Panasonic VIERA 有機ELテレビ HZ1000の徹底評価。
4つの視点から分析する今回は、3回目「HZ1000の機能」を細かく見て行きましょう。
2回の分析ではHZ1000の細かな改善点が見て取れましたが、基本機能も改善施策が伺えるか?
いつもの3人によるビエラHZ1000の評価を参考に、自身のライフスタイルにマッチした機種であるかを見極めて下さい!
価格よりも機能を重視
こだわり派
価格がいくら高くても、こだわりの機能には絶対に妥協をしないのだ。
機能と価格のバランスを重視
リーズナブル派
自分の生活にマッチした買い物に拘り、価格に見合わない製品は絶対に購入しないわ。
機能そこそこで価格を重視
コスト重視派
価格が安ければ多少機能が劣っても構わない。一般家庭でハイスペックは不要だね。
では、各人の趣向を踏まえてこの製品を評価して行きましょう♪
4K有機ELテレビ パナソニックビエラHZ1000の「機能」を徹底解剖
購入者層で大きく要望が異なる「機能」面について解説しましょう。求める機能とマッチするか慎重に見極める箇所ですね。
先ずは機能面に関する皆さんの総合評価です。
評価:3.6
全てにおいて優等生な内容で網羅されているのだ。但し、音響面については妥協が見られるところがサード機らしい内容なのだ。
評価:3.4
パナソニックで特筆すべきは「HDMI」の網羅性よね。その他もフル装備の内容で、拡張性の高さが秀逸よ。ただ、有機ELの弱点である省エネ性能はもう少し頑張って欲しいわね。
評価:3.0
標準機能の観点で見ればパナソニックはナンバーワンだと思う。最廉価版でも手抜きが無いのは素晴らしい。有機ELは買わないけどね。
標準機能も上位機種同等のHZ1000は、唯一音響性能だけが劣ります。ただ、パナソニックと言えども、ランニングコストを含む有機ELの弱点克服には至っておりません。では、更に細かく見てみましょう。
ビエラHZ1000のチューナー数に係る機能評価
チューナー数に関する総合評価を最初に教えて下さい。
評価:3.5
標準的な仕様の代表例なのだ。
評価:3.0
多重録画が当たり前の時代、パナソニックビエラの仕様は相変わらず優等生ね。
評価:2.8
東芝のタイムシフトマシンには負けるね。
HZ1000のチューナー数の個別評価内容は次の通りです。
地上波デジダル
- 3チューナー
3.0
3チューナーが基本なのだ。
3.0
今や当たり前のダブル録画を考えれば標準的な仕様よ。
3.0
同じ時間に2番組録画したい時って多いよね。
BS/CSデジタル
- 3チューナー
3.0
当たり前の数なのだ。
3.0
あると便利ね。
3.0
BS見ないけど、あれば後々便利かな。
BS/CS 4K
- 2チューナー
5.0
4Kの視聴比率が高いから嬉しいのだ
3.0
将来のためにあると良いわ。
2.0
4Kつまんないし一つでいいね。
2画面対応
- ⭕️
3.0
無いと始まらないのだ。
3.0
やっぱりあると便利ね。
3.0
庶民はこういうのが好きなんだ。
ビエラは使用可能な容量(TB)の上限や、適合機種が他社のテレビよりも柔軟性に欠けるので適合するハードディスクを探すのが少し大変。
そこで、面倒が無いよう「HDD パナソニックビエラにおすすめのテレビ録画用外付けハードディスク」でおすすめのHDD情報をまとめています。
パナソニックビエラ用のHDDをお探しの方は是非参考にして下さい。
適合が明確な安心のハードディスクを選びましょう。
次はネットワークの機能評価です。
裏録用のハードディスクは必ず準備!
ビエラHZ1000のネットワークに係る機能評価
ネットワークに関する総合評価を最初に教えて下さい。
評価:3.8
きちんとスマート化に対応なのだ。
評価:3.8
ここも優等生なパナソニックビエラらしいわ。
評価:3.2
不満要素は無いね。
HZ1000のネットワークの個別評価内容は次の通りです。
無線LAN
- IEEE802.11a/b/g/n/ac
3.0
「ac」規格まで準拠。当たり前に高速化は十分なのだ
3.0
最近の機種では当たり前ですね。
3.0
最早これ以下は無い。
スマート化
- Alexa
3.5
メジャーな2つはしっかり対応できてるのだ。
3.5
これならどんな家庭でも対応できるわ。
3.5
タイムセールで買った僕のAlexaが活用できる…。
VOD(Video On Demand)
- 未対応:Android TV/FOD
5.0
必要十分な対応なのだ。
5.0
Amazonプライム対応が重要よ。
3.0
こんなもんでしょ。
パナソニックビエラHZ1000も隙が無いですね。
無線ルーターは大丈夫?最新の高速化対応製品を選ぼう!
