東芝の映像事業が中国のHisenseへ身売りされたことは記憶に新しいでしょう。
そんなイメージ悪化に伴い、あれだけ人気のあったREGZAブランドにもケチが入り、一部の消費者から敬遠されているのも事実です。
さりとて、4K放送が始まり、各社が儲けに走ったのか?
4Kチューナ内蔵のテレビはなかなか発売されずヤキモキした中、一等最初に4Kチューナー内蔵液晶テレビを発売してくれたのが東芝です。
その4Kチューナー内蔵液晶テレビの二代目となるのが「Z730X」。
Z730Xは東芝REGZAブランド液晶テレビのフラッグシップ機です。
最先端は有機ELテレビであることは周知の中、価格、有機EL独自の問題などで液晶テレビを選択する人が大半。
PanasonicやSony。各社のフラッグシップ液晶テレビの長所と短所は必ず理解しましょう。
ここでは、TOSHIBA REGZA 液晶テレビで最高峰の「Z730X」を切り口を4回に分け、じっくり評価し解説します。
第1回目は「Z730Xのセールスポイント」を徹底分析!
価格よりも機能を重視
こだわり派
価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派
自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派
価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。
では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
4K液晶テレビ 東芝レグザ Z730X とは
モデル | シリーズ | 分類 | サイズ展開 |
---|---|---|---|
2019夏 (19'6月) | レグザ Z730X | 液晶 テレビ | 65v/55v 49v/43v |
東芝レグザZ730XはTOSHIBA(東芝)液晶テレビの中で最高峰に位置します。
そして、2019年度では最も新しいテレビ。
前機は4Kチューナー内蔵液晶テレビとして、国内家電メーカーの中では最も早く発売された「Z720X」ですね。
4K液晶テレビ 東芝レグザ Z730X のセールスポイント
- BS4K/110度CS4Kダブルチューナー内蔵
- レグザ重低音バズーカオーディオシステム PRO
- 放送済みの番組をいつでも見られる「タイムシフトマシン」
東芝REGZAは以前より「バズーカ」というスピーカーが名物。そして、「タイムシフト」も今やREGZAの大きな目玉。液晶フラッグシップ機として、堂々のセールスポイントを有しています。
1.4Kダブルチューナー内蔵
2019-2020年モデル、各社フラッグシップ機はこの4Kダブルチューナーを先ずセールスポイントに挙げてきます。4K放送も裏録可能な時代に入ってきました。
ハイエンド機では当たり前となりました。4K関係の有料放送や、今後コンテンツが充実してくると便利だわ。
4K放送の内容が充実してきてからでも遅くないよ。1チューナでいいから値段を下げてね。
4K放送対応のテレビなんだから4K放送を沢山見るべきなのだ!
まあ、取りあえずここは順当ということで。でも、4K放送を見たら分かるけど、4K画質は輝度が上がるので、電気代も多少上がりますよ。念のため。
評価:5.0
4Kダブルチューナー搭載なら満点で良いのだ。余計なことを考えずにテレビを選択できて良いのだ。
評価:3.0
将来性として〇ね。当分1チューナーしか使用しないと思うけど、いざという時も想定しないとね。
評価:2.0
まだまだ現状の4K放送では必要性を感じないね。みんな知ってる?4K放送は録画データが大きいからHDにもお金がかかるんだよ。
ハードディスクを強化して裏録に備えましょう♪
東芝レグザに対応するHDD情報は「HDD【2020版】東芝レグザ & ハイセンスにおすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」をご覧下さい!!
2.リアルなサウンドと重低音を実現
東芝REGZAのハイエンド機と言えば「バズーカ」というスピーカー。
Z730Xはパネル下にスピーカーを配置。その結果、以前から定評のあるスピーカーシステムを引続き採用できたのです。総合出力は何と80Wを絞り出します。
スピーカーシステムが大きくなると、前機のZ720Xみたいに裏側がボテッと膨らむんじゃない?
Z730Xも裏側に配置のウーファーの関係で少しだけ膨らんでいますが、問題にならない程度です。
安い液晶でここまでこだわると嬉しいね。でも、しょせんは薄型テレビだから過度の期待は禁物だね。
更に音を厚くしたいなら、REGZA純正のシアターバーもあるので大丈夫ですよ。興味のある方はリンクから内容を確認して下さい。サードパーティー製もおススメです。
評価:3.0
音へのこだわりは理解できるが、わしはPanasonicみたいにドルビーなどのブランド名に弱いのだ。TOSHIBAにはそれが無いのだ。
評価:3.0
このクラスの液晶テレビの中では間違い無く最高水準ね。でも、その分電力量も大きくなるから悩ましいわ。
評価:3.0
液晶としてここまでやってくれれば有難いけど、オーバースペックとも言える。電気代も気になっちゃうしね。
大型テレビの画面って直ぐに汚れます。
更に音質を良くするならサブウーファーで低音強化!
3.タイムシフトマシン
3つ目のセールスポイント。REGZAと言えば「タイムシフト」ですね。
これ、ホントに便利よね。見逃した番組も後から見れるから、職場でドラマの話題に乗遅れることが無くて助かるのよ。
具体的にどれくら遡れるんだっけ?
