TOSHIBA REGZAブランドの有機ELテレビの最高峰「X930」については既に解説済。
ここでは、REGZA有機ELテレビのセカンド機である「X830」について細かく解説を行って行きます。
前回(X930解説)では、経営陣がお粗末な東芝は映像部門が中国資本のHisense傘下となったが、専門家の高評価は変わらないことを冒頭触れました。
そして、その影響か否かは不明ですが、フラッグシップ機のX930は既に「買い得」という結論に達しましたが、X830も同様なのかが気になります。
今が狙いどきのREGZA。
PanasonicやSonyよりもお得感があることは否めない事実です。
ホントかぁ~?
価格よりも機能を重視
こだわり派
価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派
自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派
価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。
では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
評価の前にまず「有機ELレグザ」のバリエーションを把握しよう♪
4Kチューナー内蔵のレグザ有機ELシリーズは2バリエーション、3機種の構成。
今回は、「Proシリーズ」のセカンド機「X830」を解説します。
4K有機ELテレビ東芝レグザ X830とは
項目 | 内容 |
---|---|
モデル | 2019夏(19'7月) |
シリーズ | レグザX830 |
分類 | 4K有機ELテレビ |
サイズ展開 | 65v/55v |
データを見れば分かる通り、REGZAの有機ELテレビとしては2019年度で最も新しいテレビ。
また、東芝REGZAシリーズでの位置づけはX930に次ぐ「セカンド機」であり、TOSHIBAテレビ全体でも2番目の位置づけとなります。
4K有機ELテレビ東芝レグザ X830のセールスポイント
- BS4K/110度CS4Kダブルチューナー内蔵
- Pro専用チューニングパネルと新映像エンジン
- レグザオーディオシステム
分かる人はもう分かったと思いますが、X930に対し「タイムシフト」が無いのがセールスポイントでの大きな違いです。
1.4Kダブルチューナー内蔵
ここは2019年のハイエンドモデルでは当たり前の仕様ですね。
4K放送を裏録したい場合に有効で今後は標準化しそうです。特に有料放送を契約している人には便利な機能でしょう。
まだまだ4K放送は魅力的なコンテンツが乏しいのでは?BSの設備やNHKの視聴料もかかるし要らないでしょう?
有機ELが浸透して、テレビの画質が格段に良くなって来たのだから絶対必要な機能なのだ!
評価:5.0
減点要素は無いのだ。4K放送を見る機会が多い人には絶対こだわりのポイントなんだな。
評価:3.0
現状はまだ1チューナーで十分かもしれないけど、将来的にはあっても邪魔にはならないわ?
評価:2.0
今の4K放送では必要性を感じないね。
ハードディスクを強化して裏録に備えましょう♪
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2.最新の映像技術
映像技術に関しては、上位機種のX930と同じパネルチューニングとエンジンを採用しています。
Pro専用チューニング2019年仕様の有機ELパネル
レグザProでは最新の2019年仕様として、ガンマ特性と輝度特性をチューニングし、コントラスト性能、および階調性が大きく向上させた新世代有機ELパネルに仕上げています。
新映像処理エンジン
最新のチューニングを施したパネルの性能を引出すために、新映像処理エンジン「レグザエンジン Professional」を開発したのね。
REGZAの有機ELテレビは、あざやかな色彩と引き締まった黒がマニアの間でも評判なんだな。
結局、元のパネルはみんな同じ所で製造してるじゃん。
そこです!同じパネルでも色のチューニングは各社個性が出ます。また、せっかくチューニングに成功しても映像処理能力が低くてはダメ。メーカーの実力がハッキリ分かるのです。
評価:3.5
REGZAの映像技術が高評価なのは知っているが、やっぱり内容が地味なのだ。
評価:2.5
TOSHIBAは宣伝が下手なの?それともあまり進化していないのかな?そんな印象しか受けないわ。
評価:2.5
液晶じゃないから評価は辛いけど、進化していないはずは無いよ。
大型テレビの画面って直ぐに汚れます。
美しい映像を最適な高さで視聴可能な、有機ELレグザX830に最適なおすすめのテレビスタンドも探せます♪
「テレビ台」の選び方のコツはここから
「テレビスタンド」の選び方に迷ったらここ!