VOD(動画配信サービス)は、他にも多くの特典が付くAmazonプライムでプライイムビデオから試すのがおすすめです。
VOD(動画配信)は先ずプライムビデオから試そう♪
ビエラHZ1000の外部端子に係る機能
外部端子機能に関する総合評価を最初に教えて下さい。
評価:3.2
HZ1000は細かい所まで優等生なのだ。「eARC」もこっそり付いていたのだ。
評価:3.2
HDMI端子の数は十分だわ。
評価:3.0
普通に不便なく使えるね。
HZ1000の外部端子の個別評価内容は次の通りです。
USB
- USB3.0×1/USB2.0×2
3.0
これまた可もなく不可もなしなのだ。
3.0
端子数については問題無いわ。
3.0
普通に使うならこれで十分だね。
HDMI
- eARC対応×1
- HDCP2.2×4
4.0
「eARC」対応はソニーブラビアとパナソニックビエラだけなのだ。
4.0
新しい音響効果を活かせる仕様ね。
3.0
普通に使うならこれで十分だ。
その他
- 各1つ
VIDEO/光デジタル音声出力/有線LAN/イヤホン・サブウーファー
3.0
あって当たり前なのだ
3.0
使う機会はないけど、一部には必要なんでしょうね。
3.0
古い機器も繋げるし、あって当たり前だよね。
見落としがちなアップデートが「eARC」でしょう。音響効果を強化したい人は必見です。
HDMIケーブルは最高級品を選ぶと間違いありません。
端子類に必要なコードなど、買い忘れの確認にもおすすめです。
テレビ端子の基礎知識を再確認!
ビエラHZ1000の映像機能
映像機能に関する総合評価を最初に教えて下さい。
評価:4.4
Dolby Vision IQへの対応が先ず高評価なのだ。
評価:4.4
パネル制御技術で高画質化って、絶対リーズナブルな価格に繋がるはずよ。
評価:3.7
まあ、いたずらに訳の分からない技術を唱えて価格アップじゃ困るよね。
HZ1000の映像機能の個別評価内容は次の通りです。
受信機能
- 4K放送まで対応
ハイビジョン(HD)/フルハイビジョン(FHD)/4K/8K
4.3
4K対応は当たり前なんだな。でも、8K非対応は残念なのだ。
4.3
有機ELテレビなんだから4K対応でないとね。8Kは無くて普通だわ。
4.3
8Kなんて映像ソース無いし未対応で普通だよ。4Kも当たり前。
パネル方式
- 有機EL
4.0
有機EL映像は最高なのだ
3.0
寿命とコスパは?だわ。
2.0
液晶で十分でしょ。
パネル反射改善
- ⭕️
5.0
実際の効果は分かり難いが、きちんと説明する姿勢が良いのだ。
5.0
何かやった!って宣伝することは大事ね。
3.0
無駄な抵抗。でも事実を明確にすることは素晴らしいと思う。
HDR対応
- 10+/DV(DV IQ)/HLG
5.0
Dolby Vision IQへの進化は、明るいリビングでも美しさが増す証拠になるのだ。
5.0
可もなく不可もなく優等生のHZ1000だけど、HDRについては業界最高の対応力なのよね。
5.0
Dolby Vision IQには期待したいね。
特異性
- パネル制御技術
4.0
いたずらに新しい技術に走るのではなく、従来のパネルの実力を引き出す努力は素晴らしいのだ。
5.0
チューニングだけで「美しく見える」んだから、きっと価格もリーズナブルになるわ。目新しさが無いからね。
3.0
普通に有機ELは綺麗だし、何が違うのか僕には分からない。
ハード的にはほとんど変化が無いHZ1000ですが、独自のパネル制御技術、Dolby Vision IQなど中身で勝負です。
パネルにホコリが溜ると見え難くなります。
ビエラHZ1000の音声機能
音声機能に関する総合評価を最初に教えて下さい。
評価:3.0
考え抜いたスピーカー構成と大容量化は高く評価できるのだ。あとは他社に後れを取らない対応を行うのだ。
評価:2.8
他社にある有名技術が無いと何か損した気になるわ。
評価:2.3
やっぱりここがコストダウンの肝なんだね。
HZ1000の音声機能の個別評価内容は次の通りです。
出力
- 30W(15W+15W)
2.0
フルレンジスピーカーは良い試みだが、いかんせん出力が大衆機並みなのだ。
2.5
単純に数字だけじゃないけど、広い部屋だと粗が出そう。
2.5
ここがHZ1000のコストダウンポイントだよ。
特異性
- ドルビーアトモス
4.0
既に前モデルGZ1000から採用なのだ。
3.0
今期の標準化ポイントね。
2.0
そろそろ当たり前だよね。
出力面はやはり皆さん手厳しい評価です。また、ドルビーアトモスもあって当たり前の時代が近い感じですね。
サブウーファーで更に音質は上げられます。
HZ1000のスピーカーは純正のシアターバー接続で更に強化!