No. | 録画時間 | 週合計 | 2TB | 3TB | 4TB |
---|---|---|---|---|---|
① | 平日:19時~25時 土日:08時~25時 | 64時間 | 約3~5日間 | 約6日間 | 約8~10日間 |
② | 平日:12時~25時 土日:08時~25時 | 99時間 | 約2~3日間 | 約4日間 | 約5~6日間 |
③ | 毎日:08時~25時 | 119時間 | 約2日間 | 約3日間 | 約5日間 |
④ | 毎日:12時~25時 | 91時間 | 約3日間 | 約4日間 | 約6日間 |
⑤ | 毎日:19時~25時 | 42時間 | 約7日間 | 約10日間 | 約14日間 |
⑥ | 毎日:24時間稼働 | 168時間 | 約1日間 | 約2日間 | 約3日間 |
公式にはこんな感じですね。⑥番を見れば分かりますが、丸一日6つのチャンネルを録画し続けて、4TBのHDで3日前まで遡れます。
普通は24時間録画してる人は居ないでしょう?知り合いは⑤番のパターンで、ゴールデンタイムの見逃しを防いでるみたいよ。
実は増設用のUSB端子があるので、更に録画時間を延ばせるのも魅力です。
純正ハードディスク(HD)「D3シリーズ」は1台でタイムシフトマシンも通常録画も両方楽しめます。
タイムシフトマシン用またはタイムシフトマシン増設用にぴったり!もちろん通常録画用としても使える「V3シリーズ」。
タイムシフトマシンに対応するHDD情報は「東芝レグザ & ハイセンスにおすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」をご覧下さい!!
有機EL上位機種のX930なら分かるが、液晶のZ730Xまでこの機能が付いているとは。東芝の本気度が伝わるのだ。純正のHDは地味に嬉しいのだ。
Z730XもX930同様に純正HDが背面取付設置可能でスッキリ収納できるのも嬉しいですね。では、タイムシフトマシンの評価をお願いします。
評価:5.0
有機EL派のわしだが、テレビ番組の見逃しが無くなるこのシステムは、REGZAで最も優れた技術だと思うのだ。
評価:5.0
発表当初から考えれば手軽になったし、価格的にも随分進化したわ。共働きでも、ゆっくり休日に見逃した番組を確認できるのは嬉しい限りね。
評価:5.0
人気のシステムが安い液晶テレビに付いているのは、高評価にするしかないね。引き続きコスパが高いことは確かだ。
Z730Xの性能を活かす、見やすいテレビスタンドを選択することも重要です。
4K液晶テレビ 東芝レグザ Z730Xの受賞歴
TOSHIBA REGZA Z730XはAV機器を専門家が評価する「Hivi」「VGP」の権威ある二つの団体から高い評価を受けています。
特別賞や大賞などは有機ELテレビが中心ですが、そんな中でもZ730Xは同じ様に広く高評価を得ているのは驚きですね。
2019 SUMMER(2019年度「夏」)
2019年夏モデルとしては双方の団体から受賞。特にHiviでは総合的な機能で高評価を得ており、トータルバランスの高さを証明しました。
Hivi ベストバイ 2019夏 | 【ディスプレイ部門】 ◆液晶50型以下①位 ◆液晶60型以下②位 ◆液晶61型以上③位 受賞理由 ・全録が可能な「タイムシフトマシン」 ・AI搭載のレグザエンジンProfessional ・バズーカオーディオシステムPRO 43型でこれだけのハイスペック機は無い。 |
VGP 2019夏 | 【ディスプレイ部門】 ◆4K液晶(60型以上70型未満)入賞 ◆4K液晶(50型以上60型未満)金賞 ◆4K液晶(45型以上50型未満)入賞 ◆4K液晶(45型未満)金賞 |
2019 WINTER(2019年度「冬」~2020年度)
2019年冬の評価は2019夏同様の順位をキープ。
年間を通して高評価を得たのは、大画面よりも55型以下のテレビ。小さい画面でも機能を落としていなかったのが大きな要因です。
Hivi ベストバイ 2019冬 | 【ディスプレイ部門Ⅳ】 ◆液晶50型以下①位 ◆液晶60型以下②位 ◆液晶61型以上③位 受賞理由 ・全録が可能な「タイムシフトマシン」 ・AI搭載のレグザエンジンProfessional ・バズーカオーディオシステムPRO 43型でこれだけのハイスペック機は無い。 |
VGP 2019冬 | 【ディスプレイ部門】 ◆4K液晶(60型以上70型未満)入賞 ◆4K液晶(50型以上60型未満)金賞 ◆4K液晶(45型以上50型未満)入賞 ◆4K液晶(45型未満)金賞 |
4K液晶テレビ Z730Xの「セールスポイント」総合評価
では、これまで確認したZ730Xのセールスポイントについて総合評価を行ってもらいましょう。
評価:4.3
液晶テレビには興味が無いけど、セールスポイントはそれなりに評価できるのだ。
評価:3.7
有機ELフラッグシップ機とはパネル違いの差しか感じない内容で凄いわ。
評価:3.3
市価が重要だけど、魅力的なセールスポイントであることは否めない。特にタイムシフトは秀逸だね。
同じ液晶のPanasonic GX855とは僅差。トップクラスの評価です。引続き設置スペースなどの「視聴環境」について評価しましょう。以下のリンクかこちらから移動して下さい。
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