3.有機ELレグザオーディオシステム
オーディオシステムは55型と65型で違いがあるので注意が必要です。
65型は「ダブルフルレンジスピーカー」と言うのね。
そして55型は、ただの「フルレンジスピーカー」と言うんだ。
お二方とも、説明ありがとうございます。そうです、55型と65型の違いはフルレンジスピーカーがダブルかシングルの違いです。まあ、メーカー側の新開発なので国際規格は何もありません。
POINT‼︎
- 新開発ダブルフルレンジスピーカー(65型)
- 新開発フルレンジスピーカー (55型)
- シルクドームツィーター(共通)
- バスレフ型BOX(共通)
X930同様、有機ELシリーズの特徴として、スピーカーが前面に無いことが挙げられます。デザイン性としてはとても美しいのですが、音質もきちんと確保されていますよ。
音像再現技術で、画面から聞こえてくるような音像を再現したのだ。
ホントにまともな音が出るの?
X930の対向型パッシブラジエーター方式とは異なるので、満足度はスペックではなく、実際の聞き比べになりますね。
何れにしても、音場をチューニングして、パネル画面から音が聞こえるようにするのが最近の流行りに変わりないのだ。
薄型テレビなんてどれも音は貧弱だよ。
まあ、音に満足が行かなければ純正のシアターバーを使用すれば良い話。サードパーティー製も沢山あります。参考までに純正シアターバーのリンクを貼っておきます。
REGZA純正シアターバー
評価:3.0
正直見劣りがすることは否めないのだ。
評価:3.0
Panasonicみたいにイネーブルドスピーカーやドルビーアトモスは無いの?国際規格は使用するだけでお金がかかるかしら?パンチが弱いわ。
評価:3.0
いたずらにワット数やスピーカーを大きくしても大差ないから、この位で丁度いいのでは?
更に音質を良くするならサブウーファーで低音強化!
4K有機ELテレビ東芝レグザ X830の受賞歴
TOSHIBA REGZA X830はAV機器を専門家が評価する「Hivi」「VGP」の権威ある二つの団体から高い評価を受けています。
2019 SUMMER(2019年度「夏」)
2019年夏モデルとしては、Hiviベストバイにて上位機種のX930を抑え堂々の1位を獲得(55型)。VGPではX930と共に総合金賞を獲得しています。
無駄な機能を削ぎ落し、画質はX930と同等のまま拡張性を優先されたことが評価されました。
セカンド機がこれだけ評価されるのは珍しいですね。
Hivi ベストバイ 2019夏 | 【ディスプレイ部門】 ◆有機EL60型以下①位 ◆有機EL61型以上⑤位 「タイムシフト」非搭載などで身近な価格を実現した有機ELテレビのスタンダード機。とはいえ、有機ELパネルや「レグザエンジンProfessional」の採用は上級機と同じで、いわば画質に特化したモデル。人工知能技術の採用でさらに洗練度を増した地デジの高画質、4K映像の立体感豊かな再現はまったくの同等。本格的なサラウンドシステムと組み合わせるには最適なモデル。 |
VGP 2019夏 | 【特別賞】総合金賞 高画質エンジン「レグザエンジン プロフェッショナル」、新開発AIレコメンドシステムで進化した「みるコレ」機能を搭載した有機ELテレビに対して。 開発賞 高音質スピーカーシステムの開発に対して。 【ディスプレイ部門】 ◆有機EL(60型以上70型未満)入賞 ◆有機EL(50型以上60型未満)入賞 |
2019 WINTER(2019年度「冬」~2020年度)
そして、2019年冬の評価でも「Hivi」で55型が5位、VGPでは更なる画質のアップグレードでX930と共に技能賞を受賞しています。
最上位機種のX930と同じ映像レベルが高い評価を得た1年でした。
Hivi ベストバイ 2019冬 | 【ディスプレイ部門Ⅳ】 ◆有機EL60型以下⑤位 ◆有機EL61型以上なし 受賞理由 ホームシアター向きの画質重点・省機能型ディスプレイでお買い得である。 |
VGP 2019冬 | 【特別賞】技能賞 有機ELレグザ高画質アップデートに対して。 【ディスプレイ部門】 ◆有機EL(60型以上70型未満)入賞 ◆有機EL(50型以上60型未満)入賞 |
4K有機ELテレビ X830の「セールスポイント」総合評価
では、これまで確認したX830のセールスポイントについて総合評価を行ってもらいましょう。
機能を削ぎ落した結果、一般消費者には物足りない、コスパが低い製品に映ったようですね。引続き設置スペースなどの「視聴環境」について評価しましょう。以下のリンクかこちらから移動して下さい。
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