4K有機ELテレビ パナソニックビエラHZ1000の「省エネ」性能と想定寿命
ランニングコストは一般家庭にとっては重要です。視聴環境によっては、有機ELテレビは普通の液晶テレビより月間数千円高くなるのです。
そして、視聴環境がハードになれば当然パネル寿命も短くなりますよね。
ビエラHZ1000の省エネ性能
先ずは「省エネ」性能の評価を見てみましょう。やっぱりコスト重視派の評価は厳しいですね。
今期トップクラスの省エネ性能を有す、PanasonicのIPS液晶モデル「HX900」と比較してみました。年間消費電力量に惑わされず、しっかりシミュレーションしましょう。
サイズ | 機種 | 消費電力 | 年間消費電力量 |
---|---|---|---|
55v型 | HZ1000 | 355W | 182kWh/年 |
HX900 | 163W | 123kWh/年 | |
65v型 | HZ1000 | 466W | 232kWh/年 |
HX900 | 183W | 137kWh/年 |
数字を見ただけで凄い差ね。でも、年間消費電力量はあてにならないので、消費電力で計算して。
家族構成など、家庭の事情を分けて比較しようね。
- 共働き世帯|独身世帯≫282時間
- 引退世帯|老後世帯≫486時間
- 大学生やフリーターニートの子供が居る世帯≫382時間
- カタログ値の年間消費電力
- 電力単価=24.00円/kWh
- 使用電気量は消費電力の70%で計算
- カタログ値 年間消費電力はそのままで計算
計算結果はやっぱり年間消費電力量と大きく乖離します。また、IPS液晶と比較する2~3倍の電気代がかかることは既出ですね。
55v型(インチ)の比較
パターン | HZ1000 | HX900 |
---|---|---|
① | 1,682円 | 772円 |
② | 2,899円 | 1,331円 |
③ | 2,278円 | 1,046円 |
④ | 364円 | 246円 |
65v型(インチ)の比較
パターン | HZ1000 | HX900 |
---|---|---|
① | 2,208円 | 867円 |
② | 3,805円 | 1,494円 |
③ | 2,991円 | 1,174円 |
④ | 464円 | 274円 |
やっぱり、月間1,000円~2,500円違うわ。年間で1万円~3万円ってこと?これだけ見ると、やっぱり有機ELテレビは買えないわ。
4桁の金額なんて気にする必要があるのか?
はいはい・・・。
ビエラHZ1000のパネル寿命
「パネル寿命」に対する皆さんの評価です。やっぱりここでもコスト重視派の評価は厳しいですね。
では、引続きパネル寿命の評価状況を確認しましょう。一般的には有機ELパネルの寿命は液晶の半分と言われています。
液晶パネル | 有機ELパネル | ブラウン管 |
---|---|---|
6万時間 前後 | 3万時間 前後 | 2万時間 前後 |
生活パターンに当てはめてみなよ。液晶の方が断然有利なのが分るはず。
パターン | 液晶 パネル | 有機EL パネル | ブラウン 管 |
---|---|---|---|
昼間留守が多い (共働き家庭など) | 18年 | 9年 | 6年 |
一日中家にいる (引退世帯など) | 10年 | 5年 | 3年 |
昼夜逆転家族がいる | 13年 | 7年 | 4年 |
まあ、この内容は別の記事で既に解説済ですが、寿命をある程度覚悟して購入する人向けであることは明白です。
テレビは新製品が出れば買い替えるのだ。
スマホの一部ユーザー並だね。そんな人はあなたを含めてごく僅かだよ。
共働きだし9年もてば御の字。でも、5年しかもたないなら妥協して液晶を買います。もうちょっと安くなれば私はOKかな?
