事は「【ビエラ MX900】LX900との違いとモデル間の違いを5つの視点で分析しおすすめ度を評価レビュー」について書きました。
MX900は前モデルのLX900からバックライトが進化した、中小型サイズ特化のハイグレードモデルです。
機能面から見た省エネ性能も良好で、とてもバランスの取れたモデルと言えるでしょう。
ただ、サイズ的に購買層が限られるため割高になる可能性も高く、市場価格の動向を冷静に判断して下さい。
以上、えだまめくん(@edamamekun_ns)の実機評価レビュー報告でした。良い買い物をして下さい♪
MX900のメリット・デメリットのまとめ
\ メリット・デメリット /
MX900が優れる点⤴︎
- 直下型分割駆動 高輝度バックライト液晶+VAパネル*
- 広色域の色処理技術*
- HDR規格フル装備はビエラだけ
- Dolby Vision ゲーム*
- ゲームプロモード*
- シアターシステム連携
- オートチャプター(録画機能)
- eARC・HDCP2.2対応
- Bluetoothリモコン
- 2画面表示
- LX900に対し重量が軽い*
- 省スペース&転倒防止卓上スタンド
MX900が劣る点⤵︎
- スィーベル(首振り)非対応*
- イネーブルドスピーカー非搭載
- 中小型サイズのみの展開
*前モデルLX900と比較した場合
MX900とLX900の違いまとめ
\ LX900との違いまとめ /
項目 | LX900 | MX900 |
---|---|---|
サイズ | 49v/43v | |
高画質化 | 液晶ディスプレイ 49v=IPS 43v=IPS | VA方式 | 直下型分割駆動 高輝度バックライト液晶
オートAI画質 | ||
ヘキサクロマドライブ プラス | ||
ハイブリッドトーンマッピング | ||
- | 色処理技術 | |
Wエリア制御 | ||
AI HDRリマスター | ||
HDR10/HDR10+ ADAPTIVE HLG/Dolby Vision Dolby Vision IQ/HLGフォト | ||
ダイナミックメタデータクリエーション | ||
素材解像度検出 4Kファインリマスターエンジン | ||
オブジェクト検出 倍速表示 | ||
高音質化 | ダイナミックサウンドシステム | |
ドルビーアトモス対応 | ||
30W | ||
Bluetoothオーディオ連携 | ||
- | オートAI音質 | |
リモコン | Bluetooth対応 | |
機能 | 転倒防止スタンド | |
2画面表示 | ||
オートチャプター(録画) | ||
HDMI=4 | ||
4K/120p/HDR対応 | ||
ゲームコントロールボード | ||
- | Dolby Vision ゲーム | |
- | ゲームプロモード | |
eARC対応 |
\前モデルの情報はこちら♪ /