あのね、高い初期投資だけじゃないよ。電気代もちゃんと考慮してね。地デジ世帯は液晶で十分!
4K有機ELテレビ パナソニックビエラHZ1000 現物確認の注意点
ここまでで、テレビ買替の絞り込みが行えました。HZ1000をターゲットにした人は「現物確認」で何を注意すれば良いのでしょうか?
現物確認のポイントをは次の3点でしたね。基本に沿って、HZ1000の具体的な現物確認方法を解説しましょう。
- 映像の好み(品質)
- 音の特性(音質)
- そしてデザイン性
詳しくは「【失敗しない現物確認方法】テレビの選び方に関するおすすめ情報」で紹介しています。
映像の好み(品質)
HZ1000はパナソニック独自のパネル制御技術で高画質化を図っています。言い方を変えればハード面的には何も変わっていませんが、どうやって確認すれば良いのでしょう?
制御技術という言葉がカギなのだ。例えば輝度の反応速度を制御すれば、同じ輝度でも明るく感じる場合もあるのだ。自身の視聴環境とのマッチングを想定し、「輝度が十分なのか」しっかり見極めるのだ。
あとは色づくりも重要だわ。新しい制御技術と言っても、結局は以前のモデルより良くなったと感じさせるだけ。HZ1000用に作られた色が「好みの色」なのかを他社としっかり比較しましょう。
いつも言ってるけど、有機ELテレビを比較するのは1点だけ。他社の有機ELテレビとの価格差を縮めるほどのメリットがあるのかをきちんと見極めよう。
音の特性(音質)
ドルビーアトモスは標準搭載、でも、スピーカー出力は50Wから30Wへダウンし、構成もフルレンジへ刷新されました。単純にスペックダウンと捉えるべきでしょうか?
あくまでも普段使いを意識して「好きな音」であるかにこだわるのだ。視聴環境が異常に広くなければ問題無い出力だし、フルレンジスピーカーも普段使いなら変な2way構成より良いのだ。
「聞き易さ」が悪ければ最悪だわ。テレビの音を聞く時間は長いので、耳障りな音作りでは無いことを確認しましょう。
これもいつもと同じ。「コスパ」以外何も無い。他社より得する音ならそれを選べば良いんだよ。アトモスがあるからちょっとお得だね。
デザイン性
デザイン性については評価が微妙なHZ1000ですが、どんな所を確認しましょうか?もちろん、毎日の掃除や家庭環境を加味して考えましょう。
スピーカーを見せないタイプのHZ1000だが、それが卓上スタンドの形状と相まってまるでパソコンディスプレイのようなデザインなのだ。即ち、地味で落ち着く訳だが、「このデザインが好き」なのか「デザインに合うインテリア」なのかを考えて欲しいのだ。
確かにPCディスプレイね。まあそれは置いといて、スイーベル(首ふり)機能が背面の「掃除のしやすさ」にも繋がるか注目よ。
前面にスピーカーが見えない分、シンプルなんだけどビジネスホテルのテレビみたいなんだよね。中身は最新の有機ELテレビなんだから価格次第でデザインは無視かな?
皆さんのアドバイス、赤字の部分がカギですね。
せっかくなら、HZ1000を最適な位置で視聴できるテレビスタンドも用意すれば完璧です。
「テレビ台」の選び方のコツはここから
「テレビスタンド」の選び方に迷ったらここ!
4K有機ELビエラHZ1000に最適な視聴環境となるテレビスタンド
有機ELテレビは画質のみならずデザイン性も大きな選択基準です。しかし、省エネ性能、耐久性、更に価格など、これらの改善こそ目に見える形で表して欲しいのが本音。最後にHZ1000の評価をまとめたので、以下のリンクから移動して下さい